出会い（６）
そうゴリラに言い残し、立ち去ろうとする髪長姫。
何ば言いよぉと？一緒に帰るくさ！
と、髪長姫の髪を掴もうとするふぃおな。
ところが、その夜トリートメントまで施されていた髪長姫ご自慢ののロングヘアは
するりとふぃおなの手をすり抜け、
髪長姫はこれ幸いと、人混みを掻い潜り、脱兎の如くドアへと一目散。
追うふぃおな。
それを追うゴリラ。
そして行く手を阻む、人、人、人。
ようやくドアに辿り着いた時には髪長姫は影も形もありませんでした。
そこへ、おずおずとゴリラが
「あなたはこれからどうしますか？僕は、僕としては、もう少しここにいて欲しい」
ど～しょっかな～？
お？また出るか、A型の性？
「じゃ、いいよ。も少し付き合う」
即決。
巣から徒歩５分の店だったこと、まだ飲み足りなかったこと（！！！！）が背中を押し、
私はゴリラとまた店の中へと戻ったのでした。
そして、そう、これが４つ目の運命の分かれ道だったのです。
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