修羅の道-奴殺死の地獄日記

修羅の道-奴殺死の地獄日記

序章


その血の力は時に、に双剣の鬼人化を遙かに凌ぐ必殺の一撃を放つと言う。
だがここ近年では血が薄れ、一族の者は次々とこの世から消えた。
そんな中、一族の村を黒き災厄と呼ばれる龍が襲った。
この事件により一族の血は絶えた。
はずだった。
その災いの中で一人の少年の一族の血の力でその龍を退けたという。
人はこの少年を恐怖、嫉妬、憧れ、など様々な意味を込めて、こう呼んだ。
「奴」
ーーーーー
「ここがポッケ村か。」
「おお、お主がこの村に住み着くことになった新米じゃな。」
(明らかに他の村人とは違う服・・・・どうやらこいつが村長か。)
「ああそうだ。」
「そうかそうか、これから長く世話になるじゃろうから、よろしくな。」
しかし俺は、ここであることに気づいた。
「いきなり質問させてもらってすまないが俺はどこに住めばいいんだ?」
その質問に村長からは意外な答えが返ってきた。
「しまった忘れておった!」
「なんだってーーー!」
さらに追い打ちをかけるかの如くこんな言葉が。
「仕方がないから今夜は野宿してくれ。」
雪に埋もれた村で野宿しろとは、ある意味では地獄だな。
先が心配だぜ。

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