よめご日記。in CA ~いっちゃん、好いとぉ~

よめご日記。in CA ~いっちゃん、好いとぉ~

出会い(2)




<笊(ざる)>の域を通り越した母は、言うなれば、<枠(わく)>。

まぁ、よう飲むこと。


それに付き合った私も私。

このDNAは間違いなく母譲り。

変なところで親子の絆を感じつつ、更けていった初夏の夜でした。


最後にはさすがに酔っ払ったのか、一緒に実家へ帰ろうと駄々を捏ね出した母。

おいおい。

電車で小1時間の距離なので、付き合っても良かったのですが、

昼の待ち合わせ場所まで自転車で来ていた私は、路上駐輪を長々しとく訳にもいかんけん、と説得、

母だけを電車に乗せ、一人自分の巣へ。


これが、言うなれば1つ目の運命の分かれ道でした。



途中、携帯を見ると、<着信アリ>。

友人の髪長姫からです。

「今夜さぁ、飲みに行かん?」


髪長姫にはお付き合いしている彼氏がいるのですが、

この彼氏が今夜は夜勤。

一人で暇を持て余している髪長姫に

「ふぃおなと一緒なら、街に飲みに行っても良いよ」

とお許しが。


とっても、とっても、とーーーーっても夜遊びしたいモードの髪長姫。


正直、母との長丁場のデートでくたびれていましたが、

親友たってのお願いに、

久々に姫シッターしよっかな?

と、誘いに乗ることに。


一旦巣に戻りたかった私は、髪長姫と1時間後に待ち合わせました。


これが、2つ目の運命の分かれ道でした。









© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: