†殺意 俺と俺†

幼い頃から、大人たちに『殺意』を覚えた。

こんなに身勝手な人間がいるのだろうか…

平気で実の子に暴力を振るうのか…

昔、俺も暴力振るわれた。

…あぁ…大人って惨めだ。

思いながらずっと耐えてた。

体には青アザだらけで… 

『あんな奴、殺したほうがいい…』

我に返ったとき、『今さっき、何を言ったんだ…』

さっき言った事は…何なんだ…


それから月日が重なると同時に大人たちへの『殺意』が大きくなっていったのが、自分でも分かった。

今でも、次第に『殺意』が重なっている。

大人って自己中心的。

大人に関らず子供も…

そういう奴ら見てると『こいつ、殺した方がいいよ』

俺の体の中にいるもう1人の俺が言う。

『そうだね。でもさ、惨めに死んで逝く姿を拝んだ方が良いんじゃい?』

『そうだな…そっちの方が良いかもな』 

俺とコイツ、一心同体。

なかなか面白い。



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