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久しぶりに生観戦の醍醐味が楽しめました。生で見るスポーツが大好きな私。いつも家ではケーブルテレビのたくさんのチャンネルで野球、サッカー、アメフト、ラグビーからウィンタースポーツ、モータースポーツなどの生中継を楽しんでいます。しかし入院中の今はそれができません。病室にテレビはありますが、カードを買いたくないのでそれもなし。もっぱらNHK+で見られるスポーツだけをパソコン画面で観戦です。大相撲以外、生観戦はあきらめていました。が、DAZNがサッカーW杯予選を無料配信してくれるという太っ腹。おかげで昨夜は日本対インドネシア戦をたっぷり楽しませてもらいました。入院中で四六時中ベッドにいるため普段なら10時消灯になる前から寝てしまうことも多いのですが、昨夜はベッドにパソコンを持ち込み、カーテンを隔てた隣の入院患者にまで灯りが漏れないようにしてイヤホンで観戦。入院後初めて夜11時まで起きていました。このワクワク感、久しぶり。やっぱり自分の趣味は生スポーツ中継観戦(種目は色々)だったと再認識。こんなに楽しいなら早く腰を治して家に帰ろうと思い直す、動機づけにすらなりました。DAZNには感謝、感謝です。19日の中国戦も無料配信があるので今から楽しみにしています。でも一つだけ。ファンゾーンの無料配信ではなくメイン画面を配信して欲しかった。画面の20%ぐらいを占めてやべっちとかが映っている画面があるため15インチのパソコンの画面ではピッチ画面が小さく見にくくなってしまいました。それにゲストのトークとか、要らないし。集中して試合を見ているときに拍手はともかくプレーに無関係の笑い声などが入るのは邪魔。そこが少し残念でした。
2024年11月16日
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私は半世紀以上、阪神タイガースファンです。ここ最近は沖縄のキャンプにも行くほどです。昨年はクライマックスシリーズから日本シリーズと楽しみが長く続きました。しかし、阪神が早めにコケてしまい、Bクラスに終わった年などは10月に野球を見ることはありませんでした。日本シリーズに出場するチームは押さえていても、中継を見るでもなくいつの間にかその年の野球シーズンが終わっているという感じでした。でも今年は阪神が出ていないのになぜかソフトバンク対DeNAの試合中継を見てしまっています。たぶんこれも大谷効果のひとつでしょう。毎朝海の向こうの野球中継をドキドキしながら見ているせいで野球の生中継がもつ面白さに引き込まれ、夜もそんな気持ちになれることを期待してしまうのです。日本シリーズの視聴率を見ると、そう考えるのは私だけではなさそうです。フジテレビ系では朝の大リーグの試合を夜にも放送しているので、逆に生で放送している日本シリーズを見たいという野球ファンもいるのではないかと思います。ドジャーズが優勝し大リーグはシーズンが終わりました。日本シリーズはまだ続いていますが私の野球シーズンはこれで終わりかなあ。でもせっかくここまで見たのだから横浜決戦も最後まで見届けようかな。ところで今朝のニュースで驚きが一つ。前回のドジャーズ優勝のときはコロナ禍のため優勝パレードが出来なかったのだとか。そのためパレードは「1988年ぶり」なのだそうです。一瞬野球って紀元1世紀頃からあったのかと思いました。半世紀ほどのファンなんてたかが知れてますね。
2024年11月01日
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今季の朝ドラ「おむすび」の評判があまり芳しくありません。前季の「虎に翼」の評判がよかった分それと比べられたり、有名なモデルのいない現代劇は当たらないと言われたり、さまざまな「不評」の理由がネットで言われています。私も今のところフォローはしていますが、正直言って惰性で見ているところはあります。NHK-BSで「おむすび」の前に放送されている再放送枠の「カーネーション」が面白く、そちらにつられて見ていると言っても過言ではありません。「虎に翼」や「カーネーション」に比べて「おむすび」はなぜ今ひとつなのか、私も考えてみました。今日の回を見ていてちょっと分かった気がしました。ひとことで言うと次の展開に期待する「ワクワク感」がないのです。もちろん「おむすび」も徐々に話は進んでいくのですが、話の筋にあまり関係のない小ネタを間に挟みすぎて、ストーリーの展開が遅すぎます。阪神大震災がきっかけになるのは視聴者には分かりきっているのに、そこに至る流れが遅く思わせぶり過ぎです。優れた作品は15分のなかで思いも寄らないことが起こり、解決しようとしてさらに次の展開へと視聴者が導かれます。各回ごとに新しい問題が持ち上がりそれを何とか解決し、しかしまた次の問題が起こる。それがどうなるのか、視聴者は次回を期待します。1回の放送分を見るだけでも満足感があります。ときには次の回だけでは解決できず一旦脇の流れに進んでいくことがあっても、そのうちにこの問題は必ず「回収」されます。「おむすび」は一つ一つの問題をひっぱりすぎ、その結果ストーリーの内容が薄~いものになってしまっています。「虎に翼」は毎回見終わったあとに言葉で言い表せないスカッとした充実感がありました(「佐江子」のときだけはモヤモヤが残りましたが)。その満足感を得るために毎回、見るのが楽しみでした。様々なエピソードがみな女性の置かれている立場や人権意識などと結びついていました。「おむすび」は今のところ物語の芯になる部分が見えません。ただ、色んな小さなエピソードを小出しにしている感じです。そのうえ一つ一つのエピソードはなかなか視聴者の共感が得られにくそうです。たとえば今日の回、ヒロインたちが踊るパラパラが観客の心を捉えヒロインの心も変えていくほどのものだったでしょうか。登美丘高校のバブリーダンスくらいのインパクトがあれば別ですが、そんなにノリノリとも思えない、あの程度のダンス(失礼)で劇的に観客の心をつかんだとする展開にはかなり無理があったように思います。神戸編になる次週には若干期待しますが、そこでも話の流れが遅いようだと多くの視聴者が、そして私自身が脱落してしまわないかちょっと心配です。
2024年10月25日
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こんな面白い番組が深夜に放送されていたんですね。タイトルは「紫式部のスマホ」。NHK+で見ました。NHK+の番組一覧を見ていると、その中に「紫式部のスマホ」があり、「これはいったい何だろう。紫式部というのだから『光る君へ』と関係がありそうだけど、そこにスマホが出てくるのはいったい何?」という素朴な疑問が浮かびました。主役として掲載されている女優さんの顔も見たことがあるような、ないような。サイトに行ってみてやっと分かりました。「水曜日のカンパネラ」の詩羽という人なのですね。特徴的なメイクのせいかデパートの化粧品売り場のポスターで見たのを覚えていました。歌手なのかと思っていましたが、俳優でもあったのですね。と、主役の俳優が分かったところで「光る君へ」との関係、スマホが出てくる理由がまだ何も分かっていません。一度見てみました。面白い。シリーズの8話を一気見してしまいました。見つけたタイミングもよかったと思います。最初の放送は9月9日から19日にかけて各話5分の番組が1日1話×8回にわたって放送されたようですが、10月5日の未明(4日深夜)に8話がまとめて再放送されていました。NHK+はある程度時間が経った番組は削除されるので、いま気がついたのがいいタイミング、その1。もう1つは最初の放送だと「光る君へ」本編よりも話がやや先に進んでいましたが、今だとすでに本編で出てきたエピソードばかり。これがタイミングがよかったその2。もちろん本編の解釈とは違うところもありますが、これを見てむしろ本編の理解が深まりました。なんと言ってもスマホを通して式部が家族や道長、清少納言、中宮や女房たちとやり取りするのが絶品でなぜか違和感がありません。「光る君へ」本編を見ているからこそ登場人物の性格、人となりがある程度わかっているわけで、名前を聞くといちいち「光る君へ」の登場人物の顔が思い浮かび彼らがLINEのやり取りをしている様子が目に浮かびます。1話が5分。全部で8話なので通して見ても40分。「光る君へ」ファンならこちらも是非。お薦めです。
2024年10月08日
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どこに行ってもテレビがお友達、テレビっ子のヨッサンです。暇さえあればテレビにかじりついています。でも奈良と沖縄では視聴パターンが全然ちがいます。なぜなら、奈良では地上波、BSに加えてケーブルテレビのチャンネルが数限りなくあり(いや、実際は無限ではありませんが)、ドラマからバラエティそして私の大好きなスポーツ中継と、どこかにチャンネルを合わせさえすれば興味深いコンテンツに出合います。それが沖縄の我が家では地上波しかチャンネルが選べません。ケーブルテレビはおろかBSもなし。地上波のみ。そこで沖縄ではNHK2局、民放3局(日テレ系列は無し)以外はネットアプリを通してコンテンツを楽しむことになります。NHK+やTVer、楽天TV、ABEMA、YouTube、TikTokなどです。私はプライムビデオやNetflixなど有料で動画を提供するネットサービスには入っていませんが、それでも奈良で見られるチャンネル数以上の、暇つぶしに見ようと思うと時間が全く足りないほどのコンテンツが揃っています。考えてみると奈良より沖縄の方がずっと自己決定的な行動をとっています。奈良では何か面白いものはないかと地上波からBS、CATVとザッピングしていますが、沖縄では検索したり登録したりして見たいコンテンツを自分で選択して見ているので、見せられている感がありません。奈良の、ケーブルテレビや地上波、BSは面白いコンテンツも多いですが、放送局が送ってくる時間帯にチャンネルを合わせないと見ることが出来ません。それに対してアプリを通して見るコンテンツは自分が見たいときにいつでも見ることが出来ます。もちろん奈良でもこうしたコンテンツを見ることはできますが、テレビのチャンネルがたくさんあるとついそっちに頼ってしまうのですよね。奈良の視聴習慣は昭和的、沖縄では令和的。奈良と沖縄を行ったり来たりしながら視聴方法も行ったり来たりしています。
2024年10月07日
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こんなことが起こりうるのか。いや、こんなことが起こるのがアメリカンフットボール。だから、私はアメフトが大好き。それはおとといのこと。アメリカのプロリーグNFLのサーズデイ・ナイト・フットボールの試合がありました。日本では金曜日の朝の生中継。第4週までの成績が3勝1敗のタンパベイ・バッカニアーズ対2勝2敗の地元、アトランタ・ファルコンズの試合の生中継です。試合は最初こそファルコンズが先制しますが、そこからは常にバッカニアーズがリードし、ファルコンズが追いかける展開。ファルコンズは最終第4クォーターに27-20の7点のリードを追いつくも、フィールドゴールで再び3点差をつけられます。俄然面白くなったのがここからでした。バッカニアーズは試合時間残り10分あまりで30-27のリード。攻撃権はファルコンズに。まだ試合時間が十分あるため、ファルコンズはこの攻撃でタッチダウンをとれば逆転、フィールドゴールでも同点は固そうに見えました。そして3rdアンド8ヤードからQBが敵陣深くでフリーになっているレシーバー、ムーニーにパスを投げました。ボールはきっちりムーニーの腕に入りました。と思った瞬間、なんとムーニーはパスを落としたのです。やむなくファルコンズはフィールドゴールを蹴って同点を狙いにいきました。が、キックがブロックされ30-27のまま。ボールが再びバッカニアーズに渡り、順調に前進していきます。このままならタッチダウンも狙えるし、悪くてもフィールドゴールを決めれば6点差となりあとはどうやって残り時間を消化していくか、というところです。ところが相手のゴールライン目前でランニングバックがファンブル。ファルコンズがボールをリカバーしました。点差は3点のままなのでフィールドゴールで追いつけます。しかし、試合時間の残りが3分を切って自陣奥深くから始まった攻撃はなかなかうまく進みません。4thアンドロングが残りました。ここでパントをして相手に攻撃権を与えれば万事休す。ほとんど勝利は相手に与えたようなものです。そこでファルコンズはギャンブルを選択。大きく前にパスを投げました。が、これをバッカニアーズがインターセプト。今度こそ万事休すと思われました。が、ファルコンズは3つのタイムアウトを全て残していました。バッカニアーズは攻撃失敗や反則でフィールドゴールレンジから徐々に後退。試合時間を1分あまり残して最後はパント、ファルコンズは自陣15ヤードからの攻撃権を得ました。しかし時間がありません。ファルコンズにはタイムアウトも残っていません。それでも徐々にボールを前に進め、一つの攻撃が終わればノーハドルですぐ次のプレーを行いながら最後は時計をとめるためスパイク(クォーターバックがボールをたたきつけて敢えてパスを失敗させ時計を止めるプレー)。なんとか試合時間1秒が残りました。ここでキッカーが今度は52ヤードのフィールドゴールを成功させ、延長戦に入りました。延長戦はサドン・デスで行われ、コイントスで勝ったファルコンズの先行。あれほどゴールが遠かったファルコンズがどんどんボールを進め、ついにはタッチダウン成功。地元ファンの前で劇的な勝利を飾ったのでした。*NFLの延長戦ルール 最初の攻撃チームがタッチダウンをとれば終了。フィールドゴール以下なら相手も攻撃。
2024年10月06日
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今日も朝からテレビでスポーツ中継三昧のヨッサン。沖縄の我が家ではBSが映らず、おまけに沖縄ではNHK2波以外は民放局が3つしかなく日テレ系やテレ東系が見られません。あとはTVerやNHK+、ABEMAなどで補うぐらい。そんなわけでテレビっ子、とりわけスポーツの生中継が大好きな私と言えどそんなにテレビにかじりついていることはありませんでした。パリオリパラが終わって日々の静寂がようやく戻ってきました。そのはずが幸か不幸か奈良の家では地上波、BSにくわえてケーブルテレビが映ります。やれJ-SPORTSだGAORAだ、Sky-Aだといくらでもスポーツ中継が見放題。野球、サッカー以外にもゴルフ、モータースポーツ、卓球、ラグビー・・・と、チャンネルをかえるとどこかで生放送を映し出してくれます。夜は日本のプロ野球がほぼすべて中継されています。そして朝は大谷出場のドジャーズの試合。さらに9月からは日テレジータスでアメリカンフットボールの生中継が始まりました。スポーツの生中継はどれも面白いですが、私が一番ドキドキするのは多分アメフト。アメリカにいるときはカレッジやNFLの試合を生で見ていましたが、テレビでもあの興奮を思い出します。そんなわけで毎日テレビの前のソファーに座っていると楽しみが次から次へとやってきて、他に何も出来なくなります。いつまでも奈良にいてはダメ。民放チャンネルが3つしかない沖縄に早く帰った方がいいと真剣に思い始めています。
2024年09月16日
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いまたけなわの夏の高校野球、今年はチケットを買いそびれたので毎日テレビ観戦しています。関西ではNHKに加えて朝日放送が中継をしています。その朝日放送の、今年から変わった画面情報がちょっと見づらいんです。今朝のテレビ画面を写した、左側のNHK画面と右側の朝日放送画面を見比べてみてください。ボールやストライクの情報がNHKではBSOと縦に並び数字で表されています。これに対して朝日放送の画面ではボール、ストライク、アウトの順に色付けされた〇の数でアナログ的に表されています。最初これを見たときは一瞬どうなっているんだろうと戸惑い、すぐにカウントがわかりませんでした。たしかに球場の表示もアナログですが、それは上からBSOの順に縦に並んでいるので一瞬でカウントが把握できます。しかし朝日放送の表示だと目を横に動かす必要があり、色使いもNHKの黒背景に白文字に対して、コントラストに乏しい小さな表示の朝日の画面では状況把握に時間がかります。また、画面左上の表示も朝日は微妙です。NHKは打者情報で、これは一瞬で3人の名前が把握できなくても問題ありません。対して朝日放送は各イニングの得点情報を独自の形式で表しています。その部分だけを拡大するとこんな感じ。得点の入ったイニングが黄色で得点表示され、それ以外の0点に終わったイニングはグレー表示です。なぜ0点のイニングは「0」と表示しないのでしょうか。点が入ったイニングだけを表したほうが視聴者には見やすいと考えたのでしょうか。世界中でスコアボードは、点数が入ったイニングも入らなかったイニングも白やオレンジなど同じ色で点数が表示されます。それに慣れている目にはこのような表示は奇異に映ります。ボールカウント表示も点数表示も新鮮さを狙ったものかもしれませんが、見る者にはかえって負担を強いてしまい困っているのは私だけではないはず。朝日放送には再考を促したいです。
2024年08月17日
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昨晩もまた夜更かし。言わずと知れたパリ五輪のサッカー、なでしこの予選リーグ視聴のためです。第1戦を落とした日本、昨日は負けられない試合でした。しかし0-0の前半ロスタイムに得たPKも失敗し、波に乗れないまま後半にはブラジルに先制を許します。重苦しい空気のまま後半ロスタイムになって得たPKのチャンスをベテラン熊谷が決め、さらにロスタイム残りわずかになったところで谷川のゴラッソ。劇的な逆転勝利を収めた試合でした。文字にするとこんなものです。短くまとめたマスメディアの伝え方もこういう論調でした。しかしここからは前半の決定機を外し続けるもどかしさや後半早々とリードを許し、ポゼッションも上がらず敗戦が近づいてくる焦燥感や、それを一気に覆したPKと逆転のシュートを目撃した爽快感は伝わってきません。ダイジェストを見ても、あるいはたとえ開始から終了までのフル録画を見ても伝わってこない、そのときにしか感じられない空気感が生の視聴にはあります。とくに谷川萌々子のプレーが以前から好きで、スウェーデンリーグでの彼女の活躍がYouTubeの「お薦め動画」として出てくる私としては、谷川のボールキープがPKを誘った場面、そしてあの素晴らしい逆転弾の場面をじかに(TVですけど)見られたのですからなおさら「生で見ていてよかった~」と深夜に大拍手でした。寝不足を気にしながらテレビを見ていた私ですが勝利を確認して午前2時過ぎにはすんなりと夢の中の人になりました。
2024年07月29日
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NHK-Gの番組「72時間:和歌山のガソリンスタンド」を見ました。ある場所に3日間72時間、クルーが陣取ってそこを訪れる人たちにインタビューをする番組。私は欠かさず見ています。昨日は和歌山にある格安のガソリンスタンドが舞台でした。私が行く、奈良にあるスタンドと同じ系列で「あ、おんなじだ」と思い「どんな人が行っているんだろう」という興味で見始めました。でも格安の話題はどこかに飛んでいくほど、そこには訪れる人たちの千差万別の人生がありました。もちろん画面以外の何倍もの取材はあったのでしょうが、映ったのはNHKが仕込んだのかと思いたくなるほどの人たち。最初こそ「安いから」来たという人や変わったところではトラクターに軽油を入れに来た人の取材が中心でしたが、番組が進むにつれ、出合う人ごとに波瀾万丈の人生が語られていきます。先代がやめることになったラーメン屋台の車を、採算度外視で引き受けた人。高野山から野迫川村に夜明けの雲海を見に行く家族。30代で仕事を辞めてスライム販売を始めた女性。その後部座席には彼女が「パートナー」だという大きな豚が乗っていてびっくり。さらに次から次へと、ガソリンスタンド利用者のディープな人生が相次いで語られます。40歳前後とおぼしき男性。奈良までデートをしてきた帰り「彼女とはどれくらいつきあっているのですか」という質問に「今日、いまから」との答え。離婚後新しい彼女との初デートが今日だったそうで、往復2時間の車内ではずっとしゃべり続けて、お互い気が合う人同士だと確認し「つきあってください」「はい」となったとか。高野山に雲海を見に行った家族は帰りにもガソリンスタンドに立ち寄ったのをあらためてインタビュー。そこで語られたのは6年前に9歳だった次男を事故で亡くしたこと、立ち直るために時間がかかったこと、その供養として高野山に通っていることでした。後を追いたかったが他にもいる子ども達のためにはそれもできないことなどを淡々と語っていた様子は少し高野山や雲海に癒されたのかなという印象でした。最後の方では和歌山の大学に進学した娘を送ってきた日本語講師のシングルマザー、2週間の東北旅行を終えてちょうどその日に帰ってきた初老の夫婦と、インタビューが続きます。これら以外にも話を聞いたひとり一人に、外からでは見えない人生模様が思いがけず見られた30分でした。何気ない場所に72時間カメラを据えてそこに来る人たちの人生を語ってもらうこの番組、今回は歴代の番組のなかでも偶然の出会いが多く記憶に残る回だったように思います。年末に視聴者が選ぶ記憶に残るランキングが発表されますが、「和歌山のガソリンスタンド」は間違いなくその候補に推したい番組でした。
2024年07月20日
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