ハウシュヴィッツ収容所からこんにちは

ハウシュヴィッツ収容所からこんにちは

「バカの壁」



今日は久しぶりに昼間の内に外出しました。行き先は本屋さん。お肉屋さん。お魚屋さん。パン屋さん。お花屋さん。とかには行ってないけど、こういう丁寧な言い方をすると、児童小説にあるような、「健全な町」みたいな姿が浮かんでくるようで良くないですか?別にどうでもいいですか。はい。実際にいったのは本屋とコンビニです。

 本屋に入るとベストセラーコーナーの1位にまだ、養老猛司(ようろうたけし)の「バカの壁」があった。これ随分売れてるらしいですね。素晴らしき無駄知識のトリビアの本も売れてるみたいだけど、2位止まり。「バカの壁」の帯には朝日・毎日・読売各誌で大絶賛!「話せばわかる」なんて大うそ!と書いてありました。「話せばわかる」なんて大うそ…話してもわからない人はわからないって事だなと単純に思ってたら、「話せばわかる」養老猛司著。という対談本がすぐそばに置いてあるじゃないですか。養老猛司さんあなたが一番大うそつきか。本当だったら面白い。

 しかしこれどういう本なんですかね。つい買ってしまいましたけど。文庫本集め大好きです。読むのはあまり得意ではありません。ということで読む前に感想(予想)を書いておきます。バカの壁、話せばわかるなんて大うそ!とは例えばこういうことでしょう。えー、あるひきこもり青年と説教をする親父さんの、あくる日の日曜日の場合。

「お前は、昼間から何をやっているんだ!?ごろごろごろごろして。外になんか、気合と勇気りんりんがあれば行けるはずだぞ」
 とすっかり家では弱者になってしまった親父は、俺の毎日の体たらくな生活がとうとう我慢ならなくなって、恐れながらも言い放った。
「気合って、なんだよ。それがないからこうなってるんだろうが!」
 いきなり説教されてムカついた俺も負けじとすごんで反論した。
「き、気合がないって、俺だって気合なんかないさあ、いつも朝会社へ行くとき、自分で気張るんだよ、気合っていうのはそういうものだろ。待ってれば、どこからか来るもんじゃない」
「そりゃそうかもしんないけどさ…。自分で気張れないからこうなってるんだろ!?…」
 俺も負けじと反論したつもりだったが…なんだか情けない気分になった。その気持ちをすかさず隠すために次の反論にでた。
「それより勇気りんりんって何だよ!?」
「そ、それは、あ、アンパンマンだろ!お前知らないのか」
「いや、知ってるけど…俺はアンパンマンみたいなヒーローじゃないし。頭にあんこもつまってませーん」
 俺は親父の神経を逆なでするように、おどけて言ってやった。
「あん!?あんこ!?お前は何を言ってるんだ!」
 すると親父は訳のわからない奇声を発した。
「何をいってるって…親父が勇気りんりんなんて言うからだろ」
「それとそれとは関係ないだろ!それよりお前も早くなんとかしろ!」
「だから、何とかできたらとっくに何とかしてるんだっちゅーの。もうすっかりテレビからいなくなったパイレーツみたいなこと言わせるんじゃねえよ!」
「お前の言ってることはさっぱりわからん」
 それは親の私がバカなのではなくて、息子がバカだからだ。と親父は思った。息子も自分の抱えている困難さが全然伝わらないのは、親父がバカだからだ。と思った。そこには両側から作られた「バカの壁」があった。

 と多分こういう本だと思う。だからもういいかな…読まなくても(笑)いや、読みます読みますよ。身体を忘れた日本人とか超人の誕生とか、他にも目次に興味深そうな見出しが並んでいますから。それに各紙大絶賛だし、読めばプラスになる部分がきっとあるでしょう!それに680円がもったいないじゃないか!じゃないか、じゃないか、じゃないか…。なんだか結局せこいだけの主張が電子の海に虚しく流れ、何故か海なのにやまびこのようにこだままで、した。



© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: