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September 20, 2012

現場を知らなかった日航幹部

カテゴリ：日本の近代史

昨日、JALは再上場をした。
稲盛JAL会長はニュースステーションのインタビューに次のように応えている。

問い　親方日の丸体質と言われていた日航の会長として就任した当初、日航の問題としてとらえたことは？

答え　親方日の丸というより、経営幹部が官僚化していたというか、現場を知らない官僚のような幹部ばかりでした。

この発言は我が意を得たりです。
小生は常々組織の問題として、現場を知らない経営幹部が組織をだめにするです。
奇しくも、そのことを稲盛会長に強く支持された気持ちです。

それでは、稲盛会長こそ日航の現場を知らないのでは、と反論する人もいるのでは？
その意見に小生は以下のように答えます。

稲盛会長のスタッフとなる、経営幹部の現場知悉度を敏感にかぎ分ける。
または、現場を無視した、経営意見を経営決定の時に敏感に察知する。
よって、稲盛会長自身が現場に精通していなくても、現場を重視する経営が日航全体に浸透させることになる。現場を無視する会長とは大きく相違すると考えます。

事実、日航の社長にパイロット出身社員を社長にしています。

多分現場を無視する経営幹部の会社では実現しない社長人事だと思います。
以下のような意見で実現しないと想定します。
彼はパイロットとして優秀であるけれど、
会社の財務知識が弱い、金融業界への人脈がない。
彼は、労働組合との交渉実績がない。
彼は国土交通省などとの対応経験がない。
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