洗濯物
ばさっ ばさっ
ここは籠の中
お兄の足にかぶせられ
色んなところへつれ回された
お兄の足を守るため僕は大活躍
なのにお兄は感謝もしない
今日だって小石が足に刺さらないように守ってあげたのに
お兄はちっとも気づかない
きったねーの そういって今日も洗濯籠に放り込まれた
汚いのは僕じゃない
お前の足だ お前の靴だ 床なんだ
僕は叫びたいのを我慢しながら籠の中
仲間達と洗われるのを待っている
シャツだって言ってるよ
くせーのは俺じゃない お前の汗だ
パンツだって言ってるよ
臭いのはあたしじゃなくて
あなたのお尻
だけどみんな幸せさ
太陽を浴び 風に吹かれる気持ちのいい瞬間があるからね
そしてまた僕はお兄の足を守るんだ
だって僕はエッヘン!靴下だから
火星大接近につき
こんにちは
お久しぶりだね
6万年ぶりだって?
はにかんで赤くなるところなんか
昔とちっとも変わらない
火の星なんて誰が付けたのか知らないけど
僕は知っているのさ
君はとっても恥ずかしがりや
僕はね 君にあったあの頃よりも
こんなに変わってしまったよ
あの頃の僕はもっと青かったはずだよね
いつのまにか乾きだしてしまったんだ
心無い人々の自分勝手な仕打ちにね
僕の心もすさんでいったのさ
だけど悲しまないで
運命はそんなにひどくはないと信じてる
人は学ぶ事を知っているんだと
6万年後
今度君に会うときには
僕たちはどんな顔で挨拶するんだろうね
もう一度僕の心に潤いが戻るように
優しい人が増えていく事を祈っているよ
そしたらね
君はまたはにかんで
僕はまだ青い顔をして
お互いの存在にまた喜びを知るだろうね
遥かな時を越えて きっときっと
また出逢おうね


