バレエって何?

バレエって何?

2007/11/03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
11月3日(土・祝)
松岡怜子バレエ団
「ラ・バヤデール」全3幕
愛知県芸術劇場 大ホール
開演18:30
出演
ニキヤ 大岩千恵子
ソロル 大寺資二
ガムザッティ 安藤有紀

マクダビア 窪田弘樹
アヤ 木村麻実
兵士のリーダー 高宮直秀
神に捧げる踊り アンドレイ・クードリャ
1幕・踊り子ソリスト 田口雅美 津田知沙
ブロンズ像 市橋万樹
2幕・ソリスト 小島紗耶香 佐々部佳代 松本千明 安井美沙子
壺の踊り 松原帆里 藤井和歌奈 宮原美奈
インドの踊り 大脇衣里子 桑田充 山口章
3幕・パ,ド,トロワ 須田亜香里 松本千明 山下実可
演奏 セントラル愛知交響楽団

S席 1階 12列 32番
サイドブロック通路脇
..........
鑑賞して 参りました
愛知県芸術劇場は 名古屋一の繁華街 栄町の テレビ塔の すぐ隣に有ります

5列目まで オーケストラピットになり 実質7列目でした 舞台が近いです
17列までは 少し傾斜が緩いのですが 通路脇の座席で 前の座席が お子ちゃまだったため 舞台が完全に 見渡せました
この劇場の舞台は 横幅も広く 奥行きもあり バレエ上演には 絶好の劇場です
少し厳しいレビューになってしまいました
私、個人の印象ですので申し訳ありません
m(_ _)m
..........
第1幕 1場 バラモンの寺院前の広場
ソロル すこし老けて見えます メイクのし過ぎで 若さを消してしまっている感じです
兵士たちの踊りは キビキビして 踊りに アクセントがある感じで キレイでした
兵士のリーダーの踊りが 良かったですね
バヤデールたちの踊り すごく良く 揃っています ハイブラーミンに 少し威厳が不足している感じがしました
ニキヤ 登場した時から緊張感が漂っているのが 見えてしまいました
エキゾチックな雰囲気が もう少し欲しい感じですね
プリマとしての オーラ 舞台に漂う空気感が やや薄い感じもする
アームスが少しだけ硬い感じで 踊りもほんの少しギクシャクしているように見えてしまいました
緊張感が 悪い方向で 伝わり過ぎかな 緊張でニキヤに まだ入り込めていないようにも感じる
ハイブラーミンに迫られて 断る時も 凛とした感じはなく 少しオドオドして見えるかも?という風に映りました
ニキヤの愛の強さ プライドの高さ 表現力を出しきれていないのかも...
凛として 毅然とした雰囲気よりも ほんの少し冷たい感じがして もう少しニキヤの情の深さ 芯の強さを 漂わせてほしい気がしました
ラ・バヤデールは ロンドンに行く前に ロシア、ロイヤル、パリオペのDVDを見まくったので 私の中で かなりハードルが高くなっているのかも知れません...
2幕以降に期待します
..........
第1幕 2場 ラジャの宮殿内の一室
ガムザッティ この方も 最初、緊張感の方が 全面に出る感じがして 踊り、動き、演技、が 少しこわばっているように感じました
ガムザッティの 上流階級のプライドだとか 少し傲慢な ほんのちょっとした アクの強さが 表現として少し弱い感じを 受けてしまいました 薄幸の女性と言う印象の方が 強いかも知れません
ニキヤ 目に見える緊張感は ほぐれて来たと思います
まだ、少しだけ 悴んでいる感じで 四肢の動きに 硬さが抜けきれていない感じです
ポーズは すごくハッキリとしていて キレイなんですが リフトされて まっすぐに立つ所が ややこわばって見えてしまいました
ガムザッティが ニキヤに ソロルの事を諦めさせようとする場面 マイムはすべての場面で はっきりとして 分かりやすいのですが
愛を真正面から捉えた 女同士の 心の葛藤を 情感を もう少しだけ 強く表現して欲しかったです
動きを ていねいに 分かりやすくしようと し過ぎたのかも知れないですね
惜しいな もう少しなんだけどなという印象です
..........
第2幕 ラジャの宮殿の中の庭
扇の踊り 揃っていましたけど たぶん ジュニアも 混じっていたんでしょう 所々、乱れてしまいます
オウムの踊りも 可愛いくて キレイに踊れていましたけど 少しだけ ポーズが乱れました
壺の踊り パ,ド,ブレをもう少し ていねいにこなして欲しかった気がします もっとキレイに映ったと思います
ソリスト4人は 可愛い踊りが出来ていましたね
パ・ダクション 軽快でリズミカルで 踊りはキレイなんですけど 微妙にズレてしまいました もう少しだったんですけどね
ガムザッティとソロルのパ,ド,ドゥ
ソロル マネージュに高さとスピード感が 足りなかったですね 踊りのインパクトが弱かったです
ガムザッティも ポーズ、ラインはキレイだし 踊りも 一つ一つのパをていねいにこなしているのですが 踊りがていねい過ぎたのか わずかですが 音楽とシンクロ出来ていない部分があって ちょっと、もったいない感じがしました
回転技の最後で 一瞬だけ早く 両足をついてしまう部分があり そのために取り繕ったかのように ポーズが見えてしまう所があって せっかくのキレイな回転技なのに もったいなかったという気持ちです
物語の背景や ガムザッティの人物像を もっと浮かび上がらせるような 表現力が ほんの少し希薄だったような印象でした
コーダの イタリアン・フェッテと グラン・フェッテは 良く決めました
キレイで 存在感のある大きさでした
ニキヤ 大きくてキレのある 輪郭のはっきりした踊りです ポーズがおおらかで 指先まで伸びやかです
明るくて 大きさと存在感のある踊りなんですけど
惜しむらくは もう少しだけ 妖艶で妖しげな魅力や エキゾチックな感じが出せていれば もっと情感たっぷりの素敵なニキヤが 表現出来ていたと思います
それに 大きくて広い舞台ですから 毒蛇に咬まれた時や 解毒剤を拒否する時の演技も 細やかな表情で繊細に演技出来ていましたけど もっと大胆な表現をした方が 広い舞台では もっと素晴らしいニキヤの演技に 映ったのではないかなという印象です
もうちょっとなのに 少しもったいないなと思いましたね
..........
第3幕 影の王国
幻想的な雰囲気は 良く出ていました
コール・ドで 舞台の上から ゆっくりとアラベスクをしながら降りて来る所は キレイでしたね
パ,ド,トロワ 踊りが短かったですね アチチュードで上げた足以外は キレイに踊れていました
ニキヤとソロルのパ,ド,ドゥ
ソロル 若さと躍動感が 少し不足していました 決めてはいるのですが 踊り全体が 緩く見えてしまいました
ニキヤ 踊りが ゆったりとしていながらも キレがあります
バランス、ポーズは見事です
ゆったりとして 大きい踊りの割には 柔らかさが 少し足りなかったかな ほんの少しだけでも しなやかさと 首や背中のラインに柔らかさがあれば もっと情感が滲み出たと思うのですが 踊りに気合いが入り過ぎて キレが有りすぎる感じです
気迫は すごく感じましたけどね
シェネを すごく大股で回っているように 見えたのですが ちょっとアレッ?と思ってしまいました
..........
失礼なのですが
ニキヤ、ガムザッティ、ソロルを始めとして ラ・バヤデールという舞台の雰囲気が 希薄だったような 印象に終始してしまったように 感じた舞台でした
ラ・バヤデールの エキゾチックなムード 情感が 後もう少しという所で 足りなかったような気がします
一生懸命に ていねいに 舞台で踊っている気迫は 十分に伝わって来てはいました
舞台全体の雰囲気は 決して悪くはなかったですし それぞれの踊りも 決して悪くはなかったです
ただ ラ・バヤデールとしては ほんの一風味 足りなかったかも知れないな と感じた 今回の舞台鑑賞でした
気遣いもなく 非常に見苦しいレビューに なってしまいました事を お詫び致します
読んでくださった方は すぐに 忘れて下さい






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最終更新日  2007/11/04 10:44:06 AM
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Re:11/3(土・祝)松岡怜子バレエ団「ラ・バヤデール」全 3幕(11/03)  
nao さん
はじめまして。いつも拝見しながら、
バレエへの熱い思いに、胸打たれます。

はっきり、だめだったものはだめ、と書くことも
大切なような気がします。
だめなものをいいと書いていくことは
いいものを下げてしまうのでは、と思いました。

遠慮せずに、どんどん書いてください。
影ながら応援しています。
(2007/11/04 09:29:48 PM)

Re[1]:11/3(土・祝)松岡怜子バレエ団「ラ・バヤデール」全 3幕(11/03)  
yoshiballet  さん
naoさん
はじめましてm(_ _)m
ありがとうございます
レビューを 書き直したのは
自分自身のためにも 日本の『お教室』という バレエ文化に 警鐘をならす意味もあって
非常に厳しい レビューを書いてしまったのですが
あまりにも 酷い 乱暴で 汚い 言葉使いに 一生懸命レッスンして 舞台で頑張って踊ってくださっている バレエ?ダンサーの皆様に 本当に失礼だと
自分自身が 恥ずかしくなり 深く反省したからです
日本の バレエ文化の体制が こうなってしまった事に対して
今、舞台で現役で踊っている ダンサーやバレリーナの皆様には 何の罪もないからです
新たに 書き直して 差し替えたレビューでも 私の舞台に対する感想は 十分に伝わると思います
冷静に 思った事、感じた事を 書いたつもりです
最初のレビューは 夜中にUPして すぐに削除したので 大丈夫だと思いますが
もし バレエを学んでいる 中学生の目に止まったりしたら 私自身が 本当に恥ずべき事だと思ったからです
どうぞ ご了解下さいませ
これからも よろしくお願いします (2007/11/05 03:13:09 AM)

難しいバレエですよね  
shushu さん
こんばんは。書き直しをされたのですね。私も時々きつすぎたかも、と直しを入れることがあります。舞台に上がるということは、自分を100%さらすことであり、凄いなぁとは思います。

「ラ・バヤデール」は、難しい作品だと思います。容姿、技術、演技力、体力を備えた主役、ソリスト、コールドを揃える、なかなかできることではないでしょう。衣装やセットもきらびやかでないと盛り上がりませんよね。

小出さんや島田さんが「影の王国」を踊るのも以前見ましたが、あの二人でさえ苦戦していて驚くと同時に、日本人であのパ・ド・ドゥを教えられる人がいるのか疑問に思いました。新国はロシアから呼んだのではないかと思います。

それに、どうしても、パリオペラ座やロイヤルの録画と比較してしまいますしね。
(2007/11/07 12:27:30 AM)

Re:難しいバレエですよね(11/03)  
yoshiballet  さん
shushuさん
いつも、コメントをありがとうございます
おっしゃる通り 「ラ-バヤデール」は 本当にむずかしい作品だと思います
ニキヤ、ソロル、ガムザッティ それぞれが 本当にむずかしい役どころで
例えば ガムザッティの描写が不安定だと ニキヤの輝きまで 曇らせかねない
ていねいで確実な描写を要求される 慎重な表現力を要求される
「ラ-バヤデール」という 独特の雰囲気を 舞台に保ち続けさせながらですからね
踊れるだけのテクニックがあるというだけでは、こなせない 非常にむずかしい役柄の作品だと思います
あまりにも長文のため いずれ、パソコンでホームページを立ち上げた時に 掲載させていただくつもりですが
先日、ロイヤルで観賞した 「ラ-バヤデール」のレビューを 読んでいただく機会があれば 私の思いを 理解していただけると思います
バレエという芸術は 些細な傷が 部分、人物によっては 大きな破綻に繋がってしまう そう受け取られ兼ねない 本当に怖い 芸術だと感じます
だからこそ 仕上がった時に 光り輝く程 美しいのかも知れません
(2007/11/07 07:27:51 PM)

ラ!バヤデール  
さあや さん
衣里子さんファイト! (2012/05/03 08:32:01 AM)

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