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ザルツブルク2日目にして、出発の朝。昨日ちょっと観光しただけでもう出てしまうのは急すぎるので、チェックアウト後に荷物を預けて昼過ぎまでブラブラしてからミュンヘンに行く予定。まずは朝食をいただく。(安ホテルお決まりのビュッフェで楽)昨日受付にいたおばあちゃんが「ゆでたまご好き?(いる?)」と聞いてくるので「ヤー、プリーズ」と頂いた。(ドイツ語とも英語ともつかない返事を日本語的発音で)受付と給仕におそらく調理まで、一人何役もこなす中でのこの気配り。それでいて忙しなさを感じさせない。この家族経営ホテル特有のゆったりと優しい感じ、嫌いじゃない。お願いしたゆでたまごは、まさにボイルドエッグといった感じで、卵の下半分を覆うような杯みたいなものに乗ってオシャレに登場。どうもスプーンで殻をコンコン叩いて1周して、そうしてヒビの入った殻をはがしてスプーンですくって食べるのが作法っぽい。(周りを見るに)えらく食べ辛かったが、こういう経験も悪くない。接客に好感が持てるので、駅にたくさんあったロッカーではなく、このホテルに荷物を預かってもらう事にした。チェックアウトの際、お決まりの「I'm checking out.」を告げると「マシンが壊れたからキャッシュで頼むよ」と受付にいたオジサンが。「crazy machine」だそうです仕方なく60ユーロを現金で支払い、これまたお決まりの「Could you keep my baggege?」を言うと、「その辺に置いといて」といい加減な感じ。"その辺"を見ると他の宿泊者達のものと思われるカバンが、いくつか無造作に置かれている。「ははー、これはほぼ放ったらかしにするパターンだな?」と思ったけど、常に人がいるようなのでまぁいいか。ドサッと荷物を置いて身軽になったところで、なんとなく橋の方向に向かって歩いて、適当にそこいらの教会にでも入ろうとするも、あまり開いていなかった。そのまま橋を渡って対岸へ。今日も天気が良く、景色が素晴らしい。橋からは昨日と違うルートで大聖堂へ向かってみた。モーツァルト親子が旅に出る時に立ち寄った馬の水飲み場などを見つつ。※モーツァルトの家と生家はウィーンでつまらなかったので外観だけに留めておいた。住家って。なにか悪人みたいな表現でおかしかった。お店が立ち並ぶ道もブラブラしたり。どのお店も看板がオシャレ。オメガはコンステレーションの時計だー。オメガ OMEGA コンステレーション CONSTELLATION 123.10.35.60.01.001 メンズ ウォッチ 腕時計...価格:217,770円(税込、送料込)ほほ、欲しい・・・。こんなのもあった。ヅラを被ったヒヨコのおもちゃがズラリ。これはザルツブルク音楽祭のコンサートホールかな?夏には世界中から人が集まるんだろうなぁ。大聖堂へ到着。開いている。昨日はどうやら時間的に閉まっていたようだ。10時数分前に入ったが、広いのに座席が埋まりつつある。「この混みよう・・・そうか、クリスマスのミサか何かだな」と気付き、人の集まり方から10時開始だろうと当たりをつけた。予想は的中。クリスチャンでもないのに前のいい席に座るのは気が引けるが、せっかく時間前に入ったのに最後尾に座るのもつまらない。間を取って前目の立ち見ポジションに落ち着いた。煙を出す鐘っぽいものをカランカラン鳴らしながら歩く人と共に、偉そうな人達登場。ヨーロッパ最大級のパイプオルガンの演奏や歌(おそらく「おさなご我らに生まれ」等)何かよくわからないがありがたいお話的なものを何度も繰り返し、終わったのはなんと12時!!2時間もかかるとは思わなかった~。「お?終わるのか・・・ってまた歌かい!」「そしてまた喋るのか!」と、表向きは真面目に聞いてたけど内心は結構きつかった。英語以上に何言っているのかひとつもわからなかったからねぇ・・・わからない自分が悪いんだけど。まぁかつてないほどクリスマスっぽいクリスマス体験ができたので良しとしよう。最後の方で突然(と言っても言葉がわからないだけで突然じゃなかったんだろうけど)周りの人同士が握手をし始めた時は「わっ、なになに!?」ってちょっと焦ったけど、隣のオッサンが握手を求めてきたので、すかさず握手!ニコッと笑って何か縁起の良い事を言ってくれた(気がする)。この瞬間は楽しかった。他の人達も知らない者同士がお互いの幸せを祝福しあっているようで、和やかな空気に。またその人数がすごい。あの広い教会にいる人皆で思い思いにそれをやるもんだから、すごーく良い雰囲気。エライ人は、いつぞやイタリアのテレビで観たローマ法王のように、子供の頭をナデナデしつつの退場。さて、予想外に時間は食ったがザルツブルクも予定していた時間でまず満足いった。荷物を取りにホテルへ。今度はまたおばあちゃんが対応してくれた。チップ2ユーロを出して荷物を受け取ろうとしたら「受け取れない」というジェスチャーをされたけど、気持ちのよい接客への感謝も込めて受け取ってもらった。最後に「メリークリスマス」と送り出してくれた。僕も「メリークリスマス」と返してホテルを後にした。目指すは再びドイツ、ミュンヘンだ。駅からは、RJ60でノンストップ。ザルツブルクはこの旅での清涼剤的な存在。心地良い2日間だった。おじいちゃんになったらまた訪れたい、そんな町。
2013.08.15
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ザルツブルクは観光の目玉である城まで歩いて行ける。川からの景色も良い。対岸の高いところにあるのがホーエンザルツブルク城橋を渡り、城へ向かう途中にある建物の壁面の絵。唯一見かけたツアー客の団体がこぞって写真を撮っていた。賑わうのに絶妙な狭さの路地。通り抜けると広場。教会らしき建物がいくつか目に入る。クリスマスマルクトもあるようだけど、クリスマス・イブの夕方なせいか、閉まっている店が多い・・・。橋をわたる前、ミラベル庭園から既に断続的に聞こえていたけど、ザルツブルクはあちこちの教会からの鐘の音がすごい。それぞれ違う鐘の音が、少しの時間差で一斉に響き渡るのだ。こんなに鐘を備えている教会もある。さらに城に近づくと、また開けた場所に出た。ここからは城が見やすくて結構な話だが、そんなことより謎の巨大な金の球体とそれに乗っている人形。気になって仕方がなかった。帰国後に調べたら、ザルツブルク財団によるアート・プロジェクトだそうで。城への坂道へ差し掛かった。結構な急坂だが、ケーブルカー乗り場もあるから安心。使わなかったけど。こういう灯りがあちこちにある。おみやげ屋の入り口に・・・サウンド・オブ・ミュージックのポスターだー!!【送料無料】サウンド・オブ・ミュージック【Blu-ray】 [ ジュリー・アンドリュース ]価格:4,464円(税込、送料込)心に残る美しい映画です。まぁロケ地はここじゃないんですけどね。灯りが木にたくさんぶら下げられている。葉がないせいか、ちょっと不気味。小規模なクリスマスマルクトがあったようだけど、閉まっていた。別にいいけど、賑わっていたほうが雰囲気が良い。城からは町を一望できる。この景色!!ハイデルベルク城からの眺めとはまたひと味違う。素晴らしい爽快感に満足して、適当に写真を撮りつつ帰る。日時計いいね~大砲!どこを狙っている??古城の趣たっぷりだ。大聖堂妙な楽器らしきものを演奏する人、割と好評。ライトアップされた城。辺りはすっかり夜に。弾く男と踊る女。モーツァルトの生家。窓の上に何かついているところ、あれが生家だそうで。4階?約260年前にここでオギャーって言ってたんですね。なにやら1階にSPARが入っていますが。この町、気に入った!!【送料無料】【バーゲン本】ザルツブルク [ 沖島 博美 ]価格:840円(税込、送料込)
2013.07.31
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ホテルをチェックアウトして、ザルツブルクへ向かう。その前に、アウグスティナー教会へ。シシィの結婚式があったところだ。割と地味で落ち着いた雰囲気の教会。フランツ皇帝の趣味だろうか。何枚か写真を撮っている内に誰もいなくなって貸切状態になったので、70セント寄付してロウソクに火を灯して、ついでに十字を切ってみた。別にキリスト教徒でもなんでもないけど、誰も見ていないから恥ずかしくもないし、郷に入っては郷に従う気持ちで。適当にケルントナー通りを散策して、west bahn hof へ。10:56発のザルツブルク行きの電車があるようだと知ったのが10:53・・・3分前だ。「これから切符を買ってホーム探して・・・無理だな」「次の便は11:40。そんなに待たないしこれでいいか」と、思ったものの、券売機がすぐに見つかり、もしかしたら間に合うかもとチャレンジ!10:55に発券完了!券売機を操作している途中、ケルン以来の変なオッサンが寄ってきて「チケット持ってる、買わないか?」って声をかけてきたが、時間がないので完全に無視(時間あってもだけど)駆け込みギリギリで間に合った。DBほどじゃないけど、OBBの券売機も使いやすかった。プラハからウィーンに来た時と同様、個室ボックス席タイプの電車だった。慌ててギリギリに乗った割に、席は空いていた。リンツを経由する便で、所要約3時間。こんなに慌ただしく移動したのに、リンツには立ち寄らずザルツブルク直行なのは、ザルツブルクが一泊の予定だから。ちょっともったいない気もするけど、リンツはまたの機会に。リンツから離れ、ザルツブルクが近づくにつれ、素晴らしい景色が広がった。ちなみに、途中から1時間ほど金髪の美人ちゃんと2人きりだったけど、ひとっ言も話さなかった。映画みたいに気さくに知らん人と話しをするのはラスベガスやサンフランシスコで体験してきたものの、やはり英会話力が足りなすぎる・・・。会話はよくボールに例えられるが、言わば多分ひょろっひょろのサーブは打てるんだけど、全て強烈に返されちゃう感じ。ひ、ヒィッ!って避けるしかないっ!!いずれ英会話力をアップさせなきゃと思う。到着。ホテルに行く前に、駅のスーパーが14時までだったので、飛び込む。13:50過ぎ。ギリセーフ。クリスマスイブのせいで閉店が早かったんだろうけど、営業していただけマシな方だろう。最低限の水と食糧、昼ごはんを調達、ホテルへ移動。ホテルは駅から徒歩数分の「Hotel Hohenstauffen」google mapをもってしても詳細が掴めなかったけど、意外と簡単に見つかった。ホテルでは優しいおばあちゃんがお出迎え。「マップは持ってる?」「持っています」「ま、一枚渡しておくわ」という感じで、駅のインフォメーションで貰ってきたのと同じマップに、ホテルの場所を書き込んでくれ、時計をチラ見して、「今からなら今日は・・・こことこことここにクリスマスマルクトがあって、ミラベル宮殿の公園を通って、こう行けるよ」と、慣れた手つきで線を引いてくれた。さらに、「17:30頃からホーエンザルツブルク城のライトアップが綺麗よ」「後は・・・もし好きなら22:00からここの教会でハイドンのコンサートがあるけど・・・暗いからね、あまりオススメはしないけど、もし良かったら行ってみてね」というような説明をペンを走らせながら丁寧にしてくれた。(だいたい聞き取れた気がする)ちなみにこのホテルは地理的なものか時期的なもののせいか、家族経営の割に60ユーロと気持ち高めだが、朝食付きだし、何よりスタッフが暖かい。何の文句があろうか。部屋の雰囲気も味わいがあるし、トイレもシャワーも清潔で、寒い地方だからか、珍しい二重ドアだ。家族経営ならではの暖かさと的確なアドバイスを頂いたので、その通りにまずはミラベルの庭園へ。夏は音符の形に花が綺麗なんでしょうな・・・冬は仕方ないね。通る時に殴られそうなところも。面白い。橋を渡って、後は適当にうろついて、城に登って(ちょっと急坂が堪えた)素晴らしい眺めを味わい、夜景を撮って帰った。大聖堂などなど、だいたい閉まっている所が多かったけど、まぁいいかな。のどかな雰囲気で美しい町だ。何より・・・この旅初の快晴!ザルツブルク!!!次回は城からの眺めから続く。
2013.07.25
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ウィーン滞在3日目。なんだかしきりに雪が降っているけど、気にせずシェーンブルン宮殿へ。広い庭園では、散歩やジョギングを楽しむ地元民の姿も。彼らが手にエサを乗せると、リスや小鳥が食べに来るのを偶然見かけて驚いた。羨ましい・・・。宮殿の見学コースは20室ちょっとの「Imperial」と40室見学可能な「grand tour」があったので、ここはもちろんグランドツアーを選択。写真撮影は禁止だった。オーディオガイドから聞こえるエリーザベト(シシィ)とフランツ・ヨーゼフ皇帝の話は、昨日行ったシシィミュージアムで聞いたものとかぶるので、より理解が深まった。フランツ皇帝は「自分は市民のための第一の役人である」という考えのもと、朝から深夜まで仕事。謁見も、身分を問わずだったそうで。様々な視点からの意見を取り入れて、がむしゃらに国を良くしていこうという姿勢が伝わりまくりですよ、全く。上に立つ人間の鑑ですね・・・こういう人には自然と頭が下がるというものだ。しかも家族思い。対してシシィは「結婚は酷いシステムだ。30年も自由を奪われて・・・」とか言っちゃう始末。美貌を維持する努力と騎乗技術には優れた人だったようだけれど、夫のレベルが高すぎてシシィに魅力を感じないね。そんな皆大好きフランツ皇帝陛下のお住まいは、身分の割に質素なインテリアで、まさに質実剛健。しかしこれほどの人物であったのに、その人生はあまりに悲しい。順番は忘れたけど、弟のマクシミリアンが処刑され、長女を2歳で亡くし、長男は自殺、妻のシシィはフラフラと旅に出た先で暗殺された。うちの家がこんなんだからせめて国民には、っていう思いもあったのだろうか?悪い言い方をしてしまえば、後の世の人が語るにはとにかく美味しい人生だ。その素晴らしい人柄が輝くほどに、濃ゆい影が良く映える。オーストリアの皇帝でこういう人がいて、実はこうこうこうで・・・っていうひとつの話の種として、覚えておいても損はないだろう。地下鉄駅前のパン屋で軽く食事を済ませて、美術史博物館へ移動。美術史博物館は、展示物はもちろん、建物からして美しい。フィレンツェのウフィツィ美術館で少し気に入った画家パルミジャニーノの絵があった。有名どころでは、ラファエロやフェルメールの絵がやはり目を引く。ラファエロ「牧場の聖母」「お、この絵は・・・?」と、名前を確かめたらやっぱりね、っていうあの感じはちょっと嬉しい。ここでは、有料の日本語オーディオガイドを借りて観て回ったものの、あまり対応していないのか日本語吹き替えの収録されていない絵が多かった。特に借りなくても良かったかも知れないが、いずれ解消される問題だろうから今後に期待したい。とはいえ、これまで観てきた美術館のオーディオガイドの影響で、構図を意識して観るようになったのは素人なりにほんの少しだけレベルアップしたと言っていいかもしれない。どうあれ借りたほうが無難だろう。そうそう、有名なクリムトの絵はあまり好きじゃないんだけど、実際観てみたら・・・うん、あまり好きじゃない。って、意外と普通にこういう事が起こりうるもんだけど、それでも名画だらけの美術館はやはり行く価値大アリなのだ。よく見かけるような宗教画もあれば、ブリューゲルのバベルの塔ジュゼッペ・アルチンボルドの変な絵もあって、あげたらキリがないくらいだ。よくわからないお姉さんの胸像もある。ちょっと首傾げているのが超リアル。この美術史博物館は絵画だけじゃなく、コインコレクションとエジプト関係も豊富。見応え十分で、全部観たら結構時間がかかる。さらに「世界で最も美しいカフェ」といわれるものもある。綺麗だったから思わず写真を撮ったけど、そんなカフェが世界で最も美しいというのは帰国してから知った。上階から見下ろしただけだけど、なんか飲んで来ればよかったかなー。チケットに新王宮の「中世武器博物館」と「古楽器博物館」も含まれていたので、その辺で買ったソーセージを齧りながら観に行った。中世の武器を観るのが大好きなので、パリのアンヴァリッドに行った時と同様に興奮して写真撮りまくり。楽器の方も渋~いピアノがたくさんあり、これどうやって弾くんだ!?っていうモノもあってまずまず楽しめた。あまり人気がないのか人がほとんどいなかったので、万人にはオススメできないが、空いていて快適。シ~ン・・・。写真を撮りつつ駅まで移動。すっかり夜だ。昨日一昨日のようにホテル近くのSPARで夕飯を買おうとしたが、18時過ぎなのにもう閉まっていた!!(12月23日のせいか?)仕方なくプラーターシュテルン駅のBILLAで買い物。駅に入っているのに普通に安かった。毎度食事にはコダワリがないからこんなもんだけど、貧乏旅行の本領発揮と言わんばかりにケチりたくなるくらい、昨日今日と観光施設の入場料だけで1万円近くかかった気がする。どこもだいたい10ユーロ前後の入場料。不満はないけど、意外とかかったなーっていうのが素直な感想。
2013.07.24
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スイス宮を出たあたりで、15:00近くと中途半端な時間になっていたので、時間のかかりそうな美術史博物館は明日回しにしてモーツァルトハウスを目指す。その前に、近くにあるアムホーフの蚤の市へ。古い鍵や懐中時計等の骨董品の店は一つくらいで、実質クリスマスマルクト+民芸品売り場みたいなものだった。そこからちょっと歩いた所に、さらに規模の大きなマルクトがあった。昼を食べていなかったので、4ユーロのでかくて丸いパンのサンドをモグモグ。何度目だろう、買ってから「でかっ!」ってビックリするの。何かカッチョイイ建物が見えるし、随分と人も多いので「ここはなんだろうなー?」と地図を見ると、なんと市庁舎、ラートハウスだ。昨日見て工事中かとガッカリしたのは裏側だったのだ!!期せずして市庁舎を観ることが出来た。ついでにマルクトをうろついてからモーツァルトハウスへ移動。モーツァルトハウスは、シュテファン大聖堂とセットで見ておけば良い立地だった。大聖堂からすぐ近くだった。夜の大聖堂。ちなみに、写真撮影は禁止だけど、そんなに撮るものもないし、特に面白くもないので「モーツァルトさんちにお邪魔してきたでございますよ」ってドヤ顔でする話のタネになるくらいっす。もちろんモーツァルトの大ファンならもっと違う感想になるとは思うけど、僕はせいぜいクラシックの中では好きな方っていうくらいなもんで。そんな男が「モーツァルトさんちに行ってきました」なんて、贅沢な話ですね。モーツァルトさんち。日も暮れて、夜は予約していたコンサートに。あちこちにチケット売りがいたので、予約しないほうが安く上がったかもだけど、まぁいい。クアサロンへ移動。ちなみに予約はclassictic.comさんからしました。演者から席の近い順にVIP>A>B>Cと値段的にもランク付けがされていて、僕はそこそこのところでBエリアを予約していった。ところが、BとCはそんなに差がないし(最悪2列分くらいしか差がないところも)開場時刻よりいかに早く来ていい席をとるかによる部分が大きい。そこそこ早くも遅くもない時間に会場入りした僕は、Bの中で気持ち前目くらいの位置取りに。このクアサロンでの観光客向けコンサートは20:15開始の22:00過ぎ終わり。モーツァルトとヨハン・シュトラウス。およそ12名+ダンサー・歌手という構成。最初の1,2曲を終えると、コンサートマスターらしき人が「演奏中の撮影だ~め」と、次の曲説明と共に軽く注意を促す。知らずに撮っててゴメンな一枚。それでも撮影をやめないのは、ほとんど中国人。バカですなぁ。せめてフラッシュだけでも使わないようにという気遣いすら皆無。もちろん曲の合間は撮影OKだ。オペラはベルリンで本物を観てきた直後なだけに、声量不足を感じるほどだったが、一人二人のオペラやバレエで、気軽にコンパクトに楽しませてくれるのはまさに観光客向け。そういう意味で洗練されていると感じた。服装も、中国人のパジャマみたいなのやトレーナーだったりとかは力抜き過ぎだと思うけど、普段着でOK。途中休憩もあった。皆で手拍子で盛り上がる所もあって、クラシックのコンサートに一種のライブ感を取り入れて楽しい仕上がりになっていた。高い料金に格好良く着飾って有名な建物で本格的なクラシック、というのも絶対に楽しいと思うけど、金銭的、あるいは荷物的な事情で楽なのは間違いなくこっち。迷っている方には「そんなに悪いものじゃないですよ、割と楽しかった」と言いたいですね。どうせウィーンフィルなんて予約すら簡単にできないですし。会場のクアサロンは駅から近いので帰りが22:00過ぎでも特に治安の問題なし。ていうか終わったら皆一斉に帰るので、夜でも人がいっぱいいるわけで。で、ホテルに帰ってまずこれですよ。オペラもそうだったけど、コンサートの後のビール最高。
2013.07.11
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国立図書館を堪能したので、元々探していた目的地の「スイス宮」へ向かう。そこで、図書館から外に出る前に「スイス宮はこちら」みたいな矢印を建物内で見つけた。いや、見つけてしまった。今思えば、外に出てからこっちの方向ですよっていう案内だったのかもしれない。それなのに、おバカなワタクシめは「ぃよし来た!」と勢い良くスタッフオンリー感剥き出しのドアを開けて中へ。キィイ・・・バタン。背後からドアの閉まる重い音が聞こえると同時に、目の前に広がる空間が入ってはいけない場所だと瞬時に理解。スーパーで言うところのバックヤード、日当たりの悪いマンションの人気のない通路感が満載だ。いずれにせよ薄暗いそこは「あ、これ間違えたな」と即座に回れ右させるのに十分な雰囲気だった。しょうがない戻るか、ガチャ。「ん・・・」ガチャガチャ!「・・・。」自動で鍵がかかるなんて気が利いている。ふ~・・・。閉じ込められたっ!?海外の全く知らない場所で道に迷う事に慣れている僕も、今回はさすがに嫌な汗が出てきた。「とにかくこのドアはもう嫌がらせでしかない、他の良いドアを探さなければ!!」良いドアってなんだよ、などと思いつつ一旦深呼吸して辺りを見渡す。結構な通路だ。こういう時は闇雲に歩きまわって訳がわからなくならないように、壁伝いに移動してみよう。まさかのリアルダンジョンRPGに、オラ、わくわくしてくっぞ!なんて事もなく。ひとまず右手に壁が来るように反時計周りに移動開始。最初のドア・・・開かない。次、行き止まりのやたらと大きなドアっていうか門・・・開かない。もうやだ、何このスイス宮へ辿りつけない働きかけ。スイス的呪い?いやウィーンか?ウィーンガシャウィーンっていつも思っていたからこその呪いを我に?徐々に焦りが加速するワタクシめを嘲笑うかのように、次も、その次も開かないドア。どこでも開かないドア~・・・。いや、これマジでヤバイやつだな。1周しちゃったら完璧に閉じ込められたパターンだ!助けを呼ぶにも人がちょっと来ない所っぽいよなぁ、ひょっとしてかなりマズイのではいやしかし・・・思考がフル回転しだした辺りで、ようやく開くドア発見!これで心に余裕が出来て、探索再開。調査の結果、残りのドアは全て施錠されていて、開いていたのは一つだけだった。危なかったー・・・。そのたった一つのナイスなドアを開けて通ると、謎の中庭に。「わー、まず観光客入ったことないぞコレ」と、若干楽しみながら今度は中庭からの出口を探して、熱帯蝶博物館の近くの隅っこからこっそり出て、事なきを得た。いやー怖かった。誰も居なかったから誰にも目撃されなかったけど、見つかったら怒られたんじゃないかな。おい、表出ろ!なんつって。ごめんなさい。とにかく疲れたけど、スイス門を発見。外観と、門の中から天井の写真を撮って、スイス宮へ。オーストリアなのに何故スイス宮?と思ったら、「マリア・テレジア時代にスイスの傭兵が宿営していたから」だそうです。ここは暗くてカメラ泣かせでしたが、見事な服や宝飾品、剣などを観て満足。ギラギラした王冠や十字架が多い中、特大のオパールが特に綺麗に見えました。次回、音楽の都らしくコンサートへ。
2013.07.11
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ウィーンで迎えた最初の朝。なんとなく、ホテルの部屋の壁に飾ってあった絵が気になった。歴史ある建物らしいから、「昔のウィーン市街はこんなだったよー」っていう絵なのかな?・・・ドラゴン飛んでいますけど。まぁウィーンならドラゴンくらい飛んでいてもおかしくないか。まずはホテルの朝食を頂く。プラハが美味しすぎただけで、ここは至って普通のヨーロッパ安ホテルらしい朝食。ただ、朝っぱらから辛気臭~い話をする日本人のオバハンが2人いたせいで、いわゆる「メシがまずくなる」といった感じに。まぁ給料やら病院、住民税や住宅ローンの事・・・なんてくだらない会話。※イメージ例内容から察するに、これからの楽しい体験にワクワクしている観光客だとは思えないし、別に何を話しても自由なんだけど、あの空間で唯一難なく聞き取れてしまう言語だったからこそ、聞きたくなくても会話が聞こえてしまったわけで。誰も何も悪くはないけれど、正直言って「おいおい勘弁してくれ、こっちはこれからお楽しみなんだ」と思ったね。チェインジですよ、全く。日本人とこうして居合わせるのも久々だけど、人気観光都市ってこういうデメリットもあるんだよなぁ・・・。ロクに英語もできない身でありながら、観光地で日本人が多いと嬉しいかと問われたなら、答えはノーだ。しかし、幾分人生に疲れた感を醸しだしてはいたものの、言ってしまえばウィーン在住の女性2人なわけだ。多分。そう考えると、なにやらカッコイイじゃないか。なんていう風に、「どう考えてもスーパーで通路を塞ぎながら井戸端会議をして止まないおばちゃん2人の会話にしか聞こえねぇ」という気持ちを捻じ伏せた。まずはホーフブルク王宮へ。シシィミュージアムと馬学校の入り口が真っ先に目に付く。(馬学校は正式にはなんていうのか知らない)馬学校の入り口が人気で、シシィの方はそうでも無かったので、「馬学校で全体のチケットが買える仕組みかな?」と、思って行ってみたら「シシィの方で買ってね」と優しいスタッフが教えてくれた。ここで「シシィとは誰じゃい?」という方のために簡単に説明致しますと・・・美女です。シシィミュージアムでは、まずハプスブルク家の銀食器コレクションをゆったり鑑賞。あらゆるものにワシの紋章入りってのもカッコイイ。金の物は、純金ではなく、銅にメッキ処理しているのだとか。そういう細かいところや、シシィと旦那のフランツさん(皇帝)の部屋や私物・ドレス等の説明をオーディオガイドで聴きながらじっくりと。10時~昼過ぎまでかかったけど、楽しめた。シシィは人気者だけど、美貌はともかく、性格は死後に美化されているらしい。ここシシィミュージアムでオーディオガイドを使ってしっかりと観光したならば、きっとシシィよりもフランツ・ヨーゼフ1世を尊敬したくなるはずだ。ハプスブルク家ゆかりの品々ももちろん良かったけど、それらを見ながら解説を交えて二人の波乱に満ちた人生を順に追っていくのが非常に面白かった。シシィミュージアム、オススメです。続いて、スイス宮の入り口を探していて、たまたま先に見つけた国立図書館へ。本も本棚もでかすぎでしょ・・・。図書館としての機能性を疑いたくなるほどに、空間そのものが芸術作品であるかのような美しさ。ワーグナーの楽譜やコンサートのプログラムもあった。あとで調べてわかったけど、たまたまワーグナー展をやっていたらしい。ラッキー。好きな人にはたまらんでしょ、コレ。次回、王宮内でちょっとマズイとこに迷い込んだ話。
2013.06.28
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ウィーン、ガシャ、ウィーン。・・・。さて、このチケットでプラハからブレカヴを経て、ウィーンのプラーターシュテルン駅に到着。駅のホームで雪が降っている事にウンザリ。「まぁ・・・ウィーンっぽいか」と、なんとなく納得して歩き出す。駅から出て、すぐに観覧車があってビックリ。「これはウィーンっぽくない」と、自分の中の謎のウィーン観に振り回されながら、ホテルへ。ウィーンで宿泊したホテルはオーストリア クラシック ホテル ウィーン。tripadvisorで25位。場所も近けりゃ値段も近い12位のホテルカプリと迷ったけど、歴史ある建物という事が決め手になった。(プラハのホテルの方が歴史を感じたけど)部屋は狭いが、リーズナブルで必要十分。スーパーが近く、駅(2線が交差する駅)も近いので、立地的にも悪くない。wifiは2時間おきに接続し直さないとならないけど、無料である。14時過ぎにかる~く観光開始。まずはシュテファン大聖堂を目指し、最寄りの地下鉄駅で72時間券を購入。(14ユーロちょっと)ウィーンの地下鉄は過去最高に使いやすい。特に説明はいらないでしょう。シュテファン大聖堂を出て、コールマルクト通りへ。写真では分かりづらいけど、イルミネーションがなかなか。この辺にブライトリングのショップがあった。「日本より安かったりして!?」なーんて期待したけど、おぅふ・・・そういう事は特に無さそうで残念。一度頭の中で日本円に換算する過程を挟む分余計に高く感じるくらいだ。ま、ちょっとくらい安くても気軽に買えやしないけどさ・・・。ブライトリング クロノマット 44 【新品】【腕時計】【メンズ】ブライトリング クロノマット 44...価格:668,000円(税込、送料込)クロノマットなんて買おうと思ったら、この旅行3回くらい行けちゃう。ウィーンまで来てショーウィンドウの時計に釘付けってのもみっともないけど、日本の家電量販店で見るより数段雰囲気が上というか。通りを抜けるとミヒャエル広場で、ホーフブルク王宮がどーんと待ち構えている。わぁー白馬の馬車だー。あまり注目されていなかったけど、この像が気に入った。王宮観光は時間がかかりそうなので後日に回して、ぶらぶら歩いて国立オペラ座(シュターツオーパー)まで。ニューイヤーコンサートで有名な黄金のホール「ムジークフェライン」ではないようだ。「音楽の都だから」って事できたけど、外観の写真を撮っただけ。中央の人は、中世の格好をしたチケットの売り子。特にこれといって慌てて観るものもないので、適当にぶらついてホテルに戻ることに。今日は2時間歩いたかどうかというところだけど、ここまでの旅で足に疲れが溜まっているようだし。明日からまた歩きまわることだし、ここらで休憩をとりつつ、というのも良いだろう。日程的に余裕もある。近くにたまたまあったカールスプラッツ駅から、明日のコンサートのあるクアサロンを下見して、(日本で予約してきた観光客向けの軽いコンサート)また地下鉄に戻ってラートハウス駅で降りて市庁舎へ。(Rathaus=市庁舎、かな?)残念ながら市庁舎は改装中で外観はイマイチ。自転車に乗った変質者っぽいのがいて警戒していたため、遠目で撮りました。チッ。ホテル近くのSPARで食糧を買って、17時過ぎにホテル着。ウィーンは寒々しい都会といった印象。街中の主要な観光名所は人でごった返しているが、クリスマスマルクトは盛んではないようだ。ソーセージやプレッツェルの屋台はたまにあるけど、ズラリと並んでっていう事は無かった。だからだろうか、プラハとは違う・・・どちらかというと、パリ的な都会の雰囲気なのだ。
2013.06.20
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