偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2025.04.10
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カテゴリ: 友人ほか
​​ ​ 昨日 (4月9日)は健人会の集まりがあり、出かけて来ました。
 最近は、石山寺近くの料亭「新月」での昼席宴会というのが恒例になっているが、今回もその例でありました。
 かつては、トレンクル(軽量折りたたみ自転車)持参で参加し、会終了後に銀輪散歩をしたり、前泊のホテルに宅配便で送って置いたトレンクルで銀輪散歩をした翌日にそのトレンクルに乗って駆け付けたりするなどのオマケ付き行動をとることがよくあったが、腰痛の進行と共にそのような元気も失せて、直近何度かは、JR石山駅から送迎のマイクロバスに乗車して料亭に向かうというオーソドックスな参加方法を選択している。
 ということで、今回も自宅最寄り駅の近鉄奈良線枚岡駅スタートで大和西大寺駅乗り換え、近鉄京都線で京都に出て、JR京都駅から新快速に乗車、お迎えのバスの発車時刻である午前11時55分に間に合うようにと石山駅着11時43分でありました。

(最寄りの枚岡駅への道すがらの桜)
 自宅から枚岡駅へと向かう途中の道の桜は、上の写真のように満開。
 大阪の桜は満開であるが、滋賀の桜はいかにかあるらん。
 枚岡駅から西大寺~京都~大津~石山と車窓から眺める桜は何れも満開でありました。
 先日の飛鳥川銀輪散歩の大原の里で見た歌碑の天武天皇と藤原五百重娘との間の問答歌になぞらえるなら、こんなことになるか。
わが里に 桜は咲けり 石山の  りにし里に 咲かまくはのち
                                  (変武天皇)

(本歌)わが里に 大雪降れり 大原の 古りにし里に 降らまくはのち
                    (天武天皇 万葉集巻2-103)

わが岡の  おかみ に言ひて 咲かしめし 花の くだ けし そこに散りけむ
(石山夫人

(本歌)わが岡の 龗
に言ひて 降らしめし 雪の摧けし そこに散りけむ
                    (藤原夫人 万葉集巻2-104)
​​​​​​​​​​
 まあ、花では雪ほどの面白さは出ませんね(笑)。

(瀬田川畔の桜・送迎のマイクロバスの中から)

(石山寺門前付近の桜・送迎のマイクロバスの中から)
 はい、石山の桜も満開です。
 マイクロバスの車窓越しなので色合いが少し変になっています。
 バスは石山寺の門前手前でUターンし、料亭前に横づけ。

(料亭前付近の桜)

​(料亭・新月)

(同上) ※この写真掲載洩れになっていたので追記します。(2025.4.15.)
 但し、撮影は宴席終了後、送迎のバスに乗り込むまでの間に行ったものであるのだが、記事の構成上、到着時の写真として使用させていただくこととしました。
 玄関を入ると迎えの間。

(迎えの間の飾りつけ)
 会場は、2階のいつもの部屋。
 今回の出席者は、13名。
 杉〇氏、只麻呂氏、平〇氏、平〇Jr氏、岡〇氏、草麻呂氏、森〇氏、徳〇氏、今〇氏、生〇氏、竹〇氏、正〇氏とヤカモチである。
 前菜が運ばれて来て、乾杯。
 いつもながらのワイワイ、ガヤガヤの賑やかな宴会が始まる。

(前菜)
 世話役の草麻呂氏曰く「他でもいくつか世話役などを引き受けている会があるけれど、こんなに楽で、気遣いをしなくてもいい会はない」とのこと。
 たしかに、始まるやたちまちてんでんばらばらにあちらこちらで、二つも三つもの話題が同時並行に飛び交い、勝手に盛り上がっているのであるから、幹事が気を使って座を盛り上げる必要もないのである。座持ち上手、宴会上手が色々と居る所為であろう。終始笑が絶えぬ愉快な会である。

(料亭前の桜)

(同上)
桜花 咲ける盛りに 思ふどち 集ひて今日は 楽しきを積め (偐家持)
 今夜あたりから雨になるというから、花散らしの雨になるだろう。
 よく晴れた青空、お天気もよしの昨日は、まさにドンピシャのお花見の宴でもありました。
 午後3時過ぎ、楽しい宴会も締める時刻となり、次回は9月10日に集まろうと決めて散会といたしました。
 9月9日は重陽の節句、菊の節句である。
 「十日菊」は「六日の菖蒲」と並んで時期外れで役に立たないものの喩えとされるが、「 いざよひのいづれか今朝に残る菊 」という芭蕉の句にあるように、十日菊も亦十六夜の月と同じくいずれ劣らぬ味わいがあると言うべきであるから、通人たる健人の宴は十日菊の香と共に開催するのが理に叶っているとも言えますな(笑)。
 まあ、ヤカモチとしては第二水曜日に当たっている昨日は囲碁例会と日程が重なっていたところ、健人会の方を優先して例会を欠席するという痛し痒しの選択を余儀なくされたのであるが、次回の9月10日も第二水曜日に当たっているので、できれば9月9日(火)にして欲しかったというのが本音。
 しかし、この健人会は水曜日開催が伝統として守られて来ているので、後発参加のヤカモチとしては口を挟む余地はないのだろうと、敢えては異を唱えずでありました。
 帰途も送迎バスでJR石山駅まで乗車。

(瀬田川畔の桜)

(同上)
 送迎のマイクロバスに乗り込む前に、瀬田川畔の桜を撮ったり、料亭の前の桜を撮ったりして、余韻を楽しみ、バスに乗り込む。

(料亭の前の桜)
 京阪石山寺駅の道路向かい、瀬田川畔に小さな公園、蛍谷公園がある。
 その公園内に「
紫式部の泉」という ​​​​​​ 一角がある。
 昨年度のNHK大河ドラマの「光る君へ」の放映が決まったことで設置されたものかもしれないが、ドラマ放映終了と共に一時のブームは去り、何やら「十日菊」といった風情をかもしている。

(蛍谷公園・紫式部の泉 送迎バスの中から) ​​​
 バスの車窓越しの撮影の所為で、色の具合が変になっていることで、余計にそんな気がするのかも。
 JR石山駅到着。アトは京都駅、大和西大寺駅2回乗り換えで電車にて帰宅するのみ。ということで、健人会・お花見の段のご報告、これにて終了です。
 因みに本記事のサブタイトル「獺も桜見て来よ瀬田のおく」は、既にお気づきのお方も居られると存じますが、松尾芭蕉の「 獺の祭見て来よ瀬田のおく 」のパロディです。
 芭蕉の句は元禄3年、近江の蕉門俳人、洒堂こと浜田治助が伊賀の芭蕉のもとを訪ねた際に、彼への餞別として「折しも獺祭の候、瀬田の奥で獺の祭を見て行かれるがよい」と膳所へと帰る洒堂を見送った芭蕉が贈った句である。
 獺は捕まえた魚をすぐには食べず、川岸に並べて置く習性があるらしく、それがご先祖様へのお供えのようにも見えることから、これを「獺の祭」と言うとのこと。
 獺祭の候というのは、獺祭魚
(「獺、魚を祭る」) の候を短くしたもので、七十二候の一つ。
 1年を24等分したもの
(15日間) が二十四節気でこれを更に3等分したもの (5日間) が七十二候である。
 そもそも 気候 とは、二十四節 と七十二 から来ている言葉である。
 二十四節気の「雨水」は1月16日から1月30日まで
(陽暦では2月20日から3月7日頃まで) の15日間の時期を言うが、その第一候に当たる1月16日から1月20日まで (陽暦では2月20日から24日頃まで) の5日間が獺祭の候である。
 蛇足の説明が長過ぎました。終わります。
​​​
<参考>​健人会関係過去記事は​ コチラ ​。 ​​
<訂正追記 2025.04.12.07:18.>
 芭蕉の「獺 <かはうそ> の祭」の句の説明の箇所で、「せんべつ」を漢字変換した際に「餞別」とすべきところを「選別」としてしまったようです。まさに、選別を誤ったということですな。訂正して置きます。​​





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最終更新日  2025.04.15 17:45:58
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