Uo・ェ・oUくりんだよぉ~ん。爺じぃだよぉ~ん。

111~120

どじ丸物語(其の111)あらら、、、田んぼの畦道の急坂が上がれない

田んぼ道をてくてく歩いて行くと“クンクンクンクン”
どじ丸はいつもの通りマーキングの場所を探しています。

「どこでもいいから、しちゃえば、、」
“クンクンクンクン”

話しを聞かず場所探しに夢中。

ずるっ・・・・・!!

後ろ足の片方が田んぼへ滑って行きます。
前足を踏ん張って落ちないように頑張りますが、

ずるっずるっ

とうとう両足が落ちてしまいました。

「なんちゅう格好だぁ~・・・」

前足を上にして四つんばいの格好で静止状態、、、

「頑張って上がってきなさい!!」

よっこらしょと田んぼへ一時避難したどじ丸は、
どうやって上がろうか悩んでいるように見えます。

「ゆっくりでいいよ・・♪ 自分で上がって来て、、、」
「頑張れ!!頑張れ!!」

一生懸命上がろうとするのですが、半分まで来て
“ずるっずるっ”
何回となく挑戦するものの上がる事ができません。

「おとうちゃんも降りてあげるよ・・♪」

見ているのが辛くなりました。
とうとう私も田んぼの中へ・・・・・・・

「どじ丸ぅ、、、、少しゆるやかな所まで行って上がろうか・?」
てくてくてくてく・・・・
てくてくてくてく・・・・・・
「ここなら大丈夫だね、、頑張ってみよぉ~~~~」

首輪を直接掴んで一緒に上りました。
どじ丸の犬威(権威)を損ねてはと、
あくまでもどじ丸の力に任せて“よっこらしょっと”

「あぁ~~~~~上がれたネェ~よかったね♪」

上に来られた安心感と
“なんでこんなところが??”
と言う気持ちとが複雑に交差している様子・・・・・

「どじさん、、、爺になっちゃったんだよ・・・」
  パクッ!!!!!

私の言葉に怒ったようです。。。。
わんことは云え、人間そのものの気持ちを持っているどじ丸。
“爺”と云う言葉が嫌だったんでしょうか・・・・?


どじ丸物語(其の112)刈り取った稲の残りにつまづいて、ビックリ!!

何回かの散歩で簡単に降りれる場所を見つけたどじ丸。
そこに行っては田んぼの中へ入っていきます。

「きょうは、自由に遊んでいいよ・・!」

綱を外して遊ぶ事にしました。
若い頃はかっ飛びのどじ丸だったのですが、
今ではノソリノソリ・・・・・
穴を掘るわけでも無し、ただクンクン匂いを嗅いでいるだけ。

「どじ!!!おいで!!」

呼んでも振り向くだけ・・・・
久しぶりの自由を満喫しているようです。
そぉ~っと道路の方へ歩いて行って、様子を見る事にしました。
鼻も随分利きが悪くなったのか、地べたに擦り付けて匂いを嗅いで
あっちこっちを行ったり来たり、、、、

「どじ!!行くよ~~~~バイバイだよ~~~~」

バイバイに反応したどじ丸は、
トコトコ小走りでこちらへ向かってきました。

ドスッ!!!!!

顔からつんのめってしまいました。

「どうしたぁ!!!大丈夫か!!?」

ビックリしたのか、なかなか起きあがろうとしません。

「大丈夫???大丈夫???」

どじ丸の側に行って見てみると、
後ろ足の指の間から血が出ているではありませんか。

「怪我しちゃったね、、、どじ丸、、、」
「帰ろうか・・・・?」

ゆっくりゆっくり田んぼから出て行くどじ丸は、
可哀想に後ろ足を引きずって痛々しい姿、、、、
私がバイバイって声をかけたが為に、
慌てて戻ろうと弱ってきた後ろ足を刈り取った稲の残りに取られてしまったのです。
弱ってきてる事をいつも考えながら行動しなくてはいけないのに、
本当に悪い事をしてしまいました。

「ごめんね、、、どじ丸、、、」

謝っている事は分かってくれているようですが、
“なぜ??”という気持ちの方が強いようで、
歩く姿がどじ丸らしくありません。

「がんばっ・・がんばっ・・どじさん、、がんばっ!!」

兵隊さんの行進のように掛け声をかけながら家まで帰りました。


どじ丸物語(其の113)後ろ足がズズズズゥ~~~~

「どじ丸!!駄目だよ!!この間落ちた所でしょ!!」
“大丈夫だよ、おとうちゃん☆
 あの時は落ちちゃったけど、ちょっと油断してただけだよ・・”
「駄目だってばァ~~~~」
“じゃあ・・・こっちからならいい???”
「側溝があるから危ないよぉ、、、」
“こっちは無いよ、、こっちならいいでしょ!!
 今日はちゃんと歩いてるし、大丈夫だよぉ~~~☆”

田んぼにつながるトラクターの昇降口に向かって行きます。
ちょっと急坂ですが、側溝も無く安全な所、、、
でも、先日のことが頭から離れませんでした。

「どじさん・・やめようよ!!」
“何で綱を引っ張るの!!僕は降りたいんだから・・!!”
「どうしても行きたいんだァ~いいよ行けば・・!」
“行っていいの??
 わぁ~~~~~い、、、ありがとう☆おとうちゃん”
「ゆっくり下りてよ・・危ないからね・・」
“よいしょっと・・・・
 あれれれれれ、、、、踏ん張ってるのに滑っちゃうよぉ~~
 なんで??なんで??”

前足は踏ん張っているのに後ろ足がついて行きません。
一歩二歩までは良かったんですが、その後が・・・・
腰をペチャンと落としてしゃがみ込んでしまいました。
ズズズズズズゥ~~~~~
一番下まで、そのままの格好で・・・

「だから言ったでしょ!!危ないって!!」
“そんなこと言ったってぇ・・・・
 滑っちゃったんだからしょうがないでしょ!!”
「そんなに睨まなくってもいいだろうよ!!」
“だって、、、おとうちゃんが・・・・”

どじ丸の言葉は私の想像ですが、
私の言葉にこんな風に言い返していたんだろうと思います。
暫らくの間、綱を外して遊ぶ事にしました。


どじ丸物語(その114)用水路の側溝が跳べなくなっちゃった・前編

春までの間、田んぼはどじ丸の運動場と化します。
滑り落ちてもつまずいても大好きな田んぼに下りたがるどじ丸。
“おとうちゃん・・・綱から放してよ!!”
グイグイと田んぼの方へ私を引っ張って行きます。
「今日も下りるの??」
“どうせお休みなんでしょ、、ゆっくり付き合って・・”
散歩の始まる時間が遅かったり、
休みだって雰囲気を出したりすると察したように甘えてくるどじ丸、
どうやら今日が休みだってことが分かったようです。
ばれてしまえば付き合うしかありません。

「いいよぉ~~その代わり気を付けるんだよ!!」
“やったねぇ~~♪♪
 大丈夫だよ、、、転んだりしないよ!!”

若い時のように速く走れなくなったどじ丸は、
匂いを嗅ぎながらあっちへウロウロこっちへウロウロ・・

「あんまり遠くへ行かないで!!」

聞こえているのに聞こえない振り、、、得意のパターンです。
こんな時は私の方からどじ丸に近づくしか方法はありません。
ご機嫌を損ねると逃げて行ってしまうし、、、、
若い頃と違ってこの頃は逃げても逮捕は簡単なんですが、
ヘソを曲げられるとストライキに入ってしまうのでそこは慎重に、、、

「どじ先生!!もう上がってちょ・・い・く・よ・」
“もういいか、、いっぱい遊んだし、、
 分かったよ!!おとうちゃん、、、”

私が最初に道路へ・・・
どじ丸は上がる所を探してウロウロウロウロ

“ここがいいかなぁ~?駄目だ・・
 こっちはどうかなぁ~ここも駄目だぁ~
 よいしょっと・・・ここなら跳べそうだぁ~~~”
「駄目だって!!もう跳べないよ。こっちへ来なさい、、」
“嫌だよぉ~~~絶対跳ぶも~ん・・”
“前足をよいしょ!!これで良しっと!!”
“後ろ足をここに乗せて、、、、、上手くいってるぞぉ。。”
“いち、、にぃのさ~~~~~~ん・・・・・”
あっっっ!!!!!!!!


どじ丸物語(その115)用水路の側溝が跳べなくなっちゃった・後編

踏ん張れぇ~~~!!
ごろんっ・・・
後ろ足を側溝に乗せてジャンプしたまでは良かったんですが、
畦の急斜面で踏ん張り切れず、、、ごろんんん・・・
体操の後転のような体勢で落ちて行きました。

そこは老いても動物の本性、

クルっと身体を廻して頭から落ちるのを回避したんですが、、、、、、、、
目の前に深さ30センチの側溝が待ちうけています。

どっすんんんん
お尻から仰向けに落ちてしまいました。
両足をバタバタさせて目は白黒、、、、
起きあがるにもどうにも動けない状態です。

「だから駄目だって言ったのにぃ~!!」
「誰も居なけりゃ死んじゃうんだぞ!!」
「お馬鹿さんがぁ~!!」

言う事を聞いてくれなかったのが悔しいのと、
怪我でもしてもしもの事があったらという不安とで、
どじ丸に向かって次から次へと文句が飛び出してきました。

「助けるから待ってろぉ・・・」
“・・・・・・・・・・・・”
頭を持ち上げて背中から一気に持ち上げました。
身体は泥だらけ・・・・・
「くっさぁ~~~~!!ぷるぷるしないでよ~~~」
草の上に寝かせたどじ丸は身動き一つしません。

「びっくりしたの???大丈夫??」
“・・・・・・・・・・・・”
「怪我は??ちゃんと見せてごらん、、」
“・・・・・・・・・・・・”
終始無言のどじ丸、暫らく休ませて家に帰りました。
「お風呂に入ったら風邪ひいちゃうから拭くだけね・・」
何回も濡れタオルで拭いたのですが、
全部を落とすには時間が随分かかりそうです。
「あとは乾いたらブラッシングしよう・・☆」
お水をがぶがぶ飲んだどじ丸は毛布の上にゴロ~~~~ン。
よっぽど疲れたのでしょう。
これに懲りて、
もう急坂を登ろうなんて気を起こさないでくれればいいのですが、

どじ丸のことだから分かりませんね・・・・


どじ丸物語(其の116)2000年を迎えることが出来ました・・♪♪

波乱万丈の1年が過ぎました。
側溝の穴にはまったり坂で転げ落ちたり、挙句に果てに側溝へズッポリ・・・
傷だらけの1999年
冬の寒さを避けるために毛布を一枚余分にあげて暖かくして、
どうにか2000年を迎えることが出来ました。

「どじ先生、、、おめでとう・・♪♪♪♪♪
        今年も頑張るんだぞぉ~~~~」

何を言ってもおもてに出て声をかければ散歩が優先、、、
しっぽプリプリのいつも通りのどじ丸。

「散歩行くか・・?」

腰も丸まり背中をさわると背骨がゴツゴツとあたります。

「ご飯もちゃんと食べてるのに、痩せちゃったんだねぇ・・」
「頑張ろうね、、、!!」

人間も動物も足腰から弱くなると聞いていましたから、
散歩の距離や時間を考えなくてはなりません。
ある程度歩くと、お座りをして休むようになっているのも、
そのせいなんでしょう。
時には、寝転んでしまう事も・・・・・
あと1ヶ月もすれば16歳の誕生日、そこまでは頑張って!!!

“もっともっと長生きできるんなら、
 いっぱいいっぱい長生きして いいんだからね・・・☆”


どじ丸物語(其の117)雪の田んぼに入ったけれど、前に進めなくて立ち往生。

大好きな雪が降りました。
散歩に出ると、やっぱり雪の積もった田んぼが気になるようで、
そちらの方へ向かって引っ張って行きます。

「だめ!!!入ったら出れなくなるよ!!」
“大好きなんだから入りたいよぉ~~~~”
「駄目だってば!!」
“入りたい!!”

自分の力を思い知ればいいんだと、
ちょっと可哀想だとは思ったんですが綱を外して自由にしてあげました。
ひょこひょこと小走り?で緩やかな坂を下りたら
そこは草のある雪の少ない畦道・・・・

ばふっ!!!

力いっぱい跳びこみました。
膝までのそんなに深くない雪の量なのですが、、、、、

“おとうちゃん・・・助けてぇ~~~動けないよぉ~~”
前足は上がるんですが、弱くなった後ろ足が持ち上がりません。
「どじさん、、、どうしたの??」
「入りたいって言ったのはお前だよ・・こっちへ来なさい。。」
“駄目だぁ~~~動けないよぉ~~~~”
「ほ~~~~ぅらみなさい・・」
「駄目だって言ったのが分かったでしょ。。」

田んぼの中へ入ってどじ丸の首輪を掴みました。

「頑張って・・一緒にあがろ・・」

少し引っ張ってあげれば後ろ足もついてきます。
首を上に持ち上げて、
泳いでいるような格好で雪の中を歩くどじ丸の姿は人から見たら笑い者です。
もう、これが最後の雪遊びになることでしょう。
足腰が弱くなったどじ丸に、雪はもう邪魔者に他ならないのです。

「怖かっただろぅ~~~。もう入らないんだよ。」


どじ丸物語(其の118)綱が足に絡まって、身動き取れなくなっている。

「ただいまぁ~~~☆」
“たっ、、た・す・け・てぇ・・・・・”
「何したの??動けないの??」
“足が・・・だめ!!動けないよぉ~~~”

ハウスの入り口で丸まって固まっているどじ丸。
後ろ足を見ると、綱が絡まっているではありませんか。
それも、どうやっても結べないような、
わんこ技でない人間様が手を貸しても、
なかなか出来そうもないほど複雑に・・・
私の顔を見て助かると踏んだんでしょう、

絡んだ足をガシガシと動かして取ろうとしています。

「無理だよ!!折れちゃうよ・・!!」
「お前、、、あんよ冷たいじゃんか、いつからこんなだったの?」

編んである綱はねじれて硬く絞まっています。
どじ丸の足を気遣いながら、ゆっくりゆっくり外しました。
自由を取り戻したどじ丸は、
散歩に行きたくてスクッと立ち上がったのですが、
綱の絡んでいた左後ろ足からペッタ~~~~ンン

「もう少し休んでからにしようよ・・・」

家に入って様子を見ながら休憩です。
足を引き摺りながらハウスの周りをうろうろ、、、、
しっかりするまで1時間、、、

「さあっ・・散歩に行くか!!」

こんな事が週に2~3回、とうとう心配になって、
そうなるまでの様子を観察する事にしました。
笑ってはいけないんですが、
綱が絡まるのを避けるように足を上げてはいるのですが、
上げる高さと方向に問題が・・・・・ちょこんとしか・・・・

「がはははははは、、、!!」

外に出て訓練です。

「こうやって足を上げて、、、やってみ!!」
「違うよ!!こうやるの!!」

どじ丸の足を持ち上げて、
綱が絡みそうになったらまたぐことを教えました。
今までは、前にある弛んだ綱に足を引っかけたまま後退りをしていたので、
輪になった所に足を入れている状態になっていたんです。

そこから足を抜いたつもりで、
また同じ事を繰り返しているものだから大変な事に・・・・
何回か繰り返し教えたお蔭でそれもなくなり一安心・・☆☆
また何を仕出かすのか???毎日がドキドキです、、


どじ丸物語(其の119)田んぼの畦道で、勢い余ってバッチャバチャ!!

いよいよ田んぼに水が入りました。
田植えのための代掻きで、農家の方は大忙し・・・
それを横目にどじ丸と私は散歩をするのですが、
どじ丸は水の入った田んぼが、
気になって気になって仕方のない様子。

畦道に入りこもうと、綱を引っ張っては私を誘います。

「駄目だよ・・お水なんだから、、怒られるよ。」

恨めしそうに見ているどじ丸は、
スキあればと思っているに違いありません。

「絶対!駄目だからね・・・!!」

5月の連休が来て、周りで一気に田植えが始まりました。
そんな或る日、、、とうとう事件は起きました!!!

バチャバチャバチャッ
「あっちゃぁ~~~やっちまったぁ~~~」
植えたばかりの苗が・・・・あららららららら、、、、
「上がって来い!!は・や・く!!」
折角植えた大事な苗がプカツ・・・・あららららららら、、、、
「見つかったら怒られるよぉ~~~~」

おもいっきり綱を引っ張ってどじ丸を上に上げました。

バチャバチャバチャッ
「入っちゃいけないって言ったでしょ!!」

どうやら興味のあった田んぼに気を取られ、
一歩急坂の畦道に足を踏み入れた時、
勢い余って飛び込んでしまったらしいのです。
どじ丸の身体は、背中の上を残して泥だらけ。

「プルプルだけはするなよ!!!」
言っているそばから、、、、
ぷるぷるぷるっ
着ているいる私の服はダルメシアン状態、、、
「やるなって言ったでしょ!!!」

何処から見ても田んぼで何かあったと分かってしまう二人。
ここで農家の方に見つかってはと、散歩のコースを急遽変更。
いつもなら通ることのない住宅街へ・・・・・

「おとうちゃん嫌だよ、、こんな格好で・・・早くして!!」
ぷるぷるぷるっ
「やらないでってお願いしたでしょ!!」

ブツブツとどじ丸にお小言を言いながら家に向かいます。
暫らくの間は、注意をしながら散歩をしないと、
またまた同じことになってしまいます。
我家に戻って、、、、ホッと一息・・・

「明日から同じとこ歩くの???」
「言う事聞かないと散歩しないよ!!!」

私の言う事を聞いているはずはありません。
ペチャペチャと水を飲んでいるどじ丸・・・
何を考えているんだか?????


どじ丸物語(其の120)よ~い、、、どん!!すぐに止まってハァ~ハァ~してる。

小さい時から走るのが好きだったどじ丸。
田んぼ道でかけっこをすると、
綱を振り切ってでも私の先に行きたがる負けず嫌いの性格・・・
時には気まぐれから急ブレーキをかけてストップ!!
勢い余ったった私がどじ丸を追い越して、
倒れこんでしまう事もしばしば・・
4本足と2本足の差でしょうか?それとも若さなんでしょうか?
そんなどじ丸にも走るのが苦になる時が来ました。

「どじ先生・・“よ~いどん”しようか??」
“・・・・・・・・・”
「よぉ~~~~~~~~~~」
“ガウッガウガウッ
「~~~~~~い~~~~~」
“ガウッガッガッガウッ”
「ど~~~~んんん!!」
“ガウッガウガウッ”

1歩2歩3歩私の顔を覗きこみながら走る?どじ丸。
止まったかと思ったらカプッっと私の手に噛みついてきました。

「何だよぉ~・・」
“ガウッガウガウッ”
「好きだったじゃん、、、」
“ガウッガウガウッ”

2~3歩走った?あとのどじ丸は草の上にペッタン

「疲れちゃったのか???ちょっと休もうか??」

ハァ~ハァ~しています、、心臓もドキドキ・・・
ここのところ私の前を歩くことが少なくなってきたのは感じていたのですが、
‘やっとお利口さんになってきたんだな’くらいにしか思っていませんでした。
ところが私の思いとは裏腹に歳の波が押し寄せてきたようです。
先に行かれてしまう不安と、
負けず嫌いの性格が重なって、走る事を避けるように・・・

呼んでも・・・・ノソノソ
逃げまわるのも・・・・・ノソノソ
何をするのも・・・・ノソノソノソノソ

唯一の早歩きは、ハウスから散歩に出る50メートルほど。
後は帰ってくるまでノソノソのマイペース。

「もう、、、走れないね・・どじ丸・・・」

話しかける私を見るその目は寂しそうでした。



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