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やまんば岩木in青森
慢性リンパ性白血病（小細胞性リンパ腫）と共に過ごす通院生活。乳がん、子宮内膜症、子宮筋腫、大腸ポリープ（がん）の摘出手術も経験。青森県弘前市の霊峰岩木山に見守られ、過ぎ行く季節を感じ、様々な花々に囲まれながら、生きている毎日に感謝。読書、映画、写真などを通した、生活記録です。
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2021年09月29日
テーマ： 読書メモ(88)
カテゴリ： おすすめの本
今日の読書メモは、最近注目のニューヨークの住宅事情について。
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この「ミゥ・メルヴィルの後悔」主人公ミス・メルヴィルはニューヨークに住むお嬢様のオールドミス。まぁ、年齢は今の私より少し若いのかな？メルヴィル家といったら名家。スコットランド系なのか、遠い先祖は海賊だったという。
そのミス・メルヴィルだが、父親が大金を持ってブラジルに出奔。以来、名門のプライドと品の良さを保ちつつ、なんとか生きていく方法を模索していく。
四冊のシリーズものの書籍で、いつも住む場所についての悩みがついてまわる。
抜粋すると、
「第二次世界大戦中とその後につづく深刻な住宅不足の時代に、政府は家賃の値上げを抑えるため統制令を施行していた。家賃のあまりの高騰はふつうの市民にとっては望ましからざる負担となり、彼らの市からの流出をまねくからだ。その後、住宅不足は解消されるどころか、ひどくなる一方で、統制令はつづいていた。」
「時がたち、古いビルは取りこわされ（ときには放棄され）、古い家賃法の適用を除外された新しいビルが次々にそびえ立っていった。家賃が急激に上昇した後、新たに制限のゆるやかな統制令が施工されたが、それでもなお家賃の曲線は上がりつづけた。ニューヨークに憧れを抱いている外国人が大挙して押し寄せ、土地っ子は植民地化の大波に飲みこまれないためには、さっさと逃げ出すしかなかった。」
「ニューヨークの賃貸アパートに住む者で、いまだにほどほどの家賃ですんでいるのは、アパートのオーナーが何年間も変わっていない人々だけだった。・・・・・・ミス・メルヴィルにとって幸運だったのは、・・・唯一の家となったアパートが家賃統制下にあったことだ。そうでなければマンハッタンに住む余裕などまったくなかったし、アパ―・イースト・サイドの瀟洒（しょうしゃ）な古いビルなどもってのほかだった。」
古いアパートは、天井が高かったり、おしゃれだったりして、古くてもなお高額な家賃のようです。
「次々と外からニューヨークに移住してくる人口に対して、新しい物件の建設がまったく追いついていないのが現状なのです」
日本と大きく違うのはニューヨークは中古物件でも価値が落ちないことである。地震など大きな天災がない上に、これまで戦火に見舞われたこともないニューヨークでは建築されてから100年近くたったビルも珍しくない。
ニューヨークは家賃だけでなく、食糧などの物価も高いというから、日本より高い給料でないと生活できないのかも。
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そのミス・メルヴィルだが、父親が大金を持ってブラジルに出奔。以来、名門のプライドと品の良さを保ちつつ、なんとか生きていく方法を模索していく。
四冊のシリーズものの書籍で、いつも住む場所についての悩みがついてまわる。
抜粋すると、
「第二次世界大戦中とその後につづく深刻な住宅不足の時代に、政府は家賃の値上げを抑えるため統制令を施行していた。家賃のあまりの高騰はふつうの市民にとっては望ましからざる負担となり、彼らの市からの流出をまねくからだ。その後、住宅不足は解消されるどころか、ひどくなる一方で、統制令はつづいていた。」
「時がたち、古いビルは取りこわされ（ときには放棄され）、古い家賃法の適用を除外された新しいビルが次々にそびえ立っていった。家賃が急激に上昇した後、新たに制限のゆるやかな統制令が施工されたが、それでもなお家賃の曲線は上がりつづけた。ニューヨークに憧れを抱いている外国人が大挙して押し寄せ、土地っ子は植民地化の大波に飲みこまれないためには、さっさと逃げ出すしかなかった。」
「ニューヨークの賃貸アパートに住む者で、いまだにほどほどの家賃ですんでいるのは、アパートのオーナーが何年間も変わっていない人々だけだった。・・・・・・ミス・メルヴィルにとって幸運だったのは、・・・唯一の家となったアパートが家賃統制下にあったことだ。そうでなければマンハッタンに住む余裕などまったくなかったし、アパ―・イースト・サイドの瀟洒（しょうしゃ）な古いビルなどもってのほかだった。」
古いアパートは、天井が高かったり、おしゃれだったりして、古くてもなお高額な家賃のようです。
現在マンハッタンで、Studioと呼ばれるワンルームでも月の家賃は安くて2千ドル（およそ21万円）くらい。エレベーターとドアマンつきの近代的なビルだと、3千ドル以上するところもある。
マンハッタンの家賃を払いきれなくなった人々は、筆者もそうだが川を渡ってブルックリンやクイーンズなどに移った。だがブルックリンもクイーンズもこのところ再開発が進み、地下鉄の便が良いところはマンハッタンとさほど変わらないほど家賃が上がり続けている。「次々と外からニューヨークに移住してくる人口に対して、新しい物件の建設がまったく追いついていないのが現状なのです」
日本と大きく違うのはニューヨークは中古物件でも価値が落ちないことである。地震など大きな天災がない上に、これまで戦火に見舞われたこともないニューヨークでは建築されてから100年近くたったビルも珍しくない。
「古いビルの多くは部屋も広く、天井も高く、今では作れないような贅沢なつくりになっている。窓が大きくて窓枠のデザインが凝っていたりなど。ですからきちんとメインテナンスがされている限り、建物が古いから家賃が安くなる、ということはないのです」
新しく建てられる建物はスペースも小さめで、特にキッチンが狭い物件が多い。」（「 信じられないニューヨークの家賃、その訳は
」より）ニューヨークは家賃だけでなく、食糧などの物価も高いというから、日本より高い給料でないと生活できないのかも。
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