こしゃくな読書

こしゃくな読書

ひろいもの


山本 甲士 (著)
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 私たちは知らず知らずのうちに、本当に必要なものを、

本当に必要な時に、本当に必要なだけ、

拾って、生きているのではないだろうか。


 人は、この世に生まれてきたこと自体が奇跡だということ。

それを忘れて、求めたり、苦しんだり、悲しんだりして、

時には、儘にならない現実や力のない自分に絶望してしまう。


虚・実、有限・無限、小さく見える自分・偉大な自分、

マイナスの言葉・プラスの言葉…その中から

自分の自由意思で選んだ己を生きているだけだというのに。




 私は色々な人に幸せを与えたいと願ったときに、

その希望がすべて可能になる仕事を拾った。

いっさい我のない無色透明な願いはあっという間に叶う。

運命と波長が合うのだろう。


すべての責任が自分にあると覚悟した時に、

わが身を取り囲む出来事がうまく回って行くと知った。





 それにしてもこの「ひろいもの」という発想は、見事だった。


落ちていたら、素直に拾うだけだ。

見ないふりだけはしてはいけない。


拾ったら、いっさいの報いを求めることなく、

必要な行動を与え尽くす。


よもや、外れてしまっていた軌道を修正してくれるとは。



全く自覚がないうちに新しい生命を拾い上げていた彼ら。


自分の人生にほんの小さな火を起こしていた。




 どんな小さな火でも、灯せば、闇ではない。


一筋の光に導かれプラスの道に歩き出せば、

1歩づつマイナスは消える。

本当の自分を取り戻すと言っていい。


過去を、マイナスを、思い込みを相手にしているうちは得られない、

未来へのサーチライトを身につけていく。



その道具は、セカンドバッグ、サングラス、バッジ、ハンドグリップ、

そしてウオッチだった。




 どこにでもいるような親近感たっぷりの登場人物たちが、

次々と光を得る道具を拾う物語が五つ。



あなたはどの物語が好きですか?

私は…お目にかかった時にお話しましょう。




 与えれば与えるほど、大きく流れ込んでくるのだ。

この世は循環しているというわけである。


あなたにもよきひろいものがありますよう。

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