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花より、、、
七夕愛 (前編)
1.
もうすぐ7月だ。
学生時代は、七夕の時期が近づくと2ヶ月くらい前から、
あいつとのメール交信の頻度が高まっていった。
そして同時に、私達の気持ちも徐々にヒート・アップ・・・
6月末の道明寺財閥の株主総会と、ボード・ミーティング(取締役会)の直後。そして大学が休みにはいる時。
その時だけ、まるで隙間を見つけたかのように、道明寺にも数日の休暇が訪れる。
だから、そのチャンスをとらえて私達は、いつも年に一度の「七夕デート」をしていた。
時には日本で。またはロサンゼルスや、カナダで。
・・・NYはあまりに仕事モードになるので避けてたけど。
そんな二人だけの「七夕祭り」は・・・
あの、大学一年の夏休みに、沖縄で一時間だけ再会した夏の日からずっと、
毎年続いてた・・・
年と共に、一時間のデートが半日になり、日中ずっとになり。
やがては一夜をまたぐようにもなっていったのだけど。
この「年に一度」ってインターバルだけは、変わらなかった。
いや、本当はあいつもクリスマス休暇だとか、年末年始に時間を見つけるとか。
世間一般ではサマーバケーションといわれる8月のお盆の時期とか・・・
あちこちで時間を見つける努力はしてたんだけど。
無理。・・・そうは問屋がおろさなかった。
いつだって直前に、「牧野、わりい・・・」って調子の悪そうな声で、連絡が海の向こうから入ってきた。
だって、あいつの抱える責任とか仕事の量って、はんぱじゃない。
認められるためには、弱音を吐かずにやるっきゃないって。電話でもいつも言ってた。
ペースを変えずに頑張りぬく。
それがある意味、あいつの「成長」した姿だったんだけど・・・
仕事では実績を評価されて、そして経済界で頭角をあらわしていった道明寺。
それと引き換えに、そのプライベート・ライフなんてもんは無いに等しい状態になった。
「今日も世界のどこかで、道明寺は活躍している」
大規模な商談を手がけるか、プロジェクトの陣頭指揮に立つか、
父に代わって道明寺財閥を代表して、世界の貴賓客との会合を取り仕切るか。
または社内の重要案件の決裁を行うか、仕事上のパーティで絢爛たる舞台の主人公を務めるか。
あいつの責務は年とともに大きくなる・・・
一方の私はといえば、大学の教室で講義を聴きながら、
窓から遠く、NYの空に思いを馳せることしかできない。
恋人同士の「七夕の逢瀬」なんて、ロマンチックで素敵。
・・・もしそう思う人がいたとしたら、大間違い。
あいつが多忙を極める「世界の経済人」に変貌していく一方で、私の方は平凡な女子大生。
住む世界の乖離は大きくなる一方で、いやでもそれを実感してしまう。
そんな日々だったっけ。
あれから時は流れて、二人とも学生時代は過去のものとなった。
いつの間にかこの私でも、会社員生活が板についてきた。
カットソーのインナーにジャケット。そしてセミタイトのスカートなんてスタイルが、自然に似合ってたりする。
そしてあいつの方は、東京かNYか、はたまたパリかロンドンか香港か。
いや、それだけじゃない。
一体どこを本拠にしてるの?ってくらい、世界のあちこちを飛び回ってなきゃならない、「多忙な人」。
確かに態度だけがでかかった昔と比べると、名実ともにビッグな男になったけどね・・・
さすがに色々不自由だった学生時代とは違い、今は年に一度の七夕デートに限られてる状態じゃない。
でも、先の予定なんかたたないし、次にいつ会えるのか保証の限りじゃないって意味では、
学生時代の「七夕デート」の頃と、本質的にはあんまり変わってないよね。
「牧野、てめえ。どういうつもりだ!」
あれは、私が大学を卒業した最初の年のことだった。
待ちに待った七夕の日を間近にひかえ、やっと道明寺に会えるって予定の日に。
上司に言われて、中国から出張してきたお客様の「はとバス観光」にアテンドするはめになった。
仕方ないから、仕事が入った瞬間に道明寺にメールを打った。
「今年の七夕デートは都合によりキャンセルです」
それに対して、あいつから翌日のメールで文句が届き。
また私が「不可抗力」を訴えるメールを飛ばす。
普通の恋人同士なら、こんなまだるっこしいことやらなくてもその日の内に意思疎通もできるだろうに。
いや、既に業務命令だから、あれこれ文句言ってもどうせしょうがないワケだけど。
何度も食い違ったメールが行き交ったあげくに、
仕事でがんじがらめで自由がきかないあいつが、やっと電話を私宛にかけてくるまでに5日を要すって。
その事実だけでもうんざりしたのを覚えている。
んでもって、久々の電話だってのに。あいつのがなりたてる声なんて、聞きたくもないよね。
「どうもこうもなく、仕事です。私だって社会人になったんだから、
そういうこともあるって思っておいてよ。」
「その仕事、おまえじゃなきゃできねー仕事なのか?」
バッカみたい。はとバスに乗って観光のお世話の、どこが「牧野つくしにしかできない仕事」なのよ?
他のみんなはもっと難しい仕事で忙しいから、新人の私がそれをいいつかったんでしょ?
「他のヤツでもできる仕事だ? それじゃ断れよ。」
これはすこぶる道明寺らしい理屈。あいつの論理はいつだって単純明快かつ勝手至極なんだから。
でも、それは世界を自分中心に回っているあいつだから、許されることなんだって。
一般の会社員の私には、上司の指示に従うのが当たり前なんだから。もう!
「無理だよ。断る理由がないでしょ。だいたい私はあんたと付き合ってること、一切表にだしてないんだから。
道明寺財閥の重役様が一時帰国でお帰りになるか・・・はたまたどこぞの島にお出ましになるなんてのは、
平凡な会社員の私の予定を変更する理由には、ならないの。」
直接相手の声を聞いて話すってだけでも、すごく久しぶりだったから。
ついつい、ためていた不満が口をついて出てきてしまった。
あのね、あんたはこの7月の第一週にたまたま仕事が入った私のことを責めてるけども。
私に言わせれば、一年365日中あんたの仕事のせいで、「名ばかりの恋人」をさせられてるんだからね。
私の気持ちってのも、ちょっとは考えてくれてもいいんじゃないの?
そりゃ、あんたの立場だってわかるから、私だって普段は聞き分けよくしてるわよ。
でもね・・・あと何年これを続ければいいわけ?
もう、限界。・・・そう言ってしまいたいって、何度か私がそんな思いにかられたこと。
そんなの、あんたは考えもしなかったでしょ?
私は、年に一度デートする関係なんて、望んでるわけじゃない。
でも、あいつの状態が状態だから、我慢して・・・いや、考えないようにしてるっていうのに。
「もうっ・・・こんなの、やだっ!!」
「・・・で、ごめんね。花沢類。」
そういう時にはやがて、仕事の帰りにでもちょっと会えない?と花沢類の穏やかな声で電話がかかってきた。
たま~に私が爆発すると、少ししてから決まって花沢類から電話を受けることになる。
・・・まったく、あいつときたら、人に迷惑ばっかかけて!
それに自分勝手な割に学習してるってのか、花沢類経由で話をすりゃ無難にコトがおさまると思って。
タチが悪い・・・
「おまえらのケンカの間に入るの、別にいいけど。・・・それにしても、進歩しないよね二人とも。」
「騒ぎを起こしたいわけじゃないです・・・」
「牧野の気持ちはわかるけど。」
この「けど」って但し書きがつくところが、ミソなのだ。
私の良き相談相手のハズの花沢類は、意外にも「七夕デート」を私に押し付ける道明寺の肩を持つ。
「司の立場で好きな女との人生を選び取るってことは大変なことで、
モノわかりの悪い連中に、それを納得させるってのは尚のこと厄介な問題だよ。」
それは、わかる。
あいつが財閥出身のお坊ちゃんだっていうのに、タブーに挑戦してるってことは、ね。
「一人前と認められて、自分がやりたいことができるまでには、何年かかかる。
ここに来るまでだって、あいつは次から次へと降ってくるビジネスがらみの縁談の話を、
片っ端から潰しまくってるらしくって。 それで周囲には迷惑ばっかかけてるけど。
それでも、おまえには無用な心配はかけたくないらしいよね。」
「・・・にもかかわらず、牧野がもうこの付き合いを続けるのに我慢できないっていうなら、話は別だけど。」
・・・道明寺にがなりたてられても、なかなか素直にうんと言えない私が、
なぜか花沢類から静かな口調でちょっとクールに言われると、簡単に説得されてしまう。
こんなことで、イライラしている自分がバカみたいに思えてくる。
「俺もう、この役回りやんの、飽きた。・・・まったく。なんで俺が司と牧野の仲裁役なんかしなきゃならないのさ?
しかも司ときたら、モノゴトの頼みごとすんのに平気で深夜の人の睡眠、妨害するし。」
お手数をおかけしましたと、頭を下げる私に、花沢類は苦笑しながら文句を言う。
「司といい牧野といい、どいつもこいつも無神経なんだから。」
「ごめん。本当に。」
少し前までわからずやの道明寺のことでカッカしてた私が、
あいつの苦労ぶりを頭に描いて、そして年に一度の七夕の機会に二人の時間を大切にしてくれるって、
そんな道明寺の思いやりに感謝までしちゃってるって、この劇的な感情の変化。
こんなマジックを起こしちゃう花沢類って、本当に私達のお騒がせ恋愛の隠れた功労者・・・だった。
感謝してる。
自然体で、いつも私達を支えつづけてくれた人の、その優しさに。・・・ホントは、人一倍繊細な人なのに。
私に「無神経」って言いながらも、あえて自分の立ち位置を変えようともせず、「良き友人」でいてくれた人。
「で、おまえは今頃何を思い出し笑いしてるんだよ?」
その日は、久しぶりに道明寺が東京で仕事が入って、
半日だけ時間が取れるっていうから、その暫しの時間を利用して私のアパートに寄っていた。
「別に。・・・健気な七夕恋愛をやってきたなぁ、と思ってね。私。」
「・・・俺達、だろ?おまえに滅多に会えねーって、辛さに耐えてたんは、俺も同じ。」
「まあ、そうだけど。遠くであんたの活躍を見守るだけの日々って、結構きつかったんだからね、私は。」
そう。今はあの頃より多少はお互い自由になっていて、自分達の責任の範囲であれば、
こうして短い時間でも、なんとか二人で過ごすこともできたから。まだ多少はマシ。
私がそう言おうとしたら・・・
「でも、そろそろ限界だわ、俺。」
狭いベッドに二人で横たわったまま、漆喰で塗ったようなうちの白い天井を見ながら道明寺は呟いた。
「え?・・・あんた、どうかした?」
「不思議だよな。あの頃は年に一度しかおまえと会えないんでも、学生の身だからって割り切れたし。
年に一度おまえが補給できれば、それで何とか仕事の馬力にしていけたのに。
今は、全然足りねえ。」
「ちょっと。年に一度の私の補給って、なによ。・・・それって、なんかやーらしい。」
「仕方ねーだろ?年とともにおまえはどんどんキレイになっちまうし。気が気じゃねーんだよ。
誰がおまえに目をつけるかわからねーし。・・・そんなで毎回おまえと会ってから別れる度に、
こっちは悶々としてやっとの思いで仕事に戻ってた。」
わかったか、この鈍感女って。なんか勝手な言い草の挙句に断言されるんですけど。
「変な道明寺。そんなで悶々として仕事に影響させてたら、道明寺財閥の重役の名が泣くよ。」
本当は私だって、この状態がいつまで続くの?って、毎年毎年、心の中で繰り返している。
でも、花沢類の言葉じゃないけど、「もう、やめる」って決める時じゃなきゃ、
不自由な恋愛を嘆いていても、仕方ない。それにフェアじゃない。
こういう男と付き合ったのも運命だし、もう抜けられないし抜ける気だってないって、私もとっくに認めてる・・・
「・・・それに、あんたのお父さんやお母さんに、
まだ私達のこと完全に納得してもらってるってわけでもないし。」
「俺達がこうして付き合ってるってことなら、とっくに了解させてる。
そうじゃなくって、俺はもっとおまえをオフィシャルな存在にしてーんだよ。
もう、他の誰も割って入れないような。・・・誰にもおまえを取られないような状態にしたい。」
道明寺。ここんところ、かなり大きなプロジェクトが混んでいて。
この仕事は自分の将来の評価がかかってるから、マジだって言ってたっけ。
まさにあいつの正念場ってことなんだ。・・・でも。タフな交渉の連続で。くたくたで。
・・・そんでちょっと弱気になってるんだ。
いつも強気な男が、私にしか見せない姿。
思わず道明寺の背中にそっと下から私の腕を回して、肩を抱くようにしながら。
せめて一緒にいられる時間は、心和む時間を共有したいと思って。
束の間でも、エンドレスの仕事の悩みから解放してあげたいと思って。
・・・でも、ね。オフィシャルな存在って・・・それって、結婚とかっていうこと?
私が道明寺家にお嫁入りって?
・・・ゴメン、でも。まだそこまでは私にはすぐのイメージになってなくて・・・
心の準備が。いや、それだけじゃないでしょ。環境だってゼンゼン整ってないハズ。
あっちこっちから降ってわいてくるって色んな縁談を、潰しまわらなきゃなんないわけだから。
道明寺の方も相手に有無を言わさぬ状態なんて、作り出せてるわけじゃない。
私達が出会ってから、間もなく8年。
フツウなら、結婚なんてまだまだ焦るような年じゃないんだけど。
異常な遠距離生活が続いている私達の、滅多に会えないって恋愛の日々は、二人には重い・・・
本当はもっと一緒にいたいけど。
道明寺と私、それぞれの生活環境っていうのが、まだ私達にそれを許してくれない。
なーんとなく、中途半端な思いを残しながら、お互い時間切れ。
道明寺はその日もまた、NYに戻ってかなきゃならなかった。
一緒にいれる時間はあまりにも短くて、慌しい。・・・その繰り返し。
「海外出張・・・ですか。私が?」
つい、言葉を飲み込むようにして反応してしまった。
その日、上司に呼び出された私は、担当セクションの主任に代わり急遽中国の上海に出張して欲しいと言われた。
仕事は一ヵ月後に予定される中国企業との原料調達の契約交渉。
本当はうちの原田主任が担当している仕事で、彼が行く予定だったんだけど、
もっと重要な別の案件がでてきて、彼はその間米国に行かなきゃならないそうだ。
そして、課長たる上司は社内の予算策定の期限が迫ってて、身動きできない状態たっていう。
だから、原田主任の下でアシスタントをしている私がピンチヒッターで・・・ということらしい。
スケジュールを見ると・・・7月の2日から9日間の、予定・・・?
えぇーっ?!ウソ!!これじゃ見事に七夕の週が全滅じゃない?
他の予定を入れずに休暇にあててたはずの7月第一週が、今年は全塞がりになっちゃう・・・
来週にでも休暇の申請をしようと思ってたのに・・・
業務命令とは言うものの・・・
あわわわ・・・海の向こうからのブーイングのことを思うと、一瞬蒼白になった。
今年もあいつのボード・ミーテイング直後の七夕の時期に会おうねって、言ってたんだ。
前回うちのアパートに来たときの道明寺が、珍しく私に会えない寂しさなんてこぼしてたのが気になって。
今回は、二人で数日休暇を取って、リゾートにでも行ってゆっくりしようってこちらから提案して。
道明寺も忙しいプロジェクトの方も、その時にはなんとかなるって言いだして。
で、タヒチにあいつが持ってる別荘で合流とか、話してたところだったのに。
さっさと休暇を申請しておかなかったのが、重ね重ねも悔やまれる。
稀なデートさえ、許されないのか私達は!!
しかも、よりによって私の仕事上の都合で・・・なんて!
「えーと、その仕事はずっと担当してた原田主任の方が適任だと思うんですけど。」考えた末、私は言ってみた。
「彼が米国から帰国してから、改めて出張を組むべきではないでしょうか?」
「それだと契約更新時期に間に合わなくなる。」上司は淡々と、答えた。
「契約先の中国企業とは基本的に年間契約を結んでいてね。その契約が切れるのは7月8日になってるんだ。
だから、それまでに交渉を行う必要がある。原田君とは話したが、彼は君で大丈夫だって言ってたしね。」
・・・なんたる無責任。
どこをどう考えて、大丈夫だなんて言えるのよっ?!
「まあ、商談にあたってのシナリオはこっちで考えるから。
牧野さんには、シナリオに沿ってイエスかノーかを現地で言ってきてもらえばいいんだから。
大船に乗ったつもりで、初出張。務めてきてくれたまえ。」
それって、随分な話だと思う。
そんなら、わざわざ人のことを引っ張り出さないで、手紙のやりとりでもしたらいかがか?
「いや、いいことだと思うよ、牧野さんにとっても。交渉の現場を体験するってのはね。」
課長はいい調子で話し始めた。
「特に、中国というのはね、男女の差なく女性もバリバリ仕事をしているお国柄だし。
牧野さんの出張の件は、もう部長も了解すみだから、何も心配する必要はない。」
この課長と話してても埒があかないと思った私は、席に戻ってから原田主任をつかまえた。
昔から、デキル人のとこには仕事が集まるっていうけど、この原田主任もわが社では数少ない優秀社員。
「困りますよ・・・思いつきで人のこと、中国出張にノミネートしてくれて。」
私がちょっと睨みながら文句を言うと、原田主任は軽く返してきた。
「ああ、牧野さんもそろそろ今の仕事に飽きてきただろうなと思ってね。
アシスタントの立場にも旬ってのがあるじゃない?」
・・・それって、そろそろもっと若い子を自分のアシスタントに使いたいってことか?
「いや、冗談はさておき、牧野さんはマジメに仕事するタイプだし。
そろそろ別の方に目を向けてみたら?中国に行ってみるってのもそういう意味じゃ刺激になるはずだ。」
なんかね・・・能天気な課長と比べると、よっぽど原田主任の方が私のことを考えてくれてるみたいだけど。
大変ありがたいお言葉ですが・・・私、主任が考えてるほど立派な社員じゃないんですけど。
今は仕事よりも、恋人とのデートが潰されるってことにやきもきしてるようなヤツで・・・
「それに、なぜか例年牧野さん、7月の初めの七夕の時期になると仕事のペースがダウンしがちだからさ。
どこかの大会社の若手重役が、株主総会直後のこの時期だけ年に一度の七夕休暇が取れるとか言ってたけど。
まるで牧野さんもそれと同じって、感じ?」
原田主任の何気ない次の一言で、思わず口に運んでいたペットボトルの水を噴出しそうになった。
この時期私の仕事がペースダウンって。彼にはそう見えてたのか?・・・侮れないぞ、原田主任!
彼から楽しそうに瞳を覗き込まれるようにされて、場違いにドキドキする。
まずいよ。私、道明寺司と付き合ってることなんて、オープンにしてないんだから。
ともかく、七夕の季節って言葉に反応しちゃ、まずいってば。
「そういうことで。特に支障ないでしょ、牧野さんの7月中国出張。」
いいのか悪いのか。
いや、絶対良くはないんだけど。一介の会社員として業務命令に逆らえないことになった。
to be continued
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