2025.11.19
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カテゴリ: 愛犬
今日はプーの命日
一年が経った

あっという間の一年だった

プーが逝ってしまったことは恐ろしく悲しかったが
余命宣告を過ぎてから8ヶ月も頑張ってくれたので
こちらも心の準備をする時間があったし
やれるだけのことはやったという達成感や
やっと普通の生活に戻れるという安堵感さえ感じてしまい
我が家はすんなり平常運転に戻れた

とはいっても
悲しくないわけではないから
私は勿論、大大大ペットロス状態で

家の中でプーの毛を見つけたりすればもう
会いたくて会いたくて堪らなくなり大泣きしたり

そんなことは日常茶飯事である

15年近く我が子同然の存在だったのだから仕方ない
このペットロスは永久に終わらないんじゃないか

それでも プーがいないこの一年よりも
去年の介護の一年間の方がつらかった


今年は今まで生きてきた中で一番つらい一年だったな
とぽそっと呟いていたのだけど

60年近く生きてる私だって
去年は今まで生きてきた中で一番つらい一年だったもの

日に日に巨大化していく癌
今日かもしれない明日かもしれないと怯えて過ごす日々
そんな日々でもプーはとっても愛らしく
そこだけは何も変わらなくて それがまたつらくて
本当に、悲しく怖くて恐ろしい一年だった

そんな去年と比べたら、今年は悲しみに耐えるだけ
ただそれだけなのだから

それに
手をかけて大切に守っていた存在がいなくなってしまったから
今年の私は驚くほど自由だった

慌てて帰宅する必要もなければ、帰宅しなくても問題ない
出張はじゃんじゃん引き受けたし、旅行もたくさん行った
そんな一年を過ごしたのだから
去年と比べればむしろ元気な日々を過ごしたとも言える

ところで
きっちり一年前の話
プーを見送り、
それぞれの生活に戻った最初の日の話

その日、一番に帰宅するのは私だった
プーのいない居間の光景を目にするのはつらいなぁと思いつつ
憂鬱な気分でドアを開けると
いつもプーのいたところにぬいぐるみが… 




私は大泣きしながら、大声で大爆笑した

置いたのは、私の後に出勤していった娘
私が帰宅したときに受けるダメージを心配し
プーの定位置にぬいぐるみを置いていってくれたらしい

このぬいぐるみは10年くらい前にIKEYAで購入したもの
プーが気に入ってしまい、ボロボロにされそうだったから
2階の押し入れに隠してあった

きっと、このぬいぐるみを探す時、ソファーに置いた時
娘もダラダラに泣いていたんだろうな

そんなときでさえ私を思いやってくれた娘が愛おしく
そして、いなくなってしまったプーもまた愛おしく

私はぬいぐるみを抱きしめてしばらく大泣きした

一年経った今でも
このぬいぐるみはプーの代わりに居間にいる

そんな娘も年明けに家を出てひとり暮らしを始めた
我が家は今は夫とふたり

毎日どったんばったん賑やかだったプーと娘がいなくなり
家はとても静かになってしまった

今の娘の住まいは少しだけ都会なので交通の便がよく
私は飲み会のたびに泊まらせて貰っていたのだが
泥酔して吐くという迷惑行為を3回繰り返し
今は出禁をくらっている
母親として、いや、人としても、実に情けない話だ
もうすぐ還暦を迎えるというのになぁ…

先日
夫のスマホから、見たことのなかったプーの写真を見つけた
夫が大好きだったプー
こんなに甘えた目をして夫を見ていたんだね



プー
会いたい
なによりもその身体に触りたい
その感触、その匂い、なにもかもはっきりと覚えているよ






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Last updated  2025.11.19 14:57:32
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