書物の森へのいざない

    書物の森へのいざない

経済的独立への挑戦


 経 済 的 独 立 へ の 挑 戦


私は一介のサラリーマンだったのですが、40代になり会社では中間管理職の悲哀をたっぷり受け、又両親の事では、長男に生まれた
ため、近い将来に田舎へ帰って両親の面倒を見る必要にせまられておりました。このためには会社をやめ田舎で仕事をさがすしかありませんが、田舎には今と同じ給料がもらえる会社がなく、解決策はありませんでした。
 この八方塞がりの時、田中勝博著「2010中流階級消失」(1998年9月発行)に出会い、強い衝撃をうけました。その当時は田中氏の示唆するような社会がまさか出現するとは思っていなかったのですが、このまま会社にべったりでは、自分の未来は無いと強く思うようになりました。

この本の終章に次の様な文面があります。(332頁)

 自分の場所を、この国になかに確立する
 さあ、「群」からはなれ、自分独自の場所を、この国の中で確立するときが来た。しかし、それを確立したとしても、競争に勝てるかどうかは別問題である。そして、多くの競争者が参加するなか、さまざまなシナリオを描き、緻密な戦略を立てなければ勝ち目はない。・・・・・・(中略)・・・・・時代はつねに新しいルールを探して、動いている。これからのルールは、かって日本が経験したことのないもの。しかし、これを充分に理解し、万全の戦略を練れば、勝者となるのは、そう難しいことではないと思う。なぜなら、この国はまだ、中流意識に充足感を覚える人間であふれかえっているからだ。


 この本と出合ったあと、常に会社から見放されても自立出来る方法を模索してはいたのですが、結論としては給料以外に確実な収入を確保するしかない事は解るのですが、具体的にではどうすればよいのか見当もつきませんでした。当時すでに目ざとい人は「不動産投資」を始めていたと思うのですが、私は株式投資や投資信託を始めたものの、これといった成果もでず増やすつもりが、逆に損失をだしている状況でした。
 しかし橋本内閣の時、アメリカの指示によるビックバンがはじまり(後で気がついたのですが、当時は藪から棒で突然ビックバンをしないと大変だといわれ、なぜ必要か、皆目わかりませんでした。最近では突然の「裁判の陪審員制度の導入」についても、アメリカの陰謀を感じてしまいます)、その副産物として為替に関する規制がはずされました。
 この結果、今盛んにおこなわれている為替証拠金取引(FX)が可能となりました。当時FXは商品取引業者によりスタートしたのですが、商品取引自体に拒否感があるなかで、さらになじみの無いFXは参加する人が少なかったのでしょう、FX口座を開設するだけで、何万もする商品を貰った覚えがあります。
 私は田中氏の本を読んでから、たえづ行動に移らなければ自滅だと強い影響を受けていた事、又訳のわからない会社の訳のわからない商品に手を出すなんて無謀だという常識がなく、株式会社なら大丈夫と思っていたのです。(幸い口座を開いた会社がまともな会社だから良かったのです、たしかひまわり証券だったと思います。後でインチキ会社に引っかかって虎の子のお金をFXで無くした人達が沢山でました)
 スワップは10万ドル買いで1日1500円ありました、何度もシュミレーションしたのですが、パンクさえしないで、ポジションを持ち続けていれば絶対儲かる(相場に絶対はないのですが)と思い、虎の子の700万を元手に取引を始めました。当時ドル円は確か108円程度でその年の終わりには130円を超えたと思います。スタートした時点が良く、幸運にも最初の年から結構な利益を得ることができました。後で考えれば、ど素人で訳もわからず大きなポジションをとり(今では怖くて取れないほどの)、たまたまトレンドが大きく上昇した年だった(トレンドフォロー)のが幸いしたのです。


 FXを始めてから確か2年目だったと思いますが、今度は橘玲著「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方、知的人生設計入門」に出会い、すっかりはまってしまいました。当時表紙がとてもユニークで手に取った覚えがあります。橘氏の著作には何れも強い毒素が含まれており(強力な薬といいましょうか)、その毒素によりファイナンスに関するIQが爆発的に向上しますが、本書を読んでない人との、ファイナンスに関する意識レベルの差が大きくなり、友達をなくす副作用が心配されるほどです。
 私は氏の著述にすっかり洗脳され(多分氏に面会し、「私はあなたのおっしゃる事はすべて正しいと思って言います」と言えば、その様に他人のいう事を100%信用するようでは、私の弟子としては失格だと言われるでしょう)、その中で「個人資産を法人名義で運用する、166頁」という文章に強い影響を受け有限会社をこしらえFXは法人口座でするようになりました。結果的には、幸運にもその後も継続的に利益を得ることができ、法人の有利さを満喫させてもらっています。
 氏が言うように、「必要な情報は万人に公開されており、ごく一部の特権階級が美味しい思いをする事は無いが、方法を知って美味しい思いをするか、情報を知らない人はお金を払って情報を獲得するか、情報を知らなくて損をするか(本人は気がついていない)」しかないのです。色々書きましたが、氏のファイナンスに関する造詣は深く、氏の著作のおかげでファイナンスIQは以前の私より格段に開発され、多いに助かっております。


 ブログ上では、本人の幸運と知力・体力・度胸にめぐまれ、経済的独立をはたしている方を多数発見できます。知力・体力・度胸のある人はいいのですが、そこまで能力に恵まれない我々でも、ファイナンスIQを上げることにより、そこそこの運用益が得られると思います。

 私の場合はたまたまFXが自分にあっていたのですが、皆さん自分の得意な分野でFinancial Independence(経済的独立)へ挑戦してみませんか。


 お金を本当に得ようとすると、毎日の生活はつまらなくなります。たとえばベンツを見ても、減価償却費を考えると購入意欲が減退します。しかし、その代償として得られる「経済的独立=真に自由な人生を生きること、何者にも束縛されない状態を得られること」があれば、毎日のサラリーマン生活が劇的に変化し会社での奴隷的扱いにも我慢でき、仮に会社のために法律を犯さなくてはならない羽目にあっても、毅然とした態度が取れます。おかしいもので、そう言える人には損な役はまわってきません。


 私は人生のカウントダウンまであまり時間がなかったので、無理をしてリスクをとりましたが、現在会社でバリバリ働いている皆さんはまだたっぷり時間があります。ご自分の得意な分野で頑張って「経済的独立」に挑戦できます。このプログでは、お金儲けの方法(自分でもわからないので)はお教えできませんが、皆さんのファイナンスIQの向上に役立つ情報や、経済的独立をはたした人にだけ活用できる情報を紹介していきたいと思っています。


 さあ皆さん「Financial Independence(経済的独立)」へ向かって挑戦してみませんか。

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