ゆきあけのボヤキ

介護


今の時代、介護制度というものがあって本当に私は良かったと思っている。

祖父の時にはまだなかった制度。

介護用ベッドにしても何にしても保険なんてあるわけでもなく高い実費を出して購入しなければならなかった。

私は祖父の看病・介護はほとんど病院だったのでまだよかったのだろう。

自宅で介護や看病をしている人達は本当に大変だったと思う。

介護疲れの果てに心中・・・とかニュースであるけれど

これこそほんとに介護や看病に向き合った人にしか気持ちは分からない。

誰が悪いわけでもない。


松山へ来てすぐにヘルパー2級の資格を取得した私でさえ

こんな形で祖母を介護する側になるなんて思ってもなかった。

ホームやデイサービスの職員として働こうと思っていた。

人は日に日に必ず老いてくる、そして明日何が起こるか分からない。

何が起こるか分からない中に祖母は入った。


まだ介護認定が軽い祖母ではあるが、やはり毎日痴呆はゆっくりと進んできている。

病気だから、痴呆だからと分かっていても、私も一人の人間。

どうしようもなく腹が立つことだって多々ある。

我慢にだって限界がある。

それは幾度となく後で後悔するのだけれど、時にその腹立たしさを祖母本人に向けてしまう事だってある。


私に心の余裕があるのなら笑って過ごせるのであろう。

誰か支えてくれる、私の気持ちを支えてくれる人が出来たなら

言い訳かもしれないけれど、もっと優しい介護が出来るのだろうか。。



© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: