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2006年01月31日
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カテゴリ: 絵本・読み聞かせ


ぼくはくまのままでいたかったのに

ぼくはくまのままでいたかったのに

森に1匹のくまが住んでいた。

木の葉がちり、
がんが れつをつくって
みなみにわたっていくころ、
くまは、なむくてしかたがありません。
やがて、
くまは冬眠に入った。

くまがあなのなかで眠っているあいだ、
森に人間たちがやってきて、
木を切り倒し、
工場を建ててしまった。

春になって、目を覚ましたくま。
あとかたもなく
森は消えてしまっていた。

くまは、あっけに取られている間もなく、
工場の職長にひっぱられ、
社長のところへ連れて行かれる。
「ぼくは、くまだ」
といくら言っても、
誰も信じてくれない。

とうとうくまは作業服をわたされ、
他の労働者と一緒に働かされることになった。
来る日も来る日も機械の前にたち、
他の労働者と一緒に、働かされた。

やがて、また冬が近づいてきた。
くまはねむくてたまらない。
仕事中もねむっていることが多くなり、
とうとうくびになった。

くまは歩き続け、
大きなモーテルにたどり着く。
そこで、うけつけの男に言われる

「労働者はとめてやれない。
クマじゃなおさらだ」

やっとくまだと気づいてもらったのに、
くまは、もう喜びもしない。

くまは、森へ向かい、
森でほらあなを見つける。
でもそこでどうしていいのか 
わからない。
ねむくて考えなれない・・・どうやら
だいじなことを
忘れてしまったらしい。




忙しすぎるとき、自分の気持ちや意思、

ゆとりがないとき、
自分が磨り減ってる・・・
と感じることがあります。

そして、いわれるままにしてればいいんだ、
と何も考えず
機械的にこなしてしまうことがあります。
それが続くと
このくまみたいになってしまうのかもしれない・・・
と少しこわくなってしまうお話でした。

大人が読むと
いろんなことを思ってしまいますが、
「対象年齢5歳から」
さすが絵本、
自由な社長が出てきたり、
ひげをそっちゃうくまのところなんか、
とても面白いんですよ!



1978年ドイツの絵本

「人間の身勝手さとくまのままでいたかったくまを、
ユーモアと風刺をこめて見事に描き出しています。」
(まえがきより)













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最終更新日  2006年01月31日 22時27分16秒
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