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今日(11月24日)、かごしま近代文学館・メルヘン館に赴いて2018年度かごしま近代文学館講座の第1回「俳句ことはじめ」を受講しました。 俳句は全くの初心者なのですが、夏井いつき先生が俳句の査定をするテレビ番組「プレバト!! 俳句」で俳句に興味を持つようになり、かごしま近代文学館で「俳句ことはじめ」の受講生を募集していることを知って応募したのです。 講師は丸山眞先生(俳句雑誌「火の島」代表、句集に「かごしま詩季」、「再生」)が担当され、今回の第1回目の講習会では、受講生用に配布されたレジュメに俳句で重要な意味を持つ季語と「一.その写生、思い、想像」、「二.季語以外の事象、人事」とを取り合わせて詠んだ秀句をそれぞれ複数句紹介され、とても分かりやすくてユーモア溢れる語り口で解説してくださいました。 それら紹介された秀句から特に私が印象に残った俳句を下に紹介したいと思います。 戦争が廊下の奥に立っていた 渡辺白泉 くがねの秋の風鈴なりにけり 飯田蛇笏 沙羅咲いて往路ばかりの月日かな 脇本星浪 初蝶の迷いを風が掬いけり 野間妙子 噴煙の俄に高く菊咲けり 米谷静二 野菊咲くわれのみ生みし母の墓 中原 塊
2018年11月24日
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父親と8ミリカメラ撮影 内川雅人くんが中高生の傾、彼の父親の趣味は8ミリカメラでの撮影でした。なんでもかでも8ミリカメラで撮影し、現像して編集したものを映写機でスクリーンに映し出し、それを家族にほぼ強制的に見せたものです。 落語の「寝床」の商家の旦那の場合は、義太夫に凝って、それを家作の長屋の連中に半ば強制的に聞かせようとし、あまりにも下手なので迷惑がられるという噺ですが、雅人くんの父親の場合はその8ミリカメラ版といった具合でした。撮影対象としては、初めは家の近くの奈良公園や神社仏閣などを撮っていましたが、本来奈良の町の歴史に全く関心の無かった父親ですから、何の新鮮味もない平凡な映像と陳腐なナレーションに雅人くんは辟易させられたものです。 この父親の8ミリカメラ撮影に、なんと雅人くんの大学受験の様子も対象にされてしまいました。このとき、雅人くんは1年間大学受験のために仙台で浪人し、一期校受験に失敗した後、二期校を故郷の奈良市近くの大阪で受験することになり、その気持はとても憂鬱でまた非常に緊張していました。そんな彼を対象にして8ミリカメラを向ける父親に正直激しい怒りを感じたものです。父親同伴の受験なんておそらく希有のこと(現在ではどうなんでしょうね)で、それを見た他の受験生たちはよほど息子思いの父親だろうと推測したかもしれませんね。 しかし、雅人くんの父親は自分の息子には殆ど関心の無い人でした。家の外では趣味のオートバイを乗り回し、酒場で呑んだり、軟式テニスや社交ダンスを大いに楽しみ、家に居てもジャズレコドを専ら鑑賞していました。そんな父親が8ミリカメラ撮影に凝り出し、嗚呼、なんと言うことでしうか、雅人くんがその格好の対象にされてしまったのです。
2018年11月14日
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先週の白酒師匠の独演会に引き続き昨日(11月3日)も林家たい平、春風亭昇太、桂雀々、立川生志、桂文枝の五人の師匠たちが出演した「博多・天神落語まつり」の鹿児島公演を楽しむために鹿児島市民文化ホールに出掛けました。 最初に5人の師匠たち全員が舞台挨拶をした後、第一席で林家たい平師匠が「初天神」を、第二席を春風亭昇太師匠が「猿後家」を演じましたが、両師匠とも「笑点」でお馴染みの噺家ですからまくらで「笑点」で司会を務め、最近他界した歌丸師匠のことや、笑点のメンバーで病院の人間ドックで診てもらったことなどを話題にして、会場の笑いを取っていました。そして第三席で桂雀々師匠が「代書」を、第四席で立川生志師匠が「青菜」、第五席のとりで桂文枝師匠が「惚けてたまるか」を演じました。 今回の五師匠の噺のいずれもドッカン、ドッカンと観客たちの爆笑が続き、笑いの渦に包まれていました。私が特に印象に残ったのは桂文枝師匠が「惚けてたまるか」で、難聴になった高齢者が認知症にもなったのではないかと家族が疑い、長男が父親の彼を病院に検査に連れて行く噺でした。演目名の「惚けてたまるか」どおり、このお父さんはお医者さんをけむに巻いて、ボケ老人と思われてたまるかと奮戦するもので、私も難聴になっているので、笑いながらも他人事とは思えませんでした。
2018年11月04日
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