blog the seventeen（いまの気持ちを17文字で）

2009年03月02日

人間はみな孤独ではあるけれど

カテゴリ：非日常生活

さっき、とある警察署から電話がありました。

　　「△△警察のものですが、○○さんのお宅ですか」

はい。

　　「××さんはいらっしゃいますか」

私です。

警察から電話を受けるのはあまり楽しいことではありません。
先方の口調がそういう気分を増幅します。
ただならぬことだという感じです。
何もないときには、警察は電話をかけてきませんしね。

□□さんは知っています。でも親戚や家族ではありません。

　　「実は□□さんが△△警察の管内でお亡くなりになられました」

え！

　　「家族の方が分かりません。遺されたものにあったお名前にお電話させて頂きました」

□□さんと私は姓が同じです。だから、関係があると思ってかけてきたようです。でも親族関係はありません。彼女とは仕事がきっかけで知り合いましたが、姉と同い年です。家族ぐるみ（といっても向こうは生涯独身でしたが）の付き合いで、一時はとても親しくしていただきました。

夏休みに我が家が一家で帰省しているときなど、鍵を渡しておいて畑に水やりをお願いしたり、郵便物を家の中に入れておいてもらったりする役を頼んだこともありました。外国旅行が好きで、お土産を買ってきてくれたりもしました。

最近は私の方にも変化があり、しばらく音信が途絶えていましたが、数年前までは年賀状のやりとりをしていて、お一人で新しい国に出かけた話や夢の話を書いていました。活動的な人で、さまざまな組織に関わっていて、家族のことは話したことがありませんでしたが、一人でも十分に人生を楽しんでおられる人でした。いつも、顔が崩れるほど笑っている人でした。でも、顔は崩れず、とてもチャーミングな笑顔でした。

その彼女がもういません。

ひっそりと一人で亡くなってしまいました。

家族との連絡がとれず、姓が同じというだけで私にまで連絡をしてくるぐらいです。
ずっと家族とも没交渉になっていたのでしょう。

彼女がいなくなった今、何があったのか、そのことを話す相手もいなくなりました。

私も一人暮らし。
何かあったときには連絡して欲しい電話番号や住所をどこかに書いておいた方がいいのかな。

携帯電話のアドレス・リストには、まず子どもたちの名前が姓ぬきで書いてあります。
マンション暮らしだった彼女とはちがって、ご近所とも色々と付き合いがあります。

とは思いますが、それでもちょっと気になります。
それより、やっぱり気になるのは彼女のこと。いったい何があったのかなあ。

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