エジプト生活 15





散歩はほぼ毎日した。他にする事がないのだからしょうがない。
行き先はほぼ決まっていて、友人のバックリーさんが復職でやっている「とうもろこし」の屋台まで行くのだ。

アレキサンドリアの海岸線は、エジプト人にとっても絶好の散歩道であり、海岸は皆が集う公園みたいな役割のようだった。
そこに、数十メートルごとにとうもろこしの屋台がでていて、エジプト人は好んで食べている。
おいらもちょくちょく食べたのだが・・・・・。
ああ、聞いてくれ。すべてのエジプト人もろこし職人たちよ。
醤油つけてくれ!
なにしろ”焼くだけ”ですから、とうもろこし本来の自然の味に、ところどころこげの味。噛めばほんのり甘みがあり、まずくはないんですよ。ホント。でも、これに醤油を塗って香ばしく焼き上げてくれたらなぁ~って、ほんと思いました。

で、バックリーさんの所に行くと、おいらは大歓迎を受けます。なぜかと言うと、おいらが行くととってもナイスな 客寄せパンダ になるから。
アレキサンドリアでは、日本人はめずらしいんです。
海岸線に点々と、無数にあるとうもろこし屋台。その中で、
もろこし「もろこし屋台を手伝うろっくんの図」
↑このような状態になると、売り上げが伸びるんですなぁ。
「オー!ジャッキーチェン!」とよく言われました。
いや・・ジャッキーチェンは日本人じゃないけど・・。

そう、エジプトでは当時、ジャッキーチェンのカンフー映画が大ブーム。海岸でも空手やカンフーの練習をする若者たちが沢山いたのです。
そんな人たちを見かけると、おいらはよく「う~む、まだまだ甘いナ!」とゆう顔をして、腕組みをして見物したものです。
普段ものおじしない、遠慮が無いエジプト人も、「あ、本場の人が見てる」ってことで、ちょっと照れたような、恥ずかしそうなそぶりを見せるのが面白くて。
でもゴメン。わし空手はおろか格闘技経験いっさいナシ。
あまり長居して、勝負など挑まれるといかんので、「うむ!精進せよ!」みたいな顔してうなずきつつ立ち去る。

エジプトでは常に注目を浴び、次々に話しかけられ、ちょっとした芸能人気分であった。(いや、本当の芸能人の気分はしらんけど)
海岸に座り、海を眺め、遠く日本に思いをはせている時ぐらいそっとしておいて欲しいものだが、エジプト人は容赦してくれない。気がつきゃ四方を囲まれてたりしますから。
だから、皆さん!プライベートの芸能人を見かけてもやたら声とかかけちゃダメだよ!(そもそもめったに会いませんがね)

次回はエジプト人の日本感について書こうかな~   つづいちゃう

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