大阪での事がずっと気がかりなまま、いつもより一週間は早く松山へ戻った。
今までは大阪へ帰省する事だけが楽しみだった私。
毎回アケさんをショートステイで預けれる日数ぎりぎりまで大阪に滞在していた。
今回はいつもより違う事情もあって、色んな思いを抱いての帰省だった。
会える友達や親戚には会って話す事があった。
けれど弟の事件を知り、話す内容は一気に増えた。
どれからどう話をしていけばいいのか混乱した。
今回の大阪帰省は私が松山に来てから一番最悪なものになった。
ご無沙汰している友達のところにも行かなければならなかったのに
もう身近な人以外にこんなにたくさん明暗のある話をするのが嫌で行かなかった。
毎日どこに行っても笑って話をするはずだったのに・・・
良いお土産を松山に持って帰るはずだったのに・・・
結局私は爆発しそうな不安だけを抱えて松山に戻った。
いつもは船で行き来をするのだけれど、今回は車にした。
一刻も早く松山に帰りたかった。
船ならば夜父と食事をして、父・サナ両親に見送られながら港へ向かう。
けれど今回は車。お昼過ぎには家を出た。
いつものごとくサナ両親に泣きながら見送られた。
「大丈夫やから!!!絶対大丈夫やから!!!」と。
仕事だった父は私が帰るだろうという頃に電話をかけてきた。
「今回は辛い大阪にしてしまってごめん。」
もう父のそんな謝りの言葉は聞きたくなかった。
私が松山に戻った翌日に弟は出頭すると言っていた。
私は半分以上、いや90%以上出頭しないだろうと思っていた。
また父の謝りの言葉を聞くのかと思うと、松山到着の連絡をした夜から電話をかけれなかった。
4日後、私は父に電話をして恐る恐る「ダイ出頭したん?」と聞いた。
「ちゃんと出頭しよったよ。」という返事にほんの少しだけホッとした。
未だ留置場にいるこれからの弟の行方はまだ分からない。
今回の事件に関しては初犯なので執行猶予で出てくるかもしれない。
もしかしたらしばらくは帰ってこれないかもしれない。
私も父も警察も弁護士も誰も今後の行方は分からない。
分かったものはただ一つ、私の今後の行方・・・