超ひも理論(Super String Theory)    二十一回@韓国ソウル

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2006.02.01
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カテゴリ: 永住権への道


2006年2月1日 10:00am

無事、日本から帰った私は先月指定された日時にきっかり到着した。

やはり会社を休むことは不可能で、仕方なく出勤と同時に臨時外出願いを出し、こうして10時20分前に到着したのである。 ガソリン代がもったいないがこれが会社と管理事務所を両立させるベストの選択であった。

4階に行くと今日はすでに3組の外国人(あるいはそのつれ)が入り口の椅子に座っていた。誰もみんな緊張した趣だった。

フロア-を見渡すと私の目標の係長の姿が見えない。どうしよう…と思いつつ、別の審査官に聞いてみた。

「あのぅ。キムxx係長と10時に約束した者なんですが。」
「あっ そう。じゃぁ あそこに座ってちょっと待ってて。」
と、すでに3組の外国人が座っている入り口の待機用の椅子を指差した。


と思っていると、急にフロア-のコーナーにあるトイレのドアが開き、そこからお目当ての審査官が出てきた。

「なんだ いたのか。よし! ゆくぞ。」
私は気持ちを引き締めてキム係長のそばまで行き、元気に、でも ややはにかんだ表情で話しかけた。

「あのう。無事帰ってきまして、こうしてまたお返しにあがりました。」
「えっ?誰」

やはり忘れられている…
「あのう、永住権を申請しているもので、一時日本に帰るようお願いして…」
「あぁ 思い出した。で、書類は?」
「はい。ここに。え~と まずこれが通帳で…それから年末清算の領収書で…」
「あぁ いちいち出さないで いっぺんに全部よこして。」
「あ、はい。」



「あっ ちょっとあそこで待ってて」

と言って例の椅子を指差した。

「はい。」

と言って引き下がり、じっと待つことにした。 

待つこと10分…そうしているうちに入り口のドアが開いた。そして1人の背広を着た男性が入ってきたかと思うと、なんと私の担当審査官のそばに歩み寄っていった。


「あっ 久しぶり!」
「いやぁ 忙しそうだね。」
「いや 大丈夫だ。全然忙しくないんだ。」

きっと知人か同僚なのだろう。急に審査官の顔に笑みがあふれた。お互い、握手をしたかと思うと 審査官は私の書類をおもむろに机の上に投げ出し、その知人らしい人を奥のほうに案内して行ってしまった。

「何が 全然忙しくないだ。 だったらら4ヶ月も待たせるな。」と思いながら
「多分、いやきっと、しばらくは戻って来ないだろうな。」
と私はなぜか思った。

はたして私の予感は当たった。待つこと10分、やっと
「じゃぁ また」 と言って審査官は先ほどの知人と一緒ににこやかな表情で戻ってきた。 入り口までしっかり見送りを終えた審査官は 再び机に向かい、また最初から私の書類をめくりだした。 1回だけ、私が先ほど渡した通帳をコピーするため席をたった以外はずぅっと書類をめくりまわした。

そしてさらに待つこと10分。

「ちょっと!」
審査官が私を呼んだ。
「は、はい」
「簡単にざぁっと見たんだけど、書類の不備はなさそうだね。」
「はぁ どうも」
「で、そうだね。一通り簡単に見たところ問題ないので、多分1週間ぐらいで連絡が行くと思いますよ。もし、1週間経っても(連絡が)ないようでしたら、そちらからこちらに連絡してみてください。 」

もう1時間以上も経ってるのに 簡単にしか見られなかったんだろうかと思ったが そこは 口に出さず

「はい では 1週間後に電話してみます。」
「で、 もし 問題があるようだったら、こちらから連絡するから。いやぁ 本当にご苦労だったね。 ほんとに。」

と言って、知人の来客で、時間を取らせたのが自分でも悪いと思ったのか、最後はそれでもねぎらいの言葉をかけてくれた。

11:00am

私は車を飛ばして会社に急いだ。だいぶ時間をオーバーしてしまったからだ。しばらく運転していると、急に携帯電話が鳴り出した。

「会社の上司だな。私が遅いので、いつ戻るか聞くために電話してきたな。」
と思い、できるだけ申し訳なさそうな声で電話に出た。

「はい。どうもすみません。」
「あっ もしもし こちら管理事務所だけど。」
「えっ? あっ どうも なにか?」
「いやぁ 1つ聞き忘れたんだけど、家族は一緒に住んでるだね。同居してるんだね。」
「ええ もちろん同居してます。」
「さきほどの書類の住所に 一緒に住んでるだね。」
「はい。 先ほどの住所に一緒に住んでます。」
「わかった。 じゃぁ どうも。」
といって電話は切れた。

ふぅ、びっくりした。

その後 会社に到着するまで管理事務所からはもう 電話はかかっては来なかった。

「よし!問題が無ければ あと1週間後にF-5出るんだ。遅くとも来週の金曜日には とうとう私も F-5を手にすることができるんだ! そう 問題が無ければ…」

もちろん すべてのことは下駄を履くまでわからない。ぬか喜びは禁物。でも とにかく ここまで来れたんだ。期待して 待っていよう。でも 本当に出るんだろうか? 中央に1度、集められて、そこで審査をうけるんじゃないんだろうか? あの山積みの書類を見た限りではとうてい中央になんか送られそうに無い。いったい どうなるんだろう? 

いくら 考えても わからないものは わからない。 

「まぁ 何とかなるさ。」

例の口癖が また出てきた。 今日もスウォンの空はどこまでも青く澄み渡っていた。

(つづく)

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Last updated  2006.02.06 11:36:58 コメントを書く


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