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目からウロコ
香港&マカオ
03/1/6~8の日記「ビーチリゾート~サイパン編」より
香港・マカオ旅行その1、1日バスツアーの巻
女友達3人で、香港に行った。
一番覚えているのは、お粥が旨かったことだ。
宿泊したホテルのすぐ隣に大衆食堂があって、店先に立ってたオジサンに
「オイシーヨー」とカタコトの日本語で声をかけられ、
誘われるがままに入ってみたんだけど、めちゃくちゃ旨い!
しかも安い!
ホテルに4泊滞在したのだが、その間3回もその店に入った。
主に、朝食でお世話になった。(香港の食堂の朝は早い)
到着した日は時間も遅かったので、そのままホテルに向かった。
その道中、空港からのバスの中でのガイドさんの話はケッサクだった。
香港にはもちろんホンモノもあるけど、
ニセモノもたくさんある。
地元の香港人もダマされるらしい。
例えば、このガイドさんのお母さんがある日、
アワビを買ってきたとのこと。
「安くで2ツも購入できた」大喜びで、アワビのスープを作ったらしい。
包丁で一口大にスライスしてスープの中に入れ、
クルクルかき混ぜていると、アラ不思議ねー、
アワビはきれいに溶けて無くなってしまった...
なんとそのアワビはニセモノだったらしい。(ビックリ)
かなり精巧にできていて、そのガイドさんのお母さんも
「よくできたニセアワビだ」と感心してしまったとのこと。
暢気な話であるが、香港ではそういう鷹揚な気質で過ごしてください、
と念押しされた。
そのガイドさんの説明は正しかった。
香港では几帳面にモノを考えてはいけない。
さらに、何が起こっても相手のせいにしてはいけない。
ダマされる人が悪い。ダマされるのが分かってるんだから、
自分で注意すれば良いのである。(なんて素敵な国)
香港2日目、1日バスツアーに参加させられる。
前日のニセアワビの話をしてくれたガイドさんと共に、
香港の名所をグルリと1周する。
バスの中では、香港のいろんな楽しくタメになる話を聞いた。
例えば香港で良いとされる色は「赤」「黄」「緑」とのこと。
赤は何か忘れたけど、黄色はお金、緑は翡翠を象徴する。
金が良いとされるのは分かる。モリユも金は大好きだ。
翡翠というのは香港ではお守りの石で、
何か悪いことを身代わりに被ってくれるということで、
だいたいひとり一つは持つらしい。
そのガイドさんもずっと持っていた翡翠があったらしいが、
すごい大病をして、治った時に、その石は割れてしまったらしい。
うまいこと言って、購買欲をそそるガイドさんだ。
実際、バスツアーのコースの中に、とある翡翠工場の見学というのがあった。
そんな話を聞きながら、バスは香港の摩天楼を見下ろす高台に到着した。
香港摩天楼。
その高台から見える競馬場。
ガイドさんによると、その競馬場のすぐそばに、香港でも大きい病院があり、
競馬場で馬券を外した人がショックで
その病院に運ばれることが多々あるらしい。
多分ウソだろう。
その後、テレサ・テンが住んでいたという高級マンションを見ながら、
とある有名な海岸に辿り着いた。
その海岸には、触ると幸せだか金持ちだかになれるという石像があり、
友とこれでもかっ、コレデモカッと触りまくった。
ついでに石像と写真も撮りまくった。
ちなみに、写真を撮ったからといって御利益がある、ということは
一切言い伝えられていない。
さらにそのすぐ側には小さい朱塗りの橋があり、
一度渡ると3日だか7日だか
寿命が延びるというまじないになっているらしい。
友と一緒に3往復渡った。(ハイテンションな観光客)
ひとしきり、その海岸の公園で遊んで、
フと海に目をやると、驚くべきものが視界に入った。
ジイサンが、泳いでいる。
真冬の海で、泳いでいる。
どう見ても、泳いでいる。
思わず、その耐寒水泳中のジイサンをバックに、写真を撮った。
(テンション上昇が止まらない観光客)
その後、ツアー一行は飲茶ランチを楽しんで、香港の神社巡りとなった。
2軒目の神社は「香港の浅草」とも言える、下町風情溢れる建物だった。
お香の匂いでむせびながら、フムフムと観光した。
先述したように、
バスツアーのコースとして、いくつかのショッピングセンターを通る。
シルクだとか、翡翠だとか、いろいろ。
中でも、特筆すべきは「漢方」だった。
アグネス・チャンそっくりの善良そうなお姉ちゃんが、
白衣を着て一生懸命日本語で漢方の説明をする。
「コレは婦人病に効くてすよー、こちらのお薬はぺんぴ(便秘)の特効薬てすよー。
あーお客さま、もちろんファックスてこ注文オッケてすよー。
とれもこれもお買いとく(お買得)てすよー」
てな感じ。
カタコトの日本語で優しい声色で熱心に説明されると、
購買欲というか同情を誘う。
しかも相手は白衣のアグネス・チャン。
モリユも思わず「あーそれ買っちゃうてすよー」と便秘薬を購入した。
毎日、快便なのに。
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香港・マカオ旅行その2、モリユ・マカオに着いた
金太、マカオに着いたのではない。
香港からマカオまでは、
船で1-2時間くらいだった。(あやふやな記憶)
とにかく近い。
九龍側にホテルを取っていたのだが、
そのホテルから徒歩15分くらいで船着場に到着した。
今はどうだか知らないが当時はパスポート提示が必要で、
何だか外国にいながら海外に出発するという妙な感覚だった。
マカオの船着場に着くと、ほんのりと雨が降っていた。
香港に着いた時から
「なーんだか湿ってます」という重たい空気を感じていたので、
マカオの霧雨もその延長線上にしか感じなかった。
傘さすほどでもないし、旧市街まで歩こうぜということになった。
地図を見る限り、船着場からまっすぐ歩きゃ良いだけのようだし。
この時点では、誰も疑うことなく歩き始めた。
だってだって、O型人間の集まりだったんだもの、
いったい誰が「縮尺」なんていう言葉を思い出すっていうのだろう。
(全国のO型人、スマン)
しかも、しばらく歩くと、
マカオGPだぁ!フラッグ振りまわしたい。
なんぴとたりとも、俺の前を走らせねぇ!!!(Fエフ)
↑こんなモノまで見えてきた。
もうすっかり繁華街だ、近い近い。
・・・などとタカをくくっていたのに、
あぁ、歩けど歩けど、旧市街に辿り着かない。
下手したら、
帰りの船の時間を気にしながら観光しなくちゃならんのじゃないか?
さすがに40-50分歩いても旧市街に辿り着かないために、
お互い疑心暗鬼になったのだろう、みんな無口だった。
旅のキーワード:縮尺
さて、やっとこさ辿り着いた旧市街をうろちょろして、
目的のレストランを探した。
もうすっかり腹が減っていて、3人とも心が病んでいた。
そこへ、クレープみたいなモノを売っている屋台を発見。
売り子は可愛らしい少年だった。
いやー子供なのに偉いなー感心だなー腹減ったなーなどと口々に言いながら、
もちろんクレープを購入。
3秒で食った。そのクレープ屋台から石畳の道を歩くこと徒歩50歩で、
目的のレストランも見つかった。すっかりゴキゲンになった。
腹もいっぱいになり、すっかり幸せなワタシらは、時間の許す限り観光した。
聖堂跡。
写真も取りまくり、こんな遠くの小さな島で町を開いた
昔のポルトガル人に思いをはせながら、
そのポルトガル領時代の名残りである名物菓子を買いまくった。
そして食った。
帰りの船着場までの道のりはタクシーに乗った。
車だと10分だった。
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香港・マカオ旅行その3、買い物天国
2日目バスツアー、3日目マカオ、
そして最後4日目は買い物をしようってことで、
ホテルから地下鉄乗り継いで香港市街地に出た。
ホテルが九龍側、そこから地下鉄で香港島に渡る。
さっすが旧イギリス領、ロンドンバスだぁ。
いつものごとく、あちこちのスーパーでお土産になるようなモノを物色。
日本にはない調味料だとか、塗り薬だとか、摩訶不思議なものを購入。
そしてせっかくなので、ちょっと高いけど香港ブランドの靴も購入。
プラダやらグッチやらのお店ものぞくが、
貧民モリユは見るだけで終わった。
慣れない買い物でテンション上がりすぎたために(貧しいって哀しい)、
ちょいと休憩しようとこじゃれたカフェに入った。
コジャレているのは外見だけでなく、中身もコジャレており、
使われていた茶器やらテーブルまでコジャレていた。
コジャレていないワタシらはすっかり感心してしまい、
思わず、テーブルに置いてあった店のロゴ入りコースターを
「ください」
とウェーターにお願いした。
ウェーターは髪をきちんとかしつけていて、清潔感あるスーツで
まったくコジャレていたのだが、快くコースターをくれた。
やはりこうやって、心までこコジャレいるべきだな。
再び九龍側に戻って、ホテルでスーツケース荷物を詰めた。
そしてスーツケースの空き状況を確認してから、
再び町に出て買い物を始めた。
お金もあまりないし、細々とした雑貨類を買おうとウロウロしていると、
いかにも怪しい佇まいのお店の前で、
店に劣らず怪しいオジサンが
「ニセモノあるよー、時計もバッグもニセモノよー」
と呼び込みしていた。
果たしてオッケーなのだろうか、なんて不思議な国なのだ、香港。
不思議なだけでなく、とっても元気な国でもある。
夜遅くまでギラギラと町は輝いており、
お買い物も夜遅くまでできる。
この日も9時10時までいろんなお店に入った。
香港で買い物する時は、何か欲しい雑貨を見つけても、
最初のお店でスグに購入することはオススメできない。
その品物の状態と値段をちゃんと覚えておいて、
さらに似たようなお店を3軒はまわった方が良いかも知れん。
友は中国風の刺繍をほどこしたバッグを買おうと、
とある店で20ドルで気に入ったモノを見つけた。
しかし、もう一人の友がよく覚えていて
「いやいや、さっきの店は18ドルだった」とコッソリ耳打ちすると、
どうやらその店のオバサンはその耳打ち日本語が分かったらしく、
「ウチは15ドルにする」
と英語でまくしたてた。
い、いきなり5ドルも安くするのかよ・・・
何だかうさん臭いのだが、友はそのバッグが気に入ったのですぐに購入した。
すると、その2-3軒先のお店では、似たような商品が12ドルで売られている。
一体、何を信用したら良いのか不明なところも香港の魅力だった。
さて、買い物は全く気が抜けないんだけど、食事は信頼度・特大である。
どのお店に入っても、失敗がなかった。
単にワタシらがラッキーだったのかも知れないが、
「食」で裏切られることがなかったというのは、なんて幸せ。
またぜひぜひ再訪したい旅先だった。
おしまい
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