薬 天 市 場

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『ライン』

line

【作品名】
『ライン』 

【作者】
 村上龍

【概要】
 電気コード(ライン)を見ると通信中の内容が判ってしまう特異な女。
 その女にかかわる人間関係を、1本のラインのような構成で物語は進む。
 村上龍特有な文体で、世の中のアンダーグラウンドな部分が描かれている。

【薬○天のあとがき】
 作品のテーマは暴力・幼児虐待・SM。

芥川賞受賞作品「限りなく透明に近いブルー」から続く 村上龍の社会の鋭い切り口だ。

 普通に読んだら、エロく、グロく、気分悪くなるような文かもしれない。

 しかし、そこを文学作品と向き合えば、作者の言わんとすることが見えてくる。

 それは、SMや暴力性のある人間、感受性が偏りすぎた人には必ず幼少期の性的虐待、DVがあるということである。

 そして作者は、取材に基づいてそのことを文学作品として仕上げている。

 ただの空想物語ではない、エッセイでもない、社会評論でもない、この作品スタイルに、現代文学に対する作者の挑戦を感じる。



薬○天評価(5点満点。☆は0.5点)
ストーリー:★★★☆
構成   :★★★★
文章力  :★★★☆
全体   :★★★☆

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