夜桜亭~月光店~

夜桜亭~月光店~

これも一つの………








            これも一つの………
                              一護←ルキア

その日、私は一護を二度ともどらぬ人にした。



井上さんと一護が話してる。
「ごきげんよう、黒崎君。」
「お、おう、」
ごめんなさいね~、お楽しみのところ邪魔しちゃって。
「おはよ~朽木さんっ」
この無邪気な笑顔が私を苛ただせる、
……そして一護がその笑顔に惹かれる。
「ごきげんよう、井上さん。」
嫌だ、眉間にしわが寄る。
「どうしたの~?なんか不機嫌そうだよぉ~」
この子はきっと、自分の所為だなんて微塵も思ってないのだろう。
思っていたらこんな顔で話しかける訳がないのだ。
「貴方には関係ありませんわ。」
「えっ…」
しまった、今のは少し言い過ぎたか?
「おい、ルキア!」
びくっ!
私の体が一護の少し怒鳴り口調の声に反応した。
「なんですの?黒崎クン」
目を合わせないように少し、俯いていった。
「なんですのって、お前、そんな言い方…」
呆れ顔で言った。
そんな一護の言葉を遮るように井上さんが言った。
「いいよいいよ、べつに、朽木さんは今日、少し機嫌が悪いだけだと思うから」
「ありがとうございますぅ、わかってくださって」
その返答に満足したのか、井上さんは私の嫌いな笑顔で言った。
「ううん、なんてことないよ!!じゃあね~!!!」
それだけ言うと井上さんは廊下を走り去って行った。

そんな後ろ姿を見て私は思ったのだ。
もう、こんな思いをするのは疲れたのだ。

そして私は一護と正反対の方を見て、言う。
「今日の放課後、五時半に屋上にこれぬか?」
「?別に行けるけど…なんで五時半?」
私は少し考えてから言った。
   貴様の顔を見ないで話がしたいのだ。___ と






「悪い、遅れたか?」
「いや、遅れてないぞ。」
「ふぅん、そうか、んでいったいなんなん……」
私は一護の言葉を最後まで聞かずに一護の胸に用意していたナイフを突き刺した。
「がっ…!?」
一護が苦痛の声を出した。
刺したまま私は言った、
「わたしは……お前を…愛していたんだ…ずっと…っ…」
「……」
途端、一護が口を開いた。
「なに泣いてんだよ、バーカ、おめーがやったんだろーが…」
私は必死で涙をこらえながら言った。
「泣いてなど……おら…ぬ」
「おいおい、めちゃくちゃ泣いてんじゃねーかよ……」
言い終えて、一護は少量の血を吐いた。
「一護っ!!!」
「…やべー………」
そう言ってから、一護は私にもたれかかってきた。
「お…れも…言いた…いことが…あんだけど…」
「もうしゃべるな!!!」

「俺も…お前のこと…」
「私のことがどうしたのだ?」
私は先を訪ねたが返事はなかった。
その後一護は永遠に口を開くことはなかった。



_________その日、私は一護を二度ともどらぬ人にした_______





                                 END

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