四葉のクローバー

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リノール酸の逆襲



きっかけは今朝の新聞。端っこの方にほんとに小さな扱いで記事が出ていた。これでいいのか、というくらい小さく・・・。

そもそもリノール酸とは何か。そこから書きます。
リノール酸。ちょっと専門的に言うと、炭素数18、そのうち2重結合を2個持つ、多価不飽和脂肪酸。で、この不飽和脂肪酸。一般に融点が低く、室温で液状です。いわゆる植物油なんかが含まれます。

この不飽和脂肪酸の仲間に、もっと炭素数の多い(20~22)EPAやDHAも含まれています。体によさそうでしょ?こう聞くと・・・。

さて、リノール酸を化学式であらわしてみます。
CH3(CH2)4(CH=CHCH2)2(CH2)6COOH
数字はホントは右下に小さく書きますが、あらわし方がわからないので勘弁してね。
このメチル末端の炭素から数えて幾つめが最初の二重結合かで、不飽和脂肪酸はn-3、n-6、n-9などに分類されます。リノール酸の場合は、n-6ですね。

で、このn-3系とn-6系は体内で生成できない(もしくはできにくい)うえに体内で重要な役割をになうため、必須脂肪酸と呼ばれ、食品から摂取する必要があります。
名前を挙げると、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸の3つですよ、聞いたことあります?
この重要な役割、というのはホルモンのような働きをする、プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエンなどを体内で生成し、血小板の凝集や動脈壁の収縮、弛緩、血液の粘度の調節などに関与する、ということであり、言うなれば生命の維持に一役買っているのです。

ちなみにn-3系にはα-リノレン酸を多く含むシソ油や、DHAやEPAを多く含む魚油などがあり、重要な生理機能を持つとして、注目を集めています。

さて、なんだか話が小難しくなってきたので、いったん切って、次のページへ。新聞記事にそって書きますね。

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