251115
藤沢彦二郎展 (~11/27) @ 靖山画廊 (銀座五丁目)
(DM 葉書を見て、夜の照明器具店のただの写真かと思いピンと来なかったが、じつはこれが絵だった。建物が見えない TOKYO CENTRAL STATION の夜景は照明灯が主役。街のピエロはショーウィンドーに坐っているようでもあり、建設現場の横の通路に占い師のように椅子を構えているようにも見える。)
251115
星野美智子新作展 ― ボルヘスの詩によせて: Rose Memorized - Buenos Aires ― (~11/23) @ ギャルリー志門 (銀座六丁目)
(墨流しのように見える銅版画。建造物をあしらった作品にひかれた。)
251110
大河原愛展 I have no way to change the world (~11/11) @ 新宿高島屋10階 美術画廊 (千駄ヶ谷五丁目)
(北川健次さんの世界 + 緻密な計画の末にエイヤッの筆。「ゆらぎ」 の扱いがうまい。じつは描かれた女性の顔を見て、てっきり古河原泉さんの個展と勘違いしていた。昭和54年生まれ、武蔵美 院修了。海外にもどんどん進出する、意欲的な作家。その割にお買い得価格だった。)
251104
+PLUS: The Art Fair 004
(~11/4) @ Spiral Garden (南青山五丁目)
(7画廊が出展。Gallery Suchi の枝史織さんの大作は、天空への華奢な階段、はたまた天空からの糸、天空を舞う鞦韆と、スケールの大きな新境地。ex-chamber museum の、昭和30年代の年賀状にミニ水墨画を配する企画にも惹かれました。)
251104
Emerging Directors' Art Fair: ULTRA 006
November Side (~11/4) @ Spiral Garden (南青山五丁目)
(佃舞永さん、盛本浩二さん、山本知青さんなど20人が出展。藤原泰佑さんの民家が、今回は森のなかにうず高く捨てられて、文明批評としておもしろかった。加藤苑さんの新作、ごちゃごちゃしたところが消えて良くなった。)
251102 開館20周年記念特別展
明治のこころ モースが見た庶民のくらし Soul of Meiji: Edward Sylvester Morse, his day by day with kindhearted people (~12/8) @ 江戸東京博物館 1階展示室 (墨田区横網一丁目)
(まるでタイムカプセルのように明治日本の生活を切り取って見せてくれる。モースの愛を感じる。モースの愛を引き出した明治の日本人もまた大層立派だった。瓶入り砂糖菓子や浅草海苔までそっくり残して。紙と糸でつくった 「携帯用算盤」 には驚いた。日本を持ち帰るために職人に作らせた提燈屋の店舗模型や甲冑姿の武士の生き人形。)
251029
津島岳央 (たかひろ)
宙 (そら)
の只中 “Coordinates of a Panopticon” (~11/9) @ art space kimura ASK? (京橋三丁目)
(膨大な写真の要素を合成して作られた、もうひとつのタイムズスクエア、パノラマ図が圧巻。見とれた。くりくりとパノラマを動かせるはずの映像展示は、津島さんが調整中だった。)
251011
ルオーとモロー 聖なるものの継承と変容 (~12/10) @ パナソニック汐留ミュージアム (東新橋一丁目)
(いろんなところで見た作家だとタカをくくって行ってみたら、20代のルオーの写実ドローイングが新鮮だし、モローの作品にこめられた精神性にも打たれた。Gustave Moreau: "Pieta`", "Madeleine au Calvaire", "La Parque et l'Ange de la Mort", "Thomyris et Cyrus, dit aussi: La Reine Thomyris".)
251007
平田星司展 静物 ―Still Life and Natura Morta― (~10/12) @ Galerie Sol (銀座一丁目)
(感動もの。硝子ビン靴などの日常物に樹脂を塗り鉛筆の線で包み、背景も荒めの鉛筆画のように仕立てると、オブジェ全体がまるで鉛筆画から立ち上がってきたように見え、角度によって無数の鉛筆画を楽しめる感じがする。写実の極みのような鉛筆画が、じつは現実とは別のモノの世界をかたちづくってきたことにも気づかされる。昭和42年生まれ、英国ブライトン大 絵画卒、ロンドン大スレード美術学校 修士修了。≪オブジェに直接塗るというこの作品は、1994年からつづけている。きっかけは仕事場の床の紙コップ。紙の上にコップをおいて、かげを鉛筆で塗りつぶし、コップや棚などの表面も鉛筆や木炭を使って描いた。≫)