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2011年05月13日
テーマ： ★つ・ぶ・や・き★(566326)
カテゴリ： カテゴリ未分類
避難所になっていると聞き
すぐに向かった
そこには津波で家を流された
住民の人たちが何百人といた
その日はまだ肌寒く
車のエンジンをかけながら
中で暖まっている人がほとんどだった
ゴルフ場のロビーの中にも
何人もの人がいて
真っ暗な中で混乱していた
母が買っていた私たちの
当面の飲み物と食料を
主人が渡してもいいかと言うので
最初はためらったが渡した
私の中ではこんなに人がいるのに
少しの飲み物と食べ物では
混乱を招くだけだと思っていた
とりあえず自分たちの毛布を
２～３枚持ってきていたので
それも渡した
主人は、少しかもしれないけど
無いよりはいいと言っておいてきた
その後、主人の実家や
知り合いの所に電話をして
毛布や寝袋を調達した
その時携帯は全然つながらなくて
公衆電話でかけまくった
車に入るだけ入れて
そのゴルフ場に行った
着くと主人はすぐに
受付みたいな所に行った
その間に避難している人たちが
凄い勢いで車に近寄ってきて
毛布や布団を持っていった
持参してきた布団が無くなると
あとから来た人に
罵声を浴びせられた
これはショックだった
何で文句を言われるのか…
帰りの車で私が
「だから混乱を招くだけだっていったじゃない」
と話していたら、突然主人が
「そんなこと言ったって
誰かがやらなくちゃいけないんだよ！」
と大声で言った
主人はよほどのことがない限り怒らない
その主人が怒鳴ったのだ
確かにその通りだと思った
でも、自分たちの毛布もなく
水や食料もなくどうするの？
という気持ちもあった
自宅は電気もガスも水道も
ライフラインはダメになっていたし
でもココにいる人たちは
家ごと無くなってしまった人たち…
誰も悪くなかった
ただただ涙が出てきた
主人は大声を出したあと
すぐ私に謝っていた
誰も悪い訳じゃないのに…
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