■ゆりのHP(*^U^*)詩&恋愛小説&同盟■

White*Love 雪の降る夜に


私は、ぼんやりとしながら、ゆっくりと、まぶたを開いた。
はっきりとしない意識の中で誰かが、私の名前を呼び、そして、私の目の前にいる事がわかった。
だんだん、正常にもどっていく意識の中で少しずつ、私の目の前にいる人物が誰なのか分かった。
「本城くん?」
私は、目を大きくして驚いた。
保健室のベットに寝ていて誰かが自分を呼びかけいて、目が覚めると目の前にいたのが
憧れの人だった・・・なんて、漫画のような話だ。
「大丈夫?」
彼は、深刻な顔をして、私に問い掛けた。
「うん、平気みたい」
私は緊張のあまり、震える声で答えた。
私は、ひと眠りして元気になっていた。
体をおこして、ベットからおりた。
「今瀬さん」
私が保健室を立ち去ろうとした時、彼が呼び止めてきた。
私の心臓の音が体中に鳴り響いた。
もしかして、彼に聞こえていたらどうしようと、ありえない事で不安になっていた。
「・・・何?」
あがりやすい私はとても緊張をしていた。
「俺・・・」
「・・・ん?」
「俺、今瀬さんと付き合いたい!」
彼は、はっきりと言った。
「え?」
「ごめん、いきなり・・・でも本気なんだ」
私は突然の事で頭が真っ白になりながら、ただただうなずいていた。
そして、「私も」と無意識に近い状態の中で彼に告げていた。

 <<そう、この夏一番の暑さの日だったね。
   私達のはじまりは・・・。>>




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