ゆうあい工房

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ペケ君のうその巻 11・12

「トイチ ( くん ) 冒険 ( ぼうけん )

「ペケ ( くん ) ( うそ ) ( まき ) 第11回 ( だいじゅういっかい )

暗黒魔王 ( あんこくまおう ) のたくらみ・その4



暗黒魔王 ( あんこくまおう ) ( ) いました。


「ペケ!お ( まえ ) のお ( かあ ) さんは だいぶ ( よわ ) ってきたぞ・・・
時間 ( じかん ) 問題 ( もんだい ) じゃな。」



「え!!そんな・・・お ( かあ ) さんが・・・」
「もう 何日 ( なんにち ) ( ) べモノを ( あたえ ) えてないからな・・・」
「お・・・お ( ねが ) い!!お ( かあ ) さんに ( ) べるモノを・・・・」



暗黒魔王 ( あんこくまおう ) 不気味 ( ぶきみ ) ( わら ) いながら ( くい ) いました。


「フォッフォッフォ・・ほぉ~、お ( かあ ) さんを ( たす ) けたいか?」
「は・・はいっ!なんでも ( ぼく ) するから、お ( ねが ) いします!!」
「では ひとつだけ 方法 ( ほうほう ) があるが・・・やるか?」
「は・はい・・・」
「お ( まえ ) が  ( ) ( ) れるんじゃよ。 ( うそ ) をついて ( ) ( もの ) を・・」
「え?? ( ぼく ) が??」
「それが お ( まえ ) 母親 ( ははおや ) ( ぶん ) ( くい ) ( もの ) にもなるのじゃ!
大切 ( たいせつ ) なのは ( うそ ) をついてせしめることじゃ」
「えっ? ( ぼく ) ( うそ ) を?・・つけないよ・・」
「なに 出来 ( でき ) ない?。ならばお ( まえ ) ( ) らうぞ!
そして・・ ( しろ ) キツネも・・」
「いやだ!」
小僧 ( こぞう ) 俺達 ( おれたち ) ( うそ ) ( ) って ( ) きているのじゃ!!
いいか?? ( うそ ) じゃ・・ ( うそ ) でせしめた ( ) ( もの ) ・・
とくに・・ ( うそ ) ( かた ) めたお 寿司 ( すし ) なんか 最高 ( さいこう ) じゃ!!」
( おもい ) ( ) しただけでも ウァ~オ~~ッ! よだれが~」



暗黒魔王 ( あんこくまおう ) ( くに ) では 「 ( うそ ) 」という「 ( かすみ ) 」を
( たべ ) べて ( ) きていくのです。
( わる ) ( おこな ) いが、 ( ) べるものになるのです。
( ひと ) ( だま ) したり、いじめたりして・・・。


「なかでも、ワシは・・
おお!いかん、いかん、 本題 ( ほんだい ) 本に ( もど ) らねばの・・」
「お ( まえ ) ( うそ ) をついて、 ( ) ( もの ) をせしめたら、
ひとつをお ( かあ ) さんにやろう」
「でも・・やつぱり・・ ( ぼく ) ・・ ( うそ ) なんてつけないよ・・」
「それでは ( しろ ) キツネは ( ) ぬしかないな・・」

( まえ ) ( ころ ) すのじゃ!!

( しろ ) キツネを! 母親 ( ははおや ) を!!


「そんな!!そんなの・・・いやだ!!」
「では・・どうするのじゃ?」
( たべ ) ( もの ) を・・ ( たべ ) ( もの ) をもらってくるんだんね? ( うそ ) をついて・・」
「そうじゃ。そうすればお ( まえ ) 母親 ( ははおや ) ( たす ) かるぞ」
「ほ・・ほんとだね?」



「トイチ ( くん ) 冒険 ( ぼうけん )


ペケ ( くん ) ( うそ ) ( まき ) 第12回 ( だいじゅうにかい )

( ちい ) さな ( うそ )





暗黒魔王 ( あんこくまおう ) から ( うそ ) をつき ( ) ( もの ) をせしめてくれば
( かあ ) さんを ( たす ) けてやる・・そんな 無理 ( むり ) 約束 ( やくそく ) にペケ ( くん ) は??
どうなるん?? ( ) をつけてね!!「ペケ ( くん )



「あぁ・・・ 約束 ( やくそく ) しよう。どんな 言葉 ( ことば ) でもよい
( うそ ) をつくのじゃ、そして ( たべ ) ( もの ) をせしめてこい」
「そしたらお ( かあ ) さんを ( たす ) けてくれるんだね? 本当 ( ほんとう ) だね?」
「そうじゃ。 約束 ( やくそく ) しよう」
「でもな・・・けして ( ) ってはいけない 言葉 ( ことば ) があるのじゃ」
「えっ?それは?」
感謝 ( かんしゃ ) 言葉 ( ことば ) じゃ・・」
感謝 ( かんしゃ ) 言葉 ( ことば ) ??って??」
「わしは、 ( きら ) いじゃ!ペッペッペ!あれはどうもいただけない・・」
「あ・り・が・と・う  とか?」
「え~~い! ( ) うな!その 言葉 ( ことば ) 一番嫌 ( いちばんきら ) いじゃ!
( あたま ) ( いた ) くなる!いまいましい」

( かる ) くペケ ( くん ) 逆襲 ( ぎゃくしゅう ) です。ガンバレ!!

ペケ ( くん ) ( かんが ) えたのです・・
(とりあえず・・お ( かあ ) さんを ( たす ) けるための ( ちい ) さな ( うそ ) なら・・)
(ここから ( ) ( ) して、お ( かあ ) さんを ( たす ) ければいいんだ・・)


「・・・・うん。 ( ) わないよ。 約束 ( やくそく ) するよ」

ペケ ( くん ) ・・ ( ) ( ) 暗黒魔王 ( あんこくまおう ) 約束 ( やくそく ) をしてしました。


「そうか!! 小僧 ( こぞう ) !!」

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あぁっ・・ 約束 ( やくそく ) しちゃった・・
よほど 暗黒魔王 ( あんこくまおう ) ( うれし ) かったのか・・なぁ?
それほどペケ ( くん ) のお ( かあ ) さんが 強敵 ( きょうてき ) だったんですかね?


「そうか!!よし! ( ) かつた!!おい ( くろ ) コウモリ!!」
「へい、なんでやんしょ?」
「あのな・・ゴニョゴニョ・・・」
「へい!わかったでやんす」

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暗黒魔王 ( あんこくまおう ) 手下 ( てした ) コウモリはなにやら 相談 ( そうだんくん ) をしました
なんだろ? ( ) をつけてね!!「ペケ ( くん )


「それではお ( まえ ) にも ( ) ( もの ) をやろう・・ホレお 寿司 ( すし ) じゃ」
「お 寿司 ( すし ) ?」
「そうじゃ」
「『おいなりさん』はないの?」

ペケ ( くん ) 意外 ( いがい ) とやりますネ~


「う~~っ!! 贅沢 ( ぜいたく ) 小僧 ( こぞう ) じゃ!!
つべこべ ( ) わず・・はやく ( ) え!!」

ペケ ( くん ) !!なんだか・・この 巻寿司 ( まきずし ) ( あや ) しいよ!!
たべちゃ・・・ダ・・・ 駄目 ( だめ ) ・・っ!!

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あ~あ・・・ ( ) べちゃつた・・・
そうです!! 手下 ( てした ) のコウモリが のり ( まき ) 変身 ( へんしん ) して、
ペケ ( くん ) ( あやつ ) ろうとしているのです
( ちい ) さな ( うそ ) 」を 上手 ( うま ) 利用 ( りよう ) されてしまったのです
大人 ( おとな ) って・・いいえ 暗黒魔王 ( あんこくまおう ) ってずるい ( やつ ) です。

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こうしてペケ ( くん ) 暗黒魔王 ( あんこくまおう ) 手下 ( てした ) になってしまいます。
そして・・ ( かみ ) 使者 ( ししゃ ) ( ) として ( ) ってはならない
( ちい ) さな ( うそ ) から ( おお ) きな ( うそ ) 』を ( おぼ ) えさせられてしまったのです


「では、もじゃもじゃの ( もり ) ( ) け!!
そして ( ) ( もの ) をせしめて ( ) るのじゃ!」

そして・・ ( かな ) しいことに・・ペケ ( くん ) は 「もじゃもの ( もり ) 」で、
手下 ( てした ) のコウモリに ( あやつ ) られ 出会 ( であ ) 人達 ( ひとたち ) をだまして
( ) ( もの ) をせしめるようになってしまったのです。






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