■ゆりのHP(*^U^*)詩&恋愛小説&同盟■

White*Love 雪の降る夜に


マイが急ぎ足で私の所へと来た。
「え?どうしたの?」
私は、とても焦った。
もしかして、今、彼が私に話し掛けるのを聞いていたらどうしよう、と。
「え?何が?・・・・それよりもさ!見ていこうよ?」
・・・良かった。マイは気づいていなかったようだ。
「・・・何を?」
「本城くんのバスケをする姿!」
「・・・いいけど?」
「やった!じゃあ、決まりね」
マイは、体育館の階段をのぼり、応援場所へと向かった。
私も急いでついていった。
彼も「みていってくれよ」って言ってたし・・・。
私も彼のバスケをする姿をみたいし・・・。
応援場所から、バスケコートを見下ろすと、すぐに彼をみつける事ができた。
しばらくすると、練習試合が始まった。
私は、初めて見る、彼の真剣な顔にみとれていた。
「やっぱり、かっこいいね!」
マイは、頬を赤くそめながら、そう言った。
私は、ただうなずいた。
私と彼が、昨日から恋人・・・だなんて、マイは思いもしないだろう。
「ねぇ、アイ、見て!」
マイは、彼を指差しながら、そう言った。とても興奮していた。
私は隣で思った。
自分の隣にいる人の彼氏を想って、すごくはしゃいでいるとは、なんておかしな話だろう、と。
だけど、私は、マイにどうしても言えなかった・・・。
親友をうしないたくなかったから・・・。
マイが好きだったから・・・。

  <<この時からだよね・・・>>




小説ホームへ

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: