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泡盛にシークヮサーをしぼって呑んだ。シークヮサーは沖縄に旅行した赤さんに貰って、アトリエの冷蔵庫に眠っていたもの。おいしい。今日の夕方、赤さんと食事だけ御一緒してすぐに別れた。中世の騎士道気取り。嫉妬心はありふれた媚薬だ。
2006年09月29日
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ギリシャ神話からやってきた隣人たち。むかし、ある男が女に出会った。女は膝を固く閉ざして、激しく抵抗した。女はまるで強姦されているように男を受け入れる。男はそれを指摘して、女を責める。女は訳もなく謝る。そうさせているのは、その男だ。なのに男は、理不尽に嫉妬する。ある男は女と限り無く交わった。ふたりは交わる度に必ず、受胎した。そして、受胎する度に、堕胎する。そして、堕胎しては、すぐに、交わる。男は堕胎の声を聴く。男は心の痛みにうなだれるが、女は男の欺瞞を責める。なぜか産んでしまおうという言葉は封印されている。
2006年09月29日
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京都新聞の「現代の言葉」というコラム欄へのカットの依頼があったので、昨日から水彩絵具と画用紙を用意して、描き始めた。5点の依頼だけれど、数十点描いて、その中からよさそうなのを選ぶ。編集部の人が、コラムの文章を読んで、送られてきた絵と文章を組み合わせる。描いた絵が、どんな文章と出会うのかは密かな楽しみ。
2006年09月27日
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新鮮な魚は、魚臭くない。新鮮な芸術は、芸術臭くない。
2006年09月25日
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昼さがりには、名残惜し気な蝉の声。黄昏時には、街々に人恋し気な虫の声。
2006年09月23日
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人を好きになると人は待つ自分になる。そんなことは止めにして、自分が今やりたいことをすぐに始めよう。いい女は、待たない。いい男も待たない。絵を描くことは、地上の仕事。しかし、痴情のときにも天上を仰ぐ。午前中は大阪で始まったアートフェアを覗いた。午後は仕事、夜はアトリエ。天職は天上の仕事?
2006年09月22日
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ひさしぶりにグールドを聴いた。ハイドンの後期ソナタ集。 つくり続けていた作品のひとつが完成した。自分がつくったとは思えないような作品 が出来た。感覚は気分に左右されるとはいえ、目の前の作品に自分が感動できたこと に感謝した。アトリエを出るとき、見上げるほどの高さに育ったユッカの木のてっぺ んに花が咲いているのを見つけた。
2006年09月20日
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建物の二階に登って、携帯の角度を探るとなんとか電波が届く場所。田舎に来るとなぜか眠り続けてしまう。台風の風がときどき激しく唸る。少し眠ると目がさめた。その度に単調な作業をくり返しているような夢を見た。普段、気づかない疲れに気づく。何度もこまぎれに眠った。
2006年09月17日
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西に向かって車を走らせた。葡萄園の兄貴の新しい彼女に会った。明日、兄貴と彼女 は湯原温泉の旅館に出かける。
2006年09月16日
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人には忘れたいのに忘れられないこともあれば、忘れたくないのに忘れてしまうこともある。ハードディスクをフォーマットするように記憶を白紙にもどすことができるとしたらどうだろう。とても恐い。アンパンマンは頭がウエットになったり、かじられたりする度に新しい頭が用意される。アンパンマンの頭が入れ代わる度に人格が変ってしまうとアンパンマンはもう少し魅力的な正義の味方になるのだろうか。頭が入れ替わる度に人格が変わってしまっては正義の味方ではいられないだろう。今日は琴引き浜に出かけた。秋の海は、春の海より暖かい。新しい体験が、新しい記憶をつくる。新しい記憶と古い記憶が混在して、人は少しずつ、複雑になる。
2006年09月15日
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「直観ギャラリー」ってあるの?とある人に聞かれた。本当は別の名前があるけれど、オーナーの直観がするどいので、このブログでは「直観ギャラリー」と記すことにした。ここでの私の最初の展覧会も最初にお会いした日に作品を見ないで、オーナーが決めた。今回の画廊の移転もオーナーの直観。
2006年09月14日
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夜の空が不思議なほど黒い。高台にある郊外のリハビリ病院の駐車場から黒い空を見た。遠くの街の光がくっきりと浮き上がって見えた。黒い空に目が慣れると雲のかたちがかすかに感じられた。仕事中、同僚の携帯に突然の母親の入院の知らせが入った。時間に間に合わないとお見舞いを諦めかけた人を病院まで車で送った。人の人生に起った出来事が自分の人生の出来事のように感じられた。自分がどこにいて、何をしているのか、なぜ、黒い空を見ているのか、しばらくわからなくなった。
2006年09月14日
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母親は私のことをお金をかけないでうまく育てたと言う。子どもの頃の私は、習い事をしたこともなければ、学習塾に行ったこともない。小学校の頃から、自転車で本屋さんを梯子して、参考書や問題集を探すのが好きだった。本は出版社によって紙やインクの匂いが違うのに気づいたのもその頃だ。匂いが嫌いな本は買わなかった。本を匂いで選ぶって、ずいぶん、動物的な子どもだったなと思う。今でも匂いや触った感じでものを選ぶことがある。
2006年09月13日
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今日も、朝から夕方まで、人の話を聞く仕事。仕事のパートナーはひさしぶりに出会う人。彼女はとても切れ味のよい喋り方をする。夏は何処かに出かけましたかと尋ねてみた。私がキャンプに誘わなかったから、何処にも行かなかったと笑って答えた。そういえば、夏になる前に、みんなでキャンプに行きましょうと誘ったのを思い出した。ずっとメールもしませんでしたね。また、アトリエのパーティーにお誘いします。
2006年09月12日
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土日働いたので、曜日の感覚がなくなった。ついでに、昼と夜の感覚もなくしてしまおう。電気をつけなければ、アトリエは夜のように暗い。昼に女と裸で抱き合って、夜に一心不乱に絵を描いたりするのもよいなと思わせる。
2006年09月11日
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私と付き合うと楽しいよと仕事の隙間に男が言う。そうだろうねと女が言う。私と付き合うと楽しいよと女が言う。わかってるよと男が言う。男と女はほとんど監禁状態で働いている。人からいろんな話を聞き出す仕事。お昼くらいはおいしいものを食べたいと「イトウくんの店」に出かけた。新鮮な魚と野菜をふんだんに使ったランチを食べた。
2006年09月10日
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仕事の帰りに神社の裏の喫茶店の二階で女友達に旅の話を聞いた。家に帰ったらひどく疲れて深く眠った。夜に目覚めて、ひさしぶりにずいぶん前に買った「パリ・オペラ座 ディアギレフの夕べ」1990年収録のビデオを見た。「ペトルーシュカ」の群衆の動きは躍動的。「牧神の午後」は平たくプレスされたような不思議な動き。
2006年09月09日
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昼から大阪の画廊をまわって、最後に直観ギャラリーに行った。移転先のスペースの図面が出来上がったので、電話しようと思っていたとオーナーが言った。パーティー好きのオーナーが接客しながら快活に動き回っているのが見えるような図面だった。「あたらしいスペースのためにがんばって、作品つくってね」とオーナーが笑った。
2006年09月08日
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朝に注射を打って、車で仕事に出た。園部から西脇市へ向かう途中、ときおり激しい雨で前が見えなくなった。訪問先の女性は激しい雨が降ると2年前の水害を思い出すと言った。公務員の彼女は、週末は復旧の仕事にかり出され濡れた畳ををトラックに積み込んだと言う。今日は三か所の仕事を終わらせた。京都への帰り道、篠山あたりの暗い空が雷で光った。夜は、アトリエで制作した。作品を描いた後で、アトリエの床の残り半分を茶色に塗った。
2006年09月06日
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高速のサービスエリアで車のバッテリーが上がって、エンジンが始動しなくなった。 JAFが来るのをを待つ間に、私との仕事をキャンセルして、彼氏と南の島に旅立つ人 にメールした。今日の仕事は伊吹山の見える場所。少し疲れたので、何処かの道の駅 で仮眠した。
2006年09月05日
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有田での仕事からもどった人にみかんを貰った。酸味も甘味も凝縮した小さなみかん。
2006年09月04日
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夏の疲れか、全身にじんましんが出て熱っぽい。本人は注射嫌いで、もう10年以上注 射も採血もしていないという医師が、注射した方がよいと薦めたので、思いきって注 射してもらうことにした。高校生のとき実家近くの診療所で注射して以後の注射だっ た。少し眠って、症状がおさまるとすぐに外出した。
2006年09月04日
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