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もうかなり昔の話になる。日本の若者たちの顔かたちを区分する表現として、醤油顔、ソース顔とかいう言葉が使われた時期がある。そして、ソース顔がどんどん増えてきたといういうことも付言された。
細かいサイズや形状に決まりみたいなものはなくて、要するに日本人古来からある醤油文化で育ったらしい顔、現代風に西洋ソース文化に浴しながら育ってきた顔、くらいの差別化であったように思う。前者はどちらかというといかつい、がっちりした顔かたちを指した。逆に後者は、顎がとがり細面のバタくさい顔容のものを言った。(中略)
ぼくらおじさん年齢にしてみれば、そもそも日本人の顔かたちは醤油顔であるのが当然で、ソース顔なんちゅうのは見た目にもお気楽な性格に写ってしまう。大昔の言葉で言うならのっぺりした遊び人風、あるいはやんごとなきご身分の御曹司様といった印象である。けっして箸より重いものは持ったことがない……そんなイメージの若者。それが近来急増していることはどういうことだ?