赤ちゃんがきた

赤ちゃんがきた

2回目

baby-kuma
体外受精二回目の流れ
milk


2001年11月始め

いろいろ考えて、本当にこのまま同じ治療でいいのか悩む。
赤ちゃんを手にするためには、もっと勉強をするべきだなと思う。
インターネットで不妊治療のこと、体験談、病院の違いなどを調べてみることに。
そして一つの病院に目がとまった。私にとってはとても都合の良い内容。
診察時間が夜9時までで、土日もやってる!!
不妊治療専門医院。
不妊という同じ悩みを持ち治療をしている人ばかりの病院なんて、
気持ちの部分でだいぶ違うのではと思った。
そして必ず説明会を受けてからの治療というところにも好感。
説明だけ聞きに行ってみようと電話をしてみる。
電話での対応の良さで、さらに行ってみたくなる。


11月3日

その新しい病院に話を聞きに行く。
きれいで感じのいい病院。先生もスタッフも感じがいい。
今までのことを話し、体外受精を希望していることを伝える。
とりあえず必要な検査をしましょうということで、生理がきたら再び病院へ。



12月2日

基礎体温をつけてる私はまたもや生理がきそうもないと思い、相談に。
生理だけこさせるという注射を打ってもらう。



12月17日

はい、生理きました。仕事終わってから、病院へ。
ホルモン検査のため、採血。



12月21日

生理が終わり、次の検査。
呼ばれるなり、後でお話しますが・・・・と気になることを言わる。   
まず子宮内を診てもらう。
これはちょっと痛かった・・・というか、消毒が痛いのよねえ。
あの、え?どこ触られてるの?っていう場所をぐりぐりっと消毒され、検査。
エコーを見ると、黒い丸い影がいっぱい。卵胞かしら?と思う私。
終わってから先生からお話・・・・
「前回のホルモンの結果と今日の検査で、PCOということが分かりました」と。「?」
「日本語では、多嚢胞性卵巣症候群。さっきの黒い影と、
ホルモンの数値がこうなってる人は間違いなくPCOなんですよねえ」
どういう症状なのだろう??
本当はお腹に穴開けて、その影?を焼くのがいいらしい。
ただその手術は半年先じゃないと空いてないし、少し危険な橋を渡るけど、
体外受精一回にかけてみてもいいんじゃないかと・・・
何が危険なのかというと、まず普通の人と同じように薬が使えないということ。
量を間違えると、最悪「死」ということもある。
そこは先生に任せるしかないし、そして私たちは先生を信じれるかどうか。
まだ時間はあるので、よく考えてらっしゃいと・・・
また新たな問題ね。



1月19日

keiichiの精子の検査の為に病院へ。結果は分かっていたけど、はなまる。
私たちもちゃんと顕微鏡をのぞく。ひゃ~すごい動いてる!!
先生との話で、自分たちの考えを言う。
先生に任せて、予定通り体外受精をおねがいしますと。



1月27日

説明会。集まってる人たちはほとんど夫婦で参加。そしてみんな真剣。
先生も伝えたいことはたくさんあるし、私たちも聞きたいことはたくさんある。
2時間の予定が、3時間に延びたけど、あっという間だった。
今まで長年治療をしてきた人。初めて体外受精を受ける人・・・
悩みはそれぞれだけど、願いは一つ。
ますます先生を信じてがんばるしかないと決めた、私たち夫婦でした・・・。


2月2日

また生理がこないので、2月の体外受精を希望している私は病院へ。
じゃあ注射しましょうということだけど、まず診てみもらうために内診台へ。
画面を見ている私に先生が説明する。
「卵巣腫れてますねえ」「え?」「このまま始めても卵育たないねぇ」
また問題が・・・どうしてスムーズに進まないかねぇ。
そして、3週間くらいで腫れはひくでしょうから、それから始めましょうと。



2月13日

3週間様子を見る予定が、10日後突然体温が下がりはじめた!!
いそいで病院にて卵巣のチェック。腫れもなく、やっとスタート!!
それと同時に梅毒検査もしました。



2月14日

スプレキュアスタート。
卵子を育て始めるため、その卵子が排卵してしまわないようにします。
前回同様、8時間ごとに正確に、両鼻の穴にスプレーをシュッ。
絶対に1回も忘れてはいけない薬。採卵するまで続きます。



2月16日

卵子を育てるための薬を注射で入れていきます。
ここで私の体には普通の人のように薬が入れられないという問題があり、
先生の判断で、慎重に進めなければならないところ。
そこで、24時間ポンプ式の注射を体(お腹)につけます。
そのポンプから少量づつの薬が私の体に入っていきます。
そう、24時間注射の針が刺さりっぱなし!!その手順をkeiichiと勉強。
24時間つけっぱなしと言っても、お風呂の時は外します。
外したらつけなくてはいけない。つけるのは・・・keiichiです。
さっそく、お腹を出して脂肪に・・・ が、お腹には脂肪の少ない私。
「これじゃ刺さらないかも・・・刺さっても痛いだろうなー」そんな~。
それでもここまできて後戻りしたくない私は「やってください」と。
とりあえず、お腹に細い注射針をサクッと。痛い・・・
脂肪じゃなく、筋肉に触れてしまって痛いらしい。
脂肪部分なら、痛くもかゆくもない本当に細い注射です。
こんな痛いのを、約10日もしなくちゃなのー??
「これじゃ痛いでしょ、だめか~」と先生。涙が出そうな私。
keiichiが他に方法が無いか、他に刺せる場所がないのかを一生懸命聞いてくれる。
「一つは、お腹に穴を開けて根本の原因をなくす治療をすること。
ただこれは一番早くて、5月くらいになってしまう。
もう一つは、過去に一人だけいたんだけど、あなたよりももっと痩せていて、
おっぱいにポンプをつけてみる方法」
「おっぱいも小さいんですけど・・・」
「大丈夫でしょう、多少はあるでしょ?」と。
私たちの気持ちは決まっていたので、「おっぱいでお願いします」と、再挑戦。
先生、看護婦さんたち、keiichiに見られる中、私はベットに横になりおっぱいを出す。
先生が一気に針を右おっぱいの横(痛くなさそうなところ)にサクッ。
・・・・・・痛く・・・ない・・・かな??
おっぱいに刺さった針には管が付いていて、その管はポンプ式の注射につながってる。
それを、昔のポケベルより二周りくらい大きなケースに入れ、
ベルトなどでウエストあたりにぶらさげておくもの。
「大丈夫みたいです」
「じゃあとりあえずこれで進めてみましょう。ただ途中で痛くなって続けられなかったり、
卵子の状態に異常が出たらすぐ中止しますからね。」という、
いちかばちかの状態で始まったポンプ注射。
刺される私もこわいけど、人の体に針を刺すなんて、普通はこわいよねー。
こわいけど、やるしかないです。
ここでも夫婦ふたりが協力しないとできない、治療。


2月19日

おっぱいに針を刺したまま、スプレキュアを忘れずにしながら仕事をする。
見た目はなんの変わりもないから、会社の人は気づかないけれど、私は確実に卵を育ててる・・・
なんとか2日間無事針を刺すことができ、内診と薬の入れ替えのため病院へ。



2月21日

左右交互に針を刺して続けるポンプ。
右のおっぱいが少し堅くなってきた感じで、痛い・・・
でもやめるわけにはいかないよ・・・。



2月22日

内診と薬の入れ替え。内診の結果、右の卵巣には卵が2個育ってる様子。
左の卵巣は育っていない。1つでも2つでも、その質が問題。
病院からの帰り、先生が刺してくれた針も痛くなってきて・・・
夜、お風呂から上がった後にkeiichiに刺しなおしてもらう。
痛い・・・痛いよー。(涙)
ものすごく痛がった私に対して、困ってしまうkeiichi。
やめるわけにいかないから「痛くなさそうなところにさしてよ!!」
そんなのプロじゃないんだから、分かるわけない。
二人とも今までがんばっていた緊張が爆発して、
どうしていいか分からない状態。二人して涙が止まらない。
私が痛いことも分かるから、一生懸命痛くなさそうな場所をさがしてくれるkeiichi。
なのに「痛いよー」と泣く私。
痛みを感じる右おっぱいはやめて、左のみにすることに。



2月24日

内診して卵を確認する。卵胞16mm
右の卵巣に2個と小さいのが1個育ってるとのこと。
一つでも育ったことが大事!
そして採血をし、ホルモンをはかる。
これは卵胞の中にちゃんと卵があるかどうかの検査。



2月25日

順調だったので、採卵の日が決まり、
夜9時にHCGの注射だけ打ちに病院へ。いよいよ第2回体外受精だ~。
やるだけのことはやったし、あとは先生に任せるしかない。



2月27日

採卵。朝8時に病院に到着。この日keiichiは38度の熱が・・・
でも日にちは変えられないし、熱があっても問題ないということで、予定通り始める。
まずkeiichiが別室にて採取。私は着替えて待機。時間になり局部麻酔。
たくさん卵が育って、たくさん採卵する人は全身麻酔
(前回は全身麻酔)なんだけど、私の場合は局部でいいらしい。
意識がちゃんとあるので、画面を見ながら、自分の卵が採取されるのを確認できる。
あまりにも真剣に見ていたせいか、診察台に乗ったままの状態で貧血を起こしてしまった。
耳が遠くなり、汗がだらだら。血圧低下。それでもなんとか無事に終了。
看護婦さんたちに持ち上げられベットに移動。
本当は私が休む部屋で、keiichiは休んでた。二人ともぐったり・・・
30分ほど休んで帰宅。どうか無事に育ちますように・・・。



2月28日

抗生物質と、流産防止の薬をのむ。



3月1日

朝9時、病院に電話。この電話で受精していなければ、終わり。
受精していたら病院へ。ドキドキ・・・・
「一つ受精しましたので、来てください」やった~!!!!!!!!!
本当に嬉しかった。
急いで準備をし、11時には病院へ。
先生からの説明があり、採卵から受精するまでの写真を見せてくれた。
なんときれいな受精卵。きれいに4つに分かれてる。受精卵のランクも最高らしい。
そっと私の体に入っていく。不思議な感じ。それから2時間ほど別室で休む。
絶対に動いちゃダメ。keiichiがずっと付いててくれる。
今日からが大変。1ヶ月くらい、自宅安静の日々が始まる。



3月9日

トイレ以外は動かない生活。なんとか1週間が過ぎ、検診。
この日まで、お風呂ももちろんだめ。ただどうしても我慢できず、一回頭だけ洗ったね。
本当に、夏じゃなくてよかった。
検診前にシャワーを浴び、そっと車で病院へ。
採血。
数値の結果からは、ちゃんと卵は育ってるとのこと。
そりゃああんなにきれいな受精卵ちゃんだったもの。
1週間、寝たきりがんばったもの。


3月16日

寝たきりの生活にも慣れてきて、ゴロゴロ。今日の採血も素敵な数値が出た。
もう完全に子宮外妊娠でもないし、問題ないと。
それでもまだまだ寝たきり生活は続く・・・。



3月23日

この日は血液検査はもうやらなくていいとのこと。
もう数値はいっぱいいっぱいになってるから、やってもそれ以上の結果はでないと。
なので、超音波にて画面での確認。・・・・「これだね」と先生。
keiichiと二人してのぞきこむ画面。
「この黒い影が胎のう。まだ赤ちゃんがうつるわけじゃないけど、
ちゃんと確認できるから大丈夫。」と。
よかった~。



3月31日

前回と同様、エコーで見てみる。
ピコピコ・・・・心拍が確認できた!
確実に赤ちゃんは育ってる!!
涙が出そうな二人。
それも、二人でがんばったからだよね。







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