四葉のクローバー

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琳の治療(股関節脱臼) その6


予定より2週間早いが、歩き方が気になり、受診を決めた。
きっかけは10日ほど前。
お風呂上りにオムツをつけずにふらふら歩いている琳を見たときだった。

あれ?なんか、変。
足の運びが、なんか、ちがう。
右は普通に前に出るのに、左は微妙だけれど、横から弧を描くように
回して前に運ぶ。

まだ、手を上に上げ、ハイガードでのヨチヨチ歩き。ぎこちないのは
そのため、と不安を無理やり拭い去り、その日は就寝。
そのまま、見てみないふりをすること数日。やはり気になる・・・。

神経質だと思われるかもしれないが、脱臼の履歴があることで、琳の成長には細心の注意を払ってきたつもりだ。
ハイハイ、つかまり立ち、伝い歩き・・・。このあたりまでは何の問題もなかったように思う。じゃあなんで!?
歩きはじめに体重がかかって骨がずれることもある、と聞いた事がある。
ということは琳もそうなの?不安がよぎる。
もしそうなら、1歳を過ぎているし、リーメン治療では整復されないだろう。

迷っても、悩んでも、非情に時は過ぎる。
このまま無駄に時間を費やしても仕方がない。
脱臼の仲間にも励まされ、受診。

「おお、ひさしぶりだねえ、大きくなったなあ」
相変わらず、やさしい表情の先生。とりあえずベッドで触診をしながら、問診。
足の開きは、いい。多少の突っかかり、みたいなものはあるようだけれど。
次にレントゲン。伸転位で一枚。
続いて、歩行を見てもらう。先生と看護婦さん、それに私で三角形を作り、それぞれが順に呼ぶ。まるで「鬼さんこちら」だ。

レントゲンが上がり、再度触診。
骨頭核の位置、やや外側。だけれども、骨盤のラインよりは骨頭核の中心は内側にあるので、とりあえずクリア。
臼蓋の角度、まあまあ。形成不全のケはだいぶ解消されているようで一安心。
屋根のラインのつながり(わかりにくい説明でごめんなさい)・・・。相変わらず悪い。ここが琳の場合、かなりのネックである。
触診で念入りにチェック。

結果。

「よく気がついたね~。やはり、かなり左(脱臼側)の筋力がだいぶ弱いようです。骨のほうはとりあえず外れたり、という事はありません。完全に大丈夫、というわけではないけれど、形成不全のほうもなんとかなりそうです。」

筋力に関しては、まだ歩き方がぎこちないので、1ヶ月様子を見ましょう、という。大人ならば、このまますぐに筋肉トレーニングに入るのだけど、うまくいけば、歩いているうちに、なんとかなるかもしれないのだそう。
もちろん、1ヶ月後に筋トレに入る事も視野に入れて、という話ではあったのですが、執行猶予、といったところでしょうか。

私のできる事は、いままで翔のペースを中心にして抱っこやベビーカーで行ってきた散歩、買い物を、できるだけ琳を歩かせるようにする事くらいか。
がんばれ、琳。

おいしい?



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