連句  『冬薔薇の巻き』






連句 『冬薔薇(そうび)の巻き』


発句  天の川われらが繋ぐか手を翳す/花・ジャックローズさん

笑顔で渡す鵲の橋/風・萌野さん

紅葉着て懺悔と安堵の遍路にて/休・自休さん

寄る辺なき身の影落としつつ/蓬

独り居の憂き世におぼろ月上がる/月・セピアムーンさん

見開きの門たれぞ待つ人/半・半夏生さん

誘われてくるくるめぐる春のゆめ/風

胸に渦巻く声音はホルン/花

小雀の見え隠れして芝青む/蓬

そこのけそこのけ左七の十手/休

波間より狙い定めて陶器市/月

笑う粉引きのしらじらとして/半

雪を踏む足跡拝む斜め月/花

G線上に燃える埋火/風

カザルスの吐息が洩れる「鳥の歌」/休

時を求めて砂時計落つ/蓬

花吹雪あらい髪の香さわとのせ/半

惑い蹴散らす海明けだより/月

余波なく舞ひてひとひら夏遠からぬ/愛・あいさん

鬼百合に似たヴィヴィアンの笑み/花

ざんざざざ雨に煙った夜明け前/風

獏さえ喰わぬ悪夢飲み込む/月

毒キノコ胃の腑に落とし帯ほどく/風

重ね重ねの菊の盃/蓬

勝負あり伐つ弁慶のなきどころ/月

都をどりの袖のあでやか/愛

マザコンの東おとこに小糠雨/休

ゆがめた口でぴーぴーひゃらら/半

満月を味方につけてバレンタイン/蓬

ジプシィ姥は嬉々凶事指す/花

野分たち海蒼ざめて澪つくし/風

実石榴の肉感技芸天/休

円やかに紀子さま今や母の顔/月

お堀のみどり静けさまとう/半

風神の声風(こわぶり)高く花起こし/愛

挙句 今宵葡萄酒オーパスワンを/花




© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: