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智麻呂絵画展は2020年2月の第217回展を最後に開催されていません。同年5月にミニ智麻呂絵画展を開催していますが、それから数えても、はや1年以上のブランクになります。<参考>智麻呂絵画展(第1回~第100回) 智麻呂絵画展(第101回~第200回) 智麻呂絵画展(第201回~) 智麻呂さんは、一時体調をくずされて入院されていましたが、本復されて昨年7月にご退院されたことは、当ブログでもご紹介申し上げました。<参考>祝・智麻呂画伯ご退院 2020.7.21. しかし、長期入院によって、筋力などの低下、要介護度が増すなど、家庭での介護はこれ以上は無理と、デイサービスで利用されていた特養施設のお勧めもあり、今年3月に同施設に入所されることとなりました。 コロナ禍とあって、ご家族のご面会も、パソコン画面を通じてのリモート面会となりますが、ヤカモチもご家族がご面会されるのに同伴させていただいて、面会に同席させていただいたりしています。 昨日(26日)は、4月10日以来2度目の面会をしてまいりました。 4月の折は、智麻呂ご夫妻の三番目のお嬢さん、つまり三嬢(みつをとめ)さん、奥様の恒郎女さんとご一緒でしたが、今回は、二嬢(ふたをとめ)さん、恒郎女さんとご一緒でありました。 何階かは存じませんが所定の部屋のPCの前に、介添えの係員の方が車椅子の智麻呂さんをお連れ下さいます。面会者の我々は、1階ロビー近くの部屋に置かれたPCの前の椅子に座って、PC画面越しに会話をするという形の面会です。15分~20分程度の短い時間の面会。それでも、智麻呂さんはお顔色もよく頗るお元気そうなご様子にて、いつもと変わらぬ穏やかな笑顔を拝見するだけで幸せな気分になりました。 早くコロナが終息し、PC画面越しではなく、直接にお会いできるようになって欲しいものですが、今しばらくの辛抱です。 ご家族は月に何度か入れ替わり立ち替わりにご面会に行かれているようですが、ご迷惑でない程度にヤカモチも同席させていただくと嬉しいです。 このような状況なので、智麻呂絵画も新作は当分期待できない見込み。 ということで、二嬢さんのお嬢さん、つまり智麻呂さんのお孫さんになるナナちゃんの絵手紙の写真などを智麻呂絵画展特別編として、ご紹介させていただくこととします。 ナナちゃんの絵は、過去にも智麻呂絵画展で紹介させていただいていますので、智麻呂絵画ファンの皆さまには夙にご承知のことかと存じます。(ナナちゃんの絵手紙・ケロケロ) これらの絵手紙の写真は、二嬢さんからメールで送信いただいたものであります。 おじいちゃんである智麻呂さんに宛てたもので、現物は智麻呂さんのお手元に行ってしまっています。 なお、掲載の写真は、二嬢さんから送っていただいた原画像をトリミングするなどの加工をヤカモチにて加えて居ります。(同上・お地蔵さん) ナナちゃんも「コロナが収束したら直接会いたいね」と書いて居られますが、智麻呂さんもきっと同じ思いで、その日を心待ちにして居られることでしょう。(同上・バラ)(同上・花は咲く) ご面会の際には、お菓子などの差し入れ品などとともにナナちゃんの絵手紙のほか、ご家族の近況写真などもご持参されるようですが、昨日は、一番上のお嬢さん、つまり大嬢(おほをとめ)さんが描かれたという海の絵や若草読書会メンバーの和郎女さんからの押絵作品、リチ女さんからのホオズキの紙細工なども含まれていました。(夏の海・大嬢さんの作品) 沖縄の海でしょうか。大嬢さんはフルートやピアノの演奏でその才を発揮されていることは承知していましたが、絵の才もお持ちとは今日まで知らぬことでした。 そう言えば、大嬢さんの息子さんのK君ご夫妻のお子、Tちゃん(智麻呂さんにとってはひ孫ということになる。)の写真アルバムや二嬢さんからの父の日プレゼントだか誕生日プレゼントだかのポロシャツも差し入れ品の中にあったことを思い出しました。 いろいろな思いのこもった差し入れの品物。智麻呂さんもきっと楽しい気分になって居られることでしょう。 若草読書会は昨年2月2日を最後に休会となって居り、当ブログでの和郎女作品展の記事でご紹介している作品は、その読書会の折に彼女がお持ち下さる作品をヤカモチが撮影させていただくという形で成り立っているものですから、同作品展も2020年2月12日の第25回和郎女作品展を最後に開催がないままとなっています(尤も、和郎女作品展ミニ版は今年1月6日に開催しています。)。<参考>若草読書会・梅花の宴 2020.2.3. 第25回和郎女作品展 2020.2.12. ということで、リチ女さんからのホオズキの紙細工と和郎女さんの作品2点が今回の差し入れ品に含まれていたことを奇貨として、この際、これらも紹介させていただきます。(鬼灯fromリチ女)(和郎女作品・桔梗)(同上・桔梗の団扇)
2021.06.27
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2000点突破記念第217回智麻呂絵画展を開催したのが、本年、つまり令和2年(2020年)2月22日。「2」づくしの日でありましたが、それからもう3か月近くになります。 智麻呂絵画ファンの皆さまは、「智麻呂絵画展はいつ開催されるのか」と心待ちにされているかと思いますが、智麻呂画伯は只今入院中にて絵の制作が叶いません。 入院がこんなにも長くなろうとは思いもしなかったので、お元気になられて、絵を再開された後に、実はこんなことがあって少し開催が間延びしました、というようなご報告を申し上げようという考えもあって、今日までブログ上は同氏のご入院のことには触れずに参りました。 しかし、ご入院が予想外の長期となり、絵の再開は更にも遅れそうでありますので、概略を皆さまにもご報告させていただくこととします。 去る3月7日デイサービスに行って居られた智麻呂氏が当該施設にて発熱。新型コロナ感染症の流行が拡大し始めていた時期でもあったので、かかりつけのお医者様のご指示に従い、A病院に緊急入院、検査の結果コロナについては陰性で、腎炎による発熱でした。 3月9日、A病院で主治医から病状と治療方針などの説明があり、奥様の恒郎女さん、長女のKお嬢さんと一緒にヤカモチ館長も、これを拝聴しました。 その後、順調に回復されて腎炎は軽快に向かわれたものの、長期間ベッドに寝たきりであったことから筋力が低下、介助によって自身で立つということができていたそれまでの状態に戻すにはリハビリが必要だということで、4月14日にリハビリテーション病院に転院されました。 この間、コロナ感染症対策が病院でも順次強化され、家族の面会、付き添いなども禁止されるに至り、日々の智麻呂氏の状況を直接に知るということは、奥様にもできないことになってしまいましたが、転院の際にのみ許された付き添いの折の智麻呂氏のご様子は、至ってお元気であったとのことでありました。 しかし、昨日、奥様の恒郎女さんとお電話でお話しした限りでは、状況は左程には進展して居らず、ご自宅に帰ることができるまでになるには、まだかなりの日時を要するようです。 コロナ感染防止対策とは言え、面会も一切許されないというのは、患者にとっても家族にとっても大変酷なことです。 一日も早く全快、完全復活の日が到来することを願ってやみません。 頑張れ、智麻呂画伯です。 ということで、智麻呂画伯、奥様の恒郎女さんへの元気づけにでもなればとの思いで、本日はミニ智麻呂絵画展を開催することとしました。 3月7日の発熱以前に描かれた絵が2点、わが手元にありますので、それをご紹介申し上げます。(金柑 from二嬢さん) キンカンは、中国、長江中流域原産とのことで、日本へは江戸時代、文政9年(1826年)に渡来したとのこと。鎌倉時代後期から室町時代初期に入って来たと書かれているものもあるので、真偽のほどは知らず、であります。 金橘、姫橘という別名があり、俳句では秋の季語らしい。 花言葉は「思い出」、「感謝」とのこと。 このキンカンは智麻呂ご夫妻の二番目のお嬢さんがお持ちになったものとのことですが、花言葉の「感謝」という意味、思いを込めてのものであったのかも知れません。 ヤカモチ館長は1月29日生まれ。1月29日の誕生日の花が「金柑」であることを何かで知ったが、以来ヤカモチはキンカンに対しては、少しばかりシンキンカンを抱いているという次第(笑)。(苺 from偐山頭火氏) この美味しそうな苺は、偐山頭火氏がお持ち下さったものだそうな。 何処やらのイチゴというようなことを恒郎女さんからお聞きしたような記憶がぼんやりあるが、思い出せない。 普通、イチゴの詰め合わせだと、ヘタの部分を隠すようにして並べるものであるが、智麻呂氏的には、このヘタがなくては「イチゴに非ず」のようで、どのイチゴもしっかりとヘタの部分が描かれています。 これぞ智麻呂式と言うべきか、みんな律儀にヘタを見せているところが愉快であります。 因みに、「ヘタ」は、漢字では「草カンムリ」に「帯」の旧字の「帶」と書いて「蔕」であるが、元々は萼である。花の場合は「萼」と言い、実の場合は「蔕」と言う。花だとアゴで、実だとオビか。 尤も、実の場合でもヒラヒラしている部分は萼と言い、その付け根部分を蔕と言うなどという説もあるようですから、花の場合にはヒラヒラした上の突き出た部分に着目して「萼」としたのに対して、実の場合には、下の部分、ぐるりと取り囲んでいる付け根部分に着目して「蔕」と名付けたのかも知れない。 ところで、こういう風に「ヘタ」のことをあれこれ評するヤカモチの口出しのことを「へたな口出し」と言い、「へたに口出しをして、かえって物事をややこしくする」などと揶揄されるのがオチですから、これで止めることとします。 まあ、こんな具合にヤカモチが軽口をたたけるように、智麻呂画伯には早くお元気になっていただきたいものであります。 以上、ミニ智麻呂絵画展でありました。 一日も早い、智麻呂画伯のご退院を祈りつつ・・。<参考>過去の智麻呂絵画展の記事は下記をクリックしてご覧下さい。智麻呂絵画展(1)~(100)智麻呂絵画展(101)~(200)智麻呂絵画展(201)~
2020.05.17
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2000点突破記念第217回智麻呂絵画展 昨日21日午後に智麻呂邸を訪問し、新作絵画8点を撮影して来ました。 智麻呂邸に着くと、門前にモーターバイクがとまっていました。ナンバープレートを見ると、2624。「不老不死」ではないか。 智麻呂邸に上がらせていただくと、ヤカモチも何度か此処でお会いしていて馴染みになっているケアマネさんが来られていたのでした。 ナンバープレートが「不老不死」という目出度い数字になっていることを申し上げると、ご本人はそのことを意識されていなかったようで、「自分でも気づかなかったし、他の誰からもそのようなことを言われたことがない。」と笑って居られました。 さて、閑話休題。 本日は第217回智麻呂絵画展であります。 本展を以って出展智麻呂絵画総数が遂に2000点を突破することとなりましたので、今回はそれを記念する絵画展でもあります。 第1回展が2008年7月ですから、11年7ヶ月をかけて2000点の大台を突破されたことになります。智麻呂氏の旺盛にして持続する創作意欲に対して、たゆまぬそのご努力に対して、心からの敬意を表する次第であります。また、智麻呂氏を支えて来られた恒郎女さまに対しても敬意と感謝を表する次第であります。はろばろと たぐひてぞ来し 年月を 重ねて二千 今日果しつる (偐恒郎女) そして、智麻呂絵画を色々な形で応援いただきました全ての方々に、厚くお礼申し上げます。 では、本日もごゆるりと智麻呂絵画をお楽しみ下さい。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記をクリックしてご覧下さい。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~第217回展 フォト蔵アルバム・智麻呂絵画集はコチラ。 先ずは、小万知さんがお持ち下さった花などの絵から始めることとしましょう。 以下の百合、ネコヤナギ、蕗の薹は小万知さんが今月2日の若草読書会の新年会にお持ち下さったものですが、智麻呂画伯が素敵な絵にして下さいました。(百合 from 小万知さん) この百合の絵、なかなかの力作です。 百合も亦、智麻呂画伯の愛してやまない花でありますから、今回の絵画展の巻頭を飾るにふさわしい作品かと思います。 若草読書会の新年会は智麻呂・恒郎女ご夫妻の、讃美歌・うるわしの白百合で始まりましたから、本絵画展もこれに倣い「うるわしの白百合」で始めたいと思ったのでもありました。 次はネコヤナギ。(ネコヤナギ from 小万知さん) そして、蕗の薹。(蕗の薹 from 小万知さん) 「ネコヤナギ」も「蕗の薹」も、春らしい可愛い作品です。 次は梅の花です。 これが、2000点目の記念すべき絵となります。 2000点目の絵については、上掲の「百合」にするか下掲の「梅」にするかで迷いましたが、ヤカモチ館長の裁量にて「梅」とさせていただきました。(奈良県御所市の梅 from 偐山頭火氏) ということで、2000点目記念作品の栄誉は、偐山頭火さんがお持ち下さった梅の上に輝くこととなりましたが、これは奈良県御所市でお買い求めになったもの。 奈良県御所市は恒郎女さんのご出身地。 そいう事情も考慮しての「ヤカモチ撰」でありますが、作品としての素晴らしさに於いても、記念作品とするにふさわしい気品をそなえた力作かと存じます。 次の絵は、ひろみの郎女さんがお持ち下さった椿です。 彼女の家の庭に咲く大輪の椿です。(椿・太神楽 from ひろみの郎女さん) 万葉の椿はこのように華やかなものではなく、ヤブツバキなのですが、椿の万葉歌を1首添えさせていただきましょう。巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ偲はな 巨勢の春野を (坂門人足 万葉集巻1-54) 次は、バレンタインチョコの絵です。 ご近所の可愛いお友達姉妹、さきちゃん・みずきちゃんからの贈り物を絵にされましたが、この時期の毎年恒例の絵であります。(バレンタインチョコ from さきちゃん&みずきちゃん) 次のスミレは、ナデシコの花の間に咲いていたものだそうですが、そのナデシコの鉢植えをお持ち下さったのがどなたであったかを確認できていません。ヤカモチの曖昧な記憶では、これも小万知さんではなかったかと思うのですが、定かではありません。 なお、スミレは、智麻呂・恒郎女ご夫妻にとっては大事な思い出とつながる花でありますから、記念絵画展には欠かせない題材ということで、ナデシコを差し置いての出展であります(笑)。(スミレ) 撫子の大伴家持、菫の山部赤人、浜木綿の柿本人麻呂というのは、ヤカモチの勝手説に過ぎませんが、菫の赤人歌を添えさせていただきます。春の野に すみれ摘みにと 来しわれそ 野をなつかしみ 一夜寝にける (山部赤人 万葉集巻8ー1424) 最後は、リンゴとデコポンです。 これは、若草読書会新年会への差し入れにと、ヤカモチがお持ちした果物の一部です。 楽しい色どりの絵になりました。(リンゴ&デコポン) 以上、今回の8作品で、智麻呂絵画作品は全2004点となりました。 Thanks for 2000 and to next 2000. 冒頭の2624=不老不死ではありませんが、これからも引き続き頑張りますので、よろしくお願い申し上げます。 本日も、ご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2020.02.22
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第216回智麻呂絵画展 今年初めての智麻呂絵画展であります。 今年も、智麻呂絵画展よろしくお願い申し上げます。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記をクリックしてご覧下さい。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~第216回展 では、ごゆるりと智麻呂絵画をお楽しみ下さいませ。 先ずは、智麻呂・恒郎女ご夫妻のお嬢様からのお正月のお花。(花 from二嬢) これは二番目のお嬢様(万葉風にはニ嬢<ふたをとめ>)からのお花です。 そして、次が三番目のお嬢様(万葉風には三嬢<みをとめ>)からのお花。(花from三嬢) 少しお正月気分を思い出していただいたところで、次に参ります。 次の2点は、昨年の読書会の折にお持ちいただいた野菜と柚子の絵であります。(大根・白菜・里芋 from凡鬼) これは凡鬼さんが家庭菜園で栽培されて収穫、お持ち下さったもの。(鬼柚子 from小万知) これは、小万知さんがお持ち下さったもの。 鬼柚子または獅子柚子ともいう巨大な柚子です。 次は、冬の花、サザンカの絵・二題です。(山茶花A)(山茶花B) サザンカは、この時期、道の辺でよく見かける花であり、散策で写生するとなると、手頃な題材と言えるのがこの花である。 もう一つ、冬の花としては水仙ですね。(水仙) 水仙は智麻呂氏のお好きな花であるのか、これまでにも沢山描いて居られるが、この絵は、そんな中でもひときわすぐれた出来ばえではないかと思います。 更にもう一つこの時期の花と言えば、蝋梅でしょうか。 蝋梅と言えば、今は亡き寿郎女さんを思い出す、と恒郎女さんが仰る花であるが、彼女が亡くなってもう11年余になる。 若草読書会のメンバーでヤカモチとは同学年、共に高校2年であった時に日本基督教団小阪教会で知り合い、という仲であったが、早くに逝ってしまわれた。そして、その10年後に、同じ経緯で知り合ったもう一人のメンバー・和麻呂氏が逝去。 今は亡き彼らのことが思われることである。<参考>山吹の立ちよそひたる山清水汲みに行かめど・・2008.10.29. 和麻呂逝く 2018.8.23.(蝋梅 fromひろみの郎女) この蝋梅はひろみの郎女さんがお持ち下さったもの。 菊とこの蝋梅とをお持ち下さったようですが、菊の絵は未だ制作途中で、今回の絵画展には間に合いませんでしたので、次回ということになります。(カーネーション) このカーネーションは恒郎女さんがお花屋さんで買い求められたもの。 そして、最後は菜の花。 司馬遼太郎の命日2月12日を菜の花忌と呼ぶことは周知のことと思いますが、その日が近づいているということで、菜の花を描かれたという次第。(菜の花忌に寄せて) 以上です。 本日も、ご来場・ご覧下さり、ありがとうございました。 さて、今回の10点で、智麻呂絵画展出展の智麻呂絵画総数は1996点となりました。次回の絵画展は2000点達成の記念絵画展となります。 これを記念して、次回の絵画展では、新作絵画と併せ、これまでの作品の中で人気の高い絵画を再出展させていただきたいと存じます。 つきましては、お一人3点を限度にこれまでの作品の中でお気に入りの作品を下記のコメント欄にてお知らせ賜れば幸甚に存じます。 ヤカモチのメールアドレスをご存じのお方はメールでお知らせ下さってもOKです。 「第〇回展の〇〇」という形でご記入下さい。 「〇〇」は当該絵画のタイトルをご記入下さい。 過去の智麻呂絵画は、上記<参考>の「過去の智麻呂絵画展」または下記のフォト蔵アルバム「智麻呂絵画集」から閲覧できますので、どちらかをクリックしてご覧下さい。 フォト蔵アルバム「智麻呂絵画集」
2020.01.26
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第215回智麻呂絵画展 今年最後の智麻呂絵画展です。 今回の出展作品は8点。 これを加えて、これまでの総作品点数は、1986点。 2000点までアト14点となりました。 お蔭様で、来年早々には2000点達成記念絵画展が開催できるかと思います。これも皆さまのご支援の賜物と深く感謝申し上げる次第であります。 では、今年最後の智麻呂絵画をごゆるりとお楽しみ下さいませ。 先ずは、この時期恒例の葱とハムから。(下仁田葱) 智麻呂ご夫妻のご友人である故K牧師のご夫人からの戴き物の下仁田葱ですが、もう何度も当絵画展に登場しているお馴染みの葱であります。 調べてみると、第23回展、第49回展、第50回展、第69回展、第91回展、第113回展、第133回展、第153回展、第169回展、186回展、第197回展、第206回展に続いての13回目の登場となっています。 詳しい説明は、第197回展で記載して居りますので、上記の第197回展をクリックして当該絵画の説明文をご参照下さい。(ハム&ソーセージ from 五〇さん) 美味しそうなハム、ソーセージ、ベーコンなどですが、智麻呂ご夫妻のご友人である五〇さんからの戴き物で、これもこの絵画展で何度も登場しているお馴染みのテーマです。 こちらは、下記各回の絵画展で登場していて、今回が17回目の登場となります。第23回展、第60回展、第83回展、第91回展、第103回展、第111回展、第122回展、第145回展、第152回展、第163回展、第179回展、第186回展、第193回展、第197回展、第204回展、第206回展 次は、智麻呂さんのご友人である友〇さんから戴いた花を写生された絵であります。 花は、ガーベラのように思いますが、正しくは何であるのか不明です。(花 from 友〇さん) 次は、ハワイ土産のチョコレートの箱の絵を写生された絵です。(ハワイ土産のチョコレート) これは、智麻呂ご夫妻のお孫さんであるK君が新婚旅行でハワイへ行かれたそうですが、そのお土産としていただいたチョコです。まあ、チョコと言うより、チョコの箱の写真の絵であります。 後方に見えている山はダイヤモンドヘッドでしょう。 先住民は、ハワイ語で「マグロの額」という意味の「レアヒ」と呼んでいたらしいが、19世紀、英国の水夫たちがこの山に登り、頂上の火口付近で見た方解石(カルサイト)の結晶をダイヤモンドと見誤って、「ダイヤモンドヘッド」と名付けたそうな。マグロの頭とダイヤモンドの頭では雲泥の相違というもの。ダイヤモンドヘッドが英国の水夫たちの石頭から生まれた名前であるというのが面白い。 次はイチョウの葉。(イチョウの葉 from 小万知さん) 先の(12月1日)若草読書会の折に、絵の題材にと小万知さんがお持ち下さったイチョウの落ち葉です。 智麻呂邸の道路向かいの小さな公園の銀杏の木もすっかり黄葉して、木の根元周辺は黄金色の落ち葉でいっぱいの今日でしたが、読書会当日はまだ黄葉も十分でなかったかと記憶するので、この20日間ほどで、季節は随分と進んだ訳である。時間というのが「変化」「移ろい」であるということがよくわかるというものであります。 次は、イチゴ。(イチゴ from ヤカモチ) これは、ヤカモチが読書会への差し入れにお持ちしたイチゴだそうであります。 そして、最後はミカン二題。 槇麻呂さんからの熊野のミカンとヤカモチからの香川のミカンです。(熊野のミカン)(香川のミカン) ミカンの向きが上下交互に並べられている辺りは、智麻呂画伯のこだわりという奴でしょうか。 裏も見せ 表も見せて 蜜柑あり (良柑) (元句)裏を見せ 表を見せて 散る紅葉 (良寛) 以上です。本日もご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。<参考> 過去の智麻呂絵画展は下記をクリックしてご覧下さい。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵アルバム・智麻呂絵画集はコチラから。
2019.12.23
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第214回智麻呂絵画展 今回は出展作品6点と少ないのですが、智麻呂絵画展を開催させていただきます。 今回の6点によって、当絵画展に登場の智麻呂絵画総数は1978点となります。2000点までアト22点。2000点到達の際は「2000点到達記念絵画展」を計画して居りますので、ご期待下さい。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記から。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵の智麻呂絵画集アルバムはコチラ。 では、どうぞごゆるりとご覧下さいませ。 先ずは、秋篠寺です。(秋篠寺) 次回の若草読書会では、偐山頭火氏のご担当にて、五木寛之著「百寺巡礼」第1巻奈良編(講談社文庫)を取り上げることになっている。 この秋篠寺も同書で取り上げられている。 偐山頭火氏はレジメを作成するに当たり、この絵の写真をレジメに挿入したいということで、原画を持ち帰られたようで、ヤカモチ館長がこれを撮影できなくては困るだろうと、同氏撮影の写真をメールに添付して送って下さいました。それが上の写真という訳であります。 秋篠寺は、中学時代の担任の先生(故人)が一時その近くに居所を構えられ、その引越しのお手伝いに同級生と出向いたこともあるなど、身近な寺であるが、五木氏は「市井にひっそりとある宝石のような寺」と形容して居られる。 この寺の創建については、一説では、奈良時代末期に、光仁天皇を呪詛したという言いがかりの罪を着せられ、その皇后であった井上内親王とその子・他戸皇太子が、廃后・廃太子の処分を受け、殺されてしまうという悲劇的な事件があったが、この井上内親王の鎮魂のために建てられたのだという。 この事件により山部親王が皇太子となり、桓武天皇となるのだが、この筋書きを演出したのが藤原百川やその兄である藤原良継だと思われる。 この事件と秋篠寺とのつながりのことは存じ上げなかったが、境内にある会津八一の歌碑のことは夙に存じ上げて居りました。あきしのの みてらをいでて かへりみる いこまがたけに ひはおちむとす (会津八一)おぞましき かこをひめつつ あきしのの みてらのこけに ひはてりをどる (偐家持) 次は、ヒメサユリの花。(ヒメサユリ) この絵の由来は?と恒郎女さんにお尋ねすると、「ヤカモチさんがお持ち下さった写真から」というお答え。 ヤカモチが新潟県三条市高城のヒメサユリの群落を訪ねたのは2016年5月25日のことであるから、もう3年半も前のこと。<参考>ヒメサユリの小径 2016.5.29. どうやら、絵の題材に事欠いて、昔の写真などを引っ張り出して、絵を描いている、というのが恒郎女さんの弁。 そのような事情を覗わせるのが次の絵。お土産などで頂戴したお菓子の包装紙の図柄が絵になっていました。(川崎銘菓・惣之助の詩) これは、ご友人の五〇さんからの戴き物のお菓子の包装から。 そして、次が恒郎女さんのお姉様からの戴き物のお餅の包装から。(高野山やき餠) こういう絵も、絵画展の彩りとなり、見る目を楽しませてくれるので、ヤカモチ館長としては歓迎ではありますが、ご来場の皆さまのお茶菓子にどうぞ、と口先ばかりの「おもてなし」も可能ということで重宝なのであります。まあ、少し休憩して行きなされ。 次はフォックスフェイス。(フォックスフェイス) 和名はツノナス(角茄子)。キツネナス(狐茄子)とも呼ぶようだ。 これは、智麻呂さんが、通って居られるデイサービス施設で行われている毎月恒例の「お買い物デー」の際に、ご自身で買い求められたものとのこと。絵の題材不足を自ら補充されたという訳である。 最後は果物。静物画の定番ですな。(林檎と蜜柑) これも、絵の題材不足に些か関係するのかも知れませんが、恒郎女さんにお願いして、買い置きの林檎と蜜柑を目の前に並べて貰って写生されたものであるのでしょう。 以上、6点です。現在制作途中の白菊の絵の完成を待っての絵画展開催をと考えたりもしましたが、最低開催基準7点という偐家持美術館の内規に照らせば、1点作品数が足りていないとは言え、例外のない規則はないということでもありますので、諸般事情を勘案し、本日の開催となった次第。 今日もご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2019.11.11
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第213回智麻呂絵画展 超大型で猛烈な台風19号が伊豆半島に上陸とか。進路にあたる地域の皆さまに於かれましてはどうぞ十分にご注意下さいませ。大きな被害が出ないことを祈ります。 そんな中ですが、昨日、智麻呂邸を訪問、新作8点を仕入れてまいりましたので、智麻呂絵画展を開催させていただきます。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記から。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵の智麻呂絵画集アルバムはコチラ。 今回は、若草読書会メンバーである凡鬼さん、小万知さん、リチ女さん、偐山頭火さんなどがお持ち下さったものに関連した絵となります。 先ずは、栗。 先の若草読書会(9月24日)に枝つきのイガ栗を小万知さんが、枝つきでないバラのイガ栗をリチ女さんがお持ち下さいました。これらをモデルに絵にされたのが下の作品です。(栗) 以下の4点も小万知さんがお持ち下さったものです。 先ず、竜胆です。(竜胆) りんりんりんどうはこむらさき。 花がどれも蕾であったこと、ピンク色の蕾なども混じっていたことから、絵を見ただけでは、何の花か分からず、モデルご本人と対面するも・・ 「これは何の花ですか?」とヤカモチ。 「リンドウよ。」と恒郎女さん。 言われてみれば確かにリンドウであるが、ヤカモチには、上を向いて青紫色に咲いた花姿が固定観念的なイメージとして出来上がってしまっていた所為か、それともピンク色の蕾に幻惑されたためか、すぐにそれとは気付かなかったという次第。 しかし、漢字では「竜の胆」と書くので、蕾の方が「胆」らしい形であり、竜胆らしいと言うべきなのかも知れない。尤も、根が薬用に供され、それが「熊の胆」よりも苦いことから「竜の胆」と名付けられたようだから、花の姿形は関係ないのではある。 次は、フジバカマ。(藤袴) 昨年秋の嵯峨野は二尊院の境内でアサギマダラが群がりとまっていたフジバカマのことなども思い出す。 万葉人は萩だのオミナエシだのフジバカマだの小振りの花が好みであったようだが、蝶のアサギマダラも万葉人と似た好みを有しているのかも。 次はキキョウ。(桔梗) 万葉の「朝顔」は、異説もあるが、桔梗のことだとされる。 紙風船がポンと弾けるように咲く桔梗の花は何やら面白い気がする。 このようにパッと咲いて人目を引く花のことを「顔花・貌花」と呼んだようです。こいまろび 恋ひは死ぬとも いちしろく 色には出でじ 朝貌の花 (万葉集巻10-2274)言に出でて 言はばゆゆしみ 朝貌の ほには咲き出ぬ 恋もするかも (万葉集巻10-2275) 秘めたる恋の反面教師のような使われ方をして、これらの歌に対しては桔梗の花も異論があるやも知れませぬ。それ誰か あざみの歌の ごとわれを 秘めたる恋に 詠んでみよかし (桔梗郎女) 次はススキ。(ススキ)萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴 朝貌の花 (山上憶良 万葉集巻8ー1538) あと、ハギ、クズ、ナデシコ、オミナエシが揃えば秋の七種が勢揃いですが、代わりにクリ、リンドウもあって、これで十分に「秋」であります。 次は、凡鬼さんの冬瓜。(冬瓜) これは、凡鬼さんが栽培・収穫された冬瓜。ただどんと ありて無口に われありと ありたしわれも 冬瓜のごと (無口家持) 次は野菜たちの饗宴。(野菜たち) ぱんぱんに太ったナスは凡鬼さんがご持参、他のカボチャ、ズッキーニなどは小万知さんがご持参でした。奥の方で控えめにしているのは洋ナシでしょうか。もしそうなら、「野菜たちの饗宴」という場違いの席に迷い込んでしまった果物ということで、当惑しているみたいに見えるのも納得です。 野菜は新鮮なうちに料理して食卓に、というのが恒郎女さんの考え。 一方、心ゆくまで野菜たちを眺め、ゆっくりと絵に仕上げて行くというのが智麻呂スタイル。 花の絵と違って、野菜などの食材が絵の題材になると、仲の良いご夫婦にも、些かの軋みが生じるのでありますな(笑)。 まあ、今のところ、智麻呂さんが絵を仕上げるスピードは、幸いにも、恒郎女さんのストレスが大きくなる前には何とか間に合う程度なので、大事には至って居りませぬ(笑)。 最後は、埴輪の絵。 こういうのが題材の場合は、夫婦円満であります。 心置きなく描かれよと、恒郎女様の声もする。 これは、多分、高槻の今城塚古墳の資料館か埴輪館あたりで撮影されたものかと思うが、動物埴輪の写真を偐山頭火さんがお持ちになったものだそうです。(動物埴輪) 以上です。 本日も、ご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2019.10.12
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第212回智麻呂絵画展 昨日、智麻呂邸を訪問、新作7点を仕入れて参りましたので、智麻呂絵画展開催といたします。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記から。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵の智麻呂絵画集アルバムはコチラ。 今回は、絵の題材がなくて、恒郎女さん曰く「ひろみちゃんに助けられて、何とか作品数が揃いました。」とのこと。新作・全7点のうち4点がひろみの郎女さんがお持ち下さった花などを題材にした絵であったからです。 他の3点のうち2点は偐山頭火さん関係、1点は智麻呂家の冷蔵庫にあった野菜たちの絵と言う次第。 では、まず、ちょっと智麻呂絵画らしからぬ絵から。(こうやくん) これは、偐山頭火さんのお土産。 高野山開創1200年と銘打たれたクリアファイル左下部に描かれていたこうやくんの挿画を少しアレンジして模写されました。 まず、ゆるキャラで和んでいただいて、素直な心で当絵画展をご覧いただこうというヤカモチ館長の戦略であります。 同じく、偐山頭火さん提供の睡蓮の写真を写生されたのが次の絵です。(睡蓮)モネの真似 してもみよとか 睡蓮の 写真を置きて 偐頭火去り (山頭水) 偐山頭火さんの意図のほどは存じ上げぬが、睡蓮はモネという単細胞ヤカモチ館長の駄洒落的推量であります。 で、次は、いよいよ題材が底をついたので、奥方の恒郎女さんが冷蔵庫から適当に引っぱり出して来た野菜たちの絵です。(野菜たち) パプリカ、トマト、サツマイモ、キュウリが動員されてモデルとなりましたが、何やら楽しい雰囲気を醸しています。 さて、以下がひろみの郎女さん関連の絵になります。 先ずは、上の野菜との関連で、ゴーヤから。(ゴーヤ) 次は、ザクロ。(ザクロ) そして、ガイラルディア。 キク科の花であるが、こういう名前では、歌にはなりにくいから、何か適切な和名があった方がいいと思うのだが、どんなものでしょう。 名前にも、学名、和名、園芸種名、商品名と色々なレベルがあるが、歴史的由来、文化的由来などが伴わない名前、またはそのような由来を有していてもそれを知らないという名前は、地名などもそうであるが、何かよそよそしくて馴染めない感じがするとと共に、その名を覚えても、いつの間にかすっかり忘れてしまっているということが多いように思う。(ガイラルディア) この花、ガイラルディア・アリゾナ・アプリコットという名前のようだが、これは園芸品種名なのか商品名なのか。まあ、どちらであれ、とても覚える気にはならない、と言うか、何日か後にはきっと忘れていると思う(笑)。 次はルドベキア。 この花は野生化していて、道端などでも、最近はよく見かける花であるが、絵ではちょっと印象の違う花姿になっている。従って、ルドベキアではない可能性も否定できないが、絵画展は花図鑑ではないので、単に「花」であってもいい訳でアルベキア。(ルドベキア) このルドベキアもそうであるが、上の睡蓮など、今回は些かピントの甘い写真になっていて、大きいサイズの写真で見ると、少しぼやけた感じになってしまっているものがあります。 この点は、ヤカモチ館長の撮影手腕が拙劣であることを示すものにて、ご寛恕のほどお願い申し上げます。追って撮影し直す機会がありましたら、もう少し鮮明なものに貼り替えることも検討します。
2019.09.07
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第211回智麻呂絵画展 久々の智麻呂絵画展であります。 前回の第210回展が5月1日でしたから、2ヶ月半以上のご無沙汰となりました。 最近は、智麻呂氏の絵画制作ペースがダウンして居りますが、これは絵に向かっている時間が落ちたという訳でも、描くスピードが落ちたという訳でもないそうで、奥様の恒郎女さんのお話では、描いていても途中でボツにして新たに描き直すことが多くなった、ということが原因らしい。 描き始めた時の自身のイメージ通りに描けていないと思ったら、途中で破棄して新たに始めから描き直すという訳でありますが、智麻呂氏の絵に対するこだわりがより厳しいものになって来た、ということでもあるか。 絵を完成し、仕上がった作品を眺めるのも楽しみであるが、絵を描くというその過程、プロセスそのものも「描く楽しさ」であってみれば、これはこれでいいということになるのでしょう。まあ、智麻呂絵画展を楽しみにされている智麻呂絵画ファンやヤカモチ館長としては「それはちょっと」という感じではありますが(笑)。 では、2ヶ月半ぶりの智麻呂絵画展の開催。 どうぞごゆるりとお楽しみ下さいませ。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記から。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵の智麻呂絵画集アルバムはコチラ。 先ずは、ご友人の友〇さんから頂戴した花たちの絵・3点から。(紫陽花)(アヤメ)(グラジオラス) 次は、若草読書会メンバーからの提供による花ほかの絵であります。 先ずは、凡鬼さんご提供の枇杷です。(枇杷の実) 次のニゲラは、ひろみの郎女さんからのもの。 ご自宅の庭に咲いたのを摘んでお持ち下さいました。(ニゲラ) 次は、小万知さんご提供のネジバナです。(ネジバナ) 次は、偐山頭火さんが旅先で撮影して来られた、何処やらのクスノキの大木の写真を写生された絵です。(クスノキの巨木) 次は、東京方面在住組の祥麻呂さんからの朝顔とリチ女さんからのホオズキです。(朝顔)(ホオズキ) 次は、智麻呂氏がデイサービスで通って居られる福寿苑での催しに関連した2点です。 先ずは、お買い物デーというのがあり、この折には職員の方の付き添い、介助を受けつつ皆で外出し、好きなものを買い求めるというもののようですが、智麻呂氏はいつも絵の題材にする花を買い求められます。 今回は蘭の花でした。 何という蘭かは存じ上げませんが、可愛い花です。(蘭) そして、今月、7月は智麻呂氏の誕生月ということで、お祝に頂戴したのがこの花です。(ヒマワリ) 次は、芍薬の花でしょうか。これについての情報は持ち合わせません。(芍薬) 以上12作品。花の智麻呂らしく、お花いっぱいの絵画展となりました。 本日も、ご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。 今回で、当智麻呂絵画展への出展絵画総数は1957点、2000点到達までアト43点。早ければ年内にも2000点達成になるかも知れません。今後とも智麻呂絵画展をよろしくご支援のほどお願い申し上げます。
2019.07.19
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第210回智麻呂絵画展 令和初日の記事は智麻呂絵画展であります。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記から。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵の智麻呂絵画集アルバムはコチラ。 前回が3月11日でありましたから、久々の智麻呂絵画展となります。 今回は令和初日ということで、こちらもおめでたい絵から始めます。(Happy Weddingーmay love bloom forever!) 智麻呂・恒郎女ご夫妻のお孫さんのK君が先般ご結婚されました。 その披露宴の折、智麻呂氏の席の卓上に飾られていた花でしょうか。 愛の花よ永遠たれ、との思いを込めて描かれたのでもあろうと、ヤカモチが上記のようなタイトルを勝手に付けさせていただきました(笑)。 この場合、個々の花が何であるかを問うのは「野暮」というもの。 すべてが愛の花であるのだから。 次は、「愛の花」ではなく、いわば「友情の花」であります(笑)。(アイリス) 上のアイリスと下の水仙及び喇叭水仙は、智麻呂氏のお友達である友〇さんが「絵の題材に」と下さった花であります。(水仙)(喇叭水仙) 次のクリスマスローズは凡鬼・景郎女さんご夫妻からのもの。 ご自宅の庭に咲いていたものをお持ち下さいました。(クリスマスローズ) 次は、桜と桃。 大阪では、もう桜も桃もその季節は過ぎ去ってしまいましたが、遅ればせながら、もう一度お花見をしていただきましょう。(桜)(桃) 桜はご近所に咲いていたのを、桃は大阪城公園の桃園に咲いていたのを描かれました。 次は、タケノコ。 恒郎女さんが食材にと買い求められたのを、「ちょっと待った」と絵のモデルにしてしまうというのが智麻呂流であります。(タケノコ) 金色に輝くタケノコでありますが、普通のタケノコ。 かぐや姫が生まれ出ることはありませんでした。 次は、気分を変えて、風景画。 こちらは、當麻寺ですから、かぐや姫ではなく中将姫ですな。(當麻寺の奥院楼門) これは、偐山頭火さんからいただいた写真から絵にされました。 写真の写りがどうであったのかは存じ上げないが、「楼門」の「楼」の字が読み取れなかったのか、「門」とだけあるのが、ご愛嬌であります。 次のワスレナグサも偐山頭火さんからのもの。(ワスレナグサ) 銀輪散歩でお近くまで来られたついでの智麻呂邸へのお立寄りの際にお持ち下さったものかも知れません。(八重のツツジ) これは、ご近所の玉〇さんが絵の題材にと下さったものです。 八重咲きの珍しい品種。とても可愛いツツジです。 咲き初めの状態だと薔薇の花のように素敵、とは恒郎女さんの言。 尤も、ツツジからすれば、これでも「にほへをとめ」、バラの風下に立つかのような物言いは失礼なるぞ、というものかも知れない(笑)。(椿・太神楽) これは、ひろみの郎女さんがお持ち下さったもの。 ひろみ邸の庭に咲いた最後の一輪だそうです。 以上です。 今回は、全12点。うち10点が花の絵と、花の智麻呂らしい絵画展となりました。 新しき令和の代が、皆さまに幸い多き代でありますように。そして、引き続き智麻呂絵画展をよろしくご愛顧たまわりますように。 本日もご覧下さり有難うございました。
2019.05.01
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第209回智麻呂絵画展 本日は、智麻呂絵画展であります。 どうぞ、ごゆるりとご覧下さいませ。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記から。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵の智麻呂絵画集アルバムはコチラ。 まずは苺の絵から。 この苺は先月3日の若草読書会にヤカモチ館長が差し入れたものでありますが、行儀よく並んで、何やら楽しい絵になっています。(苺) 次の林檎とデコポンも苺と一緒にお持ちしたもので、絵の題材にもなるかというヤカモチ館長の予想通りに、絵になりました。 デコポンがリンゴに負けじと背伸びしているようにも見えて愉快です。(林檎とデコポン) 次のヒヤシンスとカラーは小万知さんが、同じく読書会の折にお持ち下さったものです。(ヒヤシンス from 小万知さん) 正しくは、ヒヤシンスではなくヒアシンスと表記するようだが、元の名前はHyacinthus 。ギリシャ神話に登場するスパルタの王子・ヒュアキントスに由来する名前。漢字では風信子または飛信子と書く。 花言葉は「悲しみを超えた愛」。 ヒュアキントスがアポロンの投げた円盤に当って死に、その時に流した血から生まれたとされるこの花にまつわる神話から生まれた花言葉であるのでしょう。(カラー from 小万知さん) カラーはサトイモ科の花。 漢字では海芋(かいう)と書く。 海を渡って来た里芋、という意味だそうな。 襟(Collar)に似ているのでカラーかと思ったら、ヒメカイウ属の学名Callaに由来するという説もあるそうな。 花言葉は「乙女のしとやかさ」「夢のような美しさ」。 さて、絵画展も「花よりお菓子」であります。 ということでクッキー。これは、ご友人の五〇さんからの戴き物です。 それぞれのクッキーのフォルムを楽しむかのように各種並べて、しめしめと写生されている智麻呂氏の満足げなお顔が浮かんでも来ます(笑)。(クッキー from 五〇さん) そして、この時期恒例のバレンタインチョコです。 絵画展開催が遅くなった結果、ホワイトデー直前になってしまって、いささか時期遅れの感も否めませんが、今年もナナちゃんやサキちゃん、ミズキちゃん姉妹からの嬉しいチョコやクッキーが届いて、智麻呂氏の絵筆(色鉛筆)もご機嫌なのでありました。(バレンタインチョコ from サキ&ミズキちゃん)(バレンタインチョコ from ナナちゃん) 次のシーサー、何処かで目にしたような・・そうでした、もうかなり以前から智麻呂邸の玄関先に鎮座ましますシーサーであります。ヤカモチ館長推測するに、毎年沖縄に旅行されているお嬢様ご一家が、そのご旅行の折のお土産としてお持ちになり、以来長らく智麻呂邸に住みついているのが、このシーサーなんだろうと。 智麻呂氏がこのような身近な置物などを描かれる時は、多くの場合、絵のネタ不足に陥って居られるというのが相場。 シャツだとか椅子だとかケトルだとか色々な身の回りの品物がそのようにしてこれまで絵になっていますが、それらの品物たち曰く、「シーサー、お前もか。」すると、シーサー曰く、「なんくるないさ~。」(シーサー ずっと前から居着いてます) 今回も8点と作品数は少な目でありましたが、春本番はこれから、花の絵も追々に増えて、それに伴い絵画展の作品点数も増えて来ることでしょう。智麻呂画伯の「無理のない程度の、程よい頑張り」に期待しつつ、今後の絵画展も楽しみに待つことと致しましょう(笑)。 本日も、ご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2019.03.11
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第208回智麻呂絵画展 本日は、今年2回目の智麻呂絵画展であります。 作品点数が7点と少ないのですが、前回開催から1ヶ月が経過しましたので、お待ちかねの智麻呂絵画ファンの方も居られることでしょうから、開催の運びといたしました。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記から。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵の智麻呂絵画集アルバムはコチラ。 では、どうぞごゆるりとご覧下さいませ。 先ずは、ツワブキです。(ツワブキ) ツワブキの花は過去にも描かれていたのかどうか調べてみると、これまでに6点(47回展、90回展、111回展、130回展、131回展、152回展)が描かれて居り、これが7点目となります。 これまでのツワブキの絵の構図がどちらかと言うと奔放な感じであったのに対して、今回のツワブキは、何か物静かな雰囲気を漂わせるものになっているという印象を受けました。静寂を 花とやなして 若草の 里にし咲きぬ 今日のつはぶき (偐家持) 次は今年の干支の亥に因んだ和菓子の絵です。(猪の親子<和菓子>) これは、ヤカモチが年初に智麻呂邸を訪問した際に、立ち寄った和菓子舗で目にしたので買い求めてお持ちしたものであります。 白猪の天使でありますな。 次は、偐山頭火氏のお土産のお菓子の煎餅。 煎餅そのものではなく、その包装紙の図柄を絵にされるところが、智麻呂流であります。(抹茶くりーむ煎餅) 次はアイリス。 智麻呂さんのお好きなアヤメ科の花。(アイリス) この花は、ヤカモチの記憶に間違いがなければ、恒郎女さんが花屋さんで買い求められた花かと。 智麻呂氏のご友人の友〇さんから頂戴した花だとご説明を受けた気も少しあるので、そのどちらかということにして置きます。 恒郎女さんに、絵のモデルとなった花などの由来をお聞きするのであるが、時日の経過によって記憶が曖昧となることもあって、間違った説明をすることもありますので、間違っていたら、ご免なさい、であります。 次は、梅。(梅) この梅については、記憶が消えて居りますので、出自に関してはノーコメント。国会での証人や参考人の不誠実説明ではありませんが、「記憶にございません。」であります。梅の花 今盛りなり うぐひすも 来鳴きとよもせ 若草の里 (偐家持) 次の水仙は、智麻呂氏のご友人である友〇さんから戴いた花です。 この点については記憶が鮮明なので間違いないだろうと(笑)。(水仙)水仙の満ち盛りたる香のよきを 愛でつ絵に描く春を待ちつつ (偐智麻呂) 次はチューリップ。 これは、智麻呂氏がデイサービスをご利用になっている福寿苑で、その折に描かれた絵であります。同園に咲いていたか、生けられていたチューリップを写生されたものであります。(チューリップ)春立ちぬ赤と黄色のチューリップ 添ひてたぐひて仲良く咲ける (偐家持) 以上です。 本日も、ご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2019.02.08
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第207回智麻呂絵画展 今年最初の智麻呂絵画展を開催します。 その前に、智麻呂・恒郎女ご夫妻からのご挨拶であります。^^^^^^^^^^ご挨拶皆さま、あけましておめでとうございます。旧年中は、智麻呂絵画展をお引き立て賜りありがとうございました。本年も、よろしくお願い申し上げます。2019年1月8日智麻呂・恒郎女^^^^^^^^^^<参考>過去の智麻呂絵画展は下記から。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵の智麻呂絵画集アルバムはコチラ。 では、第207回展をお楽しみ下さい。 先ずは、お正月らしく、今年の干支・亥の絵です。(亥・・和郎女作品から) これは、和郎女さんが、新年用にとお作りになった下掲の作品を絵にされたものであります。年末か年初に、和郎女さんが智麻呂邸にお持ちになられたのだろうと思いますが、昨日、智麻呂邸を訪問申し上げた時、若草ホールに飾られているのを拝見いたしました。 最近は、和郎女作品を撮影する機会が殆ど無く、当ブログでの和郎女作品展もながらく開催いたして居りませんが、追って、同作品展開催の際に、あらためてご紹介申し上げることとし、本日は小さい写真のみ掲載です。 智麻呂さんの絵の方は、年賀状の挿画にも使えそうですが、智麻呂ご夫妻からの今年の年賀状の挿画は「凡鬼さんの冬瓜」(参照:205回展)でありました。 つまり、この絵は、昨年の年末ぎりぎりか、年明けに描かれたものであるということが分かるという次第。(亥・・和郎女作品) さて、次はケーキです。 昨年12月初旬に智麻呂邸を訪問した際、12月が恒郎女夫人のお誕生月であることに気が付いたヤカモチ館長が、瓢箪山駅構内のケーキ屋さんで買い求め、お持ちしたものであります。 その場で「ハッピーバースデー」をしてナイフを入れてしまうと、智麻呂さんが描く機会を奪ってしまうことになるので、小振りのショートケーキも別に買い求め、ご夫妻とヤカモチの3人は、それでハッピーバースデー珈琲タイムとした次第。 智麻呂絵画への配慮であると共に、ご夫妻、お二人っきりでの素敵なバースデーをどうぞ、というヤカモチ館長の言わば「粋な」配慮でもありました(笑)。(バースデーケーキ) 次の絵を目にした時のヤカモチ館長の反応は次の通り。 ヤカモチ「(これは何処かで見た記憶がある。ブックエンドだったかな?)これは、ブックエンドか何かの絵ですか?」 恒郎女さん「それは、誰だったかしら、貰ったもので・・」 ヤカモチ「ああ、カステラの・・」 恒郎女さん「そう、カステラの・・」 何のことはない、昨年12月の半ば頃に、智麻呂邸を訪ねた際に、駅前の菓子舗で手土産の和菓子を買い求めた際に、クリスマス風のものが置いてあるのが目についたので、ついでに買ってお持ちしたものであったのでした。 見た記憶があると感じたのも道理。 来年のことを言うと鬼が笑うらしいが、去年のことを思い出すと鬼は白けるのだろうか。それはともかく、我々3人は、去年(と言っても1ヶ月前に過ぎないのではあるが)のことについての記憶がハッキリして、笑い合ったのでありました。(Xmas仕様のカステラ) はい、これはカステラにクリスマスツリーの図柄が刻印されたものなのであります。 もろびと声あげ よろこびたたえよ かみのめぐみ この世に現われ ダビデの村の いぶせき馬屋に きよき御子は うまれたもぅ (讃美歌102) 次は、クッキー。 これは、和郎女さんからの戴き物とのこと。(クッキー from 和郎女さん) お菓子が続きましたので、次は野菜です。 凡鬼農園の野菜たちは当絵画展ではお馴染みのものです。 恒郎女さん曰く「この絵は、まだ完成していないのだけれど・・」 その言葉を尻目に、撮影してしまったヤカモチ館長。 撮影してしまったら、公開しない訳には・・というのがヤカモチ流。(凡鬼さんの大根) 次は、御所柿。 この柿は、鳥取県産。 奈良県の御所市から持って来た柿の木から品種改良を加えて大きな実の柿を実現したという、鳥取県産の御所柿だそうな。とても美味とか。 恒郎女さんのお姉様のご子息のお嫁さんのご実家からお姉様に送られて来た柿のお裾分けだそうです。 恒郎女さんのご実家は御所市の旧家。上記のお嫁さんのご実家は森蘭丸の森氏につながるご家系らしいですが、詳しいことは割愛です。(御所柿) 次は、蜜柑。 この蜜柑は、小原紅早生みかんという品種で、普通のミカンよりも赤っぽい色をしています。 ヤカモチ館長の友人が香川県でミカン園をやっていて、このミカンを栽培しています。(小原紅早生みかん) ここまで来て気がつきましたが、今回は、花の絵がないということ、そして、ケーキ、カステラ、クッキー、大根、柿、蜜柑と全て食べ物でありました。まあ、冒頭のイノシシも食べ物と言えば言えなくもない(笑)。 今年は、春から食べ過ぎじゃわいなぁ~。 以上です。ご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。 今年も、精力的に智麻呂絵画展を開催して参りますので、よろしくお引き回しのほどお願い申し上げます。
2019.01.08
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第206回智麻呂絵画展 今年最後の智麻呂絵画展となります。 今年は智麻呂絵画展は今回で9回の開催となりました。 出展絵画総点数は全84点でありました。 この1年、智麻呂絵画展にご来場下さった皆さま、コメントをいただきました皆さま、その他、絵の題材をご提供いただくなどご支援いただきました皆さまに心からお礼申し上げます。 どうぞ、皆さま、よきXmas、よきお正月をお迎え下さいませ。皆さまのご健勝、ご多幸をお祈り申し上げます。そして、来年も引き続き、智麻呂絵画展をご愛顧賜りますようお願い申し上げる次第であります。(智麻呂、恒郎女、偐家持拝)<参考>過去の智麻呂絵画展は下記からご覧下さい。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵の智麻呂絵画集写真はコチラ では、第206回展どうぞごゆるりとお楽しみ下さいませ。 先ずは、偐山頭火さんからの柿と燻製の絵であります。(五条の柿 from 偐山頭火) この柿は偐山頭火氏が奈良県五条市を旅された折のお土産。旅づとの五条の柿を三つ並べ 絵にかかすらむその秋の実を (偐家持)(本歌)たまきはる宇智の大野に馬並めて 朝ふますらむその草深野 (中皇命 万葉集巻1-4)(燻製 from 偐山頭火) そして、上の燻製は、偐山頭火氏が、趣味と言うか道楽と言うか、ご自身の楽しみとして、やって居られる「燻製」のお裾分けであります。 次は小万知さんからの蘭の絵であります。(蘭 from 小万知)小万知さんが真っ白な蘭の花持って 遊びに来たから今日は蘭記念日 (俵小万知)(本歌)「この味がいいね」と 君が言ったから 七月六日はサラダ記念日 (俵万智) 次は、ひろみの郎女さんからの水仙です。(水仙 from ひろみの郎女) ご自宅の庭に咲いていた水仙を摘んで、絵の題材にとお持ち下さったものです。水仙は智麻呂氏のお好きな花の一つ。これまでにも水仙の絵を沢山描いて居られます。水仙のその花にもが絵筆とり朝な夕なに描かぬ日無けむ (偐智麻呂)(本歌)なでしこのその花にもが朝なさな 手に取り持ちて恋ひぬ日無けむ (大伴家持 万葉集巻3-408) 次は、下仁田葱です。 故K牧師のご夫人から送られて来た下仁田葱です。K牧師とそのご夫人は共に、智麻呂氏にとっても恒郎女夫人にとっても学生時代からのご親友。K氏ご存命の時から、この時期になると下仁田葱が送られて来るのが毎年の恒例となっていましたが、K氏亡き後もご夫人が変わらずに送って下さっているという次第。 智麻呂絵画展のご常連様にはお馴染みの下仁田葱かと存じます。(下仁田葱 from K夫人)葱見れば 背子しおもほゆ 葱食めば ましてしのはゆ 下仁田ゆ 来たりしものぞ 絵に描けば 面影立ちて やあやあの声 (下仁田憶良)(本歌)瓜食(は)めば 子等(こども)おもほゆ 栗食(は)めば ましてしのはゆ いづくより 来たりしものぞ まなかひに もとなかかりて 安眠(やすい)しなさぬ (山上憶良 万葉集巻5-802) 次も、智麻呂ご夫妻のご友人である五〇さんからのハムです。(六合ハム from 五〇さん)食べらくも見らくしもよし六合ハムを 絵にしぞなして年の暮れゆく (偐智麻呂) このハムの絵も、智麻呂絵画展ではお馴染みの絵であります。 親鸞の幼名は十八公麿と書いて「まつまろ」でありましたが、松という漢字を分解すると十、八、公となるから、「十八公」で「まつ」と訓ませたもの。もし、その時代にハムという食品があったら、もっと分解して「十八ハム」で「まつ」と訓む表記にしたかも、などと詰まらぬ連想をしているヤカモチ館長でありました。 次は、ゴッホの向日葵であります。(ゴッホの向日葵) 勇敢にも巨匠ゴッホの絵の模写に挑戦されましたが、完成させるや風邪でダウン。ゴッホ、ゴッホと咳しきりであったそうな。幸い軽快されて今は頗るお元気でありますので、どうぞご安心下さい。ソレイユのゴッホの祟りなるらむかゴッホゴッホとしばらくは寝し(咳麻呂) 最後は、シクラメン。(シクラメン) このシクラメンは夫人の恒郎女さんが、お花屋さんで買って来られたものであります。智麻呂さんに、絵の題材にと、お渡しされる際に「出会いの時のわたしのようでしょう」と言われたのかどうか、また、それに対して智麻呂さんがどうお答えになったのかは存じ上げぬことであるが、とても丁寧に素敵に描かれています。 いつの時であったか、智麻呂さんは鉢も狭しと咲き群れるシクラメンを前にして、どうしてもそれが満足の行く絵に描けないという「シクラメン症候群」にかかられて、しばらくはシクラメンが苦手という時期がありました。 どうやらシクラメン症候群を克服されたことは、この絵からも、はっきりしたようです(笑)。きっと、出会いの時の恒郎女さんの面影をこの花に重ねつつ絵を描かれたのでしょう。ご馳走様でした。 以上です。本日もご覧いただき、ありがとうございました。
2018.12.13
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第205回智麻呂絵画展 本日、智麻呂邸を訪問、新作絵画6点を仕入れて(これはヤカモチ用語で絵を撮影した、という意味)参りましたので、先の3点と合わせ全9点を以って、智麻呂絵画展開催といたします。 どうぞ、ご来場、ごゆるりとご覧下さいませ。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記からご覧下さい。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵の智麻呂絵画集写真はコチラ 先ずは、彼岸花の絵から。(犬上川畔の彼岸花) この絵は、当ブログの2018年9月23日の記事に掲載の写真を絵にされたものです。スマホ画面で当該記事の彼岸花の写真をお見せした処、この写真を絵に描きたいと仰ったので、印刷してお届けしたら、このような素敵な絵になっていたという次第。 智麻呂画伯としては珍しい風景画ですが、欅の幹の黒と葉の緑と彼岸花の赤とのコントラストによって、いい雰囲気を醸しています。<参考>ヒガンバナ 2018.9.23.(モデルとなった写真) 次は、智麻呂ご夫妻のお嬢様から敬老の日に贈られた花束です。 ご夫妻になぞらえた老人夫婦の人形が添えられてありましたが、智麻呂氏は、「ワシはこんなに老けてはいない」と余りお気に召さなかったようで、絵に仕上げるについて、その人形を取ってしまわれたとのこと。お嬢様曰く「お爺ちゃんにそっくりなのに・・。」 ヤカモチはノーコメントであります(笑)。(敬老の日の花束) 智麻呂氏のその意気やよし。 いつまでも若々しい心で、絵画に取り組んでいただきましょう(笑)。 次は、フォックスフェイス。(フォックスフェイス) これは、智麻呂氏が利用されているデイサービス施設での催し・「お買い物デー」の折に、石切神社参道のお花屋さんで智麻呂氏ご自身が買い求められたものだそうな。この独特のフォルムが絵心を刺激したもののようです。 次は、イチジクとブドウ。(イチジクとブドウ) これは、ご近所にお住まいのご夫妻の友人、サワちゃんとケンちゃん姉弟からの贈り物です。 実際に頂戴したブドウはグリーンのマスカットか何かの品種のブドウでしたが、絵に描く前に食べてしまったので、たまたま買っていた巨峰があったので、これを皿に盛って身代わりモデルになっていただいたとか。 代用モデルなのだから、色をグリーンに仕上げればいいものを、と思うのは凡人。智麻呂氏は見たまま在るがままに描く、これがその流儀なのだから、仕方ないのであります(笑)。 次は、トウガンです。(凡鬼さんの冬瓜) これは、先日・10月14日の読書会の折に、凡鬼さんがお持ち下さったものです。凡鬼さんは家庭菜園で色んな野菜を栽培されていて、収穫された時には、そのいくつかをお持ち下さるのですが、このトウガンもそのようなものの一つなのであります。 どーんと存在感があって、何やら愛嬌のある野菜であります。 次は、名前を存じ上げないので、「赤い実」として置きます。 これも、小万知さんが先の読書会の時にお持ち下さったものです。(赤い実) いずれこの記事をご覧いただいた小万知さんから、名前はかくかくしかじかとコメントが寄せられることでしょうから、それを待って名前は追って書き加えさせていただきます(笑)。<追記>上の赤い実は、花茄子(ハナナス)でありました。 次は、ひろみの郎女さんが、絵の題材にと、同じく先の読書会に鉢植えをお持ち下さったもの(ホヤ・ムルティフロラ) ホヤ・ムルティフロラ(Hoya multiflora)という舌を噛みそうな名前の花です。マレーシア原産の植物らしいです。 ちょっと詳しい事情は存じ上げないのですが、ひろみの郎女さんのブログ記事(下記参考を参照)でのご紹介によると、この鉢植えは小万知さんからの戴き物のようです。珍しい花なので、智麻呂氏にその絵を描いていただこうと、一時的に智麻呂邸にお預けになったよう。<参考>「ホヤの仲間、彦星」が咲きました! 2018.10.13. 絵が完成したので、鉢植えをお引き取りに来られた際に持って来られたのが、次のシュウメイギクであります。(シュウメイギク) 以上であります。 本日も、ご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2018.10.26
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第204回智麻呂絵画展 本日、智麻呂邸を訪問、新作絵画4点を撮影、先に撮影の作品と合わせて全8点となりましたので、第204回智麻呂絵画展を開催いたします。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵アルバム「智麻呂絵画集」はコチラ。 前回の第203回展が7月30日開催でありましたから、8月は絵画展の開催はなし、実に51日ぶりの開催となりました。 では、ごゆるりとご覧下さいませ。 先ずは、ちょっと変わった趣向で、こんな絵から。(難波八阪神社) これは難波八阪神社の境内にある、獅子舞台を撮影した下記の写真をお持ちしたら、面白いと絵にされたのでありました。難波八阪神社 (1) posted by (C)けん家持<追記注>この獅子舞台(獅子殿が正しい呼称かも)は、1974年5月竣工の、鉄骨鉄筋コンクリート造。外観は銅粉吹き付け合成樹脂仕上げ。内部の神殿には、素戔嗚尊の荒魂を祀る唐櫃上加賀獅子一対が奉安されている。目玉はライト、鼻はスピーカーの役割を果たしている。近年は、大きな口で勝利を呼び、邪気を飲み込み、勝運(商運)を招くとして、学業向上、就職、入試、会社発展などを祈願しての参拝が絶えないとのこと。 次は、虫の絵4点です。 先ずはカマキリ。(カマキリ) 次は、ショウリョウバッタ。(ショウリョウバッタ) 次は、トンボ。(蜻蛉) トンボが来たら、蝶も外せない、という訳で次はアゲハチョウです。(揚羽蝶) 智麻呂画伯も今回は昆虫少年に立ち戻ってしまわれたようであります。 さて、次は、ハムとゼリー。何れも五〇さんからの贈り物であります。(ハムなど)(ゼリー) ここまで来て、気が付きましたが、花の智麻呂画伯なるに、今回は花の絵がないですね。 これでは、智麻呂絵画ファンの皆さまに申し訳が立たぬと思われたかどうかは存じ上げぬことなれど、花の絵柄(と言っても「花」そのものではなく「実」の絵柄ではありますが。)の薬缶の絵が添えられていたのでありました(笑)。 奥方の恒郎女さま曰く「絵の題材に困ると手近な身の回りの品が絵になる。」ということですから、たまたま花柄もどきの薬缶が絵になっただけということで、「花」の絵の埋め合わせというようなことは、画伯の意識には毫もなかったのでしょうな。 しかし、この薬缶の絵で、何となく「花の智麻呂」的世界が現前。それらしき雰囲気と相成りました(笑)。(薬缶) 以上です。お楽しみいただけましたでしょうか。 本日もご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2018.09.19
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第203回智麻呂絵画展 久々に智麻呂絵画展を開催いたします。 前回の開催が先月19日ですから、41日ぶりの開催となります。 では、ごゆるりとご覧下さいませ。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵アルバム「智麻呂絵画集」はコチラ。 先ずは、このような絵から。(Mitleben) 前回開催日6月19日の前日18日は大阪北部地震のあった日。 地震のあった後、ご近所に住むさわちゃんとけんちゃんの姉弟が智麻呂ご夫妻のことを気遣い、パンや果物や飲み物など沢山の差し入れを持って来てくれたそうです。上の絵はご厚意への感謝の意味でその一部を描かれたものであります。智麻呂邸もかなり揺れたそうですが、特段の被害はなく、不都合も生じなかったのですが、このように気遣って下さるご近所があるということは、何んと有難く、心強いことでしょう。 タイトルのMitlebenはドイツ語。共に生きる、というような意味です。ヤカモチ館長が勝手に付けさせていただきました。 次の2点は智麻呂氏のお誕生日に関連してのもの。(智麻呂バースデイ、マンゴーケーキ) 智麻呂氏は7月生まれ。今月1日の若草読書会に、ひろみの郎女さんが、そのお祝にとお持ち下さったもので、少し早めのお誕生日会とし、ハッピーバースデーのお決まりの歌とローソクのセレモニーの後、皆でいただきました。(ガーベラ) こちらは、智麻呂氏がデイサービスで通って居られる施設、福寿苑でお誕生日祝いとして頂戴したガーベラです。 デイサービスで通って居られた、もう一つの施設「アンデスのトマト」はこの3月末で、当該サービスの提供を中止されることとなり、4月からは別の施設を利用されています。 次はタイマツバナ。(タイマツバナ) これは、ヤカモチ館長のブログ友だちであるビッグジョン氏のお庭に咲いた花で、同氏がご自身のブログにてご紹介されていたものであります。下記<参考>の同氏記事に掲載の写真をプリントアウトして智麻呂氏にお届けしたら、このような絵になった次第。<参考>ビッグジョン氏のブログ記事「タイマツバナの季節」https://plaza.rakuten.co.jp/kansonaikikata/diary/201807040000/ 同氏のご説明によると、この花はシソ科の多年草で、ヤグルマハッカ(矢車薄荷)、ベルガモット、ビーバーム、ホースミント、モナルダなどと色々な別名があるとのことです。 このタイマツバナの写真と同時にお届けしたのがアロエの花の写真。こちらは、ヤカモチ館長のブログ記事に掲載のものでありますが、これも絵になりました。<参考>墓参・山麓の道から 2017.12.28.https://plaza.rakuten.co.jp/yakamochi35/diary/201712280000/(アロエ) 次は、フクシアという花。 小万知さんの写真集からこの花の写真を選び、絵にされました。 絵の題材に困ると、小万知写真集の出番となることが多いようですが、この花の珍しい姿形が智麻呂氏の興味を引いたようです。(フクシア) 次のハナショウブも小万知写真集からの絵だろうと思います。 アヤメ系統の花は智麻呂氏のお気に入りの花ですから、絵にするのも手慣れたもののようです。(ハナショウブ) 次の絵は、フルーツゼリーの詰め合わせに入っていたラベルの絵を写生されたのではないかと推察しますが、詳細は存じ上げない。 このフルーツゼリーは小万知さんが先の1日の読書会に差し入れて下さったものでありました。ご本人は他用でご欠席だったのですが、小万知フルーツゼリーとなってご参加下さったという次第。(小万知・フルーツゼリー) 次の百合は、偐山頭火さんが絵の題材にとお持ちくださったものだと記憶します。同氏のお庭に咲いていたものかと。 野生の百合は俯いて咲くが、園芸種のそれは上を向いて咲く、TVか何かでそんな話を聞いた気がしますが、正確な話かどうかは存じ上げぬ。(偐山頭火の百合) 高嶺の百合のそれよりも・・は、あざみの歌。われもまた高値の花の百合よりも 野の花あざみよしとや摘まむ(偐家持)と、たかね 違いに、思いましたが、何れであれ、もはやその季節ではなく、祥麻呂氏の朝顔にバトンタッチといたします。(祥麻呂の朝顔) これは入谷朝顔市の朝顔だろうと思いますが、千葉ご在住の祥麻呂氏から智麻呂邸に贈られて参ったものであります。こちらも高値の花でありますな(笑)。 次のグラジオラスについては、ヤカモチ館長の取材忘れか健忘症のゆゑか手許に情報がありませぬ。それ花は咲きてもの言ふものなれば はたであれこれ言はぬが花か(偐家持)(グラジオラス) 以上、11点の新作をご紹介申し上げました。 これにて、第1回展からの総出展智麻呂絵画点数は1886点となりました。2000点までアト114点であります。引き続き智麻呂絵画へのご支援、ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。 本日も、ご来場、ご高覧賜り、ありがとうございました。<参考>上記のひろみの郎女さん、偐山頭火氏のブログは下記です。わかくさ日記https://plaza.rakuten.co.jp/wakakusa163/。河内温泉大学https://blogs.yahoo.co.jp/gourmet_1212
2018.07.30
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第202回智麻呂絵画展 ブログ更新をサボっているうちに数日が経過してしまいました。 昨日18日朝は、大阪北部を震源とする震度6弱のやや強い地震もありましたが、大阪中部の当方ヤカモチ美術館周辺は何事もなしでありました。 そして、今日19日はサッカーワールドカップ初戦で日本がコロンビアを破るという嬉しいことがありました。 ということで、些かこじつけですが、本日は日本チームの勝利をお祝いしての第202回智麻呂絵画展開催とさせていただきます。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵アルバム「智麻呂絵画集」はコチラ。 まずは、この時期らしく紫陽花の絵から(アジサイA) アジサイAは、小万知さんから頂いたアジサイを挿し木にしてひろみの郎女さんが育てられたものなので、小万知⇒ひろみの郎女⇒智麻呂というルートで若草ホールにやって来たということになります。 アジサイBは、取材不足で由来は存じ上げません。(アジサイB) 次はアマリリス。 この花もひろみの郎女さんがお持ちになったものではないかと思いますが、違っているかも知れません。 ヤカモチ館長はこのような大振りの花はどちらかと言うと苦手であります。(アマリリス) 次は、山吹。(山吹) 次は、ヒメノボタン。 牡丹の花もヤカモチ的には大き過ぎる花にて好みではないが、このヒメノボタンは小振りで一重の可憐な花で、ヤカモチ好みと言えそうです。(姫野牡丹) 次はハナショウブ。 ハナショウブも今が盛りの花です。(ハナショウブ) そしてドクダミです。この花も今が盛り。 ただ、ハナショウブと違っって、こちらは雑草扱いとなる植物にて、その匂いが苦手と敬遠される向きもある花であるが、花そのものはなかなかに可愛らしいのではある。(ドクダミ) 次は、ちょっと目先を変えまして、朱鷺の絵です。 新潟のお土産の菓子「朱鷺のたまご」の包装紙のデザインを写生されました。まあ、これはご愛嬌ということで。(朱鷺) 最後はバナナです。(バナナ) 以上です。本日は、ワールドカップの日本対コロンビア戦に気を取られて、少し手抜きの編集となってしまいましたが、日本勝利に免じてご容赦を。(笑) 本日もご来場。ご覧下さり、ありがとうございました。<追記>昨夜遅くにアップした当記事。智麻呂絵画展というカテゴリを選択しないまま記事アップしてしまったよう。今朝確認すると「カテゴリ未分類」になっていたので、「智麻呂絵画展」に修正変更いたしました。
2018.06.19
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第201回智麻呂絵画展 本日は、久々の智麻呂絵画展であります。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵アルバム「智麻呂絵画集」はコチラ。 先ずはツツジから。 桜花「栄えをとめ」の後はつつじ花「にほえをとめ」であります。(ツツジ) 「立てば芍薬、坐れば牡丹、歩く姿は百合の花」、美しい女性を形容する言葉に「花」は付き物ですが、その最も古い形は「桜」と「つつじ」のようです。万葉集にも次のような歌がありますので、参考までに紹介して置きます。男女の掛け合いの歌になっていますから、歌垣の折などに集団で歌われた民謡のようなものと思われる。物思(も)はず 道行(ゆ)く行くも 青山を 振り放(さ)け見れば つつじ花 にほえ娘子(をとめ) 桜花 栄え娘子 汝(なれ)をそも 我(われ)に寄すといふ 我をもそ 汝(なれ)に寄すといふ 荒山(あらやま)も 人し寄すれば 寄そるとぞいふ 汝(な)が心ゆめ (万葉集巻13-3305)<物思うこともなく道を行きながら青山を振り仰いで見ると、ツツジ花のように色美しい娘子、桜花のように真っ盛りの娘子。あなたのことを私といい仲だと人は言い寄せる。私のこともあなたといい仲だと言い寄せる。荒山でさえも人が言い寄せたら寄り添うと言う。あなたもゆめゆめ諦めないでいて下さい。> 反歌いかにして 恋止(や)むものぞ 天地(あめつち)の 神を祈れど 我(あれ)や思(おも)ひ増(ま)す (同巻13-3306)<どうすれば恋は止むのだろうか。天地の神に祈れど、私の思いは増すばかりだ。>然(しか)れこそ 年(とし)の八年(やとせ)を 切り髪(かみ)の よち子を過ぎ 橘の ほつ枝を過ぎて この川の 下(した)にも長く 汝(な)が心待て (同巻13-3307)<だからこそ、八年という年月を、切り髪の少女の頃を過ぎ、橘の枝先が伸びて行く時を経て、この川の下の水のようにも長く、ずっとあなたの心を待っています。> 反歌天地(あめつち)の 神をも我(あれ)は 祈りてき 恋といふものは さね止(や)まずけり (同巻13-3308)<天地の神にも私は祈りました。恋というものは全く止みませんでした。> 以下の4点の作品は、ひろみの郎女さんがお持ち下さった花の絵たちです。(ウラシマソウ) この奇妙な花がどんな絵になるのか楽しみにしていましたが、期待通りの素敵な絵になりました。 花に譬えられて気を悪くする女性はいないと思うが、さすがにこの花に譬えられたら怒るでしょうな。 次はアイリス。 何れ菖蒲か杜若。これも美女の譬えとなる花。 しかし、ダッチアイリスかジャーマンアイリスかとなると、源三位頼政殿も困惑ここに極まれりでしょうな。(アイリス) そして、シュンランです。 もの静かな絵にて、いい雰囲気です。(春蘭) 最後はミヤコワスレです。(ミヤコワスレ) では、ここでお茶休憩していただきましょう。 鮎のお菓子と柏餠をご用意させていただきました。 ヤカモチの自宅から智麻呂邸へ自転車で向かう場合に於いて、最も近道となるコースを取ったときに、途中にある菓子舗が千鳥屋さんである。少し回り道をすると寿々屋という菓子舗やケーキ屋さんもあるのだが、これは、その近道コースの場合の千鳥屋さんのお菓子である。 実際の鮎のお菓子は、もっと横長でスラリと細長いのだが、智麻呂絵画になると、何故か寸詰まりの「ゆるキャラ」風と言うか、可愛い鮎になるのであります(笑)。(鮎と柏餠) 最後は、ヒメヒオウギです。(ヒメヒオウギ) 散歩の道の辺に自生していた小さな花を摘んで来られました。 名前が何とも分からなかったので、写真に撮って小万知さんにメール送信して、ご教示を仰いだところ、ヒメヒオウギだと教えていただきました。これは5月11日のこと。 すると偶然にも、ブロ友のももの郎女さんが5月18日のブログ記事にこの花の写真をアップされました。ももの郎女さんもこの花の名はご存じでなかったようで、「赤い小さいお花」とだけ書かれていて、その名を書いて居られませんでした。 それで、ヤカモチ館長は得意げに「ヒメヒオウギ」であると仕入れたばかりのにわか知識を受け売りでコメント申し上げたという次第(笑)。 ももの郎女さんが撮影されたヒメヒオウギは下の写真のように花弁が薄紅色の品種でしたが、このような色のものもあるようです。(ヒメヒオウギの写真)(ももの郎女さん撮影のヒメヒオウギ)<参考>ももの郎女さんのブログ記事 以上です。 本日もご覧下さり、ありがとうございました。
2018.05.22
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第200回記念智麻呂絵画展 本日は第200回記念智麻呂絵画展であります。 第1回智麻呂絵画展は2008年7月4日ですから、9年9ヶ月余で200回に到達したことになります。智麻呂氏の長期にわたる頑張りに敬意を表するとともに、この絵画展を様々な形で支えて下さった方々、当絵画展をご覧下さった方々、温かいコメントをお寄せ下さった方々など、応援下さった皆さまに心より感謝申し上げます。 今回の出展作品は全14点。これを合わせて今日までの智麻呂絵画総点数は1859点の多数を数えます。 200回という節目を迎え、智麻呂氏の創作意欲は益々盛ん。当面の目標を総作品点数2000点の大台達成と定め、更にも絵画展を継続して参りますので、引き続きご愛顧・ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。 今回は、「花の智麻呂」らしく、展示作品全てが「花」の作品となって居ります。<参考>智麻呂絵画展年表 2007.7.4. 第1回展開催 2012.5.27. 第100回記念展開催 2013.2.28. 第115回展、作品総数1000点突破 2015.9.19. 第165回展、作品総数1500点突破 2018.4.17. 第200回記念展開催 先ずは、桜の花から。 桜の絵は病に倒れられた智麻呂氏の復活へのスタートともなった絵でありますので、この200回記念展の冒頭を飾る絵も桜の絵が相応しいと言えるでしょう。(桜)<参考>処女作品の「桜」の絵が掲載されている絵画展は下記です。 第12回智麻呂絵画展 2008.9.16.生きめやもとわれ励まして桜花 咲きて今日までともにぞ来しか (咲家持) 次は、カワラナデシコです。(カワラナデシコ) ナデシコは秋の七種の花の一つであり、季節的には相応しませんが、春の花の「桜」に秋の花の「撫子」を対置する、というのが智麻呂氏の意図であるのかも知れないと、ヤカモチ館長の勝手解釈にて、この二つを並べてみることにしました。なでしこは我妹の笑みのごと咲きて 見れども飽かず継ぎて見が欲し (咲家持) 次のクリスマースローズは、ひろみの郎女さんがご自宅の庭に咲いていたのをお持ち下さったものです。(クリスマスローズ) 次の椿も同様です。薄紅ににほへる椿つばらかに 見つつや我も春日過ぐさね (椿家持)(本歌)奥山の八峰の椿つばらかに 今日は暮さね大夫のとも (大伴家持 万葉集巻19-4152)(椿) そして、次の「チューリップと糸水仙」も、ご近所の方から頂戴したものですがと、やはりひろみの郎女さんがお持ち下さいました。(チューリップと糸水仙) 以下の、水仙1及び水仙2は、智麻呂氏のご友人である友〇さんから頂戴した花です。(水仙1)水仙の 花咲く朝は 寒風も わが行く道も すがしとおぼゆ (咲家持)(水仙2) 次のタンポポは智麻呂氏ご夫妻のご友人の五〇さんから届いた絵ハガキの挿絵にあったもので、これを参考にして描かれた絵であります。(タンポポ)たんぽぽの わたは揺れつつ 出で立ちの 時待つらむか 風待つらしも (絮家持) 次は、フリージア。 小万知さんがお持ち下さった花です。(フリージア) 次は、サトザクラの花を水を張ったガラス皿に浮かべたものです。 先日7日のお花見の折に、地に落ちている花(小鳥たちがついばんで地に落としたものだと思われるが)で、まだ美しいものを小万知さんが拾い集めて下さいました。これを智麻呂邸に持ち帰り、青いガラス皿に水を張って、飾って下さったのですが、これを写生されました。 とても可愛いと、実物もその絵の方も、智麻呂氏も奥方の恒郎女さんも、とてもとても、お気に入りでありました(笑)。(サトザクラのサラだ)小万知さんが皿に桜を盛ったから 四月七日はサラだ記念日 (俵家持)(本歌)「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日 (俵万智) 次は蕨。 錦織公園にて小万知さんが摘んで来られたものです。(蕨)羽曳野の 錦織の丘の さ蕨を 小万知が摘める 春になるかも (摘家持)(本歌)石ばしる 垂水の上の さ蕨の 萌え出づる春に なりにけるかも (志貴皇子 万葉集巻8ー1418) 次のヒルガオは、当ブログ掲載の写真から絵にされたもの、とお聞きしたように記憶していますが、聞き違いまたは記憶違いかも知れません。(ヒルガオ) 次はナガミヒナゲシ。 これは、今、道端の何処にでも咲いていますが、智麻呂邸の近くに咲いていたのを写生されました。(ナガミヒナゲシ) 最後は、少し時期遅れとなりましたが、紅梅です。 この絵を撮影した時は、未だ梅の季節でしたが、絵画展開催が遅れているうちに、季節外れとなってしまいました。(紅梅) 以上です。今回もご覧下さり、ありがとうございました。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵アルバム「智麻呂絵画集」はコチラ。
2018.04.17
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第199回智麻呂絵画展 本日午後から智麻呂邸を訪問、新作の絵画11点を仕入れて参りましたので、早速に智麻呂絵画展を開催させていただきます。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵アルバム「智麻呂絵画集」はコチラ。 先ずは百合の花の絵から。(百合) 上の「百合」と下の「デルフィニウム」の花は、先月27日の若草読書会の新年会の折に、小万知さんがお持ち下さったものです。 どちらも見事な絵になりました。(デルフィニウム) 次の花も同じく若草読書会に凡鬼・景郎女ご夫妻がお持ち下さった花であります。花の名は・・忘れました(笑)。君の名はと尋ぬる人も無くあれば 何ともわが名今は名乗らじ(花娘子)君の名はと尋ぬる人の誰とてか 知らぬお人にわが名は告らじ(花娘子)と花もその名を教えてはくれませぬ。(凡鬼・景郎女ご夫妻からのお花) 次の梅の花も若草読書会に謙麻呂さんがお持ち下さった花と申し上げたいところなのですが、謙麻呂さんがお持ち下さったのは、星野富弘著「あなたの手のひら」(偕成社)という本。その本に所収の色々な花の絵は智麻呂さんを大いに楽しませたようでありますが、その中から梅の絵を模写されました。(梅の花A<模写>) 次の「梅の花B」も上の「梅の花A」と同様の模写であります。春さればまづ咲く宿の梅の花 ひとり見つつや春日暮らさむ (山上憶良 万葉集巻5-818)(梅の花B<模写>) 花の絵は一休みして、次はチョコの絵です。 二月と言えば、バレンタイン・チョコ。 今年も、お孫さんのナナちゃんからとご近所の可愛いお友達、ミズキちゃん・サキちゃん姉妹から、バレンタインチョコをいただきました。(ナナちゃんからのバレンタインチョコ) 上がナナちゃんからのもの。 下がミズキちゃん・サキちゃん姉妹からのもの。チョコチョコとチョコ食ふ月は多けれど チョコとふチョコはこの月のチョコ(チョコ麻呂)(本歌)月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月(作者不詳)(ミズキちゃん・サキちゃん姉妹からのバレンタインチョコ) 次は山茶花。(山茶花) そして、土筆。 春ですね。春の野のつくつくつくしつくつくと つみつや春のこの日つくさね(偐家持)(土筆) 最後は苺と林檎。恒例のデザート兼用の絵画であります(笑)。 これらは、偐家持が先の読書会新年会に持参したものですが、どうやら当絵画展のデザートにとご用意下さったもののようです。(苺) 上の苺の絵も素敵ですが、偐家持としては、下の林檎の絵が本日一番のお気に入りであります。人も無き国もあらぬか吾妹子と 携ひ行きて副ひてをらむ (大伴家持 万葉集巻4-728)(林檎)以上であります。本日も、ご来場・ご覧下さり、ありがとうございました。
2018.02.21
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第198回智麻呂絵画展 ブログの更新をサボっているうちに6日間が経過していることに気付きました。それでと言っては智麻呂画伯に失礼になりますが、智麻呂絵画展を開催することといたします。今年最初の智麻呂絵画展であります。 今年も智麻呂絵画展ご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。<参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵アルバム「智麻呂絵画集」はコチラ。 花の智麻呂なるも、今回は花の絵はこの水仙の絵、1点のみとなりました。(水仙) ひろみの郎女さんが、ご自宅庭に咲いていたものをお持ち下さったのだそうです。若草の 里にさやさや 水仙の 群れ咲く花に 風わたる見む(偐家持) 次は、蜜柑二題です。 Aは槇麻呂さんからの紀州の蜜柑。Bは偐家持からの香川の蜜柑。(蜜柑A) 美味しい蜜柑の見分け方、というのを何日か前のNHKの朝のTVでやっていましたが、それによると、「(1)枝と切り離された部分・ヘタの軸が細い方が甘い。(2)同じ品種なら色が赤っぽいと言うか、色の濃い方が甘い。(3)ヘソ面(軸のある面・ヘタと反対側の面)の中心部がデコボコして菊のような模様が浮かび上がっているのが甘い。」のだそうな。 しかし、これを実際の蜜柑で見てみると、菊の模様らしきものが浮かび上がっているかどうかの判定が難しい上に、そのように見えるものであっても、そのヘタの軸が、そうでないものの軸よりも太かったりもする。つまり、どちらの要素を優先してよいのか分からぬという矛盾があったりするのである。そもそも菊の模様だの色の濃さだと言っても、現実には似たりよったりで、比較しても殆ど区別が付かないのではある。つまり、素人には余り意味のない鑑別法のような気がするのであります(個人的意見であります<笑>)。 なお、蜜柑Aと蜜柑Bを比べるとBの方が明らかに赤っぽい色をしているから、上の見分け方に従うならBの方がAよりも甘いということになるが、この色の濃さによる区分は「同品種なら」という条件が付いているから、色の異なる異品種間には当てはまらない。Bは色が赤っぽい品種の蜜柑なのである。(蜜柑B) 次は苺。 美味しい苺の見分け方は存じませんが、軸が細い、色がより赤い、などは蜜柑のそれを共通して使えそうな気もしますな。(苺) この苺は智麻呂・恒郎女ご夫妻の一番上のお嬢さん、万葉風に呼べば一嬢とか大嬢とか言うのでしょうが、その大嬢さんの手土産だそうです。 次は、偐山頭火氏の自家製の燻製です。 小生が智麻呂邸をお訪ねした日の前日(12日)に、偐山頭火氏のご訪問があったらしいですが、この燻製がその日にお持ちになったものかどうかは、定かではありません。もしそうなら、この絵がその日のうちか、翌日(13日)の小生がお訪ねした午後2時過ぎよりも前の時間に完成したものということになり、最新の作品ということになります。(燻製) 一昨年、昨年と入院続きで大変な年を過ごされた偐山頭火氏であるが、今年はどうやらお元気なスタートを切られたようで、結構なことであります。 恒郎女さんも「このように、燻製を始められたのはお元気になられた証拠で、何よりも嬉しいことです。」と仰っていましたが、小生も同感です。燻製を 持ち来たれるは 我背子が 元気のしるし 常かくしもが(若草郎女) 最後は「みたらし小餠」の箱の絵です。 和菓子舗の千鳥屋のそれです。(みたらし小餠) 今回は作品数6点と少ない出展となりました。その所為もあってか、花の絵は1点のみで、残り5点は果物など食べ物関連の絵となりました。 まあ、たまには「食べすぎ絵画展」もいいでしょう。 次回からはダイエットメニューにする所存(笑)。 以上です。 本日もご来場、ご覧下さりありがとうございました。
2018.01.16
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第197回智麻呂絵画展 本日は今年最後の智麻呂絵画展であります。 この1年、智麻呂絵画展にご来場下さった皆さま、コメントをお寄せ下さった皆さま、また、画材の提供などご支援・ご協力下さいました皆さま、本当にありがとうございました。 心よりお礼申し上げます。(智麻呂・恒郎女&偐家持) では、本年最終の智麻呂絵画展、どうぞごゆるりとお楽しみ下さいませ。<参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵アルバム「智麻呂絵画集」はコチラ。 先ずは下仁田葱から。この下仁田葱の絵はこれが11作目になるので、当絵画展の常連様にはお馴染みの絵かと存じます。 (下仁田葱)※下仁田葱の絵は以下の絵画展に登場しています。 第23回展、第49回展、第50回展、第69回展、 第91回展、第113回展、第133回展、第153回展、 第169回展、186回展 第69回展(2011年1月3日記事)での説明文を引用すると「智麻呂氏の無二の親友、K牧師が生前には群馬から年の暮に送って下さっていたもの。悲しくもお亡くなりになられましたが、先の年の暮にはK牧師の奥方様がお送り下さったとか。」とあり、その続きに、智麻呂氏になり代わってヤカモチが詠んだ歌が3首載せられています。下仁田の 葱ながむれば やあやあの 今亡き背子の 声はするらし下仁田の 葱の甘さよ 我背子の くれし笑まひの 面影立ちぬたふれたる われきづかひて とひ来しに などてやきみが さきにぞゆける また、第133回展では「ヤカモチは面識はないのであるが、智麻呂さんのお話から『やあやあの君』と名付けさせて戴いている(笑)。磊落豪快で親しみやすいお人柄の御仁であったようです。」とも紹介している。 「主人の遺言ですから」と毎年変わらずに歳の暮には奥方様から葱が送られて来るのであります。昨日、智麻呂邸を訪問申し上げたら、お裾分けとてヤカモチもこの葱を頂戴いたしました。 下仁田駅は高崎駅から出ている上信電鉄の終点駅である。下仁田はヤカモチにとっては未だ訪ねたことのない地であるが、2009年4月に高崎から上信電鉄の線路に沿って上野三碑を訪ねて銀輪散歩したことがあるので、この下仁田葱の絵を見ると、何故かこの銀輪散歩のことや多胡の入野の万葉歌を思い出すのでもある。我が恋は まさかもかなし 草枕 多胡の入野の 奥もかなしも (万葉集巻14-3403)<参考>上野国銀輪万葉(1)2009.4.12. 次は小万知さん関連の絵3点です。先の若草読書会にお持ち下さった、カラスウリ、百合の花、鬼柚子です。 (カラスウリ) カラスウリの別名はタマズサ(玉梓)である。 その種子が結び文の形に似ていることからの命名らしい。男女の恋のやりとりは使者に恋文を持たせて相手に届けるという形で行われた。その使者が梓の木の杖を携行していたとか、梓の木に恋文を結び付けて持って行ったとかで、「玉梓(旧仮名遣いでは「たまづさ」)の使ひ」と呼ばれた。やがて「たまづさ」は「玉章」とも表記され、手紙を意味するようにもなる。 万葉では、「使ひ」や「妹」にかかる枕詞として使用されている。 古代には使者が梓の木を携えて用件を口頭で述べるという風習があったらしい。「玉梓」が「使ひ」の枕詞に使われる由縁である。「玉」は「霊魂」のこと。「梓」は、「梓弓」などという言葉がある通り、弓に用いる木である。使者が梓の木を携行したのは、この木に宿る強力な力が魔除けになると考えたからか、それとも霊力ある木を手に口上を述べることで、その言葉にも霊力が宿ると考えたのでもあるか。 「玉梓の使ひ」と言えば、男女間の恋文のやりとりの使いを意味するのが一般的であるが、柿本人麻呂の「泣血哀慟歌」では「・・もみぢ葉の 過ぎていにきと 玉づさの 使の言へば・・」(万葉集巻2-207)と、妻の死を知らせる使者の意味でも使われている。 次は百合。花の智麻呂にしては、今回の絵画展、この百合の花が唯一の花の絵となりましたが、存在感のあるいい絵です。 (百合) ユリの花の万葉歌で有名なのはこの2首でしょうか。道の辺の草深百合の花咲に 咲まししからに妻といふべしや(巻7-1257)夏の野の繁みに咲ける姫百合の 知らえぬ恋はくるしきものそ(坂上郎女 巻8-1500) (鬼柚子) 鬼柚子は別名を獅子柚子とも言う。 鬼が出たところで、次は凡鬼さんの野菜二題です。 凡鬼さんの野菜も先の読書会にお持ち下さったものです。 (大根) 芭蕉の句に、葱白く洗ひたてたる寒さかな、というのがある。上の大根も下の蕪も「洗ひたてたる寒さ」ではヒケをとらないと思うが、洗いたての葱の白さには叶いませんですかね(笑)。 この処、寒い日が続いています。どちら様もご自愛下さいませ。大根も洗ひたてたる寒さなり(筆蕪蕉)蕪白く洗ひたて描く年も暮れ(筆蕪蕉) (蕪) 上の蕪の絵。何か変だと思われませんか。 恒郎女さん曰く「蕪をテーブルに寝かせて並べ、それをお尻の方から写生するなんて、普通ではない。」 そうなんです。蕪の絵と言えば横から眺めたものを描くのが普通。するとヘタは隠れて見えなくなる。どうも智麻呂画伯はこのお尻と言うかヘタの表情を描いてみたかったようであります。当の蕪にはインタビューできていませんので、何と思っているかは不明でありますが、絵の表情を見る限りは、まんざらでもないようで、笑っているようにも見えます。 さて、次はハム。 年の暮れの定番と言えば、この五〇さんからのハムもその一つ。今年も絵になりました。 (ハム) 次はヤカモチ関連の絵になります。 生き物係ならぬ果物係のヤカモチ。いつの頃よりか若草読書会の折には果物を持参するのが習いとなっています。下のナシとカキは先の若草読書会にお持ちしたもの。「玉梓の使い」ならぬ「梨柿の使い」では迫力に欠けますな(笑)。 使い、の方は迫力に欠けましたが、絵の方は十分に迫力あるものとなっていますから、「なし」ではなく「よし」と言うべきでありますな。 (梨) (柿) 以上です。 本日もご来場・ご覧下さり、ありがとうございました。 どうぞ皆さま、よいクリスマス、新年をお迎え下さいませ。 来年も、智麻呂絵画展をよろしくお願い申し上げます。
2017.12.15
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第196回智麻呂絵画展 本日、智麻呂邸を訪問、新作10点の絵画を仕入れて参りましたので、早速に智麻呂絵画展を開催させていただきます。 <参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵アルバム「智麻呂絵画集」はコチラ。 先ずは、ホトトギスの花です。この複雑な造形の花をどんな風に表現されるのか楽しみにしていましたが、見事な絵になりました。 (ホトトギス) 上のホトトギスと下のハクビクジャク2点とナデシコの花は、ひろみの郎女さんがご自宅に咲いていたものを、お届け下さったもの。 ホトトギスとハクビクジャクの花はヤカモチ館長が智麻呂邸を訪問した際に写真に撮り、その写真をご提供しましたので、これらの絵の完成には、ヤカモチも些か寄与しているのでもあります。 と言うのも、ハクビクジャクは一日花。絵を手早く写生しないと直ぐに萎んでしまうからです。写真に撮って置くことで、ゆっくり絵に仕上げることができたという次第。 (白眉孔雀A) (白眉孔雀B) (撫子) 次は、菊二題。菊Aは、ご友人の友〇さんが下さったものです。ふっくらとした可愛らしい菊です。 (菊A) そして、下の菊Bとリンドウは、デイサービスで行かれている福寿苑での催し、お買い物お出掛けタイムで智麻呂さんがご購入されたものです。どちらも素敵な色合いです。 (菊B) (竜胆) 次のフウセントウワタも智麻呂さんが買い求められたものですが、こちらはご近所のお花屋さんの前を通りかかった際に目に止まっての購入でありました。これは、本日の智麻呂邸でも未だ花瓶に健在でありましたから、一番新しい絵かもしれません。 (風船唐綿) コスモスは、取材不足で出処不明。ご近所の道の辺に咲いていたものを写生されたのかもしれません。 (コスモス) 今回は縦長タイプの絵が10点中8点と多く、ブログでの展示は横長の絵の方が収まりがいい処、縦長の絵が続き、ヤカモチ館長としては、2枚を並列して展示するか、1枚単独で展示するか迷いましたが、スマホでご覧になる方も居られるようなので、2枚並列では、スマホ画面では、上下に少しずれた表示になることから、1枚単独展示と致しました。 さて、最後は、岡山土産の「備前黒牛・牛肉と野菜のしぐれ煮」の絵であります。当ブログのご常連さんは先刻ご承知のことでありましょうが、ヤカモチ館長の岡山銀輪散歩の旅のお土産であります。 花より団子ならぬ、花よりギューと言うお方はご試食召されて下さいませ。 (備前黒牛しぐれ煮) 以上です。本日もご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2017.11.15
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第195回智麻呂絵画展 久々の智麻呂絵画展であります。 本日、智麻呂邸を訪ね新作4点を撮影して参りました。既に撮影済みの作品4点と合わせ、全8点となりましたので、絵画展開催の運びとなりました。 智麻呂絵画ファンの皆さまには長らくお待たせしたかと思いますが、どうぞごゆるりとご覧下さいませ。 今回は、皆さまが絵の方にのみ集中いただけるよう、ヤカモチ館長の無駄な説明は極力省くことと致しました(笑)。 <参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵アルバム「智麻呂絵画集」はコチラ。 先ずはバラの花から。 (薔薇) 次は白花のヒガンバナ。 (シロヒガンバナ) そして、葡萄です。 (葡萄) 続いてはトウガン。先月の若草読書会の折に、凡鬼さんが上のシロヒガンバナと一緒にお持ち下さったものです。 (冬瓜) そして、ヒョウタン。 (瓢箪) 次はポトス。これは、同じく若草読書会の折に、香代女さんがお持ち下さったものです。 (ポトス) 次は、谷中の菊と言えば、この絵画展のご常連さんには既にお馴染みかと思いますが、リチ女さんが東京から送って下さったものであります。 (谷中の菊) 最後はシュウメイギク。これはひろみの郎女さんがハクビクジャクやホトトギスやナデシコなど他の花と共にお届け下さったものです。 (シュウメイギク) 本日現在、ハクビクジャクとホトトギスは未だ絵になっていません。それで、これらの花をデジカメで撮影。明日(24日)にその写真をお届けする約束になっています。 花の題材が同時に多数重なると、描き上げるのが間に合わない。余程に手早く絵に仕上げてしまわないと花が萎れてしまって、写生が出来ないということにもなる。ハクビクジャクのような「一日花」は特にそうです。 ということで、写真にしてこれを残すこととしました。これで、花が萎れてしまうことを気にせず、ゆっくりと気の向くままに、自己のペースで描くことが出来るということになる。 今後の智麻呂絵画展にはハクビクジャクやホトトギスの花の作品も登場することと存じますので、どうぞお楽しみに。 以上です。 本日もご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2017.10.23
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第194回智麻呂絵画展 久々の智麻呂絵画展であります。智麻呂絵画ファンの皆さまには、長らくお待たせしましたが、これは、ヤカモチ館長の怠慢ということでは、必ずしもなく、智麻呂氏の絵画作成ペースが少しダウンして来ているという側面もあってのことかと存じます。まあ、猛暑の夏。絵のペースも落ちるのは仕方のないことであります。これからは、涼しくなって絵のペースもアップするのでは、と期待して居ります。 では、どうぞごゆるりとご覧下さいませ。 <参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵アルバム「智麻呂絵画集」はコチラ。 先ずはナシの絵です。何か静寂を感じさせる絵ですね。(ナシ) ※特大サイズ画面はコチラ このナシは、地蔵盆のお供えのお下がりだそうです。智麻呂邸の前には、道を挟んで地蔵堂があり、毎年8月下旬には地域の方々によって地蔵盆が営まれます。 次はクマゼミ。夏の盛りの時期には毎朝賑やかにシャンシャンと鳴いていたクマゼミですが、季節は移り、今は秋の虫がコロコロと鳴いています。この絵は、当ブログ掲載の写真を見て描かれました。(クマゼミ) ※特大サイズ画面はコチラ 次はトンボ。ギンヤンマとオオシオカラトンボでしょうか。 図鑑を参考に描かれたそうです。(トンボ) ※特大サイズ画面はコチラ そして、アメンボです。これも当ブログ掲載の写真を絵にされました。 花の智麻呂も時には虫麻呂となられるようで、今回は虫の絵が3点も続きました。(アメンボ) ※特大サイズ画面はコチラ これは、我が町、枚岡の原始ハスです。 これも当ブログ掲載写真からの絵です。(枚岡の原始ハス) ※特大サイズ画面はコチラ そして、美味しそうなメロン。種も細かく描かれています。二粒はぐれてへばりついている様などはなかなかリアルで、いかにもという感じです。(メロン) ※特大サイズ画面はコチラ 次は、ご友人の五〇さんからの贈り物。フルーツゼリー。楽しくなる図柄、色合いですね。 (フルーツ・ゼリー from五〇さん) ※特大サイズ画面はコチラ そして、花の智麻呂らしく、花の絵です。 ケイトウ。力強い赤です。 この鶏頭とその次の柘榴は智麻呂氏のご友人の友〇さんが画材にと下さったものだそうです。(ケイトウ) ※特大サイズ画面はコチラ 最後は柘榴。割れ柘榴は「呵々大笑」と比喩されもしますが、コチラまだ割れもしていないつつましげな柘榴です。 二つ向き合ってなにやらひそひそ話でもしているようでもあり、照れているようでもあるのは、可愛いくもあり、ユーモラスでもある。(ザクロ) ※特大サイズ画面はコチラ 今回作品は全部で9点ですが、花の絵はうち2点にとどまり、花の智麻呂らしくない内容になったとも言えますが、時にこのような絵画展もいいのではないかと。今回の9点を加えて、今日までの智麻呂絵画展でご紹介申し上げた智麻呂絵画の総点数は1801点となっています。2000点の大台に乗る日もそう遠くないことでしょう。これも皆さまのあたたかい応援のお蔭です。今後共どうぞよろしくお願い申し上げます。 以上です。本日もご覧下さり有難うございました。
2017.09.14
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第193回智麻呂絵画展 昨日・6日は、久しぶりに智麻呂邸を訪問し、新作絵画10点を撮影して参りました。先に撮影してストックしている作品5点と合わせて15点になりましたので、智麻呂絵画展の開催といたします。今回は、お孫さんのナナちゃんの絵も2点撮影して居りますので、久しぶりに彼女の絵もご紹介申し上げることとします。 <参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵アルバム「智麻呂絵画集」はコチラ。 先ずは凡鬼野菜の絵から。玉葱、胡瓜、馬鈴薯が凡鬼さん栽培の野菜です。先の若草読書会の折にお持ち下さったものかと思います。左側の赤いトマトは彩りにと恒郎女さんが添えられたもののようです。トマトの下の蜜柑とキーウイはヤカモチ館長が同じく読書会に持参した果物セットの中に入っていたものだそうです。(凡鬼野菜) 次のルドベキアはひろみの郎女さんがお持ち下さったものだそうです。 (ルドベキアfromひろみの郎女さん) 以上は7月6日撮影の作品です。 次はご友人の友〇さんから頂戴したグラジオラスです。 (グラジオラスfrom友〇さん) 次の百合2点はデイサービス施設の「アンデスのトマト」で描かれたものか、その花を頂戴して帰り、自宅で描かれたものか、定かには存じ上げませんが、そのどちらかです。 (百合<1>)道の辺の草深百合の花咲(ゑ)みに咲まししからに妻といふべしや(万葉集巻7-1257)あぶら火の光に見ゆるわが蘰さ百合の花の笑まはしきかも(大伴家持 同巻18-4086)(百合<2>) さて、ここで、お孫さんのナナちゃんの絵で、少し気分転換と言うか、和んでいただくことといたしましょう。ナナちゃんは第3回智麻呂絵画展に於いて「イエス・キリスト」の絵で「鮮烈のデビュー」(笑)をされましたが、以後、時々当絵画展にご登場いただいて居りますので、ご常連の皆さまには既にお馴染みのことと存じます。<参考>ナナちゃんの絵が展示されている絵画展は以下の通りです。 第3回展、第91回展、第99回展、第103回展、第177回展(野菜のタペストリーbyナナちゃん)(紫陽花と蝸牛byナナちゃん) ナナちゃんの絵。お楽しみいただけましたでしょうか。 以上、ナナちゃんの絵までの作品は7月17日に撮影のものです。 では、智麻呂絵画に再度立ち返っていただきましょう。 以下の10点は昨日6日に撮影の作品であります。 オンシジウムです。主役と言うよりも脇役という場合が多い花かと思いますが、そういう処をよしと好まれるのか、或はそのフォルムが絵心を刺激するのでもあるか、智麻呂氏はこれまでにも何度かこの花を単独で絵にされています。 今回もお嬢さんたちから贈られたバースデイ・プレゼントの花束から、このオンシジウムだけを抜き出して絵にされたそうな。(オンシジウム) 既に8月になっていますが、先月・7月は智麻呂氏の誕生月。 そんなことで、誕生日絡みの花が続きます。 ガーベラは、デイサービス施設「福寿苑」で頂戴したものです。 ガーベラは、ものの本によると2月11日、3月16日、5月9日、6月9日、7月1日、8月1日、27日、9月27日、10月1日、8日、12日、24日、11月2日、21日、12月30日の誕生日花らしいが、福寿苑では7月の誕生花をガーベラと決めて居られるのでしょうか。毎年、この花が登場しているようです。 (ハッピー・バースデイ・ガーベラ) 次はもう一つの施設「アンデスのトマト」の誕生日花です。こちらは毎年このようなブーケと決めて居られるようです。(ハッピー・バースデイ・ブーケ) 次は彦根城です。この絵は、「アンデスのトマト」で描かれたものですが、そこで戴いた写真の中から、彦根城を題材にされたという次第。ご家族でのご旅行や若草読書会の旅行で訪ねられた彦根城のことなどを思い出しながら描かれたのかも知れません。(彦根城) 次は椿。 これは、智麻呂絵画ではなく、塗り絵です。 本絵画展の作品と同列に並べていいものかどうか疑問ですが、番外作品として、展示させていただきます。 ご友人の友〇さんが「大人の塗り絵」という冊子を下さいました。それは色んな絵画の写真が片面に綴じてあって、その反対側のページ面にその絵画の線画が薄い色で印刷されているというものです。絵画の方の色づかいを参考にその線画に色を塗って行くというものです。 つまり、下絵のある模写とも言うべきもので、智麻呂絵画のようなオリジナルな作品ではありませんので、番外作品とさせていただいた次第。(番外作品・椿の塗り絵) 次の花も友〇さんから頂戴したものだそうです。キク科の花のようですが、名前が分かりません。メランポジウムという名が先ず思い浮かびましたが、スラリとした花姿の感じがそれではないと言っているようです。キクイモモドキとかルドベキアの仲間とかキバナコスモスとかでしょうか。 ということで、花の名前を以ってタイトルとするというヤカモチ館長のズボラな編集方法が通用しなくなりました。しかし、ズボラ編集の癖は治らず、タイトルは何やら聞いたことのあるような「幸せの黄色い花」となりました。 (幸せの黄色い花from友〇さん) 次は朝顔です。祥麻呂さんが朝顔市で買い求めて智麻呂さんに東京から送って下さった朝顔です。真っ赤な朝顔。二輪仲良く寄り添って咲いています。(朝顔from祥麻呂さん) 次は、趣が変って、ハムです。ハムと言えば五〇さん、と言うのが常識になっている当絵画展でありますが、今年もその季節になったという訳であります。 (ハムfrom五〇さん) 次はお嬢さん(つまり、ナナちゃんのお母さん)からのゴーヤと胡瓜です。グリーンカーテンとして植えていたゴーヤやキュウリに実がなったので、摘んで持って来て下さったそうです。 (ゴーヤと胡瓜) 最後は、やはり花の絵で締めるべきでしょうね。 ムクゲです。智麻呂邸の前の公園に咲いているものを写生されました。ムクゲは韓国語ではムグンファ(無窮花)。個々の花は一日花ですが、次々と咲くので無窮花という名で呼ばれることになったのかも。 智麻呂絵画展もムクゲに負けることなく次々と色とりどりに花を咲かせ、我々を楽しませて下さることを期待して居ります。(ムクゲ) 以上です。 本日もご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2017.08.07
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第192回智麻呂絵画展 本日は智麻呂絵画展であります。 今年になって7回目の開催となります。 第1回智麻呂絵画展は2008年7月4日の開催ですから、今日は9周年の記念日ということになります。この9年間の智麻呂絵画展へのご支援・ご愛顧、心より感謝申し上げます。 ということで、台風接近の中、北朝鮮がまたも日本海に向けて弾道ミサイルを発射したという何やら騒がしい中でありますが、智麻呂絵画展を開催する運びとなりました。足元のお悪い中ではありますが、皆さまのご来場お待ち申し上げます。 今回の出展作品は全10点。 これを併せて今日までの智麻呂絵画総数は1777点となっています。 2千点の大台到達まではまだ暫しの月日を必要としますが、それも視野に入って参りました。今後とも智麻呂絵画展をご愛顧賜れば幸甚に存じます。 <参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ フォト蔵アルバム「智麻呂絵画集」はコチラ。 花の智麻呂。先ずは大輪の花、ヒマワリです。 夏の花となるとやはりこの花ですね。(向日葵) その名の通り太陽に向かって咲く。まあ、植物は一般的に、根は背日性であるが、地上部の茎や葉や花は向日性であるから、項垂れて下向きに咲く奴を除けば、皆、太陽に向かって咲くというのが相場。しかし、真夏の照りつける太陽の下、ひと際高々と咲くこの花は、いかにも太陽と向き合っているという感じですかな。 熱中症とは無縁の花である。 この花は他の花と共に、先の読書会の折に小万知さんがお持ち下さったものであります。(紫陽花A) 昨日(3日)智麻呂邸にお邪魔した帰りに花園中央公園に立ち寄ったら、ニイニイゼミが鳴いていました。蝉が鳴き始めると梅雨明け、というのがヤカモチ気象台の予報なのであるが、台風3号の関係で近畿の梅雨明け宣言はもう少し先となるようです。 梅雨の時期の花と言えば紫陽花。これまでにも智麻呂氏は見事な紫陽花の絵を何点も描いて居られますが、上のAも、下のBも、ご自宅前の公園に咲いている紫陽花を写生されたものであります。(紫陽花B) 次はグラジオラス。これは智麻呂氏が通って居られるデイサービス施設の「アンデスのトマト」で絵の題材にと頂戴した花だそうです。 薄桃色のすがしい花です。 出逢いの時のきみのようです♪、とシクラメンの花のように歌ってあげたいところですが、グラジオラスという名がいけません。「グ」と「ジ」という濁音が二つも入っては、歌われた方の「きみ」も余り嬉しくない響きになって、愛の言葉としては欠陥品になってしまうのであります。ガギグゲゴは耳には余り美しくない音。それで鼻濁音で発声するという方法が取られますが、それにも限界がありますな。(グラジオラス) 以下の3点は、当ブログ掲載の花の写真から絵にされました。それぞれ、モデルとなった写真を参考までに添えて置くこととします。 先ずはナデシコ。 (撫子)秋さらば 見つつ 思(しの)へと 妹が植ゑし 屋前(やど)の石竹(なでしこ) 咲きにけるかも (大伴家持 万葉集巻3-464) 撫子は大伴家持が特に好んだ花。大伴家持が最初に愛した女性がこの撫子の花が好きであった。彼女は自身の死が近いことを知っていたのでしょう。庭に撫子を植え、「秋になってこの花が咲いたら私と思って見つつ偲んで下さい。」と言って先立つ。 家持は、この女性の死を悲しみ、長歌1首、短歌11首を作っている。そのうちの1首が上の歌である。 小生が、浜木綿の人麻呂、菫の赤人、撫子の家持と言う由縁である。 次は、シャクナゲ。(石楠花) そして、ムギセンノウ。 ムギセンノウはナデシコの仲間。別名をムギナデシコとも言う。(ムギセンノウ) 花の絵は以上です。 花も実もある絵画展が偐家持美術館のモットー。 ということで、サクランボです。 ご近所のケンちゃんからいただいたサクランボです。(サクランボ from Kenちゃん) この絵画展のご常連様ならケンちゃんと言えば、そのお姉さんがサワちゃんで、というようなこともご存じかと思いますが、小さい頃からの智麻呂さんのお友達である。 と言ってもヤカモチ館長もお顔などは存じ上げない。この展覧会を通して「ケンちゃん」というお名前を存じ上げるのみであるが、館長も子どもの頃は「ケンちゃん」であったので親近感は覚えて居ります(笑)。そのケンちゃんも今は中学生くらいでしょうか。それとも、もう高校生になっているのでしょうか。(蜜柑と林檎) 上の「蜜柑と林檎」は、先の読書会にヤカモチが差し入れた果物の詰め合わせの中のものだそうです。下のスイカも同様です。差し入れた本人が何と何が入っていたのかはよく認識していないので、恒郎女さんがそうだと仰ればそうかという次第。 そんな次第であるから、林檎の左側の黄色いのを蜜柑としましたが、グレープフルーツのようでもあります。何ともよくは分からないのでありますが、絵の鑑賞としては、赤い果物と黄色い果物、ということで十分ではあります。色とフォルムの楽しさを感じればいいというものであります。(西瓜とズッキーニ) で、最後はズッキーニです。スイカのことは申し上げましたが、さすがにズッキーニは果物の詰め合わせには入っては居りません。これは小万知さんがお持ちになったものです。まるでカボチャのようです。まあ、ズッキーニはカボチャの仲間のようなものですから、こんな形のものもあるのですね。 絵としては、黒い線で縁取りをされていますので、イラスト風の絵という感じになりましたですね。何とも楽しい絵です。 以上です。本日もご来場、ご覧下さり、有難うございました。
2017.07.04
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第191回智麻呂絵画展 久々の智麻呂絵画展であります。5月3日以来ですから、1ヶ月余ぶりということになります。この間に描かれた絵は今回出展の9作品。恒郎女さんは「最近、絵を仕上げるペースが落ちている。」と仰っていましたが、40日弱で9点というのは、確かにひと頃の智麻呂氏の旺盛な創作ぶりに比べると少ない気もします。しかし、今回の作品は全て花でありますから、花の智麻呂の面目躍如、智麻呂絵画ファンの皆さまには、きっとご満足いただける内容ではないかと存じます。<参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ (母の日の花) これは、智麻呂ご夫妻のお嬢様から、母の日に贈られて来た花であります。 実際のそれはもっとボリュームのある花束でありましたが、智麻呂的手抜きで花の数も少なくし、あっさりとした感じに仕上げて居られます。これによって、絵画的には功を奏していると言うか、素敵な絵になっているのではないかと思います。 どんな風にして花びらに着色したのか不明ですが、虹色と言うかカラフルなカーネーションの花はキチンと描かれていて、この絵の主役であることを示しています。(ミヤコワスレ)<参考>ミヤマヨメナ・Wikipedia 上のミヤコワスレと下のオダマキはひろみの郎女さんからの贈り物。 智麻呂絵画ファンである彼女も色々とお花を届けて下さるのですが、今回は彼女がお持ち下さった花の絵が4点にもなりました。ミヤコワスレはミヤマヨメナの園芸種の名前で、植物分類上はミヤマヨメナということになる。(オダマキ)<参考>オダマキ属・Wikipedia 次のフリージアとキバナショウブは智麻呂氏のご友人の友〇さんからの戴き物です。友〇さんも智麻呂絵画の応援者。色々と画材の花を下さいます。有難いことであります。 (フリージア)<参考>フリージア・Wikipedia 見事なフリージア。とても豪華な雰囲気で、楽しい気分になります。 これに対して、下のキバナショウブ(又はキショウブ)は、清楚な感じで、爽やかです。しかし、この花は外来の帰化植物で、要注意外来生物に指定されているので、在来の植物の生態系を阻害することのないよう、栽培に当っては逸出しないよう配慮する必要があるとされる。園芸種として外来の珍しい植物がどんどん入って来るが、それらが野生化して日本古来の植物の生態系が崩れるというようなことがあってはならないのであるけれど、これはもう防ぎようもないことでしょうね。(キバナショウブ)<参考>キショウブ・Wikipedia 次のカンパニュラ とゴテチアはひろみの郎女さんからのもの。(カンパニュラ)<参考>カンパニュラ・Wikipedia カンパニュラは智麻呂氏のお好きな花です。 ホタルブクロの仲間ですが、釣鐘草とか風鈴草とも呼ばれる。俯いて咲いていれば「釣鐘草」であるが、このように上を向いて咲くと、釣鐘草ではなく英語名のベル・フラワーと呼ぶ方が似合いでしょうか。ホタルも雨宿りにはならぬとスルー、ホタルブクロではなくホタルスルーでありますかな(笑)。 次のゴテチアという花はヤカモチ館長は初めて聞く名前。 囲碁が趣味のヤカモチ館長は「後手チア」と「ゴテ」から「後手」を連想してしまい、ならば「先手チア」の方がいい、なんぞと馬鹿な方へと思いが行くのでありました。調べてみると学名がGodetiaとのことですから、正しくはゴデティアと表記すべきなのかも知れません。別名がイロマツヨイらしい。(ゴテチア)<参考>ゴテチア・ヤサシイエンゲイ 小生は、この花の実物は見ていないのですが、恒郎女さんによると「すごく立派で華やかな花」で、智麻呂氏のこの絵は、そのボリューム感を表現し得ていない、と厳しい評価をされていました。しかし、実物を目にしていないヤカモチ館長は、花の豪華さや可愛さが十二分に表現された、いい絵だと思うのでありました(笑)。(オンシジウム)<参考>オンシジューム・Wikipedia オンシジウムとドクダミについては取材メモが存在しませんので、何と言って申し上げることもありませぬ。オンシジウムについては、以前に智麻呂邸をお訪ねした際に花器に活けられていたのを目にした記憶がありますが、 母の日の花ではないですが、これもそのうちの一枝を抽出して写生されたのでしょう。もっと賑やかに部屋を飾っていた筈です。 写生というのは、現実の景色から色々なものを省略する行為、どんどん余分なものを削いで行き、残ったものだけを描くという引き算の作業ですから、こういう絵になるのですな。(ドクダミ)<参考>ドクダミ・Wikipedia 上記の最後の3点は昨日(8日)智麻呂邸を訪問して撮影した最新作であります。お訪ねすると智麻呂氏はこの日大腸の検査のためご自宅近くの病院に検査入院されていて恒郎女さんだけがご在宅でした。検査結果が気になっていたところ、夕方6時過ぎに恒郎女さんからお電話があり、検査結果は異状なしであったとのことで、ヤカモチ館長もひと安心した次第。で、本日(9日)銀輪散歩の帰りにあらためてお訪ねして智麻呂氏の晴れやかなお顔を拝見して参ったのでありました(笑)。 先ずは、めでたし、めでたしということで、この絵画展の結びとさせていただきます。本日もご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2017.06.09
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第190回智麻呂絵画展 「ブログ開設10周年」記事に続いて、「阿倍野から堺へ」の銀輪散歩記事が3日間にわたった関係などもあって、智麻呂絵画展の記事アップが少し遅れていましたが、本日これを開催することとします。 前回が3月28日の開催でありましたので、1ヶ月を越える久々の智麻呂絵画展ということになります。<参考>過去の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 先ず最初はモクレンです。 今回出展の絵の中で、ヤカモチ館長が一番気に入っているのがこの絵です。とても存在感のあるモクレンであります。当絵画展にご来場下さるご常連様のお一人、新潟のふぁみり~キャンパーさん風に、ヤカモチ館長も「勝手選び」をさせていただいたという次第(笑)。 このモクレンはご友人の坂〇さんからの戴き物だそうです。(モクレン) 次は、桜です。関西では、もう桜は散ってしまっていますので、ちょっと季節に後れてしまった絵ということになりますが、当絵画展は全国ネットで提供して居りますので、北海道は札幌の桜ということにさせていただきましょう。(桜咲く野辺に) 花より団子、というお方のために、花見団子もご用意させていただきました。これは、智麻呂邸訪問に際して、ヤカモチが花見頃の時期とて、手土産代りにお持ちしたものであります。(お花見団子) 次の花はカンアヤメ(寒菖蒲)です。 ブロ友である、枚方のビッグジョンさんが3月16日の同氏ブログ記事に掲載されていた写真を印刷に打ち出してお届けしたところ、このような絵になったという次第。同氏の花の写真はこれまでにも何枚も絵にされています。 アヤメは智麻呂氏が特にお好きな花でありますので、ヤカモチの目論み通りの結果となったのでありました。 <参考>ビッグジョン氏のブログ記事:カンアヤメ 2017.3.16.(寒菖蒲) 次のシャガやスイセンもお好きな花です。(シャガ)(イトスイセンとオオキバナカタバミ) イトスイセンという珍しい水仙ですが、これはひろみの郎女さんがご自宅庭に咲いていたものを摘んでお持ち下さったものであります。(アイリスfrom友〇さん) これは、ご友人の友〇さんから頂戴したアイリスです。今回はアヤメ系統の花などお好きな花たちが並びました。 で、次の絵。「魚の干物ですか。」というヤカモチ館長の間抜けな問いに対する、恒郎女さんのご回答は、「これです。」と手に取って見せて下さった、魚の形をした文鎮だか置き物だかでありました。これは過去にも絵にされたことがありましたので、現物には見覚えがあり、そのことをスグに思い出しましたが、絵を見た瞬間は、てっきり干物の魚かと思った次第。(魚型の文鎮) 恒郎女さんは「これを絵に描き出すと、絵の題材が欠乏し出した証拠」と笑って居られましたが、花は色々とアトリエにありましたから、題材の枯渇ではなく、気分転換にこれを描かれたのではないか、というのがヤカモチ説であります。例によって、その辺の動機や思いについては、智麻呂さんは黙して語らず、なのであります。 確かに、その通り、絵の鑑賞や見て楽しむということに関して言えば、ヤカモチ館長が提供している、これら解説にもなっていない諸々の周辺情報は、全く無用のもの、蛇足に過ぎないのでありますから、絵の作者としては、そんな誘いには乗らない、ということであるようです(笑)。(鮎のお菓子と柏餅) この鮎と柏餠もヤカモチの手土産です。 丁度、今の季節の絵ですね。 実際の「鮎」のお菓子は、もっと細長くてスリムなのですが、智麻呂さんはこの鮎のお菓子については、決まって短く、ゆるキャラ風に描かれます。ヤカモチからすると「メダカ」に見えてしまうのですが、これは「鮎」なのです。 何か楽しくなる絵ではないでしょうか。 勿論、「メダカの」ではなかった、「アユの」お菓子も、三色の柏餅もご来場者へのおもてなしでありますれば、どうぞ、どなた様もご遠慮なくお召し上がり下さいませ。 以上です。本日もご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2017.05.03
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第189回智麻呂絵画展 本日は今年4回目となる智麻呂絵画展であります。 智麻呂絵画ファンの皆さま、どうぞごゆるりとご覧下さいませ。 <参考>過去の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 最初は林檎の絵と蜜柑の絵です。 どちらも、いい雰囲気の静物画になっているかと。 林檎が何となく憂鬱な雰囲気なのに対して蜜柑は天真爛漫、明るいのでありました。 さて、ここでクイズです。 これまで、智麻呂画伯がより多く描かれているのは林檎でしょうか、それとも蜜柑でしょうか。(リンゴ) 正解は蜜柑です。 林檎の絵はこれが10点目。蜜柑の絵は下掲のものを含み39点あります。蜜柑と林檎が共に描かれている絵が4点ありますので、これを除外すると、林檎6点に対して蜜柑35点。圧倒的に蜜柑が多い。つまり、智麻呂画伯は林檎よりも蜜柑をはるかに多く食されているということが分ります。因みに、ヤカモチ館長は最近は毎朝林檎を食べていますな(笑)。 下の蜜柑は何という品種かは存じ上げませんが、ひろみの郎女さん(楽天ブログをご覧になっているお方なら「ひろみちゃん8021」というお名前の方がお馴染みかも知れません。)からの戴き物だそうです。とても美味しい蜜柑であったと、智麻呂さんも恒郎女さんも口をそろえて仰っていましたが、ヤカモチ館長はお相伴に与って居りませんので「食レポ」は致しかねます(笑)。よって、戯れ歌で協賛であります。若草の アトリエに見る 絵の林檎 青き寡黙の 海にや沈む (偐家持)(本歌)石狩の 都の外の 君が家 林檎の花の 散りてやあらむ (石川啄木 「一握の砂」)若草の ひとが蜜柑を 描くとき 照れる果皮より 春は来るらし (偐家持)(本歌)街をゆき 子供の傍を 通るとき 蜜柑の香せり 冬がまた来る (木下利玄 「紅玉」)(ミカンfromひろみの郎女) いきなり、果物登場で花の画伯・智麻呂らしからぬこととなりましたが、これより花であります。 この胡蝶蘭もひろみの郎女さんが下さったものです。(胡蝶蘭fromひろみの郎女) 胡蝶蘭のような高級な花は、智麻呂絵画展には余り登場しません。胡蝶蘭の絵は今回が初登場であります。タンポポやアザミやハコベなど道端で見掛ける野の花の方が好きなヤカモチ館長には似合わない花であります。 次のツルニチニチソウなんかは、花の佇まいは別にして、道端で見掛ける野の花の類に入れてもいい花と言えるでしょうか。(ツルニチニチソウ) ツルニチニチソウはヨーロッパ原産の帰化植物ですが、旺盛な繁殖力で勢力を伸ばしているようで、最近は野生化したものを、道端などでもよく目にします。 次の絵は、ツルニチニチソウとハナニラですが、このハナニラも道端によく咲いている。これらの絵は、散歩の途上、道端に咲いていた野生化したものを摘んで花瓶に差し、それを写生されたものであるようです。(ツルニチニチソウとハナニラ) 次はスイセン。 水仙も智麻呂さんのお好きな花の一つで、これをよく描かれます。今回の水仙が37点目の水仙になります。(水仙) しかし、水仙の季節もそろそろ終わりでしょうか。まあ、この花は花期の長い花ではありますが。 この時期、気になる花はやはり桜ですね。大阪もそろそろ開花宣言ではないかと思いますが、智麻呂画伯もそれを待ち兼ねてでしょうか、早くも絵の方で開花宣言をされてしまいました。 来たる4月2日は我ら若草読書会の恒例のお花見会となっているので、それに花を添えようということでもあるか(笑)。(桜花) 因みに、上の桜の絵が26点目の桜の絵となります。 下の「春」も「桜」の絵と見れば、これが27点目ということになります。 この「春」の絵は、ご友人の五〇さんから届いた絵ハガキをご覧になって、絵にされました。わが読書会の今年のお花見もこんな春花の盛りのもとにて・・と念じて居りますが、相手は桜、いかが相成りますやらであります。(春) さて、絵画展もそろそろ「オヤツ」の時間です。 このクッキーも五〇さんからいただきました。 どうぞご自由にお召し上がり下さい。(クッキーfrom五〇さん) そして、もうひとつのデザートです。 これは、ヤカモチ館長が銀輪散歩の帰途であったか何であったか記憶が曖昧になっていますが、近鉄奈良線東花園駅近くを通った折に、智麻呂邸にも立ち寄ることとしたので、駅前のケーキ屋さんで手土産として買い求めたショートケーキであります。 5個のうち3個は、智麻呂さん、恒郎女さん、ヤカモチが、珈琲タイムの談笑のかたわら、恒郎女さんが淹れて下さった珈琲をいただきながら、これを消費。 残り2個を、今回の智麻呂絵画展ご来場者、先着2名様に限り召し上がっていただくべく、これを絵にしていただくこととしました(笑)。「絵に描いた餅」ならぬ「絵に描いたケーキ」であります。(ショートケーキ) 以上です。 本日も、ご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2017.03.28
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第188回智麻呂絵画展 今日は智麻呂絵画展です。今年3回目の絵画展となります。 智麻呂絵画ファンの皆さま、どうぞごゆるりとご覧下さいませ。 <参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 最初の絵は生駒山です。(生駒山) これは、先般、智麻呂さんが、東大阪市布市にある福寿苑にショートステイされた折に、生駒山の日の出を写生されたものであります。奥様の恒郎女さんが白内障の手術をされることとなり、その前後の日は介助できないこととなるため、デイサービスで通って居られる介護施設・福寿苑に宿泊されたという次第。布市に 打ち出て見れば 神さぶる 生駒高嶺に 日は立ち昇る (布市部智麻呂)(本歌)難波津を こぎ出て見れば 神さぶる 生駒高嶺に 雲ぞたなびく (大田部三成 万葉集巻12-4380) 次は、亀石。明日香村に鎮座まします元祖ゆるキャラの亀石。これは、当ブログ記事掲載の写真から絵にされました。 いつであったか、智麻呂邸をお訪ねした折に、絵の題材がなくて・・と仰っていたので、亀石なんかちょっと趣が変って面白いかも、と申し上げたら、こんな絵になっていたという次第。 (亀石) 亀を詠んだ歌は万葉集に2首あるだけ。 鶴亀はめでたきものと相場が決まっていますが、鶴が47首も詠まれていることを思えば、亀の側からは「カメしまへん」とも言って居られない、差別的な扱いと言うべきか(笑)。・・我が国は 常世(とこよ)にならむ 図(あや)負(お)へる くすしき亀も 新(あらた)た代(よ)と 泉の川に 持ち越(こ)せる 真木のつまでを・・(藤原宮の役民の作りし歌 万葉集巻1-50)・・ちはやぶる 神にもな負(お)ほせ 占部(うらへ)すゑ 亀もな焼きそ 恋ひしくに 痛き我(あ)が身そ・・(同巻16-3811)(バレンタインチョコfrom さわちゃん&ケンちゃん) 次はバレンタイン関連の絵です。既に3月、ちょっと時期を逸したテーマとなりますが、開催時期の関係でこのようなこととなったのはヤカモチ館長の怠慢でもあります。 さわちゃん、ケンちゃん、サキちゃん、ミズキちゃん、そしてナナちゃん。もうお馴染みの名前かと思いますので、説明は省略です。今年も智麻呂さんはハッピーバレンタインであったようです。(バレンタインチョコ&クッキーfromサキちゃん&ミズキちゃん) サキちゃんとミズキちゃんはヤカモチ館長も存じ上げて居ります。 若草読書会その他で智麻呂邸にお邪魔する際に、前の道で遊んでいたりするのを見掛けることがあるからです。「コンニチワ」と声掛けすると「コンニチワ」と元気な声で返してくれます。勿論、彼女らは何処のオジサンだろうと訝しく思っているのやも知れませんが・・(笑)。(バレンタインチョコ・クッキーfromナナちゃん) 次は、クリスマスローズ。 ひろみちゃん8021さんがご自宅の庭に咲いていたものを摘んで、お持ち下さったようです。いい雰囲気の絵に仕上がっています。(クリスマスローズfromひろみちゃん) 次はヤブカンゾウ。 これは小万知写真集から絵にされました。 この花は梅雨明け頃から咲き始める夏の花。 恒郎女さん曰く「智麻呂さんは季節を考えないで絵を描く」。 目にとまって描きたいと思った時がその花の季節、これが智麻呂流のようです。まあ、野に出て実物を写生する段には季節の齟齬は生じないのであるが、写真などからとなると、智麻呂流は季節と「ずれ」を生じてしまうこともある。我が偐家持美術館は、上のバレンタイン関連絵画でもお分かりのように、そいうことには余り頓着しない主義でありますから、智麻呂流とヤカモチ流は親和性があるとも言える(笑)。(ヤブカンゾウ・小万知写真集より) 八重に咲くのがヤブカンゾウ。一重に咲くのがノカンゾウ。 ヤブカンゾウは万葉集では「忘れ草」と呼ばれている。わすれ草 わが紐に付く 香具山の ふりにし里を 忘れむがため (大伴旅人 万葉集巻3-334) 忘れ草 わが下紐(したひも)に 着けたれど 醜(しこ)の醜草(しこぐさ) 言(こと)にしありけり (大伴家持 同巻4-727) 次はグラジオラスの花と名前不詳の赤い花。 (グラジオラス) (赤い花) グラジオラスはデイサービス施設の「アンデスのトマト」で頂戴した花とのことで、帰宅されてからご自宅で描かれたもの。 赤い花の方は、もう一方の施設である福寿苑で写生されて持ち帰られた絵なので、恒郎女さんもヤカモチも実物の花は目にしていません。智麻呂さんもその花の名はご存じない。ということで、名前不詳。まあ、植物図鑑ではなく絵画展なのだから「赤い花」で十分なのではありますが。 以上です。本日もご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2017.03.07
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第187回智麻呂絵画展 本日は第187回智麻呂絵画展であります。 前回は元日の記事アップでありましたから、早や2月にて1ヶ月振りの開催となります。智麻呂絵画を楽しみにされているお方も多いことと存じますが、本日はどうぞごゆっくりと智麻呂絵画をお楽しみ下さいませ。 <参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 既に2月、立春も数日前に過ぎたれば、お正月気分も過去のものとなっていますが、出展の絵にはお正月を題材としたものもあります。これは、絵画展が絵の制作時期よりかなり遅れて開催されるという事情によるものでありますれば、ご理解のほどお願い申し上げる次第。 ということで、先ずは、お正月の花から紹介申し上げます。(お正月の花1) 智麻呂・恒郎女ご夫妻には3人のお嬢様が居られますが、そのお嬢様たちがお持ち下さったお正月の花です。とりどりの めでたき花は 母父の 千代に真幸きく あれかしとぞや (偐家持) (お正月の花2) で、「花より団子」ならぬ「花より和菓子」と、ヤカモチがお持ちしたのが下のお菓子であります。松竹梅、鶴亀のお目出度い和菓子であります。鶴亀に 松竹梅を い並べて 願ふ心は 長くもがなと (偐家持)(お正月の和菓子) 次もお正月らしい題材。センリョウです。黄色の実と赤い色の実とを合わせて花器に活けられたのは恒郎女さん。赤のみでは単調、黄色だけではちと寂しい。赤と黄ありてこそ千両役者であります。黄色の実のセンリョウの葉は濃い色に、赤い実のセンリョウのそれは、やや明るい色の緑に、と細やかな描き分けが絵に心地よいアクセントを生み出しています。(黄と赤の実のセンリョウ) 赤い実はひろみの郎女さんが下さったもので、黄色い実のそれはデイサービスの施設「アンデスのトマト」でのお友達の坂〇さんが下さったものだそうです。 そして、下の水仙も、その坂〇さんからの頂き物であります。(水仙)雲切れて 日の照る丘辺 うらうらに 行きて水仙 花咲くも見む (偐家持) 次のサザンカは智麻呂邸近くの公園に咲いていたものをスケッチされました。赤い花が強い印象を与える素敵な絵になっています。(山茶花) 次は蝋梅です。 香りの強い花で、近くに寄るとたちまちその芳香に包まれてしまう、そんな花ですが、智麻呂さんが好きな花であります。その姿が好きなのか、香りが好きなのか、そのどちらもが好きなのかは、存じ上げませんが、味のある絵になりました。(ロウバイ) 智麻呂さんとしては珍しい風景画です。早朝に雲が立ち流れている生駒山ですが、これは当ブログの昨年11月14日の記事「雲立ち流る生駒山」に掲載の写真から絵にされました。(早朝の生駒山) 次は、アイリスと菜の花ですが、これは小万知さんがお持ち下さいました。 (アイリス) (菜の花) 下の赤い花はカランコエ。 智麻呂さんが花屋で買い求められた花ですが、名前が分からない、と仰る。葉が肉厚であるところからカランコエだろうと、ネットで確かめましたが、果たしてその通りと確信が持てましたので、カランコエとして置きます。 かなり以前にカランコエの絵を描いて居られて、その折に恒郎女さんとカランコロとか何とか掛け合い漫才風のやりとりをしたことをご紹介した記憶がありますが、第何回展であったかと調べてみると第57回智麻呂絵画展でのことでした。(カランコエ) で、最後はデザートの絵です。 ご遠慮なくお召し上がり下さいませ(笑)。(苺) 苺は若草読書会の新年会に果物係・ヤカモチがお持ちしたものかも知れませんが、確認の取材を怠りましたから、或は別の苺かも知れません。 下のショートケーキは、東花園駅近くに所用があって出かけたヤカモチが、その駅前にあるケーキ屋さんで買い求めて、所用の帰りに智麻呂邸に立ち寄った際にお持ちしたものです。5個買って行って、珈琲タイムに智麻呂さん、恒郎女さん、ヤカモチが各1個を食べ、残り2個は、後でご夫妻お二人で水入らずで食して下さいと冗談を言って帰ったのでありましたが、そのすぐ後にお孫さんのナナちゃんがお見えになったらしく、「わあ~」と「かっさらって行った」(恒郎女談)のだそうで、絵を描くのに手間取った智麻呂さんのお蔭で、ナナちゃんが美味しい目をした、という愉快な顛末であったそうです。(ショートケーキ) もう、夜も更けて参りましたので、これまでといたします。 本日も、ご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2017.02.09
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第186回智麻呂絵画展 ヤカモチ館長は忌中につき年賀の儀は差し控えさせていただきますが、偐家持美術館は元日より営業開始であります。第186回智麻呂絵画展をお楽しみ下さいませ。<参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 先ずは、智麻呂・恒郎女様ご夫妻からの年頭のご挨拶であります。 皆さま、明けましておめでとうございます。 新年が皆さまによき年でありますことをお祈り申し上げます。 旧年中は何かとお世話になりありがとうございました。 本年も智麻呂絵画よろしくご愛顧のほどお願い申し上げます。 2017年 元旦 絵師 智麻呂 絵師補佐 恒郎女 では、智麻呂絵画をお楽しみ下さいませ。 先ずは、元旦らしい絵から。(鶏) このニワトリは、和郎女さんから智麻呂邸に贈られて来たお正月用の作品の一つを写生されました。年末近くに恒郎女さんよりお電話があり、今回の絵は食べ物ばかりで、お正月らしいのがない、新年の智麻呂絵画展では、和郎女さんから届いた作品がお正月にピッタリなので、その写真を絵画展冒頭に掲載してみてはどうか、とのこと。しかし、和郎女さんの作品は、別途「和郎女作品展」という形で、偐家持美術館にて展示するので、それを写生したものならOKだが、作品そのものの写真はダメとヤカモチ館長はこれを拒絶。そこで、急遽、この絵を描かれたようです(笑)。 この絵のモデルとなった作品は、追って、和郎女作品展の方でご紹介申し上げますので、それまでお待ち下さい。 次は、水仙二題です。 上は、ご友人の友〇さんから頂戴した水仙です。 下は、ひろみの郎女さんから頂戴した水仙です。(水仙 from友〇さん)(水仙 fromひろみの郎女) 次は、お馴染み下仁田葱です。 智麻呂氏の大学時代からの親友であった故・木〇氏の奥様が今も変わらずにこの葱を送って来て下さるので、この展覧会では何度も登場しているかと。(下仁田葱) 次は、凡鬼さん栽培の野菜たちです。 これも当絵画展の常連さんであります。(野菜 from凡鬼) 次は、蜜柑二題です。 上は、熊野の蜜柑。槇麻呂さんからの戴き物です。 下は、香川の蜜柑。ヤカモチ館長の友人が高松市で蜜柑栽培をやっているので、それを智麻呂さんにお届けしています。(熊野の蜜柑 from槇麻呂)(香川の蜜柑 from偐家持) 次は、五〇さんからのハムです。 これも、この時期の常連と言っていい題材です。(鎌倉ハム from五〇さん) 次のケーキ&クッキー二題の内の上のものも、多分五〇さんからのものかと思います。下のそれは、和郎女さんからのものです。(ケーキ&クッキー from五〇さん)(ケーキ&クッキー from和郎女さん) 次の「石切さん」は、ヤカモチ館長が智麻呂邸を訪問した折にお持ちした和菓子です。地元の菓子舗「寿々屋」の和菓子で、地元の石切神社に因んだものです。関西では神社や神社に祀る神様を「〇〇さん」と呼ぶのが普通です。春日神社は「春日さん」、住吉神社は「住吉さん」、八坂神社は「八坂さん」、伏見稲荷神社は「伏見さん」です。よって、「石切さん」というのは石切神社のことであります。(和菓子「石切さん」from偐家持) 次は、偐山頭火さん自家製の燻製です。(燻製 from偐山頭火) 以上、冒頭の鶏と水仙は別として、恒郎女さんが仰る通り、何やらスーパーマーケットか百貨店の食品売り場を巡っているような絵が続きましたので、最後に梟の絵といたします。 酉年なので、最初と最後が「鳥」の絵ということで、トリ合わせもよろしいかと存じ上げ候(笑)。 この切株の中に鎮座する梟も、偐山頭火さんが、昨年暮れに智麻呂邸に持参された写真から絵にされたものだそうです。 大阪城公園の「切株梟」は当ブログでも既に紹介済みなので、ご記憶のお方も居られるかと思いますが、参考までにその記事をリンクして置きます。切株の形や梟の位置が当ブログで紹介したものと微妙に異なっているので、或は、べつの場所のものであるのかも知れません。 <参考>大阪城公園のフクロウ 2016.7.30.(大阪城公園の梟) 以上です。 今年は、ヤカモチ館長が忌中につき、元日恒例の年賀のページは中止し、智麻呂絵画展とさせていただきました。 本日もご覧下さり、ありがとうございました。
2017.01.01
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第185回智麻呂絵画展 本日は智麻呂絵画展であります。これが今年最後の智麻呂絵画展になるかと存じますので、この一年間のご愛顧に対し、心からなる謝辞を申し述べさせていただきます。 この一年間、画材のご提供など何かとご支援下さいました皆さま、当ブログをご訪問下さり、当絵画展をご覧下さいました皆さま、加えてコメントを下さった皆さま、まことに有難うございました。来年も引き続き智麻呂絵画展を開催して参りますので、相変わらずご愛顧賜りますよう宜しくお願い申し上げます。 どうぞ皆さま、よいXmas、よいお正月をお迎え下さいませ。来たるべき新年が皆さまにとってよりよき年でありますように、また神のご加護が皆さまの上にありますようにお祈り申し上げます。 絵 師 智麻呂 絵師補佐 恒郎女 偐家持美術館長 偐家持 では、ごゆるりと智麻呂絵画をお楽しみ下さいませ。 <参考>過去の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 先ずは薔薇の絵であります。 この薔薇とその次の百合は、先月の若草読書会の折に、恒郎女さんのお誕生日が近いとあって、小万知さんと和郎女さんがご用意下さって、恒郎女さんに贈呈された花束の中の花、その一部です。 妻の誕生日祝いの花とあっては、智麻呂さんも手抜きはできない。真剣に且つ丁寧・細心に筆を運ばれたことが分る絵であります(笑)。(おぉ♪薔薇の花よ) 若草読書会でお二人が歌われた歌は「あざみの歌」で、その歌詞には「高嶺の花の百合よりも・・」とあった百合の花でありましたが、花束となるとやはり「あざみ」ではなく、薔薇や百合の花ということになるのでしょうな。 尤も、あざみの歌の後で歌われたのは、「うるわしの白百合」(讃美歌496番)という讃美歌でありましたから、花束への敬意は十分に払われたことになります。(百合) 次は、太神楽という品種の椿です。ひろみの郎女さん(楽天ブログの方でのハンドルネームは「ひろみちゃん8021」ですから、こちらの方がお馴染みのお方も多いかと思いますが、若草読書会では「ひろみの郎女」なのであります。)がご自宅のお庭に咲いていたものを摘んでお持ち下さったものです。(椿・太神楽) 次の果物も、若草読書会の折のものです。 林檎と蜜柑はヤカモチが持参した果物の詰め合わせに入っていたものだそうです。フェイジョアという聞き慣れぬ名前のものは、ひろみの郎女さんがお持ちになったそうです。(林檎と蜜柑とフェイジョア) 次の蜜柑とマンゴーもヤカモチの持参の中にあったものだそうです。ヤカモチさんはアバウトな買い物をしますので、何が入っていたかなどは大抵覚えていないのであります。(蜜柑とマンゴー) 次の大柿は、果物の詰め合わせを買い求めた時に、ばら売りされている巨大な柿が目にとまって、ついでに買い求めましたので、ヤカモチさんも覚えています。 絵に描くと大きさは分からなくなるということで、普通サイズの富有柿を中央に置くなどの工夫をされたのは智麻呂氏でしょうか、それとも恒郎女さんでしょうか。 ただ、大柿という文字が目にとまっただけなので、産地などは存じ上げません。大垣の大柿ということでないことだけは間違いないかと。(大きな柿と普通サイズの柿) 次の郁子(ムベ)と落ち葉は小万知さんがお持ち下さったものです。 ムベの実はアケビと同じく食べられるそうですが、食べ物としてではなく、画材としてお持ち下さったものです。描くからは しばしの時の いるなれば むべこれら実を 食べてはならじ (偐智麻呂)(本歌)ふくからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ (文屋康秀 古今集249 小倉百人一首22)(郁子の実)<訂正注記>上記本文で「小万知さんがお持ち下さった」というのは間違いで、 ムベについては、景郎女さんがお持ち下さったものだそうです。 (下記小万知さんのコメント参照) 落ち葉は、多分、小万知さんご自宅近くの錦織公園で拾い集められたものだと思います。この公園は、智麻呂・恒郎女ご夫妻と偐山頭火さん、小万知さんご夫妻らと一緒にヤカモチも散策したことがあるほか、単独でも銀輪散歩で何度か立ち寄っている公園にて、お馴染みの公園であります。(落ち葉) 最後は、落ち葉拾いならぬ「栗拾い」でありますが、これはヤカモチが拾って来た栗ということではありません。わが地元の菓子舗「寿々屋」の和菓子です。 例によって、菓子そのものを描くのではなく、包装ラベルを描かれるという智麻呂流の絵であります。読書会に先だってヤカモチが智麻呂邸を訪問申し上げた折の手土産であります。(和菓子・栗ひろい) 以上です。 本日もご覧下さり、ありがとうございました。 これにて偐家持美術館の本年の営業を終了いたします。 来年まで皆さまごきげんよう。 なお、偐万葉田舎家持歌集の方は年内一杯営業いたしますのでいつでもお立寄り下さいませ。
2016.12.13
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第184回智麻呂絵画展 昨日、智麻呂邸を訪問、新作絵画を仕入れて参りました。よって、本日は智麻呂絵画展を開催させていただきます。皆さまのご来場、心よりお待ち申し上げて居ります。 <参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 最初の絵はビロードモウズイカであります。 漢字では「天鵞絨毛蕊花」と書きます。 当ブログの2016年9月29日の記事「ビロードモウズイカ」に掲載の写真から絵にされました。(ビロードモウズイカ) これは、富士吉田から山中湖へと銀輪を走らせた折に、ヤカモチ館長が偶然に道端で見掛けたもの。ビロードモウズイカのロゼット葉である。この植物、初めて目にするもので、長らく名前が分からずにいました。そんなことでブログには掲載しないままでいましたが、偶然ネットでその名前を知ることとなり、記事に取り上げました。智麻呂さんもその形状に興味を持たれたか、早速に絵にされたという次第(笑)。 (ブログ掲載写真)(ポルトガル土産) (同じモチーフの以前の絵) これは、どなたかのポルトガル土産の何かに施されたニワトリの刺繍です。来年は酉年ということで、12年振りにこれを描かれました。以前の絵は第11回展(2008年9月12日開催)に登場していますが、先の酉年(2005年)の年賀状の挿絵として描かれたものであります。来年の智麻呂氏の年賀状の挿絵はこの絵になるのでしょうか。 (お菓子「栗ぷりん」) (伊勢土産「えびせんべい」) 上の左の絵は菓子舗「千鳥屋」の栗ぷりん。ヤカモチ館長がいつぞやかの智麻呂邸訪問の際に手土産に持参したもののようです。 上の右の絵は、ひろみちゃん8021さんが伊勢旅行の土産にとお持ち下さった海老煎餅のラベルの絵です。海老煎餅そのものではなくラベルの方を描くというのが智麻呂流のようであります。 なお、この海老煎餅のお土産はヤカモチ館長も同じものを頂戴いたしました。しかし、館長は絵は展示すれど、自らは描かない主義にてあれば、えびせんを もらへど絵にせん ヤカモチは 下手な戯れ歌 詠んでもみるか (偐家持)(富有柿) この柿は小万知さんからの戴き物だそうです。 瑞々しく楽しい絵になりました。 柿の絵も結構沢山描いておられます。干し柿の絵は別として、柿の絵は他の果物と一緒に描かれているものも含めると、これが26作目となります。 隣の絵師はよく柿描く絵師だ。(笑) 次の2点、即ちフォックスフェイスとザクロはご友人の坂〇さんのご提供です。 どちらもよく感じが出ていて、いい絵であります。(フォックスフェイス、和名:ツノナス) フォックスフェイスの和名はツノナスというらしいが、直訳してキツネヅラとした方が面(ツラ)だけに面白いのに、と狐目の紀貫之君が言って居ります。そう言っているツラユキ君のツラは雪だらけなのではあります。(ザクロ) フォックスフェイスが「面(ツラ)」ならザクロは「口」ですな。 割れザクロは大口を開けて笑っている風でもあります。狐のツラが面白いと笑っているのだと、尾も白い犬が解説しています。こういうのを、真っ赤なザクロの真っ白な嘘と言います。(デージー、和名:ヒナギク) 上のデージーはご友人の友〇さんから頂戴した花だそうです。 ヒナギクと言う方が偐万葉的にはしっくり来ますが、和歌を作る訳でもないのであれば一般的なデージーということでいいでしょう。 下の落ち葉は智麻呂ご夫妻でのお散歩の折に、桜並木の下で拾い集められたものです。このモチーフも智麻呂絵画展ではお馴染みのもので、これが7作目となります。 落陽は慈愛の色の金の色・・・・中原中也 落葉は九枚に色も描き分けて・・智麻呂(落ち葉) 以上です。今日もご覧下さり、ありがとうございました。
2016.11.17
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第183回智麻呂絵画展 今日で10月が終わり。今年も残すところアト2ヶ月となりました。10月最終の記事は智麻呂絵画展ということに致します。どうぞ、ご来場、ご観覧下さいませ。<参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 先ずは、この時期恒例のリチ女さんからの菊の絵であります。 智麻呂絵画展では菊はこれが10作目となりますが、うち6作がリチ女さんからの菊の絵になり、第46回展、第66回展、第89回展、第108回展、第168回展に続いての登場ということになります。(谷中の菊 from リチ女) 次のオモチャカボチャは、前回、9月24日の読書会の折に、ハロウィーンにはちょっと早いのだけれど、と小万知さんが智麻呂さんの絵の題材にとお持ち下さったもの。絵の完成と絵画展開催のことを考えると、丁度良い時期にお持ち下さったことになりますね。(オモチャカボチャ from 小万知) 次の綿花、ホトトギス、コムラサキの3点は「アンデスのトマト」のご友人・坂〇氏が絵の題材にとご提供下さったものです。 坂〇氏も色々と面白い題材をご提供下さり、この絵画展を盛り上げて下さって居りますが、まことに有難いことであります。(綿花) <追記 2016.11.1.> 「丘の上では棉の実がはじける」という、中原中也の詩の一節が思い浮かんだけれど、その前後や何という詩であったかが思い出せなかったので、触れずにいましたが、今日、中也全集を開いて調べてみたら、それは「在りし日の歌」所収の「冷たい夜」という詩でありました。今回の絵画展には余りマッチしない詩ですが、調べた労を無駄にするのも何なんで、追記して置きます。 冷たい夜 (中原中也「在りし日の歌」より) 冬の夜に 私の心が悲しんでゐる 悲しんでゐる、わけもなく…… 心は錆びて、紫色をしてゐる。 丈夫な扉の向ふに、 古い日は放心してゐる。 丘の上では 棉の実が罅裂(はじ)ける。 此處)では薪が燻(くすぶ)つてゐる、 その煙は、自分自らを 知つてでもゐるやうにのぼる。 誘はれるでもなく 覓(もと)めるでもなく、 私の心が燻る……(ホトトギス) ホトトギスという名前は、花弁の斑点模様が野鳥のホトトギスの胸の羽毛の模様に似ていることから付けられたのだそうだが、鳥のホトトギスの声は大伴家持さんも愛したようで、「玉くしげ二上山に鳴く鳥の声の恋しき時は来にけり(万葉集巻17-3987)」という歌を詠んでいる。 因みに、ヤカモチ館長の自宅の固定電話の呼び出し音はホトトギスの声に設定している(笑)。(コムラサキ) 次の2点は当ブログ記事に掲載の写真から絵にされました。 それぞれの記事のリンクと元写真を併載して置きます。(ツユクサ) 花のディテールを写真から正確に見て取るというのはそう簡単なことではないようです。今回、智麻呂さんには、ツユクサの蕊が小さな花のような形に見えたようで、面白いツユクサになりました。(元の写真)※2016年10月1日記事から(ミヤコグサ)(元の写真)※2016年9月17日記事から 今回の7作品を加え、智麻呂絵画展に登場の作品総数は1686点となりました。第1回展が2008年7月4日ですから8年3ヶ月余で1686点。年平均約204点を描かれている計算になります。今後ともお元気に智麻呂氏が沢山の絵をお描きになり、我々を楽しませて下さることを期待します。 本日もご覧下さりありがとうございました。
2016.10.31
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第182回智麻呂絵画展 作品点数は6点と少ないのですが、第182回智麻呂絵画展を開催させていただきますので、どうぞご高覧下さいませ。<参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ まず最初はフウセントウワタ(風船唐綿)です。 これは、凡鬼さんご夫妻であったか小万知さんであったか、ちょっと記憶が曖昧になっているのですが、先月24日の若草読書会の折にお持ち下さったものです。(風船唐綿) 風船唐綿の絵は初登場かと思いきや、これが3回目でありました。 過去2回の作品も併せ再掲載して置きます。 (第21回展作品) (第48回展作品) 以下の3点も凡鬼ご夫妻がお持ち下さった花や野菜から絵にされたものです。(白彼岸花) 彼岸花はこの絵画展では常連の花。今回の作品が19作目となります。 過去の作品もいくつか再掲載して置きます。 (第166回展作品) (第148回展作品) (第148回展作品) (第129回展作品) (第129回展作品) ヤカモチ館長の手許にある資料から、凡鬼さんの句の中で彼岸花を詠んだ句をご紹介して置きます。 兄逝くを待ちて咲きたる彼岸花 (岩出くに男第一句集「晏」より) 世俗とは一線画すか曼珠沙華 (凡鬼 若草メール句集より)(冬瓜) (第88回展作品) 凡鬼さんが栽培された冬瓜と茄子の絵も、この展覧会ではお馴染みの画題であります。今回の茄子は随分と細長い品種のようです。 冬瓜の絵はこれが7作目。茄子も同じく7作目になります。(茄子) (第38回展作品) 雨の糸秋茄子の味深めをり (凡鬼 若草メール句集より) 次の百合AとBは、絵に描こうと花屋さんで智麻呂さんご自身が買い求められたものだそうです。(百合A) 山百合に願ひかけたり淡い恋 (凡鬼 若草メール句集より) 百合花粉触れるものみな染めあげる (同上)(百合B) 今回は、展示作品数が少なかったので、過去の作品も併せご紹介申し上げました。 本日も、ご来場、ご覧下さりありがとうございました。
2016.10.15
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第181回智麻呂絵画展 一昨日の若草読書会で智麻呂邸にお伺いした折に、新作絵画6点を撮影しました。在庫分5点とを併せ、全11点の作品が揃いました。よって、本日は第181回智麻呂絵画展を開催することと致します。 今回の家持館長お薦め作品は、「蓮の実」と「月下美人」でありますが、どうぞご自由にご覧下さいませ。<参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 先ずは、お薦め作品その1の「蓮の実」であります。 智麻呂氏はこの実を描くに当っては、かなり苦闘されたようで、何度もデッサンをやり直して居られましたが、このように見事な絵となりました。(蓮の実) この蓮の実は、ご友人の友〇さんからご提供を受けたものであるとお聞きしたかと思いますが、智麻呂氏にとっては初挑戦の画題。そういうこともあって最初はご苦労されたようでありますが、仕上がってみれば、いい味が出ているかと。 先日、知人が茹でたという蓮の実を口にする機会がありましたが、美味いものでは全くない。仏様が蓮華に坐して居られるという極楽のB級グルメもどうやら大したものではなさそうです(笑)。 以下の4点は当ブログ掲載の写真から絵にされた作品です。(コフキタケ) 上は、8月7日の記事「ホットケーキみたいです。」に掲載のコフキダケであります。(ヒマワリ) 上のヒマワリは8月6日の記事「墓参・ヒマワリの咲く道」に掲載の写真からの絵です。(住吉大社・反り橋) 上は、8月25日の記事「銀輪渡船巡り」に掲載の写真からの絵です。(長浜城) 上の長浜城は8月13日の記事「岬麻呂旅便り192・関ヶ原戦場跡と城めぐり」に掲載の写真からの絵です。 この写真は、ヤカモチ撮影のものではなく、友人の岬麻呂氏撮影のものですから、もし著作権がこの写真について成立するならば、その模写の頒布も亦著作権法上の問題を生ずることになりますが、岬麻呂氏がこれを問題とするお方でないことは明白。従って、そのような野暮な検討はするまでもないこと。そのまま当絵画展に展示させて戴くことといたしました(笑)。 さて、次の「美人画」が、お薦め作品その2であります。(月下美人) 美人と言っても月下美人のこと。一応「見返り美人」のポーズを取っているようにも見える処が愉快であります。 この花は夜に咲いて、朝方には萎んでしまうという難儀な花。ひろみの郎女さんがご自宅で育てられているこの花。開花したのを見届けて、暗くなった午後7時か8時かに、わざわざ智麻呂邸に自らご持参、お届け下さったものであります。 となると、手早く絵にしないといけない。翌朝に描こうなんぞということは許されない。智麻呂氏はササーっと手早くスケッチされ、色付けされたのでしょう。いいタッチの絵になっています。夜目遠目 傘の内こそ 美人とふ 月下も夜目の 内にあるらし (鵜の目鷹の目) 次は秋らしい絵です。 (秋の香) 秋の香りをお届けせむと、東京のリチ女さんが智麻呂ご夫妻に送って下さった、立体式の切り絵紙細工(実物写真:右)の絵であります。(バナナ) 上のバナナは、智麻呂氏がデイサービスに通って居られる施設「アンデスのトマト」で頂戴したバナナであります。「トマトのバナナ」という何やらややこしいことになりますが、画面をはみ出さんばかりに力強く描かれました。 下の絵はエビネ。 これは上の蓮の実を下さった友〇さんが、花の絵を描く参考にと下さった南九州えびね園の花のカタログと言うかパンフレットと言うか、図鑑風の小冊子に掲載の各種のエビネの花から、緑神という名の品種を絵にされました。(エビネ・緑神) 次は、何やら絵本の挿画のような絵でありますが、上記の施設「アンデスのトマト」で、施設の方が「智麻呂さん、これを絵にお描きになったらどうですか。」と差し出して下さった絵を模写と言うか、写生された絵であります。 これも、元の絵に著作権というものが存在するのであれば、些かの問題も無きにしも非ずですが、偐万葉的絵画展ということで、大目に見ていただきましょう。(栗鼠と団栗)(樫の実) 最後の樫の実も、当ブログの8月6日の記事「墓参・ヒマワリの咲く道」に掲載の写真からの絵です。 以上です。今回は、食欲の秋というに、デザートなど美味しそうな食べ物の絵がありませんでした。蓮の実とモンキーバナナ、ドングリでは、猿や栗鼠でもあるまいし、ちょっといただけませんですな。まあ、今回は「芸術の秋」に徹した展覧会ということでご容赦賜りたく(笑)。 本日もご来場下さり、ありがとうございました。
2016.09.26
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第180回智麻呂絵画展 本日は、去る8月2日に続き、智麻呂絵画展といたします。 智麻呂絵画展も回を重ねまして今回で180回目となります。 どうぞ皆さま、残暑厳しき折でありますが、多数ご来場下さいますように。心よりお待ち申し上げて居ります(笑)。<参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 先ずは蝉の絵から。 蝉の季節も間もなく終わろうとしています。朝から騒がしかったクマゼミも鳴かなくなり、ヒグラシやツクツクボウシが鳴くようになりました。夜になると秋の虫の声もし始めています。まだまだ残暑の厳しさは続きそうですが、夕方の風や木々の佇まいに秋の気配も感じられなくもない今日この頃であります。 そんなことで、賞味期限切れとなってしまう前に、取り急ぎ、蝉の絵からご紹介申し上げます。(アブラゼミA) 見事なアブラゼミの絵。花の智麻呂も時に虫麻呂となるのだということは、以前にも申し上げましたが、その通りの出来栄えかと存じます。 しかし、智麻呂さんも、当初は、久しぶりに描く蝉の絵に苦戦して居られました。適当なモデルとなる写真や実物がなく、半分は記憶と想像で、半分は昆虫図鑑の小さな写真を頼りに描いて居られて、細部が今一つはっきりしないと嘆いて居られました。そこで蝉の実物を、とも考えましたが、捕まえて絵のモデルとするには、殺して動かないようにする必要がある。仏のヤカモチ館長はそれを潔しとしないので、写真に撮って大きくA4版に印刷してお持ちすることとしました。その写真をモデルに描かれたのが上のアブラゼミAであり、下のアブラゼミBであります。 (アブラゼミB) (アブラゼミC) 上のアブラゼミCと下のアブラゼミDとが、写真以前に描かれた絵であります。写真を得て写実性が一気に上達しました。想像で描かれたアブラゼミDなんぞは、ヤカモチ館長は思わず「蛾みたいですね。」と失礼なことを申し上げてしまったのですが、絵の味というのは、必ずしも「写実」にある訳ではないので、蛾みたいなアブラゼミDも亦「絵としては」面白いのではあります。(蛾の真似をしているアブラゼミD) クマゼミについても同様でありました。 クマゼミAとBは、ヤカモチ館長差し入れの写真をモデルにした絵。 それ以前の絵がクマゼミCであります。(クマゼミA) クマゼミAは堂々たる姿。北九州方面では、クマゼミを「王蝉」とも呼ぶようですが(注)、まさに蝉の王者たるの風格と力強さが、この絵から見て取れます。 クマゼミBはその蝉を正面から見たところです。 (注)ネットで調べてみると、オオゼミというのはアブラゼミのことを指してい るケースが多いようですから、クマゼミを「オオゼミ」とも呼ぶ地域があ るというのは、ヤカモチ館長の誤解かも知れません。 因みに、ヤカモチ館長は子供の頃はカタビラ(帷子)と呼んでいました。(クマゼミB) クマゼミDはメタボリックマゼミとでも呼ぶべきでしょうか。余りにも太り過ぎであります。 奥方の恒郎女さんは「何度描いても、真ん丸に太った丸い蝉になってしまう。」と笑って居られましたが、まあ、ここまで太ってしまってはクマゼミもお手上げ。 絵の蝉もよく見ると手を上げて居りますから、自分の情けない姿は自覚しているようであります。しかし、この絵、漫画的な面白さがあって、愉快と言うか味があると言うか、楽しい絵であります。 智麻呂さんは何も仰いませんが、意図的にこのようにデフォルメして描かれたのかも知れません。(クマゼミC) さて、本来の「花の智麻呂」に立ち返っての絵がこれ。 鶏頭であります。 この鶏頭の花は、ご友人の友〇さんから頂戴したものだそうです。 智麻呂さんもかなり力を入れて描かれたことが分る、見事な描写であります。鶏頭の花の質感が伝わって来る、いい絵であります。(鶏頭) 次の朝顔は前回展に登場の祥麻呂さんからの朝顔です。 前回展で描いた花が萎んだ後、何度か新しい花が次々と咲いて、これが最後に咲いた朝顔の花だそうです。色も淡いものになっているところが「咲き納め」「今生の名残」という感じがして、いかにもでした、とは恒郎女さんの言。(朝顔) 朝顔に続くホオズキ。てっきりリチ女さんからのそれかと思ったら、このホオズキはご友人の坂〇さんからいただいたものだそうです。 なかなか、いい構図の絵です。(鬼灯) そして、最後は見慣れない花。 サンセットという名だそうですが、本来の品種名は別にあるのでしょうね。マユハケオモトの花に似ていなくもありませんが、葉や茎や花の細部は全く違っています。 これは、智麻呂さんがデイサービスに通って居られる施設「アンデスのトマト」でいただいたものだと仰っていました。(サンセット) 最後は、智麻呂・恒郎女ご夫妻のお嬢様からの手土産の葡萄です。 ヤカモチ館長の一存で、絵画展ご来場者へのデザートに使わせていただきました。 どうぞ、ご遠慮なくお召し上がり下さいませ。(葡萄) 以上であります。 本日もご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2016.08.18
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第179回智麻呂絵画展 本日は智麻呂絵画展であります。 どうぞ、ごゆるりとご覧下さいませ。<参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 先月、7月は智麻呂氏の誕生月。 デイサービスに通って居られる施設、福寿苑とアンデスのトマトそれぞれで誕生日のお祝いにと花をプレゼントして下さいました。 先ず、福寿苑でプレゼントいただいたガーベラです。 (ガーベラfrom福寿苑) その実物がアトリエの一輪挿しに差してありましたが、それを真上から撮った写真です。(同上) 次は、同じくアンデスのトマトからの花です。(花束fromアンデスのトマト)(同上) 次は、ホオズキ。東京ご在住の若草読書会のメンバー、リチ女さんからのこの時期の定番の贈り物です。(鬼灯fromリチ女さん)浅草の ほろりほほづき ひとふたみい 四つでよろしも まさきくぞあれ (偐家持) リチ女さんが浅草寺のほおずき市なら、千葉ご在住のメンバー祥麻呂さんからは、これもこの時期お決まりの入谷鬼子母神の朝顔市の朝顔です。あさがほも おそれ入谷の 鬼子母神 そひてたぐひて ふたつも咲けば (偐家持)(朝顔from祥麻呂さん) この時期の東京方面からの贈り物と言えば、神奈川ご在住の五〇さんからのハムもその一つですね。智麻呂絵画展を以前からご覧いただいているお方には、上の鬼灯や朝顔同様にお馴染みのハムであります。 ご試食は、偐家持美術館出口の試食コーナーにてお願い申し上げます。(ハムfrom五〇さん) 次は、桐の花。季節的には少し合いませんが、豊臣家所縁の桐の花にてもあれば、TV大河ドラマ「真田丸」放映中ということで辻褄合わせであります。同じく若草読書会メンバーの小万知さんの写真集からの絵です。(桐の花) 桐が豊臣秀吉なら、明智光秀は桔梗ということで、次は桔梗の花。 と言っても光秀とは無関係の花園中央公園の桔梗です。 2016年7月3日の当ブログ記事掲載の写真から絵にされました。 <参考>花散歩・梅雨明け宣言します。2016.7.3.(桔梗) 次のアメリカフヨウも当ブログ記事に掲載の写真から絵にされました。 ヤカモチ館長の自宅庭の片隅に咲いていたものです。 <参考>友人十色 2016.7.15.(アメリカフヨウ) 絵では表現されていませんが、朝方の雨に濡れている芙蓉の花でありました。 「芙蓉の帳」と来れば白楽天の長恨歌であり、楊貴妃でありますが、芭蕉は、奥の細道の旅で象潟に立ち寄った際に、雨に濡れる合歓の花に、古代中国に於ける、もう一人の美女、西施を重ねて有名な句を作っている。 そこで、雨露に濡れた芙蓉の花を、芭蕉のその句に便乗したパロディにして1句作ってみることとします。 今朝方の 雨や楊貴妃 芙蓉花 (筆蕪蕉) (元句)象潟や雨に西施がねぶの花 (芭蕉 おくのほそ道」)(同上) 以上です。 本日もご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2016.08.02
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第178回智麻呂絵画展 智麻呂絵画のファンの皆さまには、長らくお待たせ申し上げました。 本日は第178回智麻呂絵画展であります。 どうぞごゆるりと智麻呂絵画をお楽しみ下さいませ。<参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 最初の絵は花菖蒲です。 と言っても、実際の花菖蒲を写生された訳ではありません。 ご友人の友〇さんが制作された折り紙による作品「花菖蒲」をモデルに描かれました。智麻呂邸をお訪ねした折に友〇さんから頂戴したのだという「花菖蒲」が飾ってありましたので、持参のデジカメで撮影したのが下右の写真です。遠目には本物かと見間違えるほどに、見事にそれらしく作られていて、その出来栄えと緻密な手仕事のワザに感心させられましたが、智麻呂さんも丁寧にそれを写生されました。 (花菖蒲) (友〇さんの作品) 次のグラジオラスは本物の花を写生されました。これも友〇さんからの戴き物であります。色の取り合わせが綺麗ですね。(グラジオラス) 次のシモツケは小万知写真集からの絵です。 錦織公園に咲いていたシモツケを撮影されたのではないかと推測しますが、ふわふわとした花の感じがよく出ていて、見惚れてしまいます(笑)。(シモツケ) 次は、柏原市は、駒ヶ谷の葡萄園で採れたブドウです。 (注追記)「柏原市は、駒ヶ谷」は「羽曳野市は、駒ヶ谷」に訂正します。 昨日(12日)、偐山頭火氏より、駒ヶ谷は羽曳野市である旨のメールを戴き、その 間違いに気付きました。 ご近所の玉〇さんからの戴き物です。勿論、画材としてではなく、美味しいのでお召し上がり下さい、という趣旨のものですが、その前にこのように絵のモデルを務めなくてはならないのが、智麻呂邸にやって来た果物やお菓子などの「宿命」と言うか「儀礼」と言うか「慣わし」となっていますな。(駒ヶ谷の葡萄) 次のサクランボも同様です。こちらは、同じご近所ですが、智麻呂さんのお友達の「さわちゃん、けんちゃん」ご一家からの戴き物であります。 上のブドウも下のサクランボもつやつやとみずみずしく、美味しそうに描かれています。当絵画展ご来場者は好きなだけ、これをつまんでもよいことになっていますので、ご遠慮は無用であります。どうぞ、お召し上がり下さいませ。(サクランボ) 次は、智麻呂ご夫妻の二番目のお嬢様(つまり、ナナちゃんのお母様ですな。)のお庭で採れたという、昔ながらの胡瓜です。林檎は自宅にあったものを、絵の構図上必要と智麻呂さんが置かれたとのこと。胡瓜の緑と林檎の赤の色の取り合わせもいい感じです。(胡瓜と林檎) 同じく、これもそのお庭で採れたというゴーヤです。 これは、林檎を交えずソロですな。ゴーヤはソロがいい。智麻呂さんの感性がそのように告げたのでありましょう。 胡瓜も林檎もゴーヤもこれまでに何度も描かれているので、智麻呂さんにとっては、言わば「お手のもの」という題材でしょうか。手慣れた絵のタッチで、それぞれの質感もよく表現されています。(ゴーヤ) さて、野菜や果物は手慣れたものとは言え、智麻呂さんの本領はやはり花であります。花に戻ることといたしましょう。 次は、アガパンサスの花です。 本日、智麻呂邸を訪問したら、玄関先にこのアガパンサスの大きな鉢植えがでんと置かれてありました。ひろみの郎女さんが先日自らお届け下さったものだそうです。(アガパンサス「ガーデンクイーン」) アガパンサスと言っても、これはよく見かける普通の品種のそれではなく「ガーデンクイーン」という名の品種のようです。先日、彼女のブログにこの花がアップされていたことを覚えていたので、当該ブログ記事を再訪問し、ヤカモチ館長はその名前をカンニングして参りました。 <参考>ひろみの郎女さんのブログ記事 アガパンサスがあちこちで見られます 2016.7.8. 次の花は、デイサービスの施設「アンデスのトマト」で智麻呂さんが戴いた花です。ワスレナグサに見えますが、ヤカモチ館長の取材不足にて花の名前を確認出来て居りませんので、その通りかどうかは保証の限りではありません。 絵画の場合は「青い花」というタイトルで十分であり、ワスレナグサかどうかは、本質的な問題ではないから、まあ、これでいいでしょうという訳です(言い訳)。「そんないい加減なことで、いい訳ないでしょう。」と言われても「言い訳」なのであります(笑)。(ワスレナグサ) 最後は、虫です。 虫は「虫が好かん」と仰る向きもいらっしゃるやも知れませぬが、ご勘弁願います。見るのも嫌、という方は無視して下さい、というムシのいいことを申し上げて、展示申し上げる次第にて御座候。 これは、ヤカモチ館長の自宅に迷い込んで来たコクワガタのメスであります。直ぐに庭の樫の木に逃がして上げましたので、実物を智麻呂邸にお持ちした訳ではありません。ヤカモチ館長がこの虫を撮影し、当ブログに写真を掲載、そのブログ記事を印刷してお持ちしたら、絵になったという次第。 どうやら、智麻呂さんも結構「虫好き」のようであります。 <参考>珍客来たる 2016.6.15. (コクワガタ) 以上、全11作品、お楽しみいただけましたでしょうか。 本日もご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2016.07.11
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第177回智麻呂絵画展 今日は朝から雨ですが、昨日、智麻呂邸を訪問し、新作2点を「仕入れ」て参りましたので、第177回智麻呂絵画展の開催といたします。<参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 最初の絵は唐招提寺の瓊花であります。(唐招提寺の瓊花) これは、当ブログの5月2日の記事に掲載の写真を絵にされました。 勿論、当絵画展初登場の花であります。(元の写真) 今の時期の花と言えば、やはり紫陽花ですね。 今回は2点の作品が出展されました。(紫陽花A) 紫陽花Aはデイサービスに行かれて描かれたものであったかと記憶します。また、紫陽花Bは、ひろみの郎女さんことひろみちゃん8021さんが先の若草読書会の折にお持ち下さったものであります。 紫陽花の絵はこれまでにも沢山描かれていて、この時期の定番の花であります。(紫陽花B) ※紫陽花が出ている過去の絵画展は次の通り。 第1回展、第4回展、第7回展、第34回展、第36回展、第37回展、第40回展、 第58回展、第59回展、第81回展、第82回展、第100回展、第101回展、 第120回展、第122回展、第143回展、第145回展、第161回展、第162回展 この時期に相応しいと言えば、このドクダミの花もそうではないでしょうか。智麻呂邸近くの道端に咲いていたものを写生されました。(道の辺のドクダミ) ※ドクダミが出ている過去の絵画展は次の通り。 第79回展、第102回展、第120回展、第122回展、第143回展、第161回展 次の花はカタクリ。少し季節遅れですが、小万知写真集から絵にされました。(カタクリ) ※カタクリの絵が出ている過去の絵画展は次の通り。 第79回展、第175回展 次も少し季節遅れですが、アネモネです。(アネモネ) ※アネモネが出ている過去の絵画展は次の通り。 第102回展 当ブログの4月29日の記事に掲載の写真を絵にされました。(元の写真) 次は、テントウムシとコガネムシとの愉快なニラメッコのシーンです。これも、当ブログの5月26日の記事に掲載の写真を絵にされたものです。(テントウムシとコガネムシ) ※テントウムシは初登場。コガネムシの出ている過去の絵画展は次の通り。 第105回展(元の写真) 次は、智麻呂さんらしからぬ絵と思いきや、お孫さんのナナちゃんが描かれた絵でありました。ナナちゃんの新しいコートでしょうか。智麻呂さんのアトリエに飾ってあったので、撮影したら、作者は智麻呂氏ではなくナナちゃんであったと言う次第。 撮ってしまったら、ナナちゃんの承諾も得ずに絵画展に出してしまうというのは、偐家持美術館の常套手段。今回も無断出展であります(笑)。(ナナちゃんの絵) ※ナナちゃんの絵が出ている過去の絵画展は次の通り。 第3回展、第91回展、第99回展、第103回展、第111回展 最後は、お決まりのデザート。今回は果物であります。 先の若草読書会にヤカモチ館長が差し入れた果物たちであります。 どうぞ、皆さまもご遠慮なくお召し上がり下さいませ。(果物) 以上です。 本日も、ご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2016.06.16
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第176回智麻呂絵画展 本日、智麻呂邸を訪問、新作絵画3点を撮影して参りました。先に撮影の7点と合わせて作品が10点となりましたので、第176回智麻呂絵画展開催であります。多数のご来場をお待ち申し上げます。<参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 先ずはスミレから。 若き日の智麻呂氏が若き日の恒郎女様にプレゼントされた最初の品がスミレのブローチであったというのは、わが若草読書会では有名な話。 そんなこともあって、京都東山の将軍塚の近くに咲いていたスミレ2輪を撮影した写真をお届けしましたら、このような素敵な絵になりました。後ろの赤い葉は芽吹いたばかりの桜の幼木であります。(二人スミレと桜の幼木) このスミレの写真は当ブログの下記記事にも掲載して居りますので、ご記憶の方も居られるかと存じます。 <参考>銀輪万葉・清閑寺から将軍塚へ 2016.4.18. 上のブログ記事に記載のこのスミレに寄せたヤカモチ館長の歌を再掲載して置きます。春うらら さやかに風の 吹きも来て 添ひてたぐひて すみれはふたり (偐家持) 次は、藤の花です。藤の花房も何故かツーショット。(見上ぐれば藤の花房) この藤の花は、智麻呂さんが週1回行って居られるデイサービス施設「アンデスのトマト」で描かれたものです。 「何だか葡萄みたいで、これは失敗作」と恒郎女さんの評価はイマイチでありましたが、ヤカモチ館長が「下から見上げれば、藤の花はこんな風に見えるもの」ととりなして、展覧会出品となりました。見上げての 藤の花房 短ければ 葡萄のごとと 妻許さざる (若草子規)(本歌)瓶にさす 藤の花ぶさ みじかければ たたみの上に とどかざりけり (正岡子規)(レンゲソウ) このレンゲソウも当ブログの写真からのものです。これはペアではなくソロですが、いつも集団で咲くレンゲソウもたまには孤独になりたいということであるのでしょうな。これは奈良県橿原市の藤原京跡近くの菜の花畑の一角にひっそりと咲いていたものであります。堀田善衛の小説に「広場の孤独」というのがあるが、このレンゲソウは「菜畑の孤独」である。 <参考>銀輪万葉・奈良銀輪散歩 2016.4.20.(粽) これは、ヤカモチ館長が智麻呂邸訪問の際に途中の和菓子屋さんで買い求めてお持ちしたチマキであります。以前にも同じ経緯でお持ちしたものが絵になっていますから、ご記憶の方もあるかと。 前回展では、お茶菓子がない、というクレームも頂戴いたしましたので、今回はこれを描いていただきました。では、お茶など淹れますれば、一息なさって下さいませ。(杜若) これは、花の中央部の模様が黄色ですから、多分カキツバタでしょう。「尾形光琳」先生には及びませんが、「小型後輪」位の名画にはなっているかと。 この花は、これも週1回「アンデスのトマト」とは別の日に通って居られるデイサービス施設の福寿苑で、ご友人の友〇さんから頂戴した花だそうな。友〇さんも絵心のあるお方にて智麻呂絵画のよき理解者であります。 さて、杜若ですが、この花も万葉植物である。万葉集に何首かある杜若の歌から1首掲載して置きましょう。 住吉(すみのえ)の 浅沢小野の 杜若 衣(きぬ)に摺(す)りつけ 着(き)む日知らずも (万葉集巻7-1361)<住吉の浅沢の小野に咲く杜若を衣に摺って着る日がいつとは知れないことだ。> 万葉の頃は、杜若の花で衣を摺り染めにしたのですな。しかし、ここではそういう表の意味と女性を杜若になぞらえている裏のもう一つの意味もある。(オンシジウム) このオンシジウムは「アンデスのトマト」で戴いたものである。 万葉に関係しない花になると何故かヤカモチ館長は急に寡黙になる(笑)。よって、ヤカモチの口説がうるさいという時は、万葉に登場しない、それも片仮名の名を持つ花の絵を並べればいいのであります。(牡丹) この牡丹の花は小万知写真集から絵にされました。 ちょっと写真のピントが甘くなっていますが、お赦し賜りたく。 さて、以下の3点の絵はブロ友の「ひろみちゃん8021」さんがお届け下さった花であります。彼女のお庭に咲いていた花を摘んで、アンデスのトマトまでお出掛け下さり、智麻呂さんに下さったものです。彼女も亦、当ブログを通じて智麻呂絵画のファンとなり、今では時々画材にとお花をお届け下さるなどして、智麻呂絵画を支えて下さっています。まことに有難いことであります。(オダマキ)(ハコネウツギ) 卯の花の匂ふ垣根に ほととぎす早も来鳴きて♪♪ という歌は今の季節に相応しい歌であるが、ここでの卯の花はやはり白い花というのが小生のイメージ。 対してこれはピンクの卯の花である。ピンクの卯の花にはタニウツギやハコネウツギなどがあるが、絵を見ると蕾が白く、開花したものはピンク、そして色の濃くなった花もあるから、色が変化するハコネウツギではないかと推測した次第。(同上) 以上です。本日もご来場・ご覧下さり、有難うございました。 感想など、コメントを残して戴ければ、智麻呂さんの励みともなりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2016.05.18
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第175回智麻呂絵画展 本日は智麻呂絵画展であります。今回は13点と作品数も多く、力作揃いであります。どうぞ、ごゆるりとご覧下さいませ。 また、今回で、第1回展から、コツコツと描き続けて来られた智麻呂画伯の絵の数も、遂に1600点を超えることとなりました。 1000点突破は2013年2月28日開催の第115回展。 1500点突破が2015年9月19日開催の第165回展。 そして今回が1600点突破。1612点に。 昨年9月からの約7ヶ月で112点を描かれたことになります。 2日に1作品のペースでしょうか。凄いことです。ヤカモチのブログ記事記入率も50%強ですから、それとほぼ同じペースで作品を仕上げて居られることになります。ブログ記事は適当にちょいちょいというものですから、比べるのも失礼でありますが、長期にわたってのその衰えぬ創作意欲には脱帽、ヤカモチも頑張らなければ、と思うこと頻りであります。 <参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 前回展で申し上げました通り、今回の冒頭の作品が1600点目の絵画ということになり、それをどの絵にするかは智麻呂さんご自身にお決め戴くこととして居りましたが、果たして、智麻呂さんがお決めになった絵は、これであります。(白いカタクリの花) 上の白いカタクリの花は、ヤカモチ館長のブログ友のビッグジョンさんが、福井県の文殊山に行かれた折に、出会われて撮影、同氏のブログ記事に写真を掲載されたものです。ヤカモチ館長が、この花は智麻呂さんの絵心に響くものがあるに違いないと、大判の写真に打ち出して印刷、お届けした処、このように素敵な絵になっていました。元の写真はこれです。 次の椿は当ブログ記事に掲載の写真から絵にされました。(椿)(桜) この桜は散歩の途上で写生されたもの。ヤマザクラでしょうか。(花桃) この桃の花は、デイサービス施設の「アンデスのトマト」で戴いたもの。省略した言い方だと「トマトのモモ」ということになって、何やら訳の分からぬ物言いになってしまうのでありますな。 以下の3点は、もう一つのデイサービス施設での、智麻呂さんのお知り合いと言うか、お友達と言うか、智麻呂絵画を愛して下さっているお方、友〇さんから頂戴した花を絵にされたものであります。(アイリス・紫)(アイリス・白)(グラジオラスのようにも見えるが・・) 花の様子から、黄色のそれはグラジオラスかとも思いましたが、白い花や真ん中のそれは、何とも分かりませぬ。ヤカモチ館長の乏しい花の知識では手が負えません。何の花かは不明ということにして置きます。※上の花はフリージアだそうです。下記の小万知さんのコメント参照。(山吹) この山吹は、上の花桃と同じく、トマトで戴いた花です。 つまり、トマトのヤマブキであります。(ハナミズキ) 上のハナミズキと下のシランは、散歩の折の写生です。 桜からハナミズキへ、確実に季節が移ろって行くのが、この絵画展からも見て取れます。早や季節は、見上げればハナミズキ、足元を見やれば風に靡くシラン、なのであります。(シラン) 以下の3点は、若草読書会のメンバー関連のものです。(花菖蒲) 花菖蒲は小万知写真集からの絵です。(ブルーベリーの芽) 上は、偐山頭火さんが持って来られた写真を絵にされました。 偐山頭火さんのご自宅の庭にあるという、余り「実のならない」(おっと、失礼<笑>)ブルーベリーの木の「芽吹き」を撮影されたものだろうと存じます。 しかしながら、木の芽なんぞというものは、ブルーベリーだろうが何だろうが、そう大差もなく、区別がつかない。そういう事情もあってか、智麻呂さんは背景をブルーにされました。木の芽では 何とも人は わかるまじ ブルーベリーの ならぬその木の (芽描き家持)(紫の小花の名前不詳の花) 次は、先般の若草読書会のお花見の折に、香代女さんがお持ち下さった鉢植えの花。今日、智麻呂邸で見たそれは、既に花が全て萎んでしまっていて、葉だけの状態。何の花とも分からない。絵を見ても思い付く名は浮かばない。 然らばと香代女さんにメールしたら、彼女も花の名はしっかりと確かめないまま、スミレに似た可愛い花であったので買い求めたもので、名前は知らないとのこと。万事休す。一応ネットでも探してみましたが、それらしき花は見つからず、「名前不詳」として置きます。そのうちに、どなたかが教えて下さることを期待して・・(笑)。※上の花はベルフラワーだそうです。下記の小万知さんのコメント参照。 以上です。本日は、偐家持美術館の不手際にて、おもてなしのお菓子などの絵が用意できませんでした。お詫び申し上げます。花より団子というお方は、次回智麻呂絵画展にご期待下さいませ(笑)。 本日もご来場、ご覧下さり、有難うございました。
2016.04.25
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第174回智麻呂絵画展 本日は智麻呂絵画展であります。 <参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 只今、大阪は桜満開。明日は雨で、花散らしの雨になるだろうとのことですが、やはり、この時期の絵画展としては、桜の絵から始めるべきでしょう。 智麻呂画伯は、脳梗塞で倒れられ死線を彷徨われましたが、右半身麻痺という重い後遺症はあるものの奇跡的に復活されたのは、桜の咲く頃のことでした。混濁した意識が徐々に戻り、唯一動く左手で描かれた最初の絵が「桜」でありました。 写実的には、それは「桜」と呼べる「絵」ではありませんでしたが、車椅子で見上げた満開の桜が智麻呂さんに「描け」と働きかけたとでも言うしかない「桜」の「絵」でありました。智麻呂さんは以来何枚もの桜の絵を描いて来られましたが、智麻呂さんを今日の「画伯」にしたのが「桜」であってみれば、それはごく自然なことと言うべきでしょう。さまざまの事おもひ出す桜哉 (芭蕉 「笈の小文」) 智麻呂さんにとっても、桜はそのような特別な花であるのでしょう。(桜) これらの桜はヤカモチの写真から絵にされたもので、今年の桜のそれではないのですが、そういうことは、余り問題ではないでしょう。今年の桜も、今まさにこのように咲き匂っています。(大阪城の桜)(水仙) この水仙は恒郎女さんが智麻呂さんのためにご用意されたもの。もう水仙の時期ではありませんが、描かれたのは先月の上旬でありました。構図も決まっていい感じです。(タンポポ) このタンポポの絵は当日記掲載の写真からのものです。 背の高い真ん中の花を見て戴くと明らかですが、これは二ホンタンポポです。 <参考>このタンポポの写真が掲載されている記事 墓参・花散歩・枚岡梅林 2016.3.5.(チューリップfromトマト) 上の「チューリップ」と下の「コボウズオトギリの実」は、デイサービスの「アンデスのトマト」で戴いたものです。 デイサービスに行かれて、其処で花を写生されるのが智麻呂さんの楽しみの一つ。絵が未完成であったりすると、差支えの無い場合には、その花も持って帰ることができるように施設の方で、ご配慮下さっているようでまことに有り難いことです。(小坊主弟切<ヒぺリカム・アンドロサエマム>の実)(椿) この椿は、もう一つのデイサービス施設の福寿苑で、お仲間の友〇さんから戴いたものだとのこと。 この友〇さんも、智麻呂さんに画題としてお花などを時折お持ち下さるお方にて、智麻呂絵画のよき理解者のお一人であります。 智麻呂絵画は、このように多くの理解者のご支援・ご協力でなり立っているということ、そのこと自体が絵のすばらしさ以上に素晴らしいことだと小生は思うのであります。この絵画展もそれらのお方のご支援・ご協力の賜物という訳であります。(ケーキfrom五〇さん) では、ここで、いつもの五〇さんからの贈り物のケーキで一息ついて戴きましょう。花より団子ならぬ、花よりケーキというお方はご遠慮なくお召し上がり下さいませ(笑)。(ツルニチニチソウ) 上のツルニチニチソウは小万知写真集からではないかと思います。 下のオオキバナカタバミは当日記掲載写真からの絵です。 <参考>オオキバナカタバミの写真が掲載されている記事 墓参・花散歩・枚岡梅林 2016.3.5.(オオキバナカタバミ) 以上、本日は10点の作品をご紹介申し上げました。本日も、ご来場・ご覧下さり、ありがとうございました。 余談ですが、因みに、これまでの絵画展出展総作品数は、本日の10点を加えて、1599点となりました。次回絵画展で冒頭を飾る絵が1600点目ということになります。今から何の絵がそれになるのか楽しみでもあります。
2016.04.06
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第173回智麻呂絵画展 春うらら、智麻呂絵画ファンの皆さまいかがお過ごしでしょうか。本日は第173回智麻呂絵画展であります。出展作品は8点と少な目でありますが、ごゆるりとご覧下さいませ。 <参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 最初の絵は苺の花。小万知さんがお持ち下さったもの。(苺の花)(ゼンマイ) 前回の展覧会に出展予定でしたが、写真がピンボケであったため、今回に繰り延べとなったのがこのゼンマイの絵。次の名前不詳の花などと一緒に、これも小万知さんがお持ち下さったもの。前回展のコメントで、草テッセン(こごみ)をお持ちした旨を小万知さんは言って居られますが、コゴミの方は絵にはならず、食材になってしまったようです。小万知さんも沢山の花をお持ちになられたので、その中にゼンマイが含まれていたことは忘れてしまわれたのかも知れません。(第172回展記事の小万知さんのコメント参照)(名前不詳) 恒郎女さん曰く「この花の名は小万知さんもご存じではないようです。」、このように仰っていましたので、小生も敢えて小万知さんに問い合わせはせず、「名前不詳」で掲載することとしました。下にその花の拡大写真を掲載して置きますので、名前をご存じのお方が居られましたらご一報戴けると幸甚に存じます。 (君の名は?)<追記>この木はアオモジという名前だそうです。(下記小万知氏コメント参照) 次は「おかげ芋」。絵からはただの「焼き芋」か「ふかし芋」と思われる向きもあるやも知れませぬが、これは和菓子なのです。わが地元の菓子舗「寿々屋」のお菓子である。詳細は以前の同様の絵の説明文で触れているので、省略します。 <参考>第89回展 ※第89回展の説明では秋限定商品と説明していますが、 最近は年中販売しているようです。 このお菓子は、偐家持が智麻呂邸訪問の手土産に持参のものでありますが、当展覧会ご来場の皆さまへのお茶菓子としてもご用意したもの。どうぞ、ご自由にお召し上がり下さいませ。(おかげ芋) 次はアンスリウム。ヤカモチ館長などは、アン何とか、と名前をすぐに忘れてしまうのであるが、花の形状や色の印象が強いので、花そのものは忘れることがないのでもある。その点、和名の「べにうちわ」は覚えやすくていいですな。 この絵は、小万知さんの写真集から描かれました。(アンスリウム<紅団扇・べにうちわ>) 次の絵は、金柑ではなく金豆であります。絵では実の大きさが分からず金柑と言ってもそのまま通りそうですが、実物は一目瞭然。実の大きさは金柑の10分の1にも満たない、小豆程度の小さなもの。ヤカモチ館長が1年前位に通り掛かった花屋のご主人と会話しているうちに鉢植えを買い求める成り行きとなり、そのまま、その鉢を智麻呂邸にお持ちしたもの。それが、今年も実を付けたというので、絵にされました。 <参考>第158回展 パンダとい名の葵 2015.3.15.(金豆<きんず>) 次は桜。ソメイヨシノです。 と言っても今年の花ではありません。当地大阪のソメイヨシノの開花は今月27日頃の予想にて、未だ固い蕾である。 智麻呂さんが、桜の開花を待ち切れず、「桜を描きたい」と仰るので、ヤカモチ館長が、フォト蔵に保存登録しているマイアルバムの中からピックアップして印刷、お持ちした写真から絵にされました。 桜や白梅など「白い花」は、色のある花と違って、色鉛筆画にあっては、花を塗る形で絵にすることは出来ない。花の部分を塗り残すという形で白い花は出来上がる。 つまり、「桜の花を描く」ということは「桜の花を描かない」ことによって、初めて可能になるというややこしいことになるのである。 恒郎女さんは、その辺を「桜の花を描きたいのだけれど、描けないというジレンマ」と、花の描き方に苦労されている智麻呂さんの姿を「面白い」と愉快がって居られました。何やら「フゥ~ッ。」とため息をついて居られる智麻呂さんのお姿も彷彿となるのでありました。 では、その「描かれなかった部分」としての「桜の花」を、以下とくとご覧下さいませ(笑)。(桜) 次は、桃。ハナモモであります。 桃の節句に因んで、智麻呂さんが行かれているデイサービス施設の「アンデスのトマト」で描かれた絵です。即ち、アンデスのトマトのモモということで、言葉としては、何やらトマトともモモともつかぬ訳の分からぬモノなのであるが、絵の方は、紛うかたなき「春の苑くれなゐにほふ桃の花」である。春の苑 くれなゐにほふ 桃の花 した照る道に 出で立つをとめ (大伴家持 万葉集巻19-4139)(桃) 以上です。 本日もご来場賜わり、ご覧下さり、有難うございました。
2016.03.07
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第172回智麻呂絵画展 本日、2月22日は、にゃんにゃんにゃんの「猫の日」であり、ニンニンニンの「忍者の日」でもあるらしいが、わがブログ「偐万葉田舎家持歌集」にあっては「第172回智麻呂絵画展の日」なのであります。 智麻呂絵画ファンの皆さま、 どうぞごゆるりとご覧下さいませにゃぁ~。ニンニン。 <参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ まずは風景画から。 これは、当ブログ掲載の写真から絵にされました。 花園中央公園の夕照です。(花園中央公園夕照)(元の写真)※この写真が掲載されている記事は以下の通りです。 「けふさる年もさるがままなり」 2015.12.31. 「囲碁と花園夕照」 2011.3.9.(苺) 上の「苺」は、今月7日の若草読書会にヤカモチが差し入れた「苺たち」です。 下の「クッキー&チョコ」は、バレンタインに智麻呂さんにと、ご近所のさわちゃんとけんちゃんが持って来て下さったもの。(クッキーとチョコ from さわちゃん&けんちゃん) 次のクッキーもバレンタインの贈り物。 こちらは、同じくご近所のさきちゃん・みずきちゃん姉妹からのもの。(クッキー from さきちゃん&みずきちゃん)(山茶花) 上の「山茶花」は、少し説明が必要。 本来は「椿」を写生して居られたのであるが、枝と葉を描き上げた後、花を描くのに手間取って居られる間に落花してしまい、どうしたものかと思案顔の智麻呂氏。それでは似た花をということで、恒郎女さんが調達して来られたのが「山茶花」。従って、この絵の「枝・葉」は椿であるが、「花」は山茶花なのである。 「枝葉末節にこだわらない」とは、このような絵の描き方のことを言うらしいが、さにしもあれば、絵のタイトルも枝葉にはこだわらず「花」にこそこだわって「山茶花」とすることになった、という次第(笑)。(白菜) 上の白菜は凡鬼さんからのもの。野菜の絵は大抵が凡鬼さんが栽培・収穫して、お持ち下さったものと見て間違いがないのであるが、これもその一つであります。(百合) 上の「百合」と下の「蕗の薹」は、先の若草読書会の折に、小万知さんがお持ち下さったものであります。 蕗の薹はいかにもこの季節を感じさせる絵でありますが、小万知さんもその辺を計算してお持ちになったのでしょう。 もう一つ「ゼンマイ」だったか「蕨」だったかの絵があったのですが、ヤカモチ館長のカメラワークの不手際で「写り」がピンボケ、あらためて撮影し直すこととし、次回へ繰り延べとなりました。 恒郎女さんは「ピンボケ位の方が却っていいのではないかしら。」などと冗談を仰って居られましたが、それは智麻呂絵画に対して失礼な冗談であります(笑)。 大伴家持の歌は「朦朧体」などと呼ばれもするが、わがヤカモチ美術館の辞書には「朦朧体」という言葉は存在しないのである。(蕗の薹) 以上であります。 本日もご来場ありがとうございました。<追記>フォト蔵に登録の写真の一部が消失したようで、当該写真を貼り付けていた記事に写真の非表示が生じています。この記事では、「花園中央公園夕照」、「山茶花」、「クッキーとチョコ」がこれに該当します。「花園中央公園夕照」、「山茶花」は智麻呂美術全集としてプリントアウトしたものの中にある、当該写真を再撮影して、貼り付けることとしました「クッキーとチョコ」については、フォト蔵登録の元画像、特大サイズ画像は消失しましたが、中サイズ画像は残存していましたので、これをPCに取り込み再掲載することとしました。なお、この修正をしている過程で、「白菜」も消失していることに、新しく気付きました。同様の修正をする所存ですが、本日現在<2018年8月2日>未処理です。<追々記>遅ればせながら、白菜の写真も智麻呂美術全集としてプリントアウトしたものの再撮影にて本日(2018年9月27日)修正処理しました。
2016.02.22
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第171回智麻呂絵画展 本日は、久々の智麻呂絵画展であります。どうぞごゆるりとご覧下さいませ。 <参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ 先ずは雪の中の教会建物の絵。 日本基督教団軽井沢追分教会です。 智麻呂氏の学生時代からの親友で、今は亡き木〇牧師。その夫人は智麻呂・恒郎女夫妻共通の友人でもある。絵ハガキの便りが夫人から送られて参りました。その絵ハガキの写真がこの軽井沢追分教会の写真でありました。夫人が通って居られる教会でもある。 亡き友への思いや、夫人への懐かしさのあれこれを胸に、筆を運ばれたのでもあるでしょう。(日本基督教団 追分教会) <参考>軽井沢追分教会のホームページはコチラ。見が欲しき 雪のチャペルの 追分の 道はた遠み 行くはかたかり (偐智麻呂) 次は梅の絵。(紅梅) これは、小万知写真集から絵にされました。 梅は咲いたか桜はまだか。 梅はさて置き、桜については、ちと気が早い。 これからの季節は、花の智麻呂なれば、その心は何やら落ち着かず「波立ち騒ぐ」なのでありましょうか(笑)。いつ咲くや 咲きてはいまだ 散らぬかと 智麻呂なりひら のどけきはなし (偐家持) 梅を描いたら桜も描きたくなった。(大阪城公園の早咲き桜) で、描きました。当ブログ掲載の大阪城の早咲き桜の写真を引っ張り出しての絵でありました。(ブログ掲載写真)※掲載ブログ記事はコチラ。 次は干し柿。ご夫妻の一番上のお嬢様の手土産です。 およろしければ、ご来場の皆さまもおひとついかがでしょうか(笑)。(干し柿) 善哉もご用意させていただきました。こちらの方がよいというお方は下の厄除け善哉をどうぞ。と言っても、絵は、そのケースと言うか容れものの方でありますので、善哉そのものは、セルフサービスでご想像いただかねばなりませぬ。(千鳥屋の厄除け善哉) これはヤカモチ館長が手土産に持参したものですが、お多福さんの下ぶくれの顔が矯正されていて、お多福らしくなくなってしまっているのもご愛嬌。 恒郎女さん曰く「鬼もいつの間にか不精髭を生やしている。」と。 まあ、善哉だけに、これも善き哉であります。 以下の花3点も、当ブログ掲載の写真を引っ張り出して絵にされたものであります。 寒い日は「暖かな」室内で「居ながらに」写生と、「横着」または「不精」智麻呂となりての絵。しかし、筆の運びに横着・不精はなく、丁寧に描かれた「温かな」絵と相なりました(笑)。もっとも、今の季節の花ではありませぬから、「時じくの花」たちではあります。 <参考>以下3点の花の写真が掲載されている記事はコチラ。 (ブログ掲載写真)(スイセンノウ) スイセンノウの絵は第163回智麻呂絵画展にも登場して居りますので、これは2作目となります。(第163回展の絵) (ブログ掲載写真)(コマツヨイグサ) (ブログ掲載写真)(オオキンケイギク) 本日は以上です。 今回もご来場、ご覧下さり、ありがとうございました。
2016.02.06
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第170回智麻呂絵画展 本日は、今年初めての智麻呂絵画展であります。智麻呂絵画ファンの皆さま、今年も智麻呂絵画展をよろしくお願い申し上げます。 <参考>他の智麻呂絵画展は下記からご覧になれます。 第1回展~第100回展 第101回展~第200回展 第201回展~ お正月ということで、先ずはこの絵から。(連獅子<赤>) これは下の連獅子の押し絵(部分)を模写されました。 原画の押し絵は和郎女さんの作品です。 お正月用にと和郎女さんから智麻呂邸に届けられた力作です。 その全貌は和郎女作品展の方でご紹介申し上げる予定で居りますが、智麻呂さんがひと足早く絵にされました。(原画<部分>) 次もお正月らしい作品です。お孫さんのナナちゃんから届いたお正月らしい寄せ植えのご挨拶です。(HAPPY NEW YEAR) 次の2作品は見覚えがあると思われた方も多いかと存じますが、前回の第169回展でご紹介したシクラメンと教会建物の絵です。 (シクラメン) (崎津カトリック教会) (当初の絵) (当初の絵) (描き直した絵) (描き直した絵) 何故、同じ絵を二度も出すのか? 同じ絵が2枚ずつあるからです。 何故2枚同じ絵があるのか? 最初に描かれたのが上段の絵です。 この絵が行方不明となり、あちらこちら探せど見つからない。 仕方なく再度同じ絵を描かれました。それが下段の絵です。 第169回展にて掲載の作品は、この下段の絵でありました。 第169回展のブログ記事を印刷に打ち出して、「智麻呂美術全集」にファイルしようと家持館長が智麻呂邸に出向きました。ファイルの第28巻を取り出して、開いた処、上段の絵がそこにはさまっていました。昨年の年末の顛末(笑)です。 上下で微妙に違っていますが、皆さんはどちらがお好み? 時々、絵が行方不明になってくれるのも悪くない。このように二つ並べて楽しむことができる(笑)。(銀杏の落ち葉) 智麻呂邸の前の公園の銀杏の木が落とした葉、これを拾って来て描かれました。 下のクッキーは和郎女さんの手土産。 よろしければ、皆さまもおひとつどうぞ。(クッキー from 和郎女) 次は五〇さんからのケーキです。(NAVONA from五〇氏) 次の蕪とキャベツは凡鬼さんからのもの。 生き生きとした、いい雰囲気の絵になりました。(蕪 from 凡鬼)(キャベツ from 凡鬼) 次は、燻製。智麻呂絵画展で「燻製」と言えば、偐山頭火氏の他には居られません。同氏が年末にお持ちになったものだそうです。 鮭、玉子、チーズ、半円形のピンクのものは何ですかね。これもチーズでしょうか。家持館長には判定不能です。(燻製 from 偐山頭火) 次はパンジー。 当日記の12月16日の記事に掲載されているパンジーの写真から絵にされました。 <参考>銀輪散歩・パンジーの人相と山茶花、辛夷、車輪梅 2015.12.16.(パンジー) 次の「ぜんざい」は、上のシクラメンほかの絵の行方不明事件が一件落着となった年末の家持館長の智麻呂邸訪問の折にお持ちした手土産でした。 絵が行方不明になっても出て来て「よきかな」という訳で「善哉」をお持ちしたのではありませんでしたが、結果的にはそういう語呂合わせも成立する経緯となり「よきかな」でありました。(善哉 from 偐家持) 以上であります。 本日も、ご覧下さり、有難うございました。<追記>上記写真のうち、「崎津カトリック教会」の(当初の絵)の写真は、これについてのフォト蔵登録写真が2018年8月に消失し、その復旧もできなかったようで、この部分の写真がブログ上は非表示となっていました。元画像も原画も手許に存在しなかったのですが、画像消失以前に本記事を印刷に打ち出したものが存在したので、それを再度撮影し、その画像をブログ記事に貼り付けることとしました。そんな次第で、画像が不鮮明になっていますが、ご容赦願います。(2018年8月2日)
2016.01.14
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