花より、、、

花より、、、

Act 5 





PCを叩く音?が響く
心地よささえ感じながらその音にしばらく耳を傾けながら



ゆっくりと音の方へ視線をずらして行く



PCに向う人の顔は見えない





≪私…どうしちゃったんだろう? ここは…何処? ≫




記憶をフル回転させても混乱が続く中
ゆっくりと起き上がると
左腕に鈍い痛みが走る






【ッ痛っ】




点滴をされていた事に気が付き右手で抑えると
懐かしい匂いと共に近くに男性が立っている気配が、、、



おそるおそる
足元から視線を上へ辿って行くと





【…牧野…大丈夫か?】






私の頬に片手を添え
心配そうに覗き込む “道明寺” が いた!?






【 !…道明寺…? あたし…? 】






添えられた大きな手を確かめる様に
その長いしっかりとした指を確かめる様に
自らの手を重ねて瞳をとじる






【牧野? 大丈夫か?】



【!!!】







道明寺の声と同時に身体を強く抱きしめられる



【馬鹿やろうっ、心配させんじゃねーよっ】



耳元で囁く声で 逆に 現実に引き戻された






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その後、俺は牧野の手を握り締め
眠る事ができなかった。当然だよな(苦笑)




ベットで横たわるお前を
心配しながらも安らぎさえ覚える俺がいる。





“ここにお前がいてくれる事。 それが俺の全てなんだ”




数年の時を経てもなお 俺はこんなにもお前を求めている。


牧野の胸に耳をあて規則正しい鼓動を確認する。
双方の膨らみの柔らかさに男の俺が身を委ねたくなる。











“狂っちまいそだ…シャワ-でも浴びてこの想いを静めてこねーとなっ。”








時計は AM4:00 を過ぎている

出来る限りの仕事を始めPCに向う

少しでもお前といられる様に。。。








【ッ痛っ】






その声に俺は恐ろしい程に素早く反応した。




点滴をされている腕をさする牧野。
あいつが腕の痛みに気を取られている隙にベットサイドまで近寄る。




おそるおそる
足元から視線を上へ辿って行く牧野と目が合い






【…牧野…大丈夫か?】





その黒い大きな瞳が揺らぐのがわかる。





【 !…道明寺…? あたし…? 】




頬に手を添え



【牧野? 大丈夫か?】



声を掛けると 






俺の添えられた大きな手を確かめる様に
指の1本1本を確かめる様に
自らの手を重ねて瞳をとじる姿にたまらず
抱きしめた





【!!!】




【馬鹿やろうっ、心配させんじゃねーよっ】





あいつの身体が緊張でこわばってるのがわかるが
俺にそんな態度とってんじゃねぇ!!



何だか苛々してきて
更にきつく抱きしめた。






              続く…





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無謀にも
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