270813
ウーマン・イン・ブラック <黒い服の女> @ パルコ劇場 作: Susan Hill 脚色: Stephen Mallatratt 演出: Robin Herford 出演: 岡田将生、勝村政信
(第2幕でお化け屋敷的怖さが入り始めるが、何といっても一番怖いのは幽霊拡散のオチだ。看板通り、怖かった。カテコの前の闇がもう少し長くてもよかったね。)
270728 英国ロイヤル・オペラハウス版
The Soldier's Tale (兵士の物語) @ 東京藝術劇場プレイハウス 音楽: Igor Stravinsky 出演: Adam Cooper, Laura Morera, Sam Archer, Alexander Campbell
(上演時間60分。ぼくにとっては豚に真珠だったかもしれない。ゴシックな舞台美術。4人のダンサー。自由とカネと藝術と愛を次々に取っ換え引っ換えするしかないのがこの世だねとの寓意か。最後に唐突に登場する獣人が兵士を奈落に落とす含意が不明で、尻切れトンボの感じ。)
270723 ブロードウェイミュージカル Gloriously Broadway
Sister Act (天使にラブ・ソングを… ~シスター・アクト~) @ 東急シアターオーブ 作: Cheri Steinkellner & Bill Stenkellner 作曲: Alan Menken 出演: Renee Veronic Freeman, Maggie Clennon Reberg, Lamont O'Neal, Kolby Kindle, Emily Kay Shrader, Gordon Gray
(予想を大幅に上回る盛り上がりだった。カテコでは早々に「尼さん」たちが客席通路に降りてきて、立て立て!とあおる。主役の Deloris van Cartier (何ちゅう名前や!)
はほんとは Kerissa Arrington という別の女優さんなのだが、ダブルキャストの Renee さんも後半は火がついてノリノリでしたね。小柄でかわいい尼さん Mary Robert を演じる Emily さんを単眼鏡で追いました。右隣りの咳払い爺を幕間に奥さんがバッチリ指導してくれて、第2幕は快適。)
270630 ブロードウェイミュージカル
Jersey Boys: The Story of Frankie Valli & The Four Seasons @ 東急シアターオーブ 作: Marshall Brickman & Rick Elice 作曲: Bob Gaudio 出演: Hayden Milanes, Matthew Dailey, Drew Seeley, Keith Hines, Thomas Fiscella
(「ジャージー・ボーイズ」来日公演。3列目ど真ん中、舞台の4人と目が合う席で観た。映画を観たときは、これがどう舞台空間に収まり得るのか不思議だったが、舞台セットを簡素にすることで想像力は広がり得るのだ。真後ろの爺ィが弱音咳払いを続けるので幕間で注意したら静かになったが、右隣りのパパが終盤で手をしきりに動かし迷惑。カテコでは standing ovation 開始のタイミングが絶妙に早く、いい盛り上がり。)
270724 日本タイ国際共同制作
Hand in the Glove (アリエル王子と監視人) @ ユーロスペース 監督: 稲葉雄介 出演: Chanon Rikulsurakan, 伊澤恵美子、Selina Wiesman, 篠井英介、石田えり
(伊澤恵美子さんが出演と、画家・阿部清子さんの FB で見て。)
270717
The Godfather Part II (ゴッドファーザー Part II) @ 有楽町スバル座 作: Mario Puzo 監督: Francis F. Coppola 出演: Al Pacino, Robert De Niro, Robert Duvall, Diane Keaton, John Cazale, Lee Strasberg, Michael V. Gazzo
(Part I も観たことがないのに先に Part II を観てしまったが、妥協のない制作、まことにみごとだった。ストーリーが行きつ戻りつするので、映画館でじっくり観るのが must だ。)
270623
The Trip to Italy (イタリアは呼んでいる) @ Bunkamura ル・シネマ Rob Brydon, Steve Coogan
(ふたりの名優が披露する人真似のモトネタがいちいち解れば数段たのしい映画。寅さんを真似る役者を見ても寅さんを知らなければ So what? だからね。人生の達人たちとも言えるが、ぼくより6歳も若い昭和40年生まれのふたりだった。)
270616
The Cobbler (靴職人と魔法のミシン) @ TOHO シネマズシャンテ Adam Sandler, Dustin Hoffman, Steven Buscemi, Melonie Diaz, Ellen Barkin
(変身ものの粋なプロット。冒頭 Lower East Side のイディッシュで語らうユダヤ人たちの世界に引き込むことで、別世界宣言をする。ちょっと安易だが「やられた!」感のネタ披露で、納得感を与えて終わる。 客席に、とにかく始終腕を動かし続ける、ビョーキな中年男あり、迷惑。)
270527
Ruggero Leoncavallo: Pagliacci (道化師) @ 東劇 指揮: Fabio Luisi 演出: Sir David McVicar 出演: Marcelo Alvarez, Eva-Maria Westbroek, George Gagnidze
(平 270425 MET 公演。妻の不貞を見てしまった道化師だが、涙をかくして演じる田舎芝居の舞台で、相方を演じる妻に対して台本をかなぐり捨てて不貞の相手を問い質しはじめ、殺めてしまう。この心情の高まりをマルセロ・アルバレスさんがみごとに道化師カニオになりきる。必見の公演だった。)
270527
Pietro Mascagni: Cavalleria rusticana (カヴァレリア・ルスティカーナ) @ 東劇 指揮: Fabio Luisi 演出: Sir David McVicar 出演: Marcelo Alvarez, Eva-Maria Westbroek, George Gagnidze
(平 270425 MET 公演。簡素な大道具だがモノクロに統一して宗教性に満ちた演出。許婚者に裏切られる Santuzza がヴェストブルックさんの入魂の演技だが、裏切られた側なのに怒りでなく悔悟の姿なのが、よく理解できなかった。いけずな Turiddu を誘惑する女性も、いい歌を聴かせてくれた。)
読 書:
<図書館から借りて読了>
270816
昔には帰れない (ハヤカワ文庫、平成24年刊) R. A. Lafferty 著、伊藤典夫・浅倉久志 訳
(SF ともファンタジーとも言えない。壮大なホラ話をここまで生真面目に組み立てる思い切りと執念に、ほとほと感心する。)
270629
Metropolitan Diary: The Best Selections fromThe New York TimesColumn (ニューヨーク William Morrow and Company, Inc. 平成9年刊) Ron Alexander 編、Susan Romano 絵
(あこがれの Metropolitan Diary. 和訳したいコラムだったが、英語で書籍化されて続篇が出なかったことが、なかなか売れないことを物語る。)
270629/0703
結果を出す人の30秒で話を伝える技術 (青春出版社、平成25年刊) Milo O. Frank 著、上原裕美子 訳
(原著How to Get Your Point Across in 30 Seconds or Lessは平成2年刊だ。ややタルい。)
270629/0630
ビジネスは30秒で話せ! 短く、魅力的に伝えるプレゼンの技術 (すばる舎、平成27年刊) Kevin Carroll/Bob Elliott 著、高松綾子 訳
(原著Make Your Point! Speak Clearly and Concisely Anyplace, Anytime. 「30秒」は編集者が勝手につけたっぽいが、よくまとまった良書。原著は平成21年刊。)
270601
Man Ray Portraits: Paris - Hollywood - Paris (Editions du Centre Pompidou 平成22年刊) Clement Cheroux 編
(極めて高品質のマン・レイ肖像写真集。解説はフランス語。この大冊をわずか4,255円で購入させてもらった。1桁ちがいの価格の趣。)