憧れの人

英会話教室に通い始めた頃、私は、ある会社で派遣社員として

働いていました。その会社は外資系の会社で、私にとって結構

ハードな職場だったんですが、とても素敵な女性がいたのです。


その人は英語がバリバリにできて、通訳、翻訳なんてことをして

いらっしゃいました。お昼休みの間も、食事が終わったらすぐに机に

向かって仕事をしていた姿を覚えています。背筋がぴっと伸びて、

笑顔が素敵で、口角がきゅっと上がって、(30音DVDを始めてから、

「あ!!!あれはバイリンガルの人のくちもとだったんだ!」と分かりました)


その会社は外資系だったので、英語が全然だめな私でも、英語でFAX

とか、やらざるを得ない状況のときがありました。自分で頭を悩ませて

作ったへたくそな英文とかを添削してもらったりしました。入ったばかりで、

頼る人もいない状況で、藁をもつかむような気持ちでした。

「忙しいだろうなあ。そのくらい自分でしてください!

とか言われるんじゃなかろうか」とおどおどしながら頼みにいくと、

にっこり「いいですよ!」と引き受けて下さって、「なんて素敵な人
だろう!」とうっとりしました。


彼女と出会って、私の英語が出来る人へのあこがれは、ますます

ふくらんでいくこととなるのです。



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