ハウシュヴィッツ収容所からこんにちは

ハウシュヴィッツ収容所からこんにちは

「どんぐり君とどじょう様」



どんぐりころころ どんぐりこ お池にはまって さあ大変
どじょうが 出てきて こんにちは 坊っちゃん 一緒に遊びましょう

 秋ということでどんぐり。どんぐりということでどんぐりころころの童謡。を思い浮かべたんだけれど、この歌、実はすごくひきこもりと関係があるんじゃないか!?と思った。

 このどんぐりはさぞかし不安だったでしょう、一人でお池にはまってしまったのです。そりゃ大変一大事!これから一体どうなってしまうのか?めちゃくちゃ不安だったでしょう。ところが、どじょうが出てきてこんにちは、坊っちゃん一緒に遊びましょうです。すげーフレンドリーだよ?このドジョウ様は。もうおれのなかでヒーローといったらキムタクでもツユダクでもなく、ウルトラマンでも仮面ライダーでもなく、ドジョウ。あえてもう一度いうならばドジョウ。言わなくてもドジョウ。もうドジョウ抜きにしてヒーローは語れない。だって、もうどんぐり君はその言葉でどんなに安心したかわかりませんよ…。

 この後どんぐり君の不安は一気に消え去り、どじょう様と微笑ましく楽しそうに遊んでる姿がありありと浮かんでくるようです。…

「まてぇええ、どんぐりぃいい、食ってしまうぞぉおお」
 どこからか、そんなどじょう様の声が聞こえてきます。きっと狩り『ごっこ』をしているのでしょう。どんぐりは夢中で逃げていますけど、そうとう熱中して遊んでる証拠です。かなり楽しそうです。どじょう様もよだれがでるくらい楽しんでいます。
 そうやって夢中になって遊んでいるうちに、いつの間にかどんぐり君はお池から脱出していることに気づきました。
「あれ?ぼくはいつのまにか陸にあがってる」
 振り返ると、どじょうは悲しそうに、でもにっこりと笑い、静かに池にもぐっていくのが見えました。
 どじょうは池の中にもぐり土の布団をかぶって、無念そうにこう言いました。
「あうぅ…。腹減ったから今日はもう寝よう」

…おかしい、なんかおかしい。変な方向に話が展開して終わってしまった…。この話はなかったことにして、どんぐり君は不安を忘れて、どじょう君と仲良く遊びましたとさ。ということで話をすすめましょう。
 つまりどんぐりとは、ひきこもりお池にはまってしまった初心者です。どじょうはもう長年ひきこもりお池にはまってます。もう住んじゃってます。というかそういう生き方しかできない存在なのかもしれません。僕はもう7年も社会的ひきこもりですが、まだまだどんぐりです。といっても正直どじょうにはなりたくはないけど、それでもどじょうはなかなか魅力的でもあります。なんといっても、初心者ひきこもりに
「こんにちは、坊っちゃん、一緒に遊びましょう」
 と言えるところ。素敵すぎます。素敵すぎていっぱい敵も作りそうなほどです。

 僕にとって、どじょう的な存在といえば、やっぱり勝山さんです。「ひきこもりカレンダー」の著者。勝山氏のエッセイなどをみていると、うねり打法に本気になっていたり、ファイヤーエンブレムにはまっていたり、レイブにはまっていたり、漫画や本にはまっていたり、非常に豊かに見えます。外出も結構してるみたいだから、もう社会的ひきこもりとは言えなくて、どじょう的というとちょっと…じゃなくてかなり失礼かもしれないけど。すいません。先にあやまっときます。ごめんなさい。けれど働いているいない関係なしに、何かに夢中になれるってのは、やっぱり魅力的ですねえ。



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