激減

連日のバカラ賭博に対する思いも次第に熱が冷め平穏な日々が続く。

しかしパチンコだけは不思議な事に熱が冷めずこの頃も連日通っていた。

当時よく打って居たのは『大工の源さん』・『竜王伝説』・『バトルヒーロ』を中心とした爆裂連荘機、

元々波の荒い機種は好きだった事も手伝い日増しに投資額は嵩んでいく。

そんなある日仕事先で一冊の漫画を読み心を動かされた。当時絶大な人気を得ていた谷村さんのオカルト漫画。

当時、私はパチンコの当たりシステムを把握していましたが漫画を読む内にその独創的なオカルトに引き込まれてしまう。

そもそもパチンコは楽しむものだと考えていたので、私にとってはパチンコのボーダー理論はどうでも良かった。

そんな事を考えて打てばパチンコがつまらなく成るだろぅ?とさえ思っていました。

正にオカルトは当時のパチンコを楽しむ上で最高の漫画であり、次第にその内容にも引かれ

完全に谷村ひとし信者になってしまう。

信者に成ってからは、連日閉店間際に店に行き大当たり回数のチェックや嵌り台のチェックを欠かさなかった。

その後は仕事場で明日出る台の予想なんかを一人黙々と蓄積データ相手に部屋にこもって考えていました。

そんなオカルト思考にもすっかり洗脳されてしまった頃、当時の収入を脅かす事件がおきてしまう。

当時働いていたカラオケ店は全国にチェーン展開し総店舗数は50近くにも成っていました。

50も店舗を抱えれば売り上げ順位が1位の店も有れば50位の店も存在する訳ですが、

成績順位に対して支払われるインセンティブに対し不満を持つ店長が現れ始める。

不満の理由は査定方法。全国展開すれば人口が密集している地域と、少ない地域が有る。

そうなると売上額に応じて支払われるインセンティブは人口の少ない地域は明らかに損。

ある程度のハンデは設定されていたがスズメの涙程。当時、私の店舗は全国8位~10位でインセンティブは月50万円+給与+ボーナス。

その反面成績下位はインセンティブは0円。同じ仕事をしてこれだけの差が有れば不満が出て当然だが、

不満が最高潮に達したのは別に原因が有り、その事で私も大きく収入を減らされてしまう事に。

それは年に一度、保養施設を借り切って行われる慰安会での出来事。

当時全国1位の座に座り続けた店長が居た。その店長は購入したばかりの超高級車で慰安会場にやって来るわ、

酒の席で自慢げに年収が2000万近く有り、金を使うのに困ってるなど…

それはもう聞いて居て具合が悪くなる様な話を延々と成績下位の店長の前で話し続けた。

そして、この店長の会話と態度に不満を持った店長達が会社側に不満をぶつけた事により、

査定方法の見直しが入り改定。

そして当然の事ながら私の収入も一気に激減した事は言うまでもない。

収入が激減すれば当然、爆裂連荘機を連日朝から晩まで打つ事は不可能。

でも大好きなパチンコは辞めたく無かった。でも、このまま続ければ過去に経験した借金地獄の辛い時期を

再体験することになる。そぅ考えると、パチンコを続けるには勝つ以外に方法は無いと考えるようになる。

元々頭は良く無かったが、パチンコに関する勉強や釘を見る目には自信が有った私、

収入激減と共に、その昔パチンコで稼いでいた時期の記憶を遡り真剣に勝ちを追求した打ち方を目指すように成る。


勝つ為にはどうすれば良いのか?次第に爆裂連荘機を打つのでは無く3回権利物『ギンパラ』を中心とした

安定感の強い機種を打ち回り収支を上げていく。当時私の地域ではラッキーナンバー制を導入している店が多く、

朝一特典などで無制限札を取れる店・来店ポイントを貯めて無制限で打てる店を中心に足りなくなった収入を稼ぐ様にしていた。

そんな日々を繰り返す中、嫁から人生を大きく左右する衝撃の出来事が伝えられた。


【続く】

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