空が明るくなる頃、船は 恵山岬 の南沖合にいた。津軽海峡を西に進んでいる。従って、朝日が船尾の彼方から昇ってきた。あいにく雲が垂れ込めて、すっきりとした日の出にならなかった。更に進むと、汐首山の下に旧鉄道アーチ橋を確認。旧国鉄戸井線の名残。函館山と駒ヶ岳が近くなってきた。
函館山を右手に見ながら、水先案内船について湾内を180度近く旋回するように進む。目指すのは函館駅近くの 若松ふ頭桟橋 。当該施設は、クルーズ船専用のターミナルとして、2022年に開設された。青函連絡船記念館「摩周丸」の外側に横付けするように桟橋に接岸した。
江戸時代から天然の良港と知られていた函館港。 函館山 が大きな防波堤となり、「巴港(ともえみなと)」と称された。1853年米国ペリー提督が浦賀に来航した。その翌年には浦賀ともに函館は開港した。世界に開かれた玄関口になった。以後さまざまな国の文化が入り込み、異国情緒漂う街になる。

写真1 津軽海峡朝景色。

写真2 汐首山麓の旧国鉄戸井線のアーチ橋。
写真3 外洋から見た函館山。
写真4 遠方の駒ヶ岳と近くの函館山。
写真5 五稜郭方面と函館ドック。
写真6 若松ふ頭桟橋に接岸。
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