yellowfoxの巣

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その2

その2 High Cost,Low Performance 2002/11/11
システム開発では一般的に、顧客側からシステム開発会社(ベンダー)に、
『このようなシステムを開発してください』
といったことが記述された要件定義書(仕様書)が契約後に提出される。

この時点で、顧客は何百・何千万円といったお金をベンダー側に支払うことに
なっている。

最初に提出された仕様書の見直しが顧客側で行われるためだと思うが、
開発を進めていくにつれて、顧客側から仕様変更や機能追加等の要望が
ベンダー側に次々と出てくる。

そうなると、ベンダー側はお決まりのように、
『この仕様変更の対応には○人で○ヶ月かかるので、○○○万円の
費用が発生します。』


『この機能開発には○○○万円の費用がかかります。』
と言い、顧客側に追加費用を請求する。

顧客側は、納得できないながらも仕様変更や機能追加をして
もらいたいため、追加費用を払うことにする。

そして、最終的に出来上がってくるものといえば、お金と時間を
かけたわりには使えない・役にたたない、まさに
『High Cost,Low Performance』
高価で低品質なシステムとなっていることが多い。

また、IT業界は、時間をかけて開発すればベンダー側が儲かるといった歪んだ
産業構造になっているため、安価で高品質
『Low Cost,High Performance』
なシステムが納入されることは非常に少ないのではないか。

どう考えても、
『Low Cost,High Performance』
なシステムの方が、
『High Cost,Low Performance』
なシステムより顧客に喜ばれると思うのだが...。

システムを発注した顧客がかわいそうだ。

おわり


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