* | ガリレオ温度計というものがあります。 温度を表すガラス球が浮かぶ様子が美しい 実用性を兼ねた癒しアイテムです。 液体の密度が温度によって変わることを利用しています。 原理を図で表してみました。 ある温度の時に中央に浮くように重さを調整すれば それより温度が高くなれば沈み、低ければ浮いてきます。 これを幾つか作ることによって,温度が測れるようになります。 手作りは難しいかな~と思っていたのですが、 小学生に人気の学習まんが "実験対決"で この実験をしているのを見つけて,作ってみたくなりました。 彼らが作ったものは蓋を下向きに斜めに浮いているようなので, 蓋に仕掛けがあるのかな?すごいですね。 私は,東急ハンズで5mLのスクリュー瓶を買ってきて, こんな風なイメージのものを作ってみよう!とチャレンジ開始。 アルコール度35%のホワイトリカーに瓶を浮かべることにして 色々な気温の時に4つほど,瓶の中央に浮かぶものを調整してみました。 (なぜ,ホワイトリカーにしたのか?は後で説明します。) (使用したのはこのタイプの5mLのものです) 瓶にビーズを入れて,浮かべて,出して, ビーズを入れたり出したり,浮かべて,出して… (作るのに必死で写真がないですが) 数日かけて4つ作り終わって,温度を変えて様子を見てみました。 5℃のときに全部浮かび, 10℃で1個沈み 16度で2個沈み 20℃で3個沈み 最後の4つ目はなかなか沈みませんでしたので再調整して 湯煎で35℃で全部沈みました。 作ってから約2年くらい経ちますが(2023年8月)、同じように測れています。 ポイントは,瓶の密閉性でしょうか。 私がこれまで作ったアイテムで,一番長持ちしているかも。 よかった〜 今回,溶媒にホワイトリカーを選んだのは 温度による密度の変化が大きいためです。 水の密度の温度による変化量は以下のようになります。 変な数字の目盛りなのは,家にある丸小ビーズの重さ(1/105g) にしたからです(以前測定済み)。 これによると,4℃の水1cm3だと丸小ビーズ1個分の 質量の変化が出てくるのは40℃。 容器を5cm3とすると,丸小ビーズ1個分で10℃くらいの 変化が測れるかな?という感じ。 さらに水は4℃で密度が最大になるので,密度の変化が温度帯で 異なる点も温度計には向いていないかなと思います。 一方,アルコールはアルコール温度計というのがあるくらい 密度変化が大きいので アルコールの一種、エタノールが使えないかな?と思い 水にエタノールを加えたときの密度変化を調べてみました。 (http://www.alcohol.jp/expert/expert_table/01mitudo.pdf より 引用させていただきました ありがとうございます。) アルコールを30w%くらいの液体にすると変化量が大きくなり かつどの温度でも同じように変化することが分かりました。 まだ水の方が多いのに、随分変わるものなのですね!びっくり。 これくらいの度数のお酒としてはホワイトリカー35度(約30wt%), 焼酎30度(約25wt%) などがあり,今回はうちにいつもある ホワイトリカーを使うことにしました。 wt%(重量%)に直すと少し値が小さくなります。) そこで, もっと瓶によって色合いを変えてもよかったかな。 数字のメモを入れても楽しいかも。 容器も,もっと可愛いものがほしいな♪ 作るときの注意点 ・アルコールは気化しやすいので,作っている間は火気厳禁です。 作った物も密栓できる容器で保管するようにします。 ・お子さんが作る場合は,高濃度のお酒ですので口に入らないように 十分ご注意ください。 手荒れの原因にもなるので,重さ調節で液体から瓶を出し入れするときは ピンセットなどを使って,瓶をよく拭いてから調節してください。 |
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