残されたモノ


ぁたしが残された者だから。

あの人にあの人に
何を残せたか。何を残せたか
そんなのあの人は今更知る葦もなくて。


ただの自己満足に過ぎないのかもしれない。


喪失感と、闇に暮る事を麻痺させるために。

あの人のために何も出来なかった自分を責めることで救われたい
のかもしれない。


うん。

そうかもしれない。



だけどね。
でも。。。

もし、ココで涙に咽ぶ私を
今貴方が見ているというのなら、

自分を責めることで 隙間を埋める私の行為は
あまりにも 空しく
あまりにも無意味で。


泡沫の命を
感涙に打ちひしがれ呑まれるまま

時の流れに手放すなんて


貴方はきっと望まない。

残涙の延長線上には 暁月夜のようなアタシがいて
あなたの方向とこの地面に
零れ落ちる輝きを落としていく事。

それが、きっと私と貴方の運命。

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