鈴鹿観戦記~とにかく色んな観戦日記~

鈴鹿観戦記~とにかく色んな観戦日記~

part2



命の源、太陽。
命の源、水。空気。
今、太陽の光を跳ね返し輝くF1マシンは、
地球が有する最高の素材で作り上げられた人工の動物かもしれない。
1ミリ、1ミクロンの誤差なく削ぎ落とされた数万のパーツは、
空気達と念密な取引を重ね、地を這い。
操るのは人間。
水と空気、食事と睡眠によって生きる人間。

彼らは地上最速の動物を手足とし、
目眩く戦い、1年を費やす。

20世紀の終わり、ドイツは誇るべくスポーツマンを世に送った。
その代表は赤い跳ね馬に乗り、3度目のチャンピオンを目指す。

ケベックに生まれ、イタリアで育ち、スイスに学んだカナダ人。
伝説の父を乗り越え、地球を征するか?

時は刻み続けられ、人間は行動し続ける。
97年、F1グランプリ。
スピードの大宇宙を今わかちあう。


1997年 F1総集編 エンディング より ~

F1
技術の結晶。肉体の燃焼。努力の結果。
抗えぬ事故。大人の遊び場。
魂の祝福。憤り。

右京。
自分の全てをさらけ出し、突き進んだ6年間。
怖いものは何もない。みんなが守ってくれるから。
夢を諦めないこと。人生に後悔しないこと。
へんてこりんでもいい。人間なんだから。

僕という人間はただ一人。
大気を吸い、燃焼し、走る。
束縛されず、束縛せず、ただ速く走る。
金のためだけの人生はつまらない。
仕事だけの人生もつまらない。
国も人種もチームも越えて、尊敬しあい愛しあいたい。

F1で勝つ。ワールドチャンピオンになる。
僕はそれに熱中し、夢を果たした。
でもこれは通過点。
僕にはまだまだ夢がある。
地球という星に生まれてきたのだから。


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1998年 F1総集編 オープニング より ~

20世紀。
人類が自動車を手に入れた世紀。
100年。
歳月は生活の速度を速め、技術を磨き、公準な生産物を世に送った。
レーシングカーはその最たるもの。
日常生活には役立たないが、技術力の象徴であり、今世紀最高の作品。
その作品を走らせるために、何百人、何千人の英知と情熱が注ぎ込まれてきた。
目指すは最速。
歴史と伝統の色を身にまとい、100年の豊潤を奏でる日。
それらは見事に、1998年のアートとして完成し、時空を越えるため世に出た。
戦いの時は刻々と迫った。

69年、ドイツに生まれた天才は、29歳の春を妻と楽しむ。
同世代。フィンランドの貴公子は故郷にてその時を待つ。

決戦、Fomula 1。
激しかるべき1998年。今始まる。


1998年 F1総集編 エンディング より ~

マクラーレン、ハッキネン。
今、カーナンバーが変わった。
国境を越え人種を越え、良き製品、良き人々が織り上げた世界一。
チームの故郷、イギリス・ウォーキングの街。
F1というインダストリーを誇りに思う人々の高き品性。
全身全霊を傾けて掴み取ったチャンピオンの実感。
未来を切り開く文化。

エンジンを造る人の夢。ブレーキを造る人の理想。風を取り込む人の頭脳。勇気と魂の発露。
運も実力のうち。若さ故の反乱。あと一歩の悔しさ。
次に続く人。速さと若さ。日本の力。
あらゆる人々の夢と欲望を乗せ、突き進むF1。

シューマッハ
もうサイボーグとは呼ばせない。血の通った一人の男。
ミスをすれば、怒りに身を震わせることもある。
今年はよく笑った。

ハッキネン。
不安と焦りと涙の日々は去った。
あの日から自信と幸福の時代は来た。

F1。
人類最高のテクノロジーを使う人間のスポーツ。
未来へ、この子達の未来へ。
夢を大切に、今を大切に、走り続けるよF1。


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1999年 F1総集編 オープニング より ~

それは何? 夢? 愛?
F1 50年。
一番好きな人、聞かせて。
一番速い人、教えて。
何人も神と取引は出来ない。運命を手向り寄せる。
冒険、危険。
自信、絶望。
1年は、長く、短く、辛く、そして楽しく。
風の通り道は何処?
恋。魂。非日常。空の下のエクスタシー。
存在の全て。
大海原を行くかのように。
時は未来へ。めぐりゆく宇宙。
進化に終わりなく、技に終わりなし。
1999、F1、50年。
その日、その時を1秒に捧ぐ。


1999年 F1総集編 エンディング より ~

動き出す新時代。

HONDA。帰ってきた。
2000年力強く。走り始める。
人々の夢と希望。
ホンダ・ミュージック。
技術は芸術。

TOYOTA。巨人が動く。
威信かけ。21世紀を担うか。

ミュンヘンの風。BMW。
ミレニアムのカムバック。

素朴な民が住む国の素朴なチャンピオン。
求めてきたものは何?
地位よりも、愛。
心癒すF1。


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2000年 F1総集編 オープニング より ~

束の間の安らぎが、甘い光の中に溶けこんでいる。
ミレニアムの年に見る夢は何?

モナコ モンテカルロ。
ひたすら努力を重ねて、つかみとる栄光。
99年、FIA表彰式。
2年連続、F1ワールドチャンピオンを獲得した ミカ・ハッキネン。
2000年は、ファン・マヌエル・ファンジオに並ぶ3連覇を目指す。
夢は かなうか?

もう一人の夢は、明らかだ。
フェラーリのために、チャンピオンシップを制する。
ミハエル・シューマッハは、フェラーリ5年目のシーズンを迎えた。
99年は思わぬ怪我に泣き、タイトルを逃した。
足には、まだピンが残っている。
やがて出揃うだろうニューマシンに期待を馳せ、
しばし雪上で暴れる跳ね馬三人集。
フェラーリ・チームは、2000年、
ドライバー・コンストラクターのダブルタイトルを目指していく。

人は 夢があるから 前進出来る。


2000年 F1総集編 エンディング より ~

イタリア、ムジェロ。
恒例のフェラーリ・ファン感謝デーは、
まさしくダブル・タイトル達成の凱旋行進となった。
21年前、ジョディー・シェクターのチャンピオンに歓喜した若者は、
40を越えたオヤジになった。
いくつになっても、ティフォシーはティフォシー。
生涯をフェラーリに捧げる。
エンツォ・フェラーリ没後12年、
フェラーリはオール・イタリアから、世界の逸材を集めたドリーム・チームへと変わった。
21世紀も、FORZA FERRARI。

2000年 FIA表彰式。
モナコの夜は華やか。

5年振りの頂点に立ったミハエル・シューマッハ。
この幸せを勝ち取るために戦ってきた。
20世紀 最後を飾る王者の笑顔。

20世紀。
人は自動車を手に入れ、100年をかけ、進化させてきた。
モーターレーシングもまた同じ。
速さを求め、技術を進歩させ、人間の逞しさを磨いてきた。
F1は始まった瞬間から未来のスポーツであった。

国と国の威信をかけ、
人と人の誇りをかけ、
やがてチームの総合力の時代へとうつり、
今また、最先端技術で未来の領域に入った。

その中心にあるもの、それは人間。
技術を進化させ、
知能を集結させ、
高い身体能力と技を競う人間の力で、F1は走り、
見る者の心を熱くする。

F1は今、伝統の51年を終え、
世紀を跨ぎ、新しい時代へ。

世の中も変化し、F1も変化する。
しかし、
その中心にある人間の熱い思いは、変わることは ない。


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2001年 F1総集編 オープニング より ~

神童は、フィンランド、ヘルシンキに生まれた。
10歳でレーシングカートを操り、
6回、チャンピオンとなる。
攻撃的な子供だった。

天才は、ドイツ、ケルペンに生まれた。
父と母が働くカートコースで思う存分走った。
ドイツとヨーロッパで彼に勝てる者はいなかった。

2人は20歳で出会った。
互いに切磋琢磨し、競い合い、
未来に向かって突き進んだ若き日。

歳月10年。
凌ぎを削った二人の戦いは世紀を越えた。
対決、最終章。


2001年 F1総集編 エンディング より ~

この栄光を、愛する人々に捧げる。

汝の使命、ただ速く走るのみに非ず。
人々を希望の家族にまとめ、高い頂に誘うこと。


強さ。
一点の曇りもなく、超人的な力を発揮。
チームもまた攻め続けた。
史上最強、フェラーリ。

青き瞳の侍。
走った、怒った、泣いた、笑った。
若武者は円熟したが、その情熱、止むことはなし。

北国、素朴な青年。
巡っていった苦難と栄光。
勝って喜び、負けて涙に暮れ、
鈴鹿で味わう至福の時。
戦いの翼を休め、一人の父として北国へ帰る。


時代はうねる。
時代は波立つ。
未来が押し寄せる。

そこには、つやきの陶器にも似た
荒々しくも美しい闘志が宿る。


日本発、2002年F1ルネッサンス。
オーラがあり、風格があり期待の星。
巨人の第一歩。ゼロからの出発。
世界が日本に注目。

頂点。
滝を登る鯉のように、
空を飛ぶ鷲のように、
がっしりとその手に掴む栄光。

F1。
この気高き者。
素晴らしき者。
物を造り、
知恵を絞り、
逞しく進む人々。

21世紀の夢が直走っていく。


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2002年F1総集編 ~佐藤琢磨の挑戦~ OP

F1グランプリは、得体の知れない怪物なのかもしれない
F1マシンは、刻々と進化しつづけるスターシップのように見える
それに立ち向かい、戦うことを、人びとは「夢」と呼ぶ
20世紀の三河サムライ、中嶋悟が扉をこじ開けた
亜久里スマイルが、日本人初の表彰台を呼びこんだ
カミカゼと呼ばれた男が、悪戦苦闘した
自分を信じつづけ、きらめきを放ち、駆けぬけた歳月の果てに、
いま日本は、ひとりの青年にたどり着いた
佐藤琢磨25歳、2001年イギリスF3チャンピオン
流暢な英語、ポジティブな生き方
21世紀のF1が、少し、見えてきた


2002年F1総集編 ~佐藤琢磨の挑戦~ ED

苦悩があるから、歓喜がある
傷つき、目覚めて、進歩していく
身震いするマシン
圧倒的なはやさ、つよさ
それを支えた人脈
走りは人びとのために
歓喜があるから、感動がある
F1は、いばらの道
危険がわなを仕掛けて待っている
恐れずに進んだ、1歩1歩まえに、力のかぎり
感動をありがとう
君の歴史は、まだ、はじまったばかり


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