スー兄が亡くなったこの日、
スー兄はゴルフに出かけていた。
いつものように皆で夕食をとり
マーと寝るため先に二階に上がったという。
ミー姉はショーがまだ寝付かないので
祖母と一階にいた。
ユーはミー姉の実家に行っていた。
何度かマーが一階に降りてきて
何かを訴えていたらしい。
けれど、まだはっきり話す事が出来ないマー。
ミー姉はマーがスー兄に怒られたと思ったらしく
「マーが悪い事したんじゃないの?
早くお父さんとネンネしようね」と言ってまだ一階にいた。
ようやくショーが寝たので二階に上がったミー姉。
マーがゴソゴソするのに起きない。
いつもと何かが違う。
起きないどころか、ピクリとも動かない。
・・・・おかしい・・・・
ミー姉がスー兄に触れた。。動かない。。冷たい。。
すぐに救急車に電話した。
横で見ているマーに「おばぁちゃん呼んで!!」
と大声で叫んでしまったようだ。
まだ2歳半のマー。
ミー姉のただ事でない様子に怯え
その場に立ち竦んだまま動けないでいたようだ。
119番の指示で人工呼吸をしてくれと言われ
ミー姉は必死に人工呼吸をした。
壁一面に嘔吐物が吹き飛んだ。
‘喉に詰まらせてたんだ、これで助かる’
ミー姉はそう思いながら何度も繰り返した。
けれど、スー兄が再び目を覚ます事はなかった。。。
マーが何度かミー姉に訴えていた頃
スー兄に異変が起きていたのだろう。
でもマーはまだうまくしゃべれない、伝えられない。
ミー姉が二階へ上がったのは
スー兄が上がってから2時間程経ってからだと言う。
もしマーの様子に気付いてすぐに上がっていれば
スー兄は助かっていたかもしれない、
とミー姉は自分を責めていた。
スー兄は苦しんで天国に逝ったのか
それとも、眠るようににして逝ったのか・・・
マーしかこの事実を知らない。。。